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YUTORI-SEDAI、全国ツアー東京ファイナル!をライブレポート
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YUTORI-SEDAI、全国ツアー東京ファイナル!をライブレポート

今年の4月にデジタルEPでメジャーデビューを果たし、Z世代を中心に支持を集める3ピースロックバンドYUTORI-SEDAIが新代田FEVERにて約2年ぶりとなる全国対バンツアー"Reason for Smiling" Tour 2025の東京ファイナルを迎え、8月13日(水)に新曲「YURU FUWA」のリリースを発表した。 さらに来年1月に東京・大阪で約1年ぶりとなるワンマンライブの開催を発表。 チケットの最速先行もスタートしている。 ツアーは6月1日の福岡からスタートし、全国5都市をまわる対バンツアーとなり、東京ファイナルではthe shes goneをゲストに迎え開催された。 © Ayaka. 冒頭は勢いのある邦ロックバンドらしい「23×3」でスタート。掛け声と共に一気に会場をライブ空間に仕上げていく。かわいいポップな楽曲の印象が多いYUTORI-SEDAIだが、ライブで魅せる力強いバンドサウンドの楽曲が聞けるのもライブの楽しみである。 勢いに乗ったまま、YUTORI-SEDAIの代表曲の1 曲である「ぎゅっとして、」を披露。SNSでは多数の有名なインフルエンサーが楽曲を使用、ABEMA「恋する❤週末ホームステイ」の挿入歌に起用されるなど、YUTORI-SEDAIのファン層であるZ世代にとってはお馴染みの楽曲となっている。定番となったサビ前の「ぎゅ、ぎゅ、ぎゅ、ぎゅ、ぎゅっとして!」では観客の一丸となった「ぎゅっとして!」が会場に響き渡った。 次の「ベストシーン」は、4月にリリースしたメジャーデビューデジタルEPの中の1曲となる。16億再生超えのショートドラマ、日テレ 「毎日はにかむ僕たちは。」タイアップソングに起用。「何気ない日常こそに幸せがある!」ことを歌った歌詞になっており、歌詞から着想を得て制作された「毎日はにかむ僕たちは。」のTikTokショートドラマもぜひ一度見てほしい! 一息ついて「Reason for Smiling Tour 2025東京ファイナル、調子はどうだい!ご機嫌いかがですかー!」と元気に挨拶。 さらにボルテージをあげ、「本当の夏をはじめよう!」という掛け声と共にYUTORI-SEDAIの夏曲といえば!の楽曲である「サマートリガー」を披露。疾走感のあるアップテンポの楽曲で清涼感と爽やかさが印象的だ。どこか懐かしさを感じさせる曲調の「新宿ロマンス」はこちらも4月のメジャーデビュー作品 「blanket」の収録曲。Vo/Gt.金原の実体験をもとに制作した楽曲であり、曲調にレトロ感が溢れ、ほろ苦い恋愛模様にぴったりなメロディラインと共に、歌詞の情景が思い浮かぶような空気感が生まれていた。 MCでは今日のゲストに迎えたthe shes goneへ。 「the shes goneはすごい昔からずっと対バンしたいなと思ってたバンドなんで、本当に僕にとってはすごく特別なバンドです。」と感謝の言葉を。「そんなthe shes goneと俺らYUTORI-SEDAIとそしてあなたで作る今日を3マンライブだと思っているので最後まで一緒に楽しんでいきましょう!」と伝えた。 © Ayaka. 空気は一転して、しっとりした雰囲気へ。YUTORI-SEDAIの武器でもあるバラード曲の中から、メジャーデビュー作品のリード曲である「私だって、」。この楽曲は、森香澄・柏木悠(超特急)W主演MBSドラマ「年下童貞くんに翻弄されてます」エンディング主題歌にも起用された楽曲だ。切ないイントロから入り、サビでは今までのバラード曲にはあまりないストリングスを入れ、叙情的なメロディになっている。