No.MENというバンドの核心——渋さとグルーヴの正体に迫る
平均年齢はおよそ17歳。
Gt&Vo:Cocona(ココナ/19歳)、Ba:Uri(ウリ/19歳)、Key:Rima(リマ/18歳)、Dr:Nina(ニーナ/13歳)、の4人で構成されたガールズバンド、No.MEN(ノーメン)。
今回はそのうち、Coconaさん、Uriさん、Ninaさんの3名にご登場いただき、バンドの成り立ちや音楽観、人間関係、そしてこれからの展望についてじっくりお話を伺った。
キュートなルックスに“可愛い”を何重にもまとったNo.MEN(ノーメン)が奏でるのは、見た目の印象を裏切るような、ブラックミュージックをルーツに持つ本格的なグルーヴ。
軽音部で出会い、Gt&Vo:Cocona(ココナ)とBa:Uri(ウリ)を中心に結成されたこのバンドは、MVやライブでじわじわと注目を集めながら、着実に進化を続けている。
本特集では、彼女たちの音楽的ルーツから、ステージ裏での素顔、そしてこれから描く未来まで——No.MENというバンドの“中身”にじっくりと迫っていく。
今や独自のサウンドで注目を集めるNo.MEN。最初にバンド結成の経緯を伺ってみた。
—— Cocona
「最初は本当に、身内バンドだったんです(笑)」
きっかけは、高校の軽音部で出会ったCocona(ココナ)とUri(ウリ)。もともと音楽の趣味が似ていた2人だったとのことだ。
—— Uri
その頃はHelsinki Lambda Clubとか、ゲスの極み乙女。あとVULFPECKとかが好きで。お互いに好きなアーティストのライブに行って、だんだん同じ曲を聴くようになっていった感じです。
高校2年生でCoconaが作曲、Uriが作詞を担当し、初めてのオリジナル曲「setelan」が完成。
当時、MVを作りたいという想いから、カラオケ店で自作MVを撮影し、動画をSNSに投稿したところ、予想以上の反響を呼び、ライブ出演のオファーが舞い込んだ。
—— Cocona
でもその時、バンドは2人しかいなくて。
それで、ドラムは私の妹Nina(ニーナ)と、キーボードは幼なじみのRima(リマ)を誘って、本当に“身内だけ”でバンドを組んだんです。
こうしてNo.MENの初ライブが決まった。披露したのは、オリジナル曲とインストを含むわずか2曲だったが初舞台は忘れられないものになった。
—— Uri
メンバーのうち3人がゴスペル育ちで。
演奏したゴスペル曲がオリジナルみたいに受け取られて、すごく反応が良かったんです。
その勢いのまま、名古屋の学生バンドシーンに飛び込んでいったとのことだが、当時は“浮いていた”と2人は振り返った。
—— Cocona
他のバンドは男の子ばかりで、メロコアやラウド系。
うちらは女子だし音楽性も全然違うし、なんか端っこにポツンといる感じでした(笑)
—— Uri
ライブでも、周りに引っ張られてちょっとロックっぽくなっちゃったりしてました。
でも、変わったよね。
今は周りにも似たような空気感のバンドが増えてきて、やりやすくなってきました。
どこの会場でも“違和感”を抱えながら、しかし自分たちらしさを手放さなかった4人。そんな原点が、今のNo.MENの芯の強さにつながっているのかもしれない。
No.MENの音楽を聴いていると、楽曲ごとに異なる“言葉の表情”があることに気づく。
時に抽象的で謎めいていて、時に驚くほどストレートに心情を射抜く。
そんな唯一無二の歌詞は、楽曲ごとにメンバーそれぞれのスタイルで紡がれている。
—— Uri
高校生の頃って、“難しい歌詞=かっこいい”って思ってたんです。意味が読み取りづらいけれど、響きがかっこいいみたいな。
意味はちゃんと考えて書いてたんですけど、今思えばちょっと背伸びしてたなって(笑)。
でもそれが、当時の自分の“ありのまま”だったから、今でも残しておきたいんです。
歌詞の中には、当時の価値観や憧れがそのまま閉じ込められており、難解な言葉選びも、成長とともに変化していく視点も、そのまま“等身大の自分たち”として表現しているのだ。
一方で「GAME」という楽曲では、まったく異なるアプローチも試みていた。
—— Cocona
Uriが受験中だったから、残りの3人でリレー方式で作詞したんです。1行ずつ書いて次に回していく、みたいな。3枚の紙を使って組み合わせて、偶然性も楽しみながら歌詞を作りました。
さらに、「Unlovable」やYouTubeに公開されている「surrender」などの楽曲では、Coconaが歌詞を担当している。
—— Cocona
自分の中で“これだけは伝えたい”って思う言葉は、たとえダサくても入れたいんです。どう脚色しても、軸は曲げたくない。
そこをどうかっこよく伝えるかが作詞や作曲の面白さかなって。歌うのは自分なので、“自分が歌いたい言葉”であることを大事にしてます。
No.MENの歌詞が心を打つのは、技巧だけではなく“真っ直ぐな気持ち”が込められており、楽曲が、それぞれのタイミングでの“自分たちらしさ”を映しているために感じられた。
——Cocona
本当に、曲ごとにバラバラ。でもそれを楽しんでもらえたら嬉しいです。
バンドにとって、音楽性と同じくらい大切なのが“人間関係”だ。
No.MENの4人は、それぞれ個性も年齢も違うが、どこか本当の家族のような温もりを感じさせる。
—— Uri
喧嘩っていう喧嘩は一度もないです。でも、音楽のことではちゃんと意見を言い合えますね。
リズムの捉え方とか、細かい部分で『私はこう思う』『こっちのやり方の方がいいんじゃない?』って。つい先週もそんなやりとりがありました。
それぞれの役割や性格も、自然にバンドの中でバランスを取っているようだ
—— Uri
Ninaは最年少だけど、一番大人。機嫌悪くなるところ見たことないし、練習場所の片付けまでちゃんとしてくれる。
すごく優しくて、メンバーの“中和係”みたいな存在ですね。
—— Cocona
Uriは完全にムードメーカー。毎回の練習で“オリジナルダンス”を披露してくれて、いつも場を明るくしてくれます。
—— Cocona
キーボードのRimaは感情が読みにくいというか、たぶん何も考えてない(笑)。
でも、それがそのままで面白いし、気を遣わないところが逆に信頼できるんです。
そしてこの関係性は、ステージの上でも裏でも変わらない。
—— Uri
ファンの人にも、その時の私たちをそのまま受け取ってほしいなと思ってます。作り込んでないからこそ、感じてもらえるものがあると思うんです。
YouTubeに上がっているVlogも、まさにそんな“ありのまま”の延長線。
No.MENは、音楽的なスキルや才能だけじゃなく、「お互いを信頼してぶつかれる関係性」も持っているバンドだと感じられた。
家族みたいに笑って、少し衝突もして、それでも一緒に前に進んでいる。
だからこそ、彼女たちの音楽には“嘘がない”のだと思う。
最初は身内バンドでライブに出た

ゴスペルが身体に入ってる——音の深さ
No.MENの音楽を初めて聴いたとき、多くのリスナーが驚くのは、その“渋さ”と“音の厚み”だろう。 一般的な青春バンドのイメージとは一線を画す、どこか黒っぽいグルーヴ。 これには、メンバーの多くがゴスペルをルーツに持ち、日常的に“ブラックミュージック”のリズム感を身体で覚えてきたことが大きいのではないだろうか。 作曲を担うCoconaは、その音楽性の核についてこう語ってくれた。 —— Cocona “スルメ曲”を作りたいっていうのが、私の作曲のゴールなんです。一回聴いただけじゃよくわからない。『なんだこれは?』ってなるような。 で、二回聴くと『ここのフレーズがかっこいいな』って思えてきて、何回も聴いてるうちに、どんどん新しい良さが見えてくる。気づけば覚えちゃうくらい聴いちゃう。そんな曲を目指しています。 この“スルメ曲”へのこだわりは、リスナーとの信頼関係から生まれているという。 —— Cocona ちょっと挑戦的な曲作りでも、それを理解しようとしてくれる人がいると信じてやってる。音楽を通して、少しずつ深く伝わっていけばいいなと思っています。 一聴してすぐに分かるキャッチーさではなく、聴くたびに味わいが増す構造。No.MENのサウンドが“ただの若手バンド”では終わらない理由は、こうした美学と挑戦にあると感じられた。伝えたいことがある——まっすぐな言葉と彼女たちのリアル

