THE YELLOW MONKEY、東京ドーム公演の映像作品がついに発売決定!
今年、4月27日に行われた、THE YELLOW MONKEYの歴史に残る東京ドーム公演の映像作品がついに発売決定!!完全生産限定盤のComplete Boxには、10枚目のアルバム「Sparkle X」の完結版として、DISC2にCDが付き、さらに新曲を収録。152ページにもわたる豪華ブックレットも必見だ。
詳細
今年、4月27日に行われたTHE YELLOW MONKEYの東京ドーム公演。過去にも東京ドームでのライブを開催してきたが、この東京ドーム公演は、バンド史上歴史に残るライブと言っても過言ではないライブだった。 2020年4月に開催予定だった東京ドーム2daysがコロナの影響により中止となり、同年、11月3日には動員に制限がある中での東京ドーム公演を実施。バンドにとって今回はリベンジの東京ドームでもあった。ライブの頭から、セットリストは代表曲が勢揃いしたロックンロールショーが繰り広げられ、まさに圧巻のエンターティンメント。中盤には、吉井和哉の喉の病気にまつわるドキュメントが流れ、会場の空気は一変し、息をのんだ。バンドにとって大きな試練があったことを目の当たりにし、そこからの「人生の終わり(FOR GRANDMOTHER)」のパフォーマンスへと続いた。 多くのファンから商品化を待ち望む声が届き、開催から半年を待たずに発売が決定した本作品。 「Sparkle X -Complete Box-」のDISC1には、全21曲のライブ映像をWOWOW放送とは全く異なる編集で収録し、SPECIAL MOVIEとして、ライブでも非常に印象的だった「天道虫 Multiscreen ver.」と、「復活の日 Another Take ver.」が収録される。あの日の東京ドームの光景がそのままパッケージとして蘇る。 完全生産限定盤のBOXでは、DISC1に収録される東京ドームの映像に加え、DISC2に「Sparkle X」を完結版として収録。「ホテルニュートリノ」がAlternative Mixとして収録されるほか、オリジナル版には未収録となった吉井作詞、エマ作曲の「Kozu」がM9に加わり作品の深みを増している。冒頭には東京ドーム公演のオープニングでも使われ、その日の演奏も取り入れられているSE「考える煙」も収録。そして、バンド結成30周年のタイミングに制作された「DANDAN」(初のパッケージ化)、中止となった2020年東京ドーム2days直前にリリースされた「未来はみないで」を改めて加え、まさにコンプリート盤といえる作品になっている。 この音源は、10月9日の同日にデジタル配信もするので、ぜひ、音源の配信も楽しみにしてほしい。 BOXには152ページにわたる豪華ブックレットも同封される。このブックレットは全て未公開写真で構成されており、東京ドームのライブ写真から、「ホテルニュートリノ」のMVメイキング写真、「罠」のMVメイキング写真、また、カメラマンのマチェイ・クーチャによるアーティスト写真のアザーカット、「ソナタの暗闇」のMVのイラストレーター若林萌によるこのブックレットのために書き下ろしたメンバーのイラストやMVを構成する際の原画まで、今回の東京ドームの軌跡を走馬灯のように駆け巡ったようなブックレットに仕上がっている。装丁は縦型の特殊パッケージで、ブックレットも縦型で構成され、今までにない新鮮な写真集としても楽しむことができる。 なお、ファンクラブ「BELIEVER.」限定の特典として、「Sparkle X -Prototype-」と題した非売品CDが付く。こちらには楽曲が仕上がる前の音源(未完成音源)が収録されており、ファンにとっては必聴だ。 同時に「東京ドーム」単体のDVD 、Blu-rayも発売。「THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2024 “SHINE ON”」のキービジュアルにもなったデザインに、当日のライブ写真を重ね合わせた写真がメインを飾る。