XG 世界が熱狂するヒップホップ/R&Bガールズグループ
2022年に1stシングル『Tippy Toes』でミステリアスな雰囲気を放ちながらデビューを果たし、国内に限らず海外からも急速に人気を伸ばし続け、現在アジア、北米、ヨーロッパを周るワールドツアーを行うなど、今最も勢いにのり快進撃を続けているヒップホップ/R&BガールズグループXG。
ビッグウェーブを巻き起こしている彼女たちの魅力とは何なのか迫っていきたいと思う。
「初」を叩き出し続ける偉業
XGは非公開で行われた5年間にも及ぶ過酷なトレーニング期間を経て、15人の候補生から選抜されたJURIN、CHISA、HINATA、HARVEY、JURIA、MAYA、COCONの7人のメンバーで構成されている。 また、プロデュースを担当するのは、彼女たちの所属事務所XGALXのCEOでもあり、韓国アイドルグループDMTN (DALMATIAN) の元メンバー JAKOPS (SIMON) だ。 そんなメンバー全員が日本人のXGだが、彼女たちの勢いはとどまることを知らない。 2023年にリリースされた1stミニアルバム『NEW DNA』はBillboard JAPAN「Hot Albums」で総合1位を獲得すると、収録曲である「GRL GVNG」が全米ビルボード「Hot Trending Songs Powered by Twitter」で日本人アーティスト初の1位を獲得した。その後、日本人ガールズ・グループとして初めて米『Billboard』の表紙を飾る偉業を成し遂げた。 また、「SHOOTING STAR」や「WOKE UP」のMVではすでに5000万回以上を記録している彼女たちだが、11月8にリリースされたセカンドミニアルバム『AWE』のリード曲「HOWLING」のMVは、アルバムの発売日と同時にYouTubeで公開されてからわずか2週間で850万回再生を記録しており、またm-flowの「prism」がサンプリングされたことでも大きな話題を呼んだ「IYKYK」のMVは1ヶ月で1,256万回再生を突破している。 さらに、XG初となるワールドツアー「XG 1st WORLD TOUR “The first HOWL”」では、アメリカや中国で次々とチケットが完売となり、日本公演では約5万5000人を動員した。11月18日からはヨーロッパツアーをスタートさせ、来年2月には本ツアーの最終公演として追加された日本公演が控えている。 しかし、それだけでは止まらず、来年4月にはアメリカ最大級の音楽フェス、コーチェラフェスティバル2025に、日本人アーティスト初となるセカンド・ヘッドライナーとして出演することが決定している。XGが吹き込む新しい風
XGの公式ホームページのプロファイルには「ヒップホップ/R&Bガールズグループ」として彼女たちは紹介されている。そう、XGはいわゆる一般的なアイドルグループではないのだ。 そこには彼女たちの音楽性とパフォーマンス性が関係している。 現代では、特にアメリカなどではヒップホップが音楽シーンを席巻していると言っても過言ではない。そして、その成長を支えてきた重要な要素の1つがR&Bだ。 90年代以降ローリン・ヒルやエリカ・バドゥ、コモンなどの登場により、それまでヒップホップと分離されていたR&Bとの融合の形が実現し、互いに急成長を遂げながら当時のチャートを賑わすようになった。そして、現代でもその関係性は維持され、ケンドリック・ラマーやSZAといったアーティストたちがこの2つのジャンルをチャートで盛り上げている。 そんな切っても切り離せないヒップホップとR&Bとの関係性に新たな風を吹き込んだのがXGだ。そして、その新しい風というものが「K-POP的アプローチ」である。 2010年以降、BTSやBLACKPINKの台頭によりK-POPが世界的なジャンルへと急成長し、現代の音楽シーンにおいても欠かせない存在となっている。 XGはそんなK-POPの最大の特徴でもある圧倒的なダンススキルや歌唱力、ビジュアル的要素を、先ほど述べたヒップホップ/R&Bとの関係性に結び付け、「ヒップホップ/R&Bガールズグループ」という新しい音楽グループの形としてパフォーマンスの幅を広げたのである。 そして、5年間のトレーニング期間で磨き上げられた劣ることのない確かなスキルでリスナーたちをうならせ、分け隔てなく多方面の音楽ジャンルのファンを獲得することに成功したのだ。ガールクラッシュのその先?