家族みたいなチーム——4人の関係性

今、この瞬間を伝説にしたい——No.MENの未来
「このバンドで世界を取りたい」 彼女たちが目指すのは、流行をなぞることでも、注目を集めるための戦略でもない。世界に通用する“グルーヴ”や“リズム”を突き詰め、音楽そのもので勝負する姿勢である。 —— Uri “あとはやるだけ”が合言葉みたいになってますね。 常に上を目指して、もっと渋く、もっと熱くなっていきたいです。 そして、今 出会ってくれたリスナーに向けた想いには、強くて優しい言葉が込められていた。 —— Uri よく好きになってくれたな、ありがとう、って思うんです。 今の私たちって、まだまだ無名で、しかも女の子のバンドってだけで批判的に見られたり… だからこそ、音楽をちゃんと聴いてくれて、良いって言ってくれる人には“センス合うな”って思うし、めちゃくちゃありがたいです。 —— Nina SNSでは“若手、13歳”って言ってるけど、それを武器にしたいわけじゃないんです。 それはきっかけでしかなくて、本当に見てほしいのは曲であり、ライブであり、自分たちのパフォーマンス。 音楽で判断してくれている人には、本当に感謝してます。 確かに、彼女たちは若い。だが、それを売りにしているわけではない。 年齢や性別といったラベルを越えて、“かっこいい音楽を鳴らしている自分たち”そのものを見てほしいと語る。 —— Cocona 今の私たちって、誰にも縛られてなくて、自由に音楽ができている。 本当に貴重な時間だと思うんです。 多分この先、もっと大きくなったらいろんな制約も出てくるかもしれない。でも今は自由。 その姿を見てほしいし、今こそ、ライブに来て“好き”を叫んでほしいです。 No.MEN 公式SNS HP:https://lit.link/nomennn YouTube:https://www.youtube.com/@nomen_yeah X:https://www.youtube.com/@nomen_yeah Instagram:https://www.instagram.com/no.men__ TikTok:https://www.tiktok.com/@no_men0 -- EVENINGサイト:https://evening-mashup.com/バンド「賽(SAI)」ワンマンツアーのライブ音源を2曲リリース
Suchmosの鍵盤奏者であるTAIHEIを中心に、佐瀬悠輔(tp)、岩見継吾(b)、松浦千昇(Dr)の4人から成るバンド”賽 (SAI)”。
昨年2024年には東京と京都を巡るワンマン・ツアーを三公演立て続けにソールドアウトさせ、12月にはDaichi YamamotoやYONCE(Suchmos, Hedigan’s)を客演に迎えたEP『An Airship』をリリースするなど勢いに乗る彼らが、まだ記憶に新しい渋谷WWWにて行われた「賽 "Budding" TOUR 2024」からライブ音源をリリースする。
今回収録されるのは、2023年に発表されたアルバム『YELLOW』からそれぞれのパートがぶつかり合う激しくドラマチックな「ILa」、そして最新作「An Airship」から会話のような楽器の掛け合いが魅力の「Veb」の2曲。通常の音源とは一味違った、臨場感あふれるサウンドを体感してほしい。
また、賽は7月11日(金)にブルーノート東京にて初のステージ「SAI "FLOW TONES"」を開催することが決定している。チケット予約は現在受付中。さらに自由に豊かな表現を追求する、賽の迫力あるパフォーマンスは見逃せない。
アーティスト:賽 (SAI)
リリースタイトル:ILa、Ve
リリース情報

メンバー・プロフィール
TAIHEI (Pf, Key)、佐瀬悠輔(Tp)、岩見継吾(Wb)、松浦千昇(Dr)の 4 人編成のバンド。Jazz を主軸に置きつつ、Blues, Classic, House, Ambient など幅広い音楽を取り入れた、日常に溶け込む新しいサウンドを紡ぐ。富山県ほとり座でのワンマンライブを成功させ、ONEPARK FESTIVAL2021 に出演するなど幅広い活動で注目を集めている。 -- EVENINGサイト:https://evening-mashup.com/ Web3 音楽ストリーミング:https://w3.evening-mashup.com/Netflix「グラスハート」劇中バンド「TENBLANK」が現実世界デビュー
圧倒的熱量で贈る至高の《青春音楽ラブストーリー》、2025年7月31日より全世界配信となるNetflixシリーズ「グラスハート」。この劇中に登場するバンド「TENBLANK」が現実の世界でもデビューを飾る。
TENBLANKは、佐藤健演じる孤高の天才音楽家・藤谷直季。宮﨑優演じる大学生の天才ドラマー・西条朱音。町田啓太演じる努力家のカリスマギタリスト・高岡尚。そして志尊淳演じる超音楽マニアの孤独なピアニスト・坂本一至の四人からなるロックバンド。
ドラマ内で披露されていくTENBLANKの楽曲が、ドラマの配信に合わせて現実の世界でもリリースが決定した!配信はドラマ配信日となる7月31日、CDは翌日の8月1日に発売される。
記念すべきデビューアルバムには作詞にRADWIMPSの野田洋次郎、作曲に飛内将大を迎えた「旋律と結晶」を含む全10曲が収録されており、トラックリストの詳細は後日発表される。野田はこの楽曲以外にも、劇中のTENBLANKの楽曲を数曲書き下ろしている。
本作の共同エグゼクティブプロデューサーも務める佐藤と親交の深い野田は、今回のタッグについて「健があまりにまっすぐで本気だから、その引力にやられ僕も頑張りました」と明かしており、今後解禁されるであろう野田が手掛けた楽曲たちにも期待が高まる。
フィジカル商品は通常盤と初回限定盤、2形態でリリース。初回限定盤にはドラマの収録シーンの裏側を撮影したメイキング映像を収録したBlu-rayが付属する。
そして、5月22日よりアルバムから「旋律と結晶」の30秒バージョンである「旋律と結晶 (デモ) 」がTikTok および Instagramにて先行配信スタート。
この「旋律と結晶 (デモ) 」をいち早く聴いて、ドラマの配信とTENBLANKのデビューを楽しみに待とう。
デジタルリリース情報
TENBLANK デビューアルバム 『Glass Heart』 2025年7月31日デジタル・リリース トラックリスト 旋律と結晶 他、全トラック後日公開予定 -- EVENINGサイト:https://evening-mashup.com/ Web3 音楽ストリーミング:https://w3.evening-mashup.com/おしゃれと話題!大阪発の現役大学生バンド「luv」の魅力に迫る