サビはもちろんだが、「私だって、」はBメロもエモーショナルな雰囲気を引き立てる最大限の要素となっており、改めてライブで見ると、感情に響くものがある。 2曲目はこちらもバラード曲の中で人気の高い「幸せにしたいんだ」。この楽曲は、何より曲調の切なさと、金原の、透明感があり優しいけど、感情をうったえるような力強い歌声が存分の魅力の楽曲となっている。 ライブは後半戦へ突入。「東京ロックは好きかい?」を合図にバラードからは雰囲気をガラッと変え、最新EP収録曲である「ロックンロール」、昨年夏にリリースした「恋しちゃったんだ」のオシャレロック曲。バラードからの切り替えが、YUTORI-SEDAIの幅広い楽曲ジャンルをこなすスキルの高さをより感じられた。最新曲の「ロックンロール」は金原が今の自分へ書いた楽曲であり、悩んでも止まらず転がり続ける疾走感が楽曲によく表現されている曲だ。2曲の披露後は大きな歓声が湧き上がった! © Ayaka. 「今日はツアーファイナルということでYUTORI-SEDAIから一つお知らせを持ってきました!8月13日、YUTORI-SEDAI新曲リリースします!!」と嬉しい告知を。 「めちゃくちゃ、スーパーキュートな曲持ってきましたんで、聞いてください、YURU FUWA―!!」と共に「YURU FUWA」初披露。 続いて、YUTORI-SEDAIの代表曲である「すき。」。現在ではMusic Videoも380万再生を突破しており、SNSでバイラルヒットをした女の子目線の歌詞が特徴のポップなラブソング。途中の、観客みんなの合唱からの「好き!好き!」コールはもちろん、ライブの中でも観客と一体になっている空気感がよくわかる1曲になっている。 ラストは、「アイラブユーベイビー」と「足りないくらいがちょうどいい」。この2曲もライブではお馴染みの楽曲になっており、ファンたちの盛り上がりが伺えた。「足りないくらいがちょうどいい」は「全員ジャンプー!!!!」の掛け声からスタートし、会場全体を揺らすように観客がジャンプをしている姿が印象的だった。 © Ayaka. アンコールのMCでは、来年の1月、東京と大阪でワンマンライブを開催することを発表! 「これからもどうかYUTORI-SEDAIを宜しくお願いします、今日はありがとうございました!」と締めくくり、メンバー3人のはじまりの歌である「君と音楽」を披露。 この楽曲はメンバー3人で初めて制作した楽曲で、等身大のメンバーがしっかりと楽曲に表現されている。歌詞からも青春のほろ苦さが感じられる曲になっている。最後は「ありがとうございましたー!!」と大きな声で締めくくられた。 6月から始まった全国5都市の対バンツアーを無事完走。 「すき。」や「ぎゅっとして、」のイメージから、優しく穏やかな雰囲気の印象を受けるYUTORI-SEDAIだが、いざライブに来てみると演奏の力強さとロックバンドらしい激しさをしっかりと持ち合わせており、そのギャップに魅力を感じる。またバンドではあるが、多種多様な雰囲気の楽曲をこなし、そこをライブでしっかりと魅せていける部分もYUTORI-SEDAIの注目ポイントである。 MCでもあったように、8月13日(水)に本日初披露した新曲「YURU FUWA」もリリース予定。さらには、来年1月に東京と大阪でYUTORI-SEDAI one man live “Order made” も開催。チケットは最速先行がスタート。今年メジャーデビューも果たし、ますます勢いに乗るYUTORI-SEDAIの今後に注目だ。 【セットリスト】 01.23×3 02.ぎゅっとして、 03.ベストシーン 04.サマートリガー 05.新宿ロマンス 06.私だって、 07.幸せにしたいんだ 08.ロックンロール 09.恋しちゃったんだ 10.YURU FUWA 11.すき。 12.アイラブユーベイビー 13.足りないくらいがちょうどいい EN1.君と音楽