「ガールラッシュ」という言葉を近頃K -POPシーンの中でよく目にする。 男性からの目線を意識することなく、女性らしさをストレートに表現することで女性ファンの憧れとなる存在という意味でよく使われ、XGもそのガールクラッシュの例として度々名前が挙げられる。 しかし、彼女たちのガールクラッシュは一味違うように思える。 狐をモチーフとしたアメリカンフットボールヘルメットやギラギラとしたティースジュエリー、3000年代という未来感を彷彿とさせる「Y3K」など多彩な要素を照らし合わた今までにない新たなスタイルに、女性だけではなく男性から見てもインスピレーションを受けてしまうインパクトがあるのだ。 “女性から見ても、男性から見ても憧れる女性”というXGの姿勢に、多くの若者たちが惹かれているのではないかと思う。そんな全てにおいて "新しい"を作り上げていくXGに今後も目を離すことはできない。要チェックだ。 -- EVENINGサイト:https://evening-mashup.com/ Web3 音楽ストリーミング:https://w3.evening-mashup.com/T-Pablow、YZERRがヒップホップフェスAH1に出演!BAD HOPも集合
© BAD HOP
T-Pablow、YZERRがヒップホップフェスAH1に出演!BAD HOPも集合
BAD HOP のメンバーT-Pablow、YZERRが、2024年11月3日(日)に愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)にて開催されたヒップホップフェス、AH1のヘッドライナーとして出演した。
他メンバーのTiji Jojo、G-k.i.d、Benjazzy、Vingo、Bark、Yellow Patoらもサプライズで登場、この日が誕生日であったT-Pablow、YZERRのステージに華を...
ヒップホップイベント「Wanderlust」が 北海道で開催決定!
新たなヒップホップイベント "Wanderlust" が、3月24日 (日) 札幌・ペニーレーン24で開催される。
第1回目にはHIPHOPシーンを牽引し、海外での活動も広げるラッパーのJP THE WAVY。HIP HOPを軸にしながらも多様な音楽性でその活動の幅を拡張させているプロデューサー/トラックメーカーのSTUTS。そして、昨年デビュー曲 "Canvas" がヒットし一躍話題のラッパーとなった新星・Kaneeeが地元札幌に凱旋する。
出演アーティストとして、"Wanderlust vol.1” に相応しい3組となっており、本日より先行予約(先着)が開始されている。
また、公演はFM NORTH WAVE のHIP HOP番組 "HIP HOP VIBES" がサポートする。
イベント概要
Wanderlust vol.1 supported by FM NORTH WAVE HIP HOP VIBES 2024.3.24 (日) 北海道・ペニーレーン24 17:15 OPEN 18:00 START 出演 JP THE WAVY STUTS Kaneee 先行予約 (先着):1月26日〜2月4日 23:59 https://w.pia.jp/t/wanderlust/ -- EVENINGサイト:https://evening-mashup.com/ Web3 音楽ストリーミング:https://w3.evening-mashup.com/ヒップホップシーンのトップに登り詰めたBAD HOPが突如解散を発表!ラストライブの希望会場をファンへ問う
撮影:木村辰郎
ヒップホップシーンのトップに登り詰めたBAD HOPが突如解散を発表!ラストライブの希望会場をファンへ問う
ジャパニーズヒップホップシーンのトップに登り詰めたKAWASAKIをレペゼンする最強クルーBAD HOPが、ステージ上で突如解散を発表した。
日本最大級のヒップホップフェス「POP YOURS」で初日のトリを務めたステージ上、メンバーのT-Pablowが「みんなに重要なお知らせがあります」と切り出しクルーの突如解散を発表。
会場内は騒然とした雰囲気となり、その場のオーディエンスはジャパニーズヒップホップ史に残るその瞬間を逃すまいと、慌ててスマホを手にしだす。ラストツアー開催を発表し、その後T-Pablowはオーディエンスへ「ラストツアーの先で最後にみんなでもう一度集まろう。みんな最後どこで俺たちを観たい?」と問いかけ、SNSでハッシュタグ「#BADHOP解散」を使ってのラストライブの希望会場を募集、「みんなが強く思ってくれたら絶対叶えられる、俺たちはヒップホップが大好きだしラッパーだから、やるって決めたら絶対にやる。死ぬ気で挑戦する」と...