おしゃれと話題!大阪発の現役大学生バンド「luv」の魅力に迫る
2023年に結成されたばかりの大阪発の現役大学生バンド「luv(ラヴ)」が今、日本の音楽業界で躍進している。
JAZZやファンクなどといったブラックミュージックに疎かった日本人が、彼らの作る音楽に酔い踊らされつつあるのだ。
本記事では、luvが生み出す「おしゃれ」とは、その魅力に迫る。
luvとは
luv(ラヴ)は2023年6月に結成された...
TORO「ロックの復権」を掲げる新生バンドが想う「孤独感」とは
「ロックの復権」を掲げる2023年結成のトリオ・ロックバンドTORO(トロ)。
既に2枚の アルバムをリリースしている彼らだが、去年、FUJI ROCK 2024の出演を果たし、SiM主催の 音楽フェスDEAD POP FESTIVAL 2024にはSiMのボーカル MAHの直接オファーでステージに立つなど、結成2年目とは思えぬ快進撃を続けている。
そんな彼らの魅力に迫るべく、バックグラウンドやアルバム制作、ライブなど様々なテーマについてじっくり語っていただいた。
筆者:今日までに他のメディア取材記事も拝見させて頂いたのですが、「ロックの復権」という言葉をよく目にします。とても魅力的なコンセプトだと思うのですが、どのような思いがあるのでしょうか?
梅田:最初キャッチーコピーみたいなのが欲しくてインパクト重視でいってしまったというか(笑)。
筆者:そうなんですね(笑)。でもものすごくロックバンドだなと感じるんですけれども。
梅田:そうですね。インパクト重視でいったは良いものの、元々やってたバンドも本当の意味でのサブカルチャーというかサブジャンルというか。言い方がちょっとくさいけど、アンダーグラウンド的な 音楽をやってたからこそ出来るカウンターカルチャー精神というのをメンバーそれぞれが持ってて、そのカウンターカルチャー感のあるロックミュージックという軸があるのかなと思います。
筆者:そう聞くと、先ほどの話とも似てる部分があると思うのですが、TOROの曲を聴いていると、どの年代の音楽に影響を受けたのかとても気になりまして、特に好きな年代はありますか?
梅田:最近、今作ってる 曲や、今後の制作を考える時に、バンドの軸になるジャンルを考えさせられることが多くて。よく思うのがどの年代という特定のものはないんですけど、それこそオルタナティブというか、本当の意味でのオルタナティブというか。いつの時代に聴いても同じ感動がするような音楽が好きで。そういう意味ではポップスと被ってる部分はあると思うんですけど、ずっと聴いていられるような曲作っていきたいなというのは思います。
筆者:普遍性ということでしょうか?
梅田:そうですね。いつの時代も聞かれる音楽ということを考えた時に「懐かしさ」と「新しさ」が両立できるような曲を作っていきたいなと考えています。
筆者:メンバー間では制作においてどのような役割を割り当てていますか?
梅田:基本的には僕がデモを作って、大西からドラムとかビートのアイデアをもらって。ベース(ハセガワ)はベースでアレンジをしてもらうって感じです。TOROはベースやドラム以外にも音が鳴っているタイプのバンドだから、最近は色々相談する感じで、自分が作るけど話し相手になってもらうことが多いですね。
筆者:ハセガワさんも大西さんもアレンジ面で意識することはありますか?
ハセガワ:アレンジというよりは、例えば「ここのメロディーが変わったから、こうしてみたんだけどどう?」みたいなのが来て、それで繰り返し聴いて「前の方が良いんじゃない?」みたいな、アレンジ作業というよりはフィードバックする感じですね。
筆者:大西さんもそのような感じですか?
大西:そうですね。基本、梅田が作ってきたものがあって、それをより翻訳的な感じにするというか。ドラムだったら僕の方が聴いてるし、リズムを勉強してるので、「こういうことをやりたいんだったら、こうだよね?」っていう感じでアレンジして、フィードバックしてみたいな感じですね。さっき梅田が言ってたように、前はドラムだけとかドラムのフレーズだけやってたんですけど、最近はデモ段階から「どうだろう?」と言ってくれるのでドラム以外の箇所も皆んながいるタイミングで話し合ったりしますね。
筆者:共通認識がより深まった感じですね。
大西:そうですね。
筆者:2024年に2ndアルバム『幸です』をリリースされましたが、1stアルバム『TORO』とはだいぶテイストが違う作品だと思うのですが、制作過程において1stアルバムと何か違いはありましたか?
梅田:アルバムの統一感は作りつつも、一つのジャンルに偏るバンドではないのかなっていう認識はあって、2ndアルバムを作る時に最初はポップスの 曲を作ろうっていう気でいたんですけど、考えていくうちに色々なジャンルが混じって、ちょっとオタクなアルバムになったのかなっていう感じはあります。
筆者:意識したというよりは、自然と付け加えられたという感じなんですね。
梅田:そうですね。付け加えられたという感じではありますね。自分が作りたい曲を作るっていうの想いはあるんですけど、色んな音楽を聴いて生まれた排泄物のような要素も作曲の魅力の一つかなって感じてて。1stアルバムを作ってる時は、バンドの方向性はあったんですけど、1stアルバムに比べて2ndアルバムの方が自分が聞く音楽を、自然とアウトプットしたような感覚はあって。1stアルバムの方が、バンド結成前の曲が多かったし、制作の方向性がある程度明確にありました。2ndアルバムは自然に出てきた音楽を素直にアウトプットした アルバムになったと思ってます。
筆者:そういう意味では2ndアルバムの方が楽曲に多様性が出た感じですか?
梅田:そうですね。自由な感じに。
筆者:1stアルバムでは英語の歌詞のみの楽曲があったと思うのですが、2ndアルバムでは、すべて英語歌詞の楽曲はないなと思ったのですが、歌詞に対する想いやスタンスに変化があったのでしょうか?
梅田:バンドをはじめる前に作った 曲は、ラウドロックミュージックをずっとやってきて、英語が当たり前の文化で育ってきたので自然と英語的なフレーズが出てくるし、「英語だろ!」みたいな感じだったんですけど。それこそ1stアルバムも日本語がちょびちょび入ってるじゃないですか?
筆者:そうですね。
梅田:そう。ボーカルや作詞をやるのがこのバンドが初めてだったので、最初は当たり前に英語でやってたけど日本語で書いたら、自然と言いたいことが出てきて、言葉遊びが面白いなとなって。邦楽を全然聴いてこなかったタイプだったので、日本語の歌詞に対する知識がなくて。日本語に対するトラウマがあって、日本語が良いって気付いた後は、トラウマだったからこそ使ってこうみたいな。そしたらだんだん自分っぽい言葉が生まれてきて、面白いなと思い、日本語で書くようになりました。
筆者:一つの挑戦でもあり、それが今作に表れたんですね。
梅田:そうですね。今後も多分ずっと日本語が多めになると思います。
筆者:そうなるとTOROの楽曲以外で、日本人アーティストの方の歌詞にも意識が向くようにもなったのではないでしょうか?
梅田:そうですね。日本語の歌詞を書くようになって、日本のバンドが好きになったというか、最近は山下達郎さんや宇多田ヒカルさんとか。日本語をフィールドに活動している作詞家に対して、自分の中で解像度が高くなった感じはあります。
筆者:表現方法が増えた感じはありますね。
梅田:そうですね。言葉がないからこそ出てくる語彙というものがあるのかなと思います。
筆者:精力的にイベント出演を行われ、イベントとはもちろん、FUJI ROCKやSiM主催のDEAD POP FESTIVAL にも出演された中で心境の変化はありましたか?
メンバー:(しばらく考え込む)
梅田:でも、また野外フェスはやりたいよね。
ハセガワ:そうだね。