リリース情報

4月9日(水)Release Major 1st EP「blanket」 https://yutori-sedai.lnk.to/blanket

ライブ情報

© YUTORI-SEDAI YUTORI-SEDAI one man live “Order made” チケット最速先行(先着):https://eplus.jp/yutori-sedai/ 受付期間:2025年8月3日(日)23:59まで

YUTORI-SEDAI プロフィール

© YUTORI-SEDAI YUTORI-SEDAIは、Vo/Gt.金原遼希(キンパラハルキ)、Ba.上原駿(ウエハラシュン)、Dr.の櫻井直道(サクライナオミチ)の3人で構成される3ピースロックバンド。 2020年に現メンバーとなり本格始動。 Vo/Gt 金原の切なくも優しい歌声と女性目線の歌詞が注目を浴び、主に恋愛をテーマとする歌詞が魅力的でZ世代を中心に共感を呼んでいる。 2023年2月にリリースした「すき。」がバイラルヒットし、総UGCは3万件越え。Music Videoも300万再生突破。 さらに同年7月にリリースした「ぎゅっとして、」はSNSでは多くの人気インフルエンサーが楽曲を使用して話題となり、ABEMA「恋する❤週末ホームステイ」の挿入歌として起用された。 2023年10月には自身初となるワンマンライブ、急遽開催が決定した追加公演ともにチケットはSOLDOUT。 2024年3月には東京・渋谷WWWにて2ndワンマンライブを開催しこちらもSOLDOUT。 11月には3rdワンマンライブを東京・渋谷O-WESTで開催した。 11月8日にイオントップバリュのCMソングとして書き下ろした「ずっとそばに」をリリース。 2025年4月9日(水)にはメジャー1st EP 「blanket」をリリース。 収録曲の「私だって、」は、森香澄・柏木悠(超特急)W主演 ドラマ「年下童貞くんに翻弄されてます」主題歌に、「ベストシーン」は16億再生超えのショートドラマ 「毎日はにかむ僕たちは。」タイアップソングに起用された。さらに「私だって、」はUSEN HIT J-POPランキングで1位を獲得! -- EVENINGサイト:https://evening-mashup.com/ Web3 音楽ストリーミング:https://w3.evening-mashup.com/ ECサイト:https://shop.evening-mashup.com/
INSPIRE、7月11日開催 2nd Anniversary Live をレポート!
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INSPIRE、7月11日開催 2nd Anniversary Live をレポート!

7月11日金曜日に”GRIT at shibuya”にて、ダンス&ボーカルグループ 「INSPIRE(読み方:インスパイア)」の 2nd Anniversary Live が開催された。グループ初となる SOLD OUT 公演となり、会場は満員御礼での開幕を迎えた。   3年目を迎えるに当たりリニューアルされたハートモチーフのメタリックの新ロゴが大型の LED の投影され、輝きとリアルサウンドを示す新 SE と共に、真紅の新衣装を纏うメンバーが登場。気鋭のクリエイター制作による刺激的な新曲 『LOVE GAME』と、すべてが鮮やかな初披露尽くしにて公演がスタートした。 新曲『LOVE GSME』は、これまでの INSPIRE の個性と新しい境地が融合した ハイブリットな楽曲となっており、真骨頂のグルーヴはもちろん、会場全てを巻き込むビート、メンバーによるアグレッシブな振付、メンバーSHIERA・YUKI 作詞によるエッジの効いたラップパートも大きな見所聴き所となっている。 続く 「BEYOND THE HORIZON」では会場の掛け声と共に舞台の幕開けを盛り上げ、「feel the magic」イントロに乗せての自己紹介から、「Last Laugh」、 「I shout」 とエモーショナルで、芯から体を揺らすナンバーが続く。前半部ラストは「Inspiration」 で楽しく締め。   幕間には暗転から背面の LED に流れるこれまでの INSPIRE の 2 年と、これからを紡ぐ映像が、ひと時の思い出と期待を思い起こさせ後半戦がスタート。前半戦とはガラリと変わったラフな白の新衣装に身を包み、INSPIRE の中でも”最もチル”な楽曲「stay with me」で会場全体が音楽に身を委ねるダンスフロアに変わった。 揺らめくリラックスタイムの後は、続いて新曲2作目「Up to who」を初披露。メンバー立っての希望での書き下ろしとして、実力派ラップグループ”ラップオバケ”が制作を担当。心地良いリフレインと都会的なサウンドがどんな場面にでも似合うとても印象的な作品となっている。   ほぼノンストップで行った本公演、新作の2曲目を終えたようやくの MC タイムでは、それぞれの意気込みや新曲についての溢れる想いが止まらず、続くラストスパートへのコールアンドレスポンスも最高潮。なだれ込むように「dance for your life」、「DreamerZ express」で会場を一体に。ラストは全ての人々へのエールを送る楽曲「NOT ALONE」で本編が終了した。   響き渡るアンコールの中、楽しさで自然と笑顔が溢れる「Confetti」で再びメンバーが登場し大きな声援に応える。感謝の MC では、YUKI からは自身の夢が叶う喜びを。JURI からは仲間とお客様への感謝を。SHIERA からは夢が叶う確信を。MIAI からは改めて加入した時の想いを。 そして、この 2 年を全て見届けてきた HINA からはメンバー、スタッフ、関係者への感謝と、何よりも欠ける事 なくいてくださったお客様一人一人への心からの感謝の言葉が届けられ、メンバーが一丸となって走り続ける決意を宣言。来冬に開催が決定したワンマンライブの発表も行われ、大勢の観客の前で確かな挑戦とステップアップが約束された。   もうしばしのアンコールは様々な可能性を目の当たりにした新曲 2 曲を再度披露し会場は大熱狂、3年目への期待がさらに膨らんだ。いよいよ最後の楽曲 「sky war」では、奥底に沈む不安を振り払いながら、叫びにも似た未来への希望を堂々と歌い上げ大盛況の中、2周年LIVE が終了した。   結成以来形を変えながらも良質な”POPS”を歌い続けている”INSPIRE”。過去と未来を紡ぐ彼女たちの決意と覚悟が見えた本公演。”INSPIRE”の持つどんなジャ ンル、どんな場面でもオーディエンスを巻き込む音楽性とパフォーマンスを通してさらに開花する瞬間を見逃さないで欲しい。  

