WANIMA、7月14日「Cheddar Flavor Tour 2021」ライブレポートを公開!! 10月23〜24日には横浜アリーナでもライブ開催決定…
提供:株式会社ワーナーミュージック・ジャパン
WANIMA、7月14日「Cheddar Flavor Tour 2021」ライブレポートを公開!! 10月23〜24日には横浜アリーナでもライブ開催決定...
5月11日の広島からスタートした(本来の初日であった4月28日のZepp Tokyo公演は延期)WANIMAのツアー「Cheddar Flavor Tour 2021」。新型コロナウィルス感染拡大の影響により途中でストップしてしまった「COMINATCHA!! TOUR 2019-2020」以来、じつに1年3ヶ月ぶりに再開されたツアーである。
その間、WANIMAは『Cheddar Flavor』『Chilly Chili Sauce』と2枚のCDをリリースし、ZOZOマリンスタジアムでの無観客ライブ「COMINATCHA!! TOUR FINAL」を開催し、昨年12月には東京ガーデンシアターで有観客ライブ「Boil Down 2020」を敢行。あらゆる手段を使って、ファンに自分たちの音楽を届けてきた。『Cheddar Flavor』『Chilly Chili Sauce』と繋がってきた三部作は8月18日にリリースされる7thシングル『Chopped Grill Chicken』で完結するが、その中で生まれた新しい曲たち、そしてWANIMAが伝えようとしてきたメッセージを、直接、目の前の観客に向かって届ける――それがこのツアーだ。
21公演目となるUSEN STUDIO COAST、2デイズの2日目。椅子が並べられたライブハウスのフロアというのはいつになっても慣れないが、そこを埋め尽くしたファンの熱気が、このライブに対する期待を物語っている。そして開演時刻。SEが鳴り響くと、いきなり大きな手拍子が巻き起こった。ステージに登場してきたKENTA、KO-SHIN、FUJIの3人。全員笑顔でハイテンションだ。
「『Cheddar Flavor Tour 2021』新木場編、開催します!」。KENTAの言葉にフロアの温度はさらに上昇。その手が打ち鳴らす音のボリュームがいっそう大きくなる。「よく来たな、みんな!」。KENTAが叫ぶと、ライブは三部作最初の1曲となった「Cheddar Flavor」からスタート。立て続けに「Chilly Chili Sauce」へ。狼煙のような2曲をフロアを煽り立てながら披露すると、お客さんは手を振り、叩き、それに応える。3曲目「LIFE」を歌い終えたKENTAが手にしたマイクを高く掲げる。それは「帰ってきたぞ!」という宣言のようでもあった。
椅子があるということで、MCのときには着席を促し、しっかり言葉を伝えようとするKENTA。客席の隅々までを指差しながら語りかける。マスクはもちろんマスト、大声での歓声は禁止と、大合唱と笑顔が溢れる本来のWANIMAのライブからすればたくさんの制約があるが、そのぶん「みんなができんことは俺らに任せて! ゆっくりして帰ってください」とKENTA。その言葉どおり、この日の3人の演奏と歌には、いつにも増してエネルギーが注ぎ込まれているように見えた。
〈明日は晴れるかな〉と歌う「エル」、〈あなたの心が晴れますように…〉と歌う「雨あがり」、そして『Cheddar Flavor』から〈この旅は途中だから〉と歌う「SHADES」。ずっと歌われてきた曲も、このツアーで初めて歌われる曲も、今伝わるべきメッセージと温度をもって鳴り響く。FUJIの叩くスネアの力強さ、KO-SHINのギターの鋭さ、そしてKENTAの歌のぐいぐいと心に入り込んでくるような近さ。三部作を作ったからなのか、この状況がそうさせたのか、いずれにしてもWANIMA、明らかにパワーアップしている。
Tempalayが『Tempalay Live 2021』を中野サンプラザで開催! 緊張のライブレポートを公開。
2月26日、Tempalayが『Tempalay Live 2021』を中野サンプラザで開催した。この日はワーナー内レーベルunBORDEへの移籍発表後の初ワンマンで、ホールでの単独公演も彼らにとっては初めて。多彩な照明演出とともに、サイケデリックな空間を作り上げた。