梅田:いちばん音が抜けるからなのか開放感があって。それこそフェスって言葉通り祭りというか、すごく共有されてる感があるなと思って。フェスにいっぱい出れるようなバンドになりたいなって感じましたね。あとはリスナーの方も徐々に増えているとは思うけど、2024年はライブ活動での課題を解決する場面が多かったです。元々ライブに来てくれる人よりは、一人で 音楽をイヤホン越しで聴いてるリスナーに届いて欲しいというか、部屋でも聴けるロックミュージックでありたいという意識はあって。だから今後もライブは一回も行ったことないけど音楽がめっちゃ好きな人に届けられたら良いなっていう意識はありますね。
筆者:2024年は台湾の音楽イベントにも出演されていましたが、お客さんの雰囲気は日本と違いはありましたか?
梅田:20代くらいの若い人が多くて、台湾の人は「どれ?どれ?評価してやるか。」ではなくて純粋に「音が鳴ってるからちょっと行こうよ。」みたいな気軽さが国内全体にあるのかなって実感しましたね。
筆者:すごく本質的な話ですね。
梅田:そうですね。皆んなが同じ感情を共有している感じが台湾のフェスにはあって、主催の方の思いも伝わってきて熱気があるなと思いました。
筆者:同じアジアでもやはり違いはあったんですね。
梅田:違いましたね。
筆者:ライブの手応えも感じやすかったのではないでしょうか?
梅田:そうですね。レスポンスも素直にきてくれましたね。
筆者:先ほど、大西さんが学生時代にSiMにハマっていたとお聞きしましたが、DEAD POP FESTIVAL にSiMのボーカルMAHさんから直接オファーが来て出演されたことは一つの成果だと思うのですが、どのような心境でしたか?
大西:めちゃくちゃ嬉しかったですね。それこそDEAD POP FESTIVAL は自分が初めて行ったフェスだったので。梅田もね?
梅田:うん。俺もそう。
大西:SiMとかcoldrainとかのライブに高校生の頃たくさん行ってたので本当に嬉しかったですね。しかも自分たちが結成1年目だったので、「うわ、まじか?!」みたいな(笑)。有頂天みたいな感じでしたね。
梅田:嬉しかったよね。
大西:うん。めちゃくちゃ嬉しかったね。
梅田:DEAD POP FESTIVAL の出演後、ラウウドミュージックシーンの助け合い文化がかっこ良いなと思うようになって。SiMからしたら得はないけど、多分おもろいから多分俺らをピックアップしてくれたとか、若手をフェスとかイベントに引っ張り出すっていう文化があのシーンにしかなくて、それがどれだけ大事なものだったかというか。バンドがバンドを引っ張るっていうのはロックの本質だなと。レッチリがジミヘンを聴いて好きになって、俺らがレッチリを聴いて好きになるみたいな受け継がれてく感じがロックの本質っぽくてかっこいいなって感じましたね。
筆者:TOROというバンドもその一部になってるような感覚になりますね。
梅田:そうですね。自分だけの得というよりかは、もっと流動性の高い考え方なんだなというか、すげー良い考えを持ってる人たちなんだなって思って。MAHさんかっこ良いよね。
筆者:会場ではお話しされましたか?
梅田:そうですね。打ち上げにも参加させてもらって。優しかったですね。
ハセガワ:確かに。
バックグラウンドについて
筆者:まず最初にTOROの皆さんが、どのような音楽を聴きはじめ、どのように楽器に触れるようになったのかお聞きしてもよろしいでしょうか? 梅田:最初のきっかけは、マイケルジャクソンが死んだというニュースでその存在を知って、彼の楽曲をiPod nanoに入れてもらったことです。中学受験したんですけど、図書館とかでめっちゃ聴いてた思い出が今になって思い出すというか。 筆者:あれですよね。亡くなって知るという...。 梅田:そうですね。多分、小5くらいだったの思うんですけど。楽器をはじめたのは中1とかなのでもうちょっと後なんですけど、その時はB’zにハマってて、なんかドラムやりたくて。「やらして」って親に言ったら「うるさいからギターにしな」って言われてギターをはじめました。 筆者:なかなかおもしろいですよね。B’zでギターではなくドラムというのは。 梅田:ドラムやりたかったですね(笑)。 筆者:ハセガワさんは、どのようなアーティストに影響を受けましたか? ハセガワ:自分が最初にアーティストとして認識したのは、父親が好きだったビートルズですね。父親がビートルズも好きだし、ハードロックも好きで、家にギターが何本かあったりして。日本だとBOØWYとかも好きだったみたいで、車の中で基本そういうのが流れてたり、父親が家で弾き語ったりしてるのを見てたので。且つ母親も 音楽が好きで、幼稚園くらいの時にELLEGARDENとか流したりしてて、その時は刺さらなかったんですけど。姉貴もピアノとかチューバとかやってて、音楽に囲まれてたので、ビビッときて始めたというか自然と楽器に触れるようになりました。最初は父親が持ってたギターを触って始めたんですけど、チューニングすら分からないからやめて、何年か後に姉貴がエレキベース持ってて触らしてもらってたらどんどんハマって、今もずっとベースを続けてます。 筆者:最初にしっかり触れた楽器がベースだったんですね。 ハセガワ:そうですね。 筆者:大西さんはどうでしょうか? 大西:お父さんが70年や80年台のダンスミュージックがすごい好きで、僕が小っちゃい頃車に乗っている時もそういうのばかり流していて昔の音楽ということはなんとなくわかっていたんですけど、80年代のダンスミュージックとかソウル、ファンクだって認識はなくて、その後にマイケルジャクソンを中学2年生ぐらいでアーティストとして初めて認識しましたね。 梅田:マイケルジャクソンはさっき言ったよ(笑)。(大西が途中参加だったため) 大西:そうなの。そこから昔聴いてたような音楽と似てるなとなって聴きはじめたので、そういう意味では最初はちょっと昔のダンスミュージック系ですかね。それで最初、中学校の友達とコピバンを始めたんですけど、それでやりたいってなったのが突然変異してハマったSiMとかラウンドロック系でした。 筆者:お三方とも両親がすごい 音楽が好きな環境だったんですね。楽器を始めた後、いつ頃からバンドを始めようという思いになったのでしょうか? 梅田:ギターをはじめた時からずっとバンドはやりたかったんですけど、楽器をやってる友人がいなかったから、ギターをやってる友達の家でお互い練習したりして、そこから文化祭に出られるようになったので、高1くらいからですね。 筆者:それでは最初から本格的にバンドを始めたというよりは、高校から続けてきた活動の延長のような事ですか? 梅田:そうですね。高校の時はコピーバンドをやってたので。それこそ大学のサークルがメタルサークルで、初めて組んだバンドがメタルコアバンドだったんですけど、その時のバンドのメンバーがハセガワの中高の先輩で。でもベースを辞めちゃって、その時にベースを募集したら彼が来てくれて。 ハセガワ:そこで俺が後から加わりました。 筆者:お二人が出会ったのはそこのタイミングなんですね。ドラムの大西さんはどこで出会ったのでしょうか。 梅田:大西もサークルで別のメタルバンドをやってて。 ハセガワ:彼も俺の一個上の先輩で。 梅田:飲み仲間的な感じで、酔っ払ったら基本いるみたいな奴で。それで後からこのバンド(TORO)を始めるときに声をかけたって感じです。 筆者:そうなんですね。全員について聞いてしまう形になってしまうのですが、サポートメンバーである木村さんも元々関係はあったのでしょうか?(2/24をもってサポート活動を終了) 梅田:彼は大学の先輩だったんですけど、知り合ったのはバンドをやりはじめた時ですね。 ハセガワ:前のバンドの時に対バンとかをしてて知り合って、実は大学の先輩だったみたいな。元々彼はミックスとかマスタリングエンジニアをやってたので、ファースト アルバムの時にお願いしようと思って頼んだんですけど、ギターがもう1人必要なことに気づいてお願いした感じですね。「ロックの復権」を掲げるTOROのバンドとしての在り方