7/11[Fri] INSPIRE 2nd Anniversary Live セットリスト

M01. SE ~ LOVE GAME M02. BEYOND THE HORIZON M03. -MC- ~ feel the magic [long] M04. Last Laugh M05. I shout (half ver.) M06. Inspiration (one half) - MOVIE - M07. stay with me M08. Up to who - MC - M09. dance for your life M10. DreamerZ express M11. NOT ALONE EN01. Confetti - MC - EN02.  LOVE GAME EN03.  Up to who EN04.  sky war

INSPIRE プロフィール

L→R YUKI、SHIERA、HINA、JURI、MIAI   カルチャーを相互にインスパイアしあい、進化し続けるガールズグループ 「INSPIRE」。音楽・ファッションは常に進化しながらも、古き良き時代を巡る繰り返しをキャッチし、あらゆる世代に愛されるカルチャーを発信していく。カッコ良く、そして可愛いく。たくさんのパワーをインスパイアする側となり、自身の世界観と価値観で「良いもの」を日本から世界を目指して発信していく。異なる分野のメンバーが集まり 1 つのゴールを目指す 5 人の新しいストーリー。 -- EVENINGサイト:https://evening-mashup.com/ Web3 音楽ストリーミング:https://w3.evening-mashup.com/ ECサイト:https://shop.evening-mashup.com/
LUMiRiSE、全国ツアーファイナルの熱狂の景色をライブレポート
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LUMiRiSE、全国ツアーファイナルの熱狂の景色をライブレポート