自身の葛藤、迷いや苦悩をヒップホップというスタイルで打ち明けるラッパー・CHIKA。政治や人種的問題にも言及。今後要注目。
自身の葛藤、迷いや苦悩をヒップホップというスタイルで打ち明けるラッパー・CHIKA。政治、人種的問題にも言及、今後要注目。
今、アメリカで注目を集めつつある1人の女性ラッパーがいる。 そのラッパーの名は、CHIKA(チカ)。日本ではまだ彼女の名は浸透していないかも知れない。しかし、今後きっと日本でも注目を呼ぶことになるだろう。彼女のヒップホップスタイルは、誰よりも力強く勇気に溢れている。 CHIKAというラッパーであり、1人の黒人女性でもある彼女は、自らのあらゆる想いを曲に乗せてメッセージにしている。楽曲の中には、政治的だったり、昨今でも改めて問題となっている人種問題への言及も見られる。 また、性的少数者の総称と知られるLGBTQというワードも、きっと多くの人が知っていることだろう。そう。CHIKA自身も、自分をバイセクシャルであると公言しており、性的マイノリティの1人でもあるのだ。 そんな独特なアイデンティティを持っている彼女の作るヒップホップという音楽。是非注目してみて欲しい。日常に溶け込む優しいヒップホップ・UNELIの音楽の生活感、”庶民派”で飾らない素の魅力に迫る。
日常に溶け込む優しいヒップホップ・UNELIの音楽の生活感、”庶民派”で飾らない素の魅力に迫る。
アンダーグラウンドシーン、そしてメジャーシーンでも盛り上がりを見せる「ヒップホップ」という音楽ジャンル。 日本でも人気の潮流があるヒップホップ。特に、リリックを全て日本語で歌う完全な日本アレンジのヒップホップというのも人気がある。それは考えて見れば凄いことである。元々、黒人をルーツとするヒップホップは、音楽自体のノリ的にも英語のみでこそ歌われるものとイメージされていた。 しかし、その様な常識をこれまでいくつもの日本人アーティストが打ち破ってきた。ORANGE RANGE、RIP SLYME、Dragon Ashなどのアーティストは、大元のヒップホップのエッセンスを交えつつ、巧みに日本語のノリを加味させてきた。 今となっては、日本語ヒップホップの歴史も長く、立派な権威あるジャンルとなっているのだ。 本稿で取り上げるのは、そんな日本語ヒップホップのジャンルの中でも、特に、最近登場してきたアーティストを取り上げる。 そのアーティストの名は、「UNERI」である。ヒップホップシーンで注目を集めるBIMという存在、彼の新作EP「Boston Bag」について考察。BIMの音楽とは…?
ヒップホップシーンで注目を集めるBIMという存在、彼の新作EP「Boston Bag」について考察。BIMの音楽とは...?