制作時におけるメンバーの役割

2枚のアルバム

ステージに立ち、抱いた思い

良い意味でも悪い意味でもの「孤独感」
筆者:バンド名が「toro」から「TORO」に変わったと思うのですが、何か心境の変化があったのでしょうか? 梅田:めっちゃ意味があるわけではないんですけど、toroって小文字でバンドを始めちゃったんですけど、始めた時から大文字の方が絶対に良かったと思ってて(笑)。シンプルに思い続けてたから、もう変えてしまおうと。大文字の方が見やすくて良くない?っていう。 ハセガワ:字面が好きだね。大文字の方が(笑)。 梅田:あんま気にしてないです(笑)。大文字の方が見やすいからってだけですね。 筆者:そうだったんですね(笑)。もう一つお聞きしたいことがあるのですが、1st アルバム『TORO』と2ndアルバム『幸です』もジャケットがすごく良いなと思いまして、どちらとも寝転んだ姿が描かれてますが意味はあったりするのでしょうか? 梅田:アートワークを頼んでいる人がどちらも同じでインドネシアのアーティストの方なんですけど、人の 曲線を独特に書く方なので、変な姿勢の方が映えるアーティストだなと思ってお願いしました。デザイン自体は一人の視点というか。ロックミュージックは一対一の関係で、誰かが介入するものじゃないと思っていて、曲もアートワークも良い意味でも悪い意味でも「孤独感」を大事にしているので、あのようなデザインにしてもらいました。 筆者:先ほどの部屋で聴ける音楽ということにも繋がりますね。 梅田:そうですね。そのテーマに近いです。自分一人で聴くロックミュージックを目指してる節はあって、ジャケットも部屋感がある感じになりました。最後に
筆者:2025年の抱負を最後に聞かせていただいてもよろしいでしょうか? 梅田:バンド全体のですか? 筆者:そうですね。 梅田:せっかくなんでバンド以外でも良いですか?(笑) 筆者:大丈夫ですよ(笑)。 梅田:ピアノを弾けるようになりたい(笑)。ピアノを練習してるんですけど、、ピアノかな?あーでも、決まりました。運動しないとと思ってテニスを始めたんですけど、そのテニスを続けたいですね(笑)。 ハセガワ:歌を上手くなりたいというのが最近あったんですけど、それはバンド絡みなんで。 筆者:そうですね(笑)。 梅田: 音楽以外はむずかしいね。 ハセガワ:あ、運転を頑張ります! 大西:あー!それね(笑)。 梅田:それもバンドのためでしょ(笑)。 筆者:免許ということですかね? ハセガワ:免許は持ってるんですけど、全く運転しなくて。 梅田:こいつだけ全く運転しないんですよ。 ハセガワ:頑張ります(笑)。 大西:頼むよ。 筆者:大事ですね(笑)。 大西:俺も歌がマジで下手くそで、カラオケで80〜85点とかなんで。でも音楽絡みだしな。やっぱり運動不足がちなので継続的に運動したいですね。 梅田:被ってない?何かお願いしますよ。 大西:じゃあスパイスからカレー作るとか。 一同:アハハハハハハ。 梅田:勘弁してよ。 大西:スパイスカレー作ってみたいですね(笑)。 梅田:クラフトビールもあって。 筆者:流石にクラフトビールも作るのではないですよね?(笑) 大西:まだ流石にですね。 筆者:それではテニスと運転とスパイスカレーということで(笑)。 メンバー:そうですね(笑)。 筆者:かえって難しい質問になってしまいましたね。 メンバー:いえいえいえ(笑)。 「普遍性」と「孤独感」という、まさにロックの本質を追求し続けているTORO。この先に彼らが生み出す音楽は一体どのような音が鳴り響くのか、ますます興味が湧いてしまうインタビューとなった。 活動3年目に突入するTOROのこれからの飛躍に目が離せない。 -- EVENINGサイト:https://evening-mashup.com/ Web3 音楽ストリーミング:https://w3.evening-mashup.com/映画「ザ・ゲスイドウズ」の劇中バンドがデビューEPを配信リリース
映画「ザ・ゲスイドウズ」の劇中バンド、ザ・ゲスイドウズがデビューEPを映画公開と同時となる2月28日にリリースした。
映画「ザ・ゲスイドウズ」は国内だけでなく、海外での映画祭グランプリを数多く受賞している宇賀那健一が監督を務め、49回トロント国際映画祭のミッドナイト・マッドネス部門に選出された話題作。公開を記念して、入場者プレゼント「テキサスチェーンソーがマサカー」のCDが配布される。
今回リリースされる楽曲は夏子、今村怜央(ALI)、喜矢武豊(ゴールデンボンバー)、ロッコ・ゼヴェンベルゲンが扮するザ・ゲスイドウズが劇中で披露する「決戦は13日の金曜日」「テキサスチェーンソーがマサカー」「私のはらわた」の全3曲。リード曲の「私のはらわた」は、自身もアーティストでありながらプロデューサーとしても多くのヒットソングを産み出してきたKYONOが楽曲制作を行なった。
YouTubeでは「私のはらわた」の撮り下ろしMVを公開中。主演を務める夏子より楽曲「私のはらわた」についてのコメントも到着した。
デビューEP「ザ・ゲスイドウズ」
配信日:2/28(金)
配信サイトはこちら
https://nex-tone.link/A00175198
主演:夏子 コメント
映画の撮影から約一年。バンドメンバーなしでのMV撮影は少し不安でもありましたが、「私のはらわた」がライブハウスに響いた瞬間、ハナコに戻れたような気がしました。聴けば聴くほどクセになり、ゾンビが愛おしく思えて、胸が熱くなる楽曲です。映画を観た後もMVを観てゲスイドウズたちのことをちょっぴり思い出してもらえたら幸いです!配信情報

「私のはらわた」の撮り下ろしMV
MV:https://youtu.be/DgitR2Ot3I8 絶賛公開中 出演:夏子 / 今村怜央 / 喜矢武 豊 / Rocko Zevenbergen / 遠藤雄弥 監督/脚本:宇賀那健一 楽曲プロデュース:KYONO 音楽:今村怜央 制作プロダクション:Vandalism 配給:ライツキューブ Ⓒ2024「ザ・ゲスイドウズ」製作委員会 -- EVENINGサイト:https://evening-mashup.com/ Web3 音楽ストリーミング:https://w3.evening-mashup.com/新世代バンド luv、スタジオでのライブセッション映像を3月2日に配信
関西在住の5人組バンドluvが、昨日リリースした初のミニ アルバム「Already」のリリースを記念して、ハウススタジオで行ったライブセッションの映像を3月2日にYouTubeおよびTikTokにて配信することを発表した。
luvは、メンバー全員が2003年生まれ、Y2Kネオソウルやファンク、ジャズ、ヒップホップなどのブラックミュージックに影響を受けたサウンドと、Hiyn(Vo/Gt.) が生み出す独特なリリック、そしてそのライブパフォーマンス力でライブシーンやSNSで注目を集める新世代バンド。
ミニアルバムの先行シングルとして配信された銭湯を舞台としたラブソング「Send To You」が、現在日本と台湾のバイラルチャートにランクインし話題となっている。
ハウススタジオでのライブセッション映像を配信
昨日リリースした、ミニアルバムは全8 曲収録で、タイトル「Already」にはこれまでの自分たち、これまで出会った音楽、人、感情、など「今」の自分たちが詰め込んだアルバムだということ、そしてこのアルバムを完了させ次のステージに進むという意味が込められている。 このアルバムのリリースを記念し、3月2日の19:00より、アルバム収録曲をたっぷりとお届けするハウススタジオでのライブセッション映像を配信する。 luvの魅力はライブパフォーマンスで最大に発揮されることもあり、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみだ。 【luv / “Already”House Live Session】 3月2日(日)19:00より YouTube : Warner Music Japan チャンネル TikTok : luvオフィシャルアカウントよりライブ配信 https://luv.lnk.to/Alreadyliveリリース情報
1st mini Album「Already」 https://luv.lnk.to/Already 全8曲入り 1.Spare 2.Send To You 3.Fuwa Fuwa 4.Ozone 5.柔軟剤DOPE 6.LUV 7.好人紀行 8.胃袋ラブストーリー -- EVENINGサイト:https://evening-mashup.com/ Web3 音楽ストリーミング:https://w3.evening-mashup.com/手越祐也が加入のXY、派生バンドユニットT.N.Tにて、日本テレビ歌番組「バズリズム 02」初披露決定
昨年 10月、新メンバーとして手越祐也の加入が発表された 14人組ボーイズバンド XY(エックスワイ)。
1月27日に 音楽配信された「Crazy Love (XIV Version)」は、レコチョク シングル、ハイレゾランキングで 3位 & 2位を獲得、また iTunes オルタナティブランキングでは 1 位&4 作がランキング入りするなど盛り上がりをみせている。
総勢 14人という大人数グループならではの特色をいかして、アメーバのように形態を変えたユニット活動も展開。最近では YouTube にて 動画公開された新ユニット“FASHION KILLAS”をはじめ、メンバー同士のセルフプロデュースによる個性的なユニットも誕生しており、今回は手越祐也の加入を受けて、新たなバンドユニット“T.N.T(ティー・エヌ・ティー)”を結成した。
メンバーは、手越祐也(Vo)、JAY(Vo)、KAIRI(Gt)、FURUTATSU(Ba)、KYOHEY(Dr)の 5 人。その記念すべき初披露が、日本テレビ系『バズリズム 02』(2月28日深夜放送)となる。
T.N.T 結成の経緯
昨年 10月29日~12月24日に日本テレビで放送されたドキュメンタリー番組「YOSHIKI SUPERSTAR PROJECT X SEASON2」の番組内で放送された、手越祐也と楽器隊のスタジオセッションで、メンバーが作詞・作曲した「Swallowtail」が誕生。 その後、年末の音楽特番では14 人での Crazy Love のパフォーマンスも披露された。手越祐也の歌声と、XY のメイン Vo.のJAY の歌声、ある種対照的でもある 2 人の声が重なる事で生み出される化学反応に、バンドという形でもこのケミストリーを生み出したいという思いがメンバー間で生まれ、今回のバンドユニット結成となった。名前に込められた意味
バンド名の T.N.T は The Next Trigger の略称で、様々な 音楽が混在するこの情報過多な世界で、自分たちの思うかっこいいロックを鳴らして、今の音楽シーンに風穴を開けたい、その起爆材になりたいという想いが込められている。 -- EVENINGサイト:https://evening-mashup.com/ Web3 音楽ストリーミング:https://w3.evening-mashup.com/現役大学生バンドluv、1st mini Album「Already」を2月26日にリリース!
現役大学生による5人組バンドluvが、初のミニアルバム「Already」を2月26日にデジタルとCDでリリースすることが決定した。
luvは、Y2Kネオソウルやファンク、ジャズ、ヒップホップなどのブラックミュージックに影響を受けたサウンドと、Hiyn(Vo/Gt.)が生み出す独特なリリック、そしてメンバーの巧みでグルーヴィーな演奏でライブシーンやSNSで注目を集める新世代バンド。
若干結成1年で今年メジャーデビューを果たし、先日1月4日に行った初の海外ライブ台北公演も即完売、来春の初全国ツアーにも多くのチケット応募があり、大型フェスへの出演が決定するなど今、注目を集めている。
1st mini Album「Already」
2月26日 CD&デジタルリリース
ご予約はこちらから
https://luv.lnk.to/Already
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これまでリリースしたシングル3曲を含む全8曲収録
2月にリリースするミニアルバムは全8曲収録で、タイトル「Already」にはこれまでの自分たち、これまで出会った音楽、人、感情、など「今」の自分たちが詰め込んだアルバムだということ、そしてこのアルバムを完了させ次のステージに進むという意味が込められている。 「Fuwa Fuwa」「好人紀行」「柔軟剤DOPE」のこれまでリリースしたシングル3曲に加え、バリエーションに富んだ楽曲が収録されるとのことで今後の発表を期待してほしい。 CDはトートバック付きと通常盤の2種をリリース。デジタルのPre-add/Pre-saveキャンペーンもスタートしている。 また、ミニアルバムの発表に合わせて新アー写も公開された。リリース情報