ちょっと懐かしい昔の洋画のデザインのようなレトロな雰囲気で制作されているので、ぜひ、デザインにも注目して欲しい。4月27日東京ドーム公演をライブ会場で観た方も、来場が叶わなかった方も、この機会に歴史的ライブを堪能していただきたい。 また、各店舗の特典として、Amazon.co.jpでは巾着、楽天ブックスではスマホリングに加えて「Sparkle X -Complete Box-」、「THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2024 “SHINE ON”」いずれかご購入商品に対応した楽天ブックス限定オリジナルデザイン配送で商品が届く。 セブンネットショッピングではマルチショルダー、全国CDショップ・ネットショッピングサイトは共通でクリアファイルが特典として付与される。 10月15日からは「THE YELLOW MONKEY TOUR 2024/25 〜Sparkleの惑星X〜」と題したホールツアーがスタートする。チケットは非常に入手困難となっているが、10枚目のアルバム「Sparkle X」の初回プレス特典の封入先行が現在受付中なので、チェックを!商品概要
Sparkle X -Complete Box-
2024年10月9日(水)発売 WPZL-90295/6 価格:14,300円(税込) 予約URL:https://tym.lnk.to/SparkleX_cb -- EVENINGサイト:https://evening-mashup.com/ Web3 音楽ストリーミング:https://w3.evening-mashup.com/THE YELLOW MONKEY、新アルバム『Sparkle X』が本日リリース!
5月29日(水)にTHE YELLOW MONKEYの通算10作目となるニューアルバム『Sparkle X』がリリースされた。
今作は各所より評判が高く、バンドの原点回帰とも言える11曲収録のアルバムとなっている。そのアルバムの収録曲から「罠」のミュージック・ビデオが公開となった。
アルバム収録曲「罠」のミュージック・ビデオは本日より公開
本楽曲の「罠」は、THE YELLOW MONKEYらしい疾走感のあるロックナンバーで、ミュージック・ビデオは「死神達の悪戯」がコンセプト。 ボードゲームを囲んで実際にメンバー4人がゲームをする姿は、まるで映画のワンシーンのよう。楽曲の勢いを表現するメンバーソロの演奏シーンも必見。 このボードゲーム自体や、映像に映されている美術品は、これまでのTHE YELLOW MONKEYの楽曲や「罠」の歌詞から着想を得たもので、ミュージック・ビデオのためにオリジナルで作られた。ボードゲームを動かす4体の猿のコマもこのミュージック・ビデオのために作られたアイテムである。 ゲームの中で罠にはめられても希望を捨てないバンドの姿、また死神達の遊びに屈しないTHE YELLOW MONKEYの姿を描きたいと監督の今原電気氏は企画を構想していったが、「悪戯な死神達と何度も蘇る魂。視聴者の皆さんがそれぞれにこのビデオのメッセージを考え、受け取ってくれたら嬉しい」と監督は語る。 何度も繰り返し見たくなる映像作品に仕上がっており、細部に渡るアイテムの拘りにもぜひ注目していただきたい。 ▼THE YELLOW MONKEY - 罠(Official Music Video)10th Album「Sparkle X」 リリース情報
10th Album「Sparkle X」 予約URL: https://theyellowmonkey.lnk.to/SparkleX_CD 先行配信: https://theyellowmonkey.lnk.to/SparkleXTHE YELLOW MONKEY TOUR 2024/25 〜Sparkleの惑星X〜 ツアー情報