1970年の大阪万博のテーマソングである“世界の国からこんにちは”がSEとして延々流れる中、開演予定時刻の18時を過ぎると場内が暗転。スネアのロールに導かれ、ショーの始まりを告げるかのようなファンファーレとともに幕が上がると、一曲目からクライマックス感のある“おつかれ、平成”でライブがスタートした。メロディアスな楽曲ながら、最後の轟音パートに突入すると、「Tempalayのライブに来た」という気分が高まってくる様な感覚に会場は包まれていた。
その後はアッパーな曲を連発し、“のめりこめ、震えろ。”では間奏で小原綾斗がステップを踏みながらノイズギターをかき鳴らし、“SONIC WAVE”ではコーラスパートでAAAMYYYが右手を突き上げてオーディエンスを煽り、ファンキーな“Austin Town”と続けて行く。会場が中野サンプラザということで、爆風スランプの“大きな玉ねぎの下で”が流れる中、John Natsukiがお馴染みのサンプラーを用いた挨拶をするというシュールな一幕に続いて披露されたのは、移籍第一弾として配信された“EDEN”。ミニマルなループのリズムが小気味いい前半から一転、“Seven Nation Army”のような太いギターリフとともに、豪快なロックドラムへと切り替わる曲展開は、やはりライブでの醍醐味とも言える様だった。
▼ オーディエンスをSF的な「ここではないどこか」へ
また、インストの“未知との遭遇”からシームレスに繋いだ“my name is GREENMAN”も序盤のダビーな雰囲気から途中でジャズファンクへと変化し、ラストに置かれたストロボがたかれる中での轟音パートはかなりサイケデリック。バンドのポップサイドを象徴する“どうしよう”を挟んで、ライブ中盤では“Festival”、“革命前夜”と初期の曲を続けると、ダンサブルな“新世代”でこの日最初のピークを作り上げた。
MCでは「初のホールとはいえこんな状況なので、さほどテンションは上がっていない」と飄々と語り、「今日は岡本太郎の110歳の誕生日だそうです。彼がゾンビになって歩いているかもしれません」とファンを公言する岡本太郎について話すと、こちらも初期曲の“ZOMBIE-SONG”を披露。音源ではビートボクサーのREATMOをフィーチャーしていたように、軽快なヒップホップビートが心地よく、さらにはAAAMYYYのラップとコール&レスポンスが楽しい“テレパシー”を続け、ライブ後半はよりディープなゾーンに入っていった。
ゆったりとした“深海より”からモンドな雰囲気の“カンガルーも考えている”へと続き、ラストの轟音が鳴り響くと、そのまま続編とも言うべき新曲の“フクロネズミも考えていた”へ。この曲はTempalayとしては初めてのAAAMYYYとJohn Natsukiによる共作曲で、“カンガルーも考えている”のムードを引き継ぎつつ、変調されたピアノやシーケンスでバンドの新たな一面を示している。二胡の旋律に導かれる“大東京万博”はすでにクラシックの風格を持ち、オーディエンスをSF的な「ここではないどこか」へと連れ去ったと言える様子だった。
▼ 平熱と恍惚が波のように繰り返される世界感
なお、最後のMCではアルバムのリリースとそれに伴う全国ツアーの告知をしながら、「『重大発表』はいつもこんな感じで、解散とか休止はないので騙されないでください」「アンコールほどいかがわしいものはない。大体物販のTシャツを着て出てくる」と、最後まで飄々と話し、「初ホールと岡本太郎に感謝。ありがとうございました」と挨拶した。
おどろおどろしさの中の美しさが際立つ“美しい”と“そなちね”を続け、最後は“Last Dance”で文字通りの芸術的爆発を見せると、ギターのフィードバックノイズが鳴り響く中でライブは終了。平熱と恍惚が波のように繰り返されるこの世界から、簡単には抜け出せそうにない。
「セットリスト」
01.おつかれ、平成
02.のめりこめ、震えろ。
03.SONIC WAVE
04.Austin Town
05.EDEN
06.未知との遭遇〜my name is GREENMAN
07.どうしよう
08.Festival
09.革命前夜
10.新世代
11.ZOMBIE-SONG
12.テレパシー
13.深海より
14.カンガルーも考えている
15.フクロネズミも考えていた
16.大東京万博
17.美しい
18.そなちね
19.Last Dance
クレジット
文 :金子厚武
写真:鳥居洋介
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メディア運営:Evening Music Records Inc.