名古屋拠点の4人組バンド The Moon – 日常が紡ぐ音楽の物語
筆者がストリーミングで耳にした瞬間、心を掴まれたバンド、The Moon。
愛知県の名古屋を拠点に活動する4人組バンドで、ジャズやR&Bの要素を感じさせる 1st シングル「徒花」をリリースすると同時にバンドを結成し、本格的な活動を開始したようだ。
儚さを感じさせる歌声と、温かみのある音色やメロディが織りなす音楽、そして日常の一部を切り取ったかのような歌詞が印象的で、聴く人の心にそっと寄り添う楽曲となっている。
そんな彼らが、12月15日には初のEP「atodashi」をリリースし、新たな音楽表現の一歩を踏み出した。
今回のインタビューでは、メンバーの琴梨(Vo)さん、宮田(Ba)さん、真央(Key)さん、めい(Dr)さんのうち、宮田(Ba)さん、真央(Key)さん、めい(Dr)さんの3名に、バンド結成の背景や、これまでリリースした楽曲に込めた想い、そして今後の展望についてお話を伺うことができた。
まずは、バンド結成の経緯やメンバーとの出会いについて伺った。
__バンドを結成しようと思ったきっかけは何でしたか。
宮田(Ba):僕と真央(Key)が高校時代からの同級生で、卒業する前から「何かやりたいね」と話していた中で、結局サラリーマンに1回なったんですけど。ある時友達がカラオケで、King GnuさんのVinylを歌っていた時にMVが同時に流れていて、それを見た時に僕に電気が走りまして(笑)。こういうのをしたいと思って。それでKing Gnuさんを追いかけつつ、他のアーティストさん含め、アーティストの人たちがフェスなどのステージに立って見ている景色を見てみたいなと思って。それで真央と2人で、バンドを組むことになりました。
__楽器の経験はそれまであったのですか。
宮田(Ba):全くやったことがなくて。20歳の頃に楽器を始めると同時にバンドを組みました。
__めいさんの、メンバーとの出会いのきっかけは何でしたか。
めい(Dr):ボーカルの琴梨さんとたまたま同じ美容院に通っていて、席が隣になって。その時に、たまたま会話の中で私がドラムをしていることを聞いていてくれたみたいで。琴梨さんから、「今、バンドにドラムがいないから入ってくれませんか」と誘われたのがきっかけでした。私が元々 The Moon のファンで楽曲を聴いていたので、ぜひ参加したいと思って。
__バンド名の「The Moon」、由来を教えてください。
宮田(Ba):由来は、バンド名をどうするかっていう話になっていた時に全然決まらなくて。コンビニで話していて、空を見たら月が綺麗だったっていう(笑)。
バンド名の由来は、日常から切り取ったようなもので、「月」という要素が彼らの楽曲の雰囲気にもぴったりと合っているように感じた。
では、彼らは普段どのような活動をしているのだろうか。SNSでは、レコーディングやスタジオ練習の様子が見受けられたが、実際のところはどうなのか。さらに掘り下げて聞いてみた。
__活動状況としては、楽曲制作やライブは頻繁に行っているのですか。
宮田(Ba):ライブは正直まだ1回しかしたことがなくて、今年の5月に1度だけ行いました。というのも、自分たちの持ち曲がなくて。5月に1回行ったライブは少しなのですが、コピーを交えてのライブをしました。それで今3曲リリースしているのですが、それからは自分たちの曲を増やすために、12月15日リリースのEPに向けてレコーディングと制作を繰り返していました。
レコーディングは、12月15日にリリースの4曲入りEPの制作に向けたものだったようだ。
The Moonの楽曲はどのように作られているのだろうか。
__楽曲制作はどのように行っているのですか。
真央(Key):僕の家にパソコンやインターフェイスとか機材が色々置いてあって、そこでDAW上でできるようになっていて。楽曲は僕と宮田が作ることが多いので、2人で僕の家に集まって、話し合って作っていくことが多いですかね。
__作詞作曲を二人で行っているのですか。
真央(Key):作曲は僕が少しできて、作詞は全て宮田が担当しています。 1人で完全に作るというより、2人で話し合って作っていくので、作り始めに大体最初どういう曲を作るかっていうイメージを2人で固めてから作ることが多いですかね。
EP作品について伺う前に、まずは現在リリースされている3曲の楽曲について知っていただきたい。
楽曲についてお話を伺う中で、それぞれの楽曲にテーマが意識されていることが印象的だった。
まず、2023年9月にリリースされた1st シングルの「徒花」。
この楽曲は『失恋』をテーマにしているそうだ。 ジャズっぽさを感じさせる独特のリズム感がイントロから引き込んでくれ、琴梨さんのボーカルと切ない曲調が見事に合わさった楽曲だ。 曲名の「徒花」は、『咲いても実を結ばない花』を意味し、外見は華やかでも実質を伴わないもののたとえにも使われる言葉だ。 歌詞は宮田さんの実体験をもとに書かれているようで、実を結ぶことができないもどかしい恋愛心情が表現されている。
__「徒花」という楽曲について、『失恋』をテーマにしたきっかけは何でしたか。
宮田(Ba):僕の失恋です。振られたじゃないですけど、色々あってダメだった女の子に届けばいいなっていう想いで作りました。
__制作にあたって、工夫した部分はありますか。
真央(Key):最初(宮田さんが)コード進行を出してくれて、僕がとりあえずコードだけでピアノのバッキング入れて「いいじゃん」ってなって進んだんですけど、あとはもうなんかセンスでやったよね。
宮田(Ba):センスでやりました(笑)。
真央(Key):センスで結構進めちゃって。
宮田(Ba):真央と僕の好きな音楽が結構似ていて。2人の好きな感じをふんだんに詰め込んだ曲になりました。
__どういったアーティストさんのイメージを持っていたのですか。
真央(Key):僕、The Cardingsさんの『Carnival』っていう曲が好きで、その曲のイントロがオルガンから始まっていて。すごくいいなと思って、オルガンで始まるイントロのアイデアはそこから持ってきましたね。ドラムは最初結構センスで作りましたけど、よく聴いたら僕らJamiroquaiさんが好きなんですが、『Virtual Insanity』っていう曲と似ているね、という話にはなりましたね。
次に、2024年4月にリリースされた 2nd シングル「MUT」。
ラップが印象的で、1stシングルの「徒花」とは異なり、ヒップホップ要素が取り入れられ、楽曲の雰囲気がガラッと変わっている。
曲名の「MUT」は、ドイツ語で『勇気』という意味があるそうだ。
そのテーマでもある通り、踏み出せずにいる人たちに向けて語りかけ、自分の目指す未来へ進んでいけるよう『勇気』を届けるメッセージが込められた楽曲となっている。
__「MUT」という楽曲について、『勇気』という意味を込めた楽曲にした理由は何でしたか。
真央(Key):2ndのシングル「MUT」は、リリースした時期が4月の後半で。 4月は新しい環境で頑張る人が多い時期でもあるので、そういった人たちに向けての『勇気』をイメージしました。
__ラップも印象的で「徒花」に比べて雰囲気も一気に変わったと思いますが、何か意図があったのですか。
宮田(Ba):1番初めに出したのが結構暗い曲なので、次は明るい楽曲をやってみようかっていう。僕が趣味でラップをやってるので、自分のラップを入れようという風に考えました。
宮田さんが趣味でやっているというラップが取り入れられたこの楽曲では、リリックにも寄り添ったメッセージが込められている。ぜひ注目してほしい。