なお、10月15日の神奈川県民ホールを皮切りに、翌年4月まで全国を巡る30本のホールツアーを発表し、ツアーファイナルはバンドにとって聖地の一つでもあるNHKホールで締めくくる。 プレミアチケットになることは間違い無いので、チケットのお申し込みはお早めに。 ツアー特設サイト: https://theyellowmonkeysuper.jp/feature/tour2024_25 オフィシャルサイト: https://theyellowmonkey.jpTHE YELLOW MONKEY プロフィール
吉井和哉、菊地英昭、廣瀬洋一、菊地英二のラインナップで1989年12月から活動。グラムロックをルーツに持つ独自のグラマラスなスタイルで人気を博し、1992年5月メジャーデビュー。ライブの動員、CD売上ともに90年代の日本の音楽シーンを代表するロックバンドとなるも、2001年1月8日東京ドームでの公演終了後、活動を休止。その後も休止状態のまま、2004年に解散。 2016年1月8日、再集結を発表。22万人を動員した全国アリーナツアーを皮切りに、フェスへの参加や全国ホールツアー、15年ぶりの新曲リリースなど精力的に活動し、大晦日にはNHK紅白歌合戦への初出場を果たす。2017年にはベストアルバムの新録盤や3ヶ月連続配信リリース、再集結の一年間を追ったドキュメンタリー映画「オトトキ」の公開などを経て、17年ぶりとなる東京ドーム公演を開催。2018年、全シングル・アルバムの全世界配信を開始。 2019年4月、19年ぶり9枚目となるオリジナル・アルバム『9999』をリリースし、同作を携えた全国アリーナツアーは大成功を収める。結成30周年を迎えた2019年12月28日のナゴヤドーム公演を皮切りに、バンドのキャリア史上最大規模となる初の東名阪4公演ドームツアーが開幕したが、新型コロナウイルスの影響によりファイナルの東京ドーム2daysが見送りになる。それに替わる新規公演として、2020年11月3日東京ドーム、11月7日横浜アリーナ、12月7日国立代々木競技場、12月28日日本武道館を開催した。2024年1月1日には約4年ぶりとなる新曲『ホテルニュートリノ』をリリース。 先月、4月27日には3年ぶりの東京ドームを開催し成功をおさめた。いよいよ5月29日には記念すべき10枚目のアルバム『Sparkle X』をリリースする。THE YELLOW MONKEY、新アルバム『Sparkle X』パーティーに登場
撮影:横山マサト
THE YELLOW MONKEY、新アルバム『Sparkle X』パーティーに登場
THE YELLOW MONKEYの通算10作目となるニューアルバム『Sparkle X』の発売に先駆けて、メディア向けのアルバム発売記念イベント「THE YELLOW MONKEY『Sparkle X』Listening party & Media interview」が2024年5月10日、東京・新宿の109シネマズプレミアム新宿にて開催された。
5月29日にリリースされる10thアルバム『Sparkle X』からは、現在「ホテルニュートリノ」「SHINE ON」「ソナタの暗闇」の3曲が先行配信されているが、今回の「『Sparkle X』LISTENING PARTY」は、前述の3曲も含めたアルバム全11曲が、メディア関係者に初公開される機会となった。
イベントはTHE YELLOW MONKEYとも関係性の深いラジオDJ・落合健太郎氏が司会を務める形で進行。前半の「第一部」ではアルバム全曲が、会場の音響を通して、サウンドのディテールに至るまで鮮明に鳴り渡った。
新作アルバム全貌に初めて触れた場内の興奮も冷めやらぬ中、舞台にはTHE YELLOW MONKEYのメンバー、吉井和哉(Vocal & Guitar/以下「吉井」「ロビン」)・菊地英昭(Guitar/以下「エマ」)・廣瀬洋一(Bass/以下「ヒーセ」)・菊地英二(Drums/以下「アニー」)が揃って登壇。会場はひときわ熱い拍手に包まれた。
第二部は落合氏によるインタビュー
「第二部」では落合氏によるインタビューにメンバー4人が答えて...