近頃では日本国内での熱化が見られるヒップホップミュージック。 これまでもRIP SLYMEやORANGE RANGE、湘南乃風などのように、ヒップホップを取り入れたアーティストがメジャーシーンを盛り上げてきた。日本人にとってもヒップホップという音楽はかなり耳に浸透しているものである。 ヒップホップといえば、起源としてはアメリカの西海岸、黒人の間で始まったものである。日本においては、ヒップホップを日本語でやるというアレンジが基本的なものとなっており、もはやオリジナルのヒップホップとは意を異にしているとも言えるが、そのオリジナリティがまたウケている。 本稿では、最近のヒップホップシーンで特に活躍を見せているBIMというアーティストについて取り上げていきたい...新進気鋭、次世代のヒップホップアーティスト Dos Monosが新EP「Dos Siki」をリリース。濃密な4曲16分間。
次のヒップホップシーンを担うのは、間違いなく彼らである。
彼らの名はDos Monos、男性3人組のヒップホップクルーである。日本初のヒップホップクルーである彼らだが、その実力は抜群なものであり、世界でも評価されている。
実際に、彼らは2018年、アメリカ・ロサンゼルス発のレーベルと契約を発表している。国内外を問わず、その実力を知らしめているのだ。
彼らの音楽はヒップホップだが、それはまるで定型的なものではなく、独自のアイデアで生み出したヒップホップの形をしている。精巧なサウンド、ビートももちろんそうだが、リリックも面白い。
まさにオルタナティブとしてのヒップホップを貫く彼らの音楽は、今後ますます注目を浴びることだろう。
そして今回、Dos Monosは新EP「Dos Siki」をリリースした。
4曲入りの16分からなるこのEP、あまりに濃密である。
▼ 拠点は世界!?フランスのフェスにも出演経験あり、日本語ラップの世界進出草分けとなるのか?
上述したように、彼らの活動の幅は国内に止まらない。目指すのは世界である。
2017年には、「出れんの!?サマソニ」でSUMMER SONICへの出演を果たしたDos Monosだが、同年にはフランスのフェスへの出演も果たした。
これまでで言えば、世界を席巻してきたヒップホップアーティストはJAY-Z、Kanye West、Travis Scottなど全て英語圏のアーティストである。
日本語でラップをするアーティストが、世界を席巻したというのは前例にない。
だがDos Monosは、日本語ラップの世界進出の草分けとなる可能性がある。LAのレーベルとの契約も果たし、世界で活動するためのバックアップも取れている彼らなら、十分に世界で通用する可能性がある。
また彼らの意向としても、海外でも日本語でラップをしたいという考えがあるようだ。
世界に迎合しない、自分たちのスタイルで世界を目指すDos Monosの活躍は、今後も非常に楽しみである。
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メディア運営:Evening Music Records株式会社
小気味良いビート、生活に浸透してくるムーディで上質なヒップホップ「Kota the Friend」とは一体何者か?
Kota the Friendというヒップホップアーティスト、彼は一体何者か?
ニューヨーク・ブルックリン生まれの彼。まだ日本ではあまり知られていない存在かもしれない、だが、彼の音楽は本物である
ここまで彼はすでに「Anything」、「Foto」、「Everything」をはじめとして多くのフルアルバム、EPをリリースしている。どれも各サブスクリプションサービスで聴けるようになっており、どれもが必聴の一作であるとしてお勧めしたい。
とにかく彼の音楽は上質である。クラシックピアノなどのジャジーなサウンドをベースとしたビート、それがまた小気味よい。そんなビートをベースとした中で、ハイハットの連打音などトラップの要素を盛り込んだトラックなど、ヒップホップとしてのスタイルも形にしている。
注目なのはそれだけではない。彼の言葉、メッセージもである。
▼ 丁寧なサウンドとは裏腹? ギャングスターラップのような攻撃的な表現も魅力!
Kota the Friendの魅力の中心となるのはやはりサウンドであると考える。
だが彼の発するメッセージ性にも注目したいところである。丁寧なサウンドとは裏腹に感じられるような、意外にも攻撃的な表現というのも彼が聴く者を惹きつける一つの魅力なのかもしれない。
曲の中でも、「気に入らないなら俺の音楽を聴くな 」、「俺は俺のやりたいことをやっている」といったような、積極的で他者からの評価を意に介さないような趣旨の表現が見られる。
彼の音楽性からすれば少し意外にも感じられるが、ヒップホップとはそもそも、他者への反発であったりアンチテーゼとして始まった音楽である。そんなヒップホップのベースを、彼は表現しているのだ。
Kota the Friendの楽曲はラジオ局J-WAVEの番組でも紹介されるなど、今後メディアで彼の名前を聞く機会は増えてきそうである。
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