続いて、2024年7月にリリースされた「Soleil」。 この楽曲は『結婚』をテーマに作られた楽曲のようだ。 結婚を誓い合う心情や、人生の新たなスタートを描いた歌詞にも印象を受ける。
__「Soleil」という楽曲について、『結婚』 という意味を込めた楽曲にした理由は何でしたか。
宮田(Ba):3曲目の「Soleil」は、ちょうど友達が結婚式だった時で。その友達は高校からの友達でよく知っていたので、高校から今までの経路をたどっての歌詞になっています。
__イントロの部分でもイメージを感じましたが、『結婚』のテーマを表現するために意識したことはありますか。
真央(Key):「Soleil」は『太陽』っていう意味なんですけど、「ひまわり」っていう捉え方もできるらしくて。結婚した友人の奥さんが向日葵が好きらしく、そこからこの曲名をつけました。
楽曲で表現した部分は、本当は『太陽』という意味なので、最初は、少し焚き火の音みたいな要素を入れて、火を表しました。ここでストリングスも使ったことで、華やかに、少しクラシックっぽさも表していこうかなと考えた感じですかね。盛大に祝いたいなと思って工夫したところです。
このように友人の結婚を祝う気持ちや、その特別な瞬間への思いが楽曲の細部にも表現されている。
聴く人に幸せが伝わるような、温かさの込められた楽曲となっている。
既にリリースされている3つの楽曲についてお伺いしたが、12月15日にリリースのEPについてもお話を伺った。 4曲を含めたEP「atodashi」をリリースするようだが、これまでの楽曲とは少し異なるアプローチを取り入れているようだ。
真央(Key):これまでの楽曲では、音色をたくさん重ねるという方向性で編曲とかをしていたんですけど。
宮田が、少ない楽器や音数での「満足感のある曲」を追求しているようで。それを聞いて、最近は少ない音数の中でその1曲で満足感が出るというのを目指して制作していますね。音数が少ない分どう展開していくかを考えることが最近多いかなって思います。
__EPについて、何かテーマはあるのですか。
宮田(Ba):EPの名前が「atodashi」っていう名前になっているんですけど。日常にある恋愛だったり、会話の中での「話し手の後者に回る」といったようなものが、一応テーマになっています。
真央(Key):「笑談」っていう曲があって、その曲は特定の友人とか、周りであったことを歌詞に込めて作っていますね。でもそんなにがっつりとしたテーマはないかな。
__制作において今までの3つの楽曲とは違う、新たな試みはありましたか。
真央(Key):今のところ、3曲ともジャンルが別々っていうか。1曲目はジャズやR&B、2曲目はラップでヒップホップ要素を取り入れて、3曲目がクラシックっぽさをイメージしたんですけど。
でもこれから、自分たちのバンドの色を定めていきたいっていうところもあって、EPで少し固めるようにはした感じですかね。 僕らはいつも通り作ったつもりなんですけど、聴き手からしたらまた新しいものになったのかなと思います。音数が少なくなって、また少し違う感じに聴こえるんじゃないかなと思います。
EPのリリースを機に、今後のライブ活動にも期待を抱いているが、過去に一度行ったライブについても、今後の展望を交え、お話を伺った。
__初めて行ったライブはカバーも交えたんですよね。どんな曲をカバーしたのですか。
宮田(Ba):2曲カバーはしたんですけど、うちのボーカルの声に合いそうだと考えてshowmoreさんの「circus」、あとは僕と真央がやりたかったSuchmosさんの「GIRL」という曲をカバーしました。
__どういうお気持ちでしたか。
宮田(Ba):あんまり成功した感はなかったですね(笑)。
真央(Key):「徒花」がオルガンとかを使用して、音色も少し多く取り入れていて。それもあって初のライブで、同期を使って演奏したんですけど。同期をセッティングするっていう部分で、最初手こずったかなって感じですかね。最初やばって思ったけどね(笑)。これからライブをしていって、そういうとこも慣れていって、いろんなところでライブをしていきたいって思いますね。
__その時はどういう規模感の場所で行ったのですか。
宮田(Ba):喫茶店だったんですよね。マニュアル喫茶店で。ほぼ自主企画みたいな感じで、先輩のバンドとか呼んで、ラッパーとかも呼んでみたいな。DJもして。
__楽しそうですね。
宮田(Ba):楽しかったですけどね、あんまり満足できなくて(笑)。
__EPを出すというきっかけで、今後のライブの展望はありますか。
宮田(Ba):無難にライブハウスでやったことがないので、今までで。誰もが一度は通るライブハウスでもやってみたいですし、野外でもやってみたくて。 今のところの僕らの目標が、愛知県の蒲郡市である「森、道、市場」っていう大型のフェスがあるんですけど、出てみたいなと思っているので。野外でもライブをやってみて、経験を積んでいきたいですね。
まずは、来年からライブ活動にも積極的に取り組んでいきたいという熱意も伺うことができた。今後の展開にも注目していきたい。
現在はバンド活動を中心に音楽活動を行っていますが、それぞれの活動の取り組みについても伺った。
__現在、活動はバンド活動中心で行っているのですか。
真央(Key):僕はバンドで楽曲を作る活動をしていることが多いですね。あとは楽器を始めたのが遅くて、実力がまだないなと思っていて。クラシックとジャズを習いながら作曲をしていますね。
宮田(Ba):僕は、バンド組んだと同時期くらいに仕事を辞めて、そこから作曲活動中心でという感じです。
めい(Dr):私は、普段は音楽の先生とピアノの講師をしています。他の時間はもう趣味も音楽なので、全部ドラム、バンドです。
__ボーカルの琴梨さんも、弾き語りでステージに出ていますね。
宮田(Ba):琴梨さんは高校からギターを始めて、卒業したタイミングぐらいから弾き語りを始めたようで。そこからも趣味という感じでステージに出ているのだと思います。
__今後バンドとして挑戦していきたいと思っていることはありますか。
真央(Key):12月はEPで4曲をリリースする予定ですが、今後はアルバム、もう少し大きな作品を僕は作っていきたいなと考えていますね。ライブは先ほども言った「森、道、市場」を目標に頑張りたいです。
めい(Dr):県内でも県外でもいっぱいライブやりたいです。あと私も作曲したいです、一緒に(笑)。
めいさんはEPがほぼ完成していた段階でバンドに参加したとのことで、今後は制作活動にも積極的に取り組んでいきたいとのこと。 今後、新たな楽曲の世界が広がる可能性を感じさせるコメントだった。 The Moon が作り出す新たな音楽の世界が、今後の楽曲やライブ活動を通じて多くの人に広がっていくことを期待したい。
__EPリリースを踏まえて、どういう風に聴いてほしいといった想いはありますか。
宮田(Ba):今回のEPの楽曲は意外と寄り添った曲というか、さまざまな人に当てはまることが多いと思う曲ばかりなので。自分を当てはめてじゃないですけど、感化されてほしいなって思います。
めい(Dr):感化されてほしいですね(笑)。
まお(Key):やっぱ僕と宮田が、楽器を始めるのが遅かったけど、こんなことができるよっていうのを思ってもらえたら、多くの人が色々な道に挑戦したり、 今からでもできるって思えたらいいなって僕は思っています。
12月にリリースされるEPでも、私たちの日常に寄り添う、素敵な楽曲が詰まっているだろう。
ぜひこの機会に、The Moon の音楽に触れてみてはいかがでしょうか。
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結成のきっかけは、King Gnu のMV