THE YELLOW MONKEY、5万人を動員した東京ドーム公演をレポート
写真:Masato Yokoyama / Takeshi Yao / Yukitaka Amemiya
THE YELLOW MONKEY、5万人を動員した東京ドーム公演をレポート
THE YELLOW MONKEYが2024年5月27日(土)に、約3年半ぶりの東京・東京ドーム公演「THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2024 “SHINE ON”」を開催。以下、その様子をレポートする。
“第2の充電期間”を終えたTHE YELLOW MONKEYは、2024年元日にリリースされた「ホテルニュートリノ」を皮切りに「SHINE ON」「ソナタの暗闇」と次々に新曲を発表しており、自身10作目となるアルバム『Sparkle X』もすでに完成させている。が、ここまでに至る道程は困難の連続だった。
2020年4月に開催予定だった東京ドーム2Days公演は、コロナ禍のため開催中止。同年11月に行われた東京ドーム公演も、“観客の声出しはなし”、“客間の距離を保つためキャパシティの半分以下の動員数1万9000人”という形での開催となった。
さらに、今回の再始動に先立って、吉井和哉(Vocal & Guitar/以下「吉井」)が喉の病気の治療を受けていたことが発表され、当初昨年12月28日に予定されていた日本武道館での復活ライブも吉井の体調の万全を期して開催中止となった。それでも、THE YELLOW MONKEYは2024年4月の東京ドーム公演の実施を発表、さらに前進することを選んだのである。
その瞬間を見届けようとドームに集まった5万人のファンが客席を埋め尽くし、ライブはいよいよ開演の時を迎えた。
広大な空間に割れんばかりの大歓声
巨大ビジョンの開演時刻カウントダウンが「000,000,000 SECONDS」を示し、「SHINE ON」のツアータイトルが映し出されると、広大な空間は割れんばかりの大歓声に包まれ...
THE YELLOW MONKEY、新曲「SHINE ON」を4月3日にリリース決定
2024年1月1日、新しいビジュアルと共に新曲「ホテルニュートリノ」をリリースしたTHE YELLOW MONKEY。
実に4年ぶりの新曲で、同時にミュージックビデオも公開された。
次なる新曲は「SHINE ON」(読み方:シャインオン)というタイトルで、これは、4月27日(土)に開催される東京ドーム公演のタイトルにもなっており、開催までのカウントダウンがいよいよ始まった。
THE YELLOW MONKEYのオフィシャルHPでは、タイマーがまわり始め、約1ヶ月半のカウントダウンとなる。
これぞTHE YELLOW MONKEYの真髄のロック
「SHINE ON」は本日より各ラジオ局でオンエアがスタート。 イントロのエマの歪んだギターから始まり、これぞTHE YELLOW MONKEYの真髄のロックだと思わせてくれる、そんな楽曲だ。堂々としたバンドらしいサウンドに仕上げている。 本日から「SHINE ON」の楽曲を使用したティザー映像も公開されたので、是非、チェックして頂きたい。 新曲「SHINE ON」は4月3日(水)にリリースされるので、楽しみにしていてほしい。 「SHINE ON」ティザー映像URL: https://youtu.be/WB5WVprgg2Y?si=-MBTQja0MknwbPxP -- EVENINGサイト:https://evening-mashup.com/ Web3 音楽ストリーミング:https://w3.evening-mashup.com/新曲「ホテルニュートリノ」リリースのイエモン、全国でファンミ開催!