1st アルバム『≠encore.』を手に、5月より始まった全国ツアー「飛び出せLUMiRiSE-1st full album"≠encore."-」。 同ツアーのファイナル公演「飛び出せLUMiRiSE-1st full album "≠ encore."-リリースツアーファイナルONE MAN LIVE」が、7月5日に下北沢Shangri-Laで行われた。 まさか、ゴジラの登場曲がSEとして流れるとは‥。 しかも、その始まりは、謎の巨大生物の襲来でパニックになる地球防衛隊??の人たち(メンバーら)の騒ぐ声から始まった。連邦に報告をする荒らげた声は「正体は、公害怪獣コトミ」と叫んでいた。まさかライブの始まりは、公害怪獣コトミの襲撃を受け、地球防衛隊が戦いを挑む音声ドラマから始まるとは…。 その後、いつもの自分たちに戻り、「ノールール。愛とリスペクトがあれば、それでOK」と、この日のライブの注意事項を述べていた。その上で、猛々しい音を鳴り響かせる。轟音へ導かれるようにメンバーらが次々とステージへ。次第に雄々しさを増す楽曲に乗せ、フロア中から無数の拳が突き上がる。場内中から響き渡る「Oh!Oh!Oh!Oh!Oh!」の雄叫び。そして‥。 撮影:A.Kawasaki LUMiRiSEのライブは、触れた瞬間身体中をゾクゾクッとさせる、ソリッドかつ攻撃的な音を突きつけて始まった。すでに臨戦態勢の観客たちの感情を爆発させるように、琴海が荒らげた声で煽りだす。お立ち台(以下、台)の上で琴海が歌い叫べば、ベースのおとも台に立って演奏。冒頭を飾ったのが、気持ちを荒ぶる野獣へ染め上げるロックナンバーの『RESOLVER』だ。さぁ、彼女たちと一緒に攻撃の狼煙を上げろ。間奏では、メンバーの煽りを受け、フロア中の人たちが激しく身体を折り畳む。4人が突きつけた歌声と演奏に身を熱くした観客たちは、終始拳を高く突き上げ、ここへ見たことのない新しい景色を共に作りあげようとしていた。 「めっちゃ楽しそうやな!君たち」と叫ぶ琴海の声も、楽しげだ。さらに激しさのギアを上げて突きつけたのが、『Love Emotion』。ザクザクとした、来未の掻き殴るようなギターの音が気持ちを騒がせる。琴海が左右に振り上げる手の動きにあわせ、フロアでも同じ動きが誕生。MIZukIのドラムとおとのベースが寄り添い作りあげる、重厚で攻撃的な演奏が凄まじい音の圧になって襲いかかる。フロアでは、ダイブする人も登場。激しくもエモーショナルな演奏が襲いかかるたびに、気持ちが沸き立つ。情熱あふれた歌と演奏に振れ、気持ちを滾らせずにいれない。 「どれだけCRAZYになれますか!!」の声を合図に飛びだしたのが、『crazy circus』。荒ぶる演奏に乗せ、フロア中から熱い声が轟きだす。躍動する跳ねた演奏に刺激を受け、フロア中の人たちが狂ったように声を上げて踊り騒ぐ。その姿を見て、さらにエモく激しく観客たちを刺激してゆくメンバーたち。間奏では、来未もセンターの台に乗って演奏。ハイトーンやファルセットも駆使した琴海の歌声が、妖しさを放っている。身体は熱情しながらも、気持ちは魅惑的な歌声にずっと引き寄せられていた。 撮影:A.Kawasaki 琴海の甘く囁く声から始まった楽曲は、来未の繰り出すハンマーを打ち鳴らしたような衝撃的なギターの演奏を合図に本編へ。ミドルメロウな『アマリリス』では、うねるような重厚なリズム隊の演奏が、身体を直撃。歪む音をザクザクと刻むギターの演奏が胸を貫く。その上で、妖艶さを持ちながらも次第に抑揚してゆく琴海の歌が気持ちを熱く揺さぶる。曲が進むごとに、琴海の歌声が感情を露にしてゆく。『アマリリス』、とてもスケールの大きなドラマを描きだす楽曲だ。バックライトに照らされた、両手を左右に大きく広げ、十字の姿になった琴海の姿も印象深く瞼に焼きついた。 さぁ、ここからさらにBPMを上げ、絶叫と熱狂の宴を作りあげようか。『Lovin'you』では、躍動するビートにあわせて場内中の人たちがクラップをすれは、リズムに合わせて飛び跳ねる人たちも誕生。挑みかかるような前屈した姿で歌う琴海の姿も印象的だ。LUMiRiSE流の激しいダンスロックナンバーが、感情を熱く揺さぶり続ける。感情的に煽る琴海の姿も印象的だった。 MIZukIの繰り出すマーチングビートが気持ちをゾクゾクッと騒がせる。フロア中の人たちも、これから始まる楽しさに備えて臨戦体制に。「れっつごーぱーりない☆」の声を合図に、観客たちが『れっつごーぱーりない☆』に乗せて一斉に沸きだした。琴海の「上手にモッシュ」の声を合図に、メンバーらの導くまま、大勢の観客たちが上手や下手に横モッシュし始めた。身体を直撃する激しい演奏と軽やかに跳ねた歌声にあわせ、大勢の観客たちが左右に走れば、その場で高く拳を突き上げ、エレクトロなリズムにあわせて身体を大きく揺らしていた。メンバー全員、荒ぶる姿だ。琴海の、「れっつごーぱーりない☆」の絶叫も気持ちを騒がせる。フロント陣の3人は、台に乗って演奏。LUMiRiSEの作りあげた華やかなのに刺々しいアガるパーティーに刺激を受け、大勢の観客たちが左に右へと動きながら激しく踊り狂っていた。 撮影:A.Kawasaki 初めての アルバムを手に、初めての全国ツアーを行い、ついにファイナルとなる下北沢Shangri-Laの地に4人は辿り着いた。その思いを、ここでは述べていた。 次のブロックは、アコースティックなスタイルで、しかもカバー曲を演奏。椅子に座った4人が最初に披露したのは、PRINCESS PRINCESSの『M』。来未のアコギの暖かな旋律に乗せ、今にも心壊れそうな声で琴海が切々と歌いだす。序盤は、歌声とアコギが寄り添いながら、物悲しい心の景色を映し出す。サビからはベースとパーカッションの演奏も加わり、失恋の痛みで胸を焦がすように歌う琴海の声へ、少し重めの彩りを与えていた。気付いたらフロア中の人たちが、4人の演奏に引き寄せられるように、耳をじっと傾けていた。言葉のひと