3つの楽曲に込められた想い

EP「atodashi」を通してバンドの色を

目標は「森、道、市場」

日常で紡ぐ音楽

THE1975、世界を代表するロックバンドとしてあるべき姿とは
2010年代から2020年代を代表するロックバンドとして、著者がまず最初に挙げるバンドは間違いなくTHE1975だ。日本でもサマーソニック2022のヘッドライナーとしてステージに出演し、翌年に行われた自身最大規模のジャパンツアーは全公演ソールドアウトとなった。
ロックの衰退期と言われ、ニルヴァーナやオアシスといった絶対的なロックバンドをリアルタイムで体感することがなかった今の若い世代にとって、THE1975はそんな重要な役目を担うロックバンドである。
そんな現代のロックシーンの象徴とも言えるTHE1975の魅力に迫っていきたいと思う。
THE1975のもう一つの魅力は、様々な問題に触れながら「愛」や「希望」を歌う両立性を感じさせる歌詞だ。
戦争や政治問題、貧困、差別を痛烈に批判すると同時に、彼らの「願い」を綴った『Love It If We Made It』や、自殺行為についてに共感し寄り添いながらも「でも死んじゃだめだ!」と歌った『I Always Wanna Die (Sometimes)』など、現代の世界が抱える問題に対して言及しながらも「愛」や「希望」を内在させた歌詞が、多くの人々を惹きつけるのだ。
そして筆者は、彼らがザ・ドアーズやU2、セックス・ピストルズのように本来のあるべきロックバンドの姿を体現しているように思う。
アルバムごとに変化し続けるコンセプト
THE1975は2013年にデビューアルバム『THE1975』でデビューし、いきなり全英チャート1位を記録すると、その後の全アルバム作品が5枚連続で全英チャート1位を記録し、セカンドアルバム『I like It when you sleep,for you are so beautiful yet so unaware it(君が寝ている姿が好きなんだ。なぜなら君はとても美しいのにそれに全く気づいていないから。)』では全米&全英チャート両方で1位を記録している。 そんな現代のロックシーンになくてはならない存在となったTHE1975の最大の魅力は、「コンセプトの変化」だ。それは音楽面だけにとどまらず、ヴィジュアル面においても変化していくのがとてもおもしろいところだ。 しかし筆者自身、バンドのコンセプトチェンジは非常に難易度が高いものだと感じている。なぜなら、それはバンドの芯となるもののブレが生じて、リスナーとの間にも乖離が生まれやすくなるからだ。 THE1975にそのような現象はまず起きることがない。 その理由は、彼らが取り入れるジャンル的要素が最大限に活かされているからだ。 THE1975の楽曲はパンクやポストロック、オルタナティブ、R&B、エレクトロ、シューゲイザー、ダンスミュージックといった多種多様なジャンルで構成されている。そしてこれらから選択したジャンルを徹底的に突き詰めることにより、中途半端なサウンドになることなくバンドのグルーヴに大きく作用し、ポップミュージックへと昇華される。それによりリスナーたちが違和感なく彼らの音楽を受け入れることができるのだ。 言ってしまえば、THE1975はロックバンドとしての存在意義を失う寸前のラインを保っているバンドでもあり、最も自由なバンドでもあるということだ。メッセージ性を帯びた楽曲

マシュー・ヒーリーのフロントマンとしての立ち位置
若者から絶大な支持を得ているTHE1975だが、その人気の理由の一つとして、圧倒的なライブパフォーマンスが挙げられる。 特にTHE1975のフロントマンでもあるボーカルのマシュー・ヒーリーのパフォーマンスは圧巻だ。ライブ中に飲酒、喫煙はお決まりのことだが、それだけで終わらないところが彼の魅力である。 マイケル・ジャクソンを彷彿とさせる華麗なダンスから、人間の本能を感じさせるほど激しく暴れ回るパフォーマンスまで非常に振り幅が大きく、そんなスマートでもありエネルギッシュでもあるライブパフォーマンスに、多くの若者が魅了されるのだ。6枚目のニューアルバム?
2022年にリリースされた最高傑作『Being Funny In A Foreign Anguage(外国語での言葉遊び)』から2年が経ち、今年3月に完走したライブツアーを最後に、ライブ活動の無期限休止を発表したがTHE1975だが、今年10月にヴォン・イヴェールやジョージなどの楽曲制作を手がけた音楽プロデューサー・ジムイースタックが自身のインスタグラムにTHE1975との共同制作を匂わすストーリーを投稿し、ファンの間で「6枚目のアルバムが出るのか?!」と大きな話題となった。 きっともう彼らの新しい旅路は始まっているのだろう。 次のTHE1975は、どのような姿をしており、どのような音楽を掻き鳴らしているのか期待が膨らむばかりだ。 -- EVENINGサイト:https://evening-mashup.com/ Web3 音楽ストリーミング:https://w3.evening-mashup.com/大阪発バンド 三四少女、アルバム『恋してる・コンティニュー』発売決定
川田羽撫子(ボーカル/ギター)、たみ(ギター)、さっちゅー(ベース)、あんどりゅー(ドラム)からなる、大阪出身男女混合4人組のちょーかわいいバンド、三四少女(読み:サンスーガール)。
2023年の「マイナビ 閃光ライオット 2023」にて決勝に進出。今年3月開催「十代白書」では見事準グランプリを獲得!現在注目度が急上昇中の彼女たちが10月14日に大阪で開催された「MINAMI WHEEL」に出演。LiveHouseANIMAにてトップバッターで登場し見事入場規制がかかったこのステージにて、彼女たちにとってはじめてとなるアルバム『恋してる・コンティニュー』を自主レーベル「好吃同盟(読み:ハオチーユニオン)」より11月27日にリリースすることを発表した。またこのアルバムを携えてのレコ発ツアー「▶︎はじめから」の開催も発表。会場は割れんばかりの声援に包まれた。
さらに、このアルバムにも収録され、SNSでは「中国語と英語と日本語のトリリンガルソング」としてバズを起こした三四少女の自己紹介的ソング「たのしいさんすう」が本日10月15日よりリリース。10月15日は3年前となる2021年のバンド結成日にもあたり、3年の時を経てバンドの自己紹介ソングがついにリリースとなった。
そして、この楽曲のミュージックビデオは10月15日21時よりバンドのYouTubeチャンネルでプレミア公開される。
ジャケット写真でも披露している個性溢れる衣装のほか、パジャマや制服、懐かしさを感じさせる音楽番組風衣装、コック衣装など、4人が目まぐるしくもポップに七変化を遂げる。楽曲タイトル通り「たのしい」ビデオに仕上がっている。ミュージックビデオ公開後には、バンドのInstagramアカウントよりメンバーが生配信イベントを実施することも決定しており、合わせてチェックしてみよう。
レコ発ツアー「▶︎はじめから」は12月14日の名古屋CLUB ROCK'N'ROLL(愛知)公演を皮切りに下北沢 SHELTER(東京)、そしてLIVE SQUARE 2nd LINE(大阪)の3会場で開催。本公演は彼らにとって初めてのツアー公演となる。後日発表されるという対バン相手もお楽しみに。
三四少女は2021年10月にSNSを通じて知り合い結成。2022年3月にバンド始動し、2023年3月4日(サンスーの日)に自主制作盤1st EP『創刊号』をリリース。同年に行われた『マイナビ 閃光ライオット2023』では決勝に選出。バンド始動から2年目となる2024年3月26日には、可愛くてポップな世界観と耳に残る印象的なサウンドで話題となった「ユートピア」をリリース。
関西を中心にライブ活動も精力的に行っており、今年の3月4日には2回目となる自主企画ライブ「三四計画」を開催。大阪のバンドを中心に合計12組が終結。中には今年の「R-1グランプリ 2024」で話題となったアマチュア芸人「どくさいスイッチ企画」も参加し、平日にも関わらず大成功に終えた。
10月14日に自身3度目となる「MINAMI WHEEL」への出演を果たした彼女たちは、この後10月17日に神戸VARIT.にてMega Shinnosukeらが出演するライブに参加。11月3日には下北沢にて開催される「Chazawa Street」、12月7日にも下北沢で開催となる「下北沢にて」でのライブも決定!11月27日にはじめてのアルバム『恋してる・コンティニュー』をリリースしたのち、12月14日名古屋、19日東京、22日に大阪でのレコ発ツアーを開催する。