2024年がいよいよ幕を開け、同時に新曲「ホテルニュートリノ」をリリースした。
この楽曲は、昨年11月17日にスタートしたWOWOWドラマ「東京貧困女子。-貧困なんて他人事だと思ってた-」の主題歌として、吉井和哉が書き下ろした楽曲だ。また、ミュージック・ビデオも公開されている。
昨年末、結成記念日の12月28日に日本武道館から無観客生配信イベント開催したが、そこではアコースティックver.で2曲をサプライズ披露。この配信内で今年3月にファンミーティングを全国のZeppで開催することも発表された。
メンバー4人が揃って登壇し、2部制のトークがメインではあるが、セッションも予定しており、至近距離での演奏はかなりレアものになるだろう。久々に4人が各地を訪れる機会に、是非ご来場頂きたい。1月6日より、FC会員限定1次抽選受付がスタートしている。
4月27日(土)には東京ドーム公演を控えており、バンドにとって約3年半ぶりの久しぶりのライブになる。そして、結成35周年イヤーの貴重な一夜限りの公演は必見だ。
現在、特別先行受付中だ。
東京ドーム公演詳細
THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2024“SHINE ON” 2024年4月27日(土) 東京ドーム Open 16:00 / Start 18:30 特別先行受付中 12/28(木)11:00〜1/8(月・祝)23:59 https://w.pia.jp/t/tym-shineon/ チケット情報 [指定席] 11,000円(税込) [バルコニー席] 13,000円(税込) ※ 6歳以上チケット必要(但し、6歳未満でも座席が必要な場合はチケット必要) 特設サイトURL: https://theyellowmonkeysuper.jp/feature/superbigegg2024Zeppイベント公演詳細
特設サイトURL:https://theyellowmonkeysuper.jp/feature/superbeliever2024THE YELLOW MONKEY、1万9,000人と共に作り上げた東京ドーム公演 「このライブを自分の歴史に刻もうと思います」
昨年30周年を迎えたTHE YELLOW MONKEYが、「30th Anniversary LIVE -DOME SPECIAL-」を東京ドームで開催した。
今年4月にバンド史上最大規模となる初の三大ドームツアーのファイナルを飾る予定だった東京ドーム2Daysが、新型コロナウィルスの影響で中止となった。この日は、新たに発表されたドーム&アリーナ4本立てライブの初日公演だった。すでに完成しつつあった東京ドーム公演を「幻で終わらせたくない」という想いで開催されたこの日は、会場に制限キャパの上限1万9,000人のお客さんが集結したほか、ストリーミング配信やWOWOWの生中継など、会場に足を運ぶことができないリスナーも同じ時間を共有できるハイブリッド公演として開催。バンドの歴史に新たな1ページを刻んだ。
スクリーンに表示されたカウントダウンの数字がゼロになると、ストリングスによる厳かなSEが流れ、スクリーンにリハーサルの風景が映し出された。ドームの天井に光の粒が神秘的に輝き、「真珠色の革命時代~Pearl Light Of Revolution~」からライブが始まった。
4月以降、止まったままだったバンドの時間が再び動き出すような圧倒的な高揚感に包まれるなか、吉井和哉(Vo ※以下“吉井”)の「暴れるぞ!東京!」という叫び声から突入した「SPARK」では、廣瀬洋一(Ba ※以下“ヒーセ”)と菊地英昭(Gt ※以下“エマ”)が花道へと歩み出た。
「もう何も細かいことは言わなくていいや。最高の夜にしたいと思います!」という吉井の言葉から、大小LEDスクリーンを組み合わせたダイナミックの映像と共にエネルギッシュなグルーヴが躍動した「Balloon Balloon」へ。歓声や合唱は禁止だったが、声ではなく、体で答えるコール&レスポンスで会場を温めた「Tactics」で湧かせると、「球根」では、エマが弾くギターに呼応するように赤い閃光がうごめき、生命力に満ちた演出で会場を魅了した。
◆ 21世紀のTHE YELLOW MONKEY
中盤、花道をわたり、センターステージへと移動した。「ここからは我々4人で30周年の歩みを奏でたいと思います」と伝え、360°を客席に囲まれたステージで、繊細な光がドームに美しい幾何学模様を描いた「花吹雪」を届けた。
吉井がタンバリンを叩きながら軽やかに歌った「SLEEPLESS IMAGINATION」、真っ赤な照明が怪しげにステージを染めた「BURN」へと、エネルギッシュな楽曲が連発すると、客席のお客さんは思い思いに体を動かし、会場は熱気に包まれていった。4人を円錐形の光が囲んだ名曲「JAM」では、事前に「Sing Loud! あなたの声を、会場へ、メンバーへ。」と題した企画で募集していたお客さんの歌声が会場に流れた。たとえ声を出せないライブでも、ファンと共にひとつの楽曲を完成させた瞬間は、「お客さんと一緒にライブを作り上げる」という理想を追求し続けるTHE YELLOW MONKEYがこの状況下に提示したひとつの答えだった。
再びメインステージに戻り、スクリーンに星空を映し出した幻想的な景色のなかで届けた「メロメ」から、パワフルな演奏と共に特効が炸裂した「天道虫」へ。かつてバンドの終末を歌った「メロメ」から、新たなバンドの決意を感じさせた「天道虫」へつないだ流れは、一度は解散を選んだ20世紀のTHE YELLOW MONKEYが残した悲しみの思い出を、21世紀のTHE YELLOW MONKEYが塗り替えるような演出だった。菊地英二(Dr ※以下“アニー”)のドラムを皮切りにメンバーの演奏がシャープに重なった「パンチドランカー」から、さらにライブの熱狂が加速する。「今回の東京ドームは本来の俺たちが望むべきかたちじゃないかもしれないけど、もうイエローモンキーの勲章として、自分の歴史に刻もうと思います」と吉井。「40周年、50周年も、ここで絶対やらせてもらいたいなと思っています」と言うと、「Sing Loud!」企画で事前に集めた歌声と共に届けた「バラ色の日々」で、お客さんが一斉にタオルを掲げた。
「SUCK OF LIFE」では、吉井がマスクをしてエマにキスをするという、この状況ならではのパフォーマンスでも湧かせると、「パール」ではレーザーの光が縦横無尽に飛び交った。本編のラストは、ドームツアーのための新曲として完成させた温かいナンバー「未来はみないで」。眩い光が会場を包み込み、“好きな歌を一緒に歌わないか?”と語りかけるフレーズが、イレギュラーな東京ドーム公演のラストを優しく締めくくった。
◆ 今後開催予定の「30th Anniversary LIVE」にも注目
再び4人がステージに登場すると、本編の熱量がまったく衰えないまま「楽園」からアンコールへ。息つく暇もなくはじまった「ALRIGHT」では、曲中のメンバー紹介で、お互いに「30周年おめでとう!」と祝いの言葉をかけ合った。ステージに炎が吹き上がり、バンド名をかたどった巨大な電飾が登場した「悲しきASIAN BOY」を経て、ラストは「プライマル。」。アニーが叩き出す軽やかなビートにのせて、お客さんが腕に装着したリストバンド型フリフラがリズミカルに点灯するなか、演奏の終わりと同時に花火が上がり、ライブは終演。大きな拍手に見送られながら、吉井は「またやるぞ!」という言葉を残して、ステージをあとにした。
なお、THE YELLOW MONKEYは、2020年2月3日に、30周年を記念した、20年ぶりとなるライブ・アルバムをリリースする。2019年12月28のナゴヤドーム、2月11日の京セラドーム大阪、11月3日の東京ドーム公演から、ファン投票をもとに収録曲がセレクトされる。終了した「メカラ ウロコ」が一夜限り復活したようなナゴヤドーム公演では、「“I”」や「シルクスカーフに帽子のマダム」といった隠れた名曲が披露され、京セラドーム公演では、序盤から「FINE FINE FINE」や「MOONLIGHT DRIVE」といった骨太なロックンロールを畳みかけて、ドームをライブハウスのような空間に変えた。30年間の集大成として位置付けられたドームツアー3公演から厳選されるライブ・アルバムは、最新のTHE YELLOW MONKEYをパッケージする30周年の決定盤となるだろう。
THE YELLOW MONKEYの「30th Anniversary LIVE」は、この後、11月7日の横浜アリーナ、12月7日の国立代々木競技場第一体育館、12月28日の日本武道館公演が決定している。
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メディア運営:Evening Music Records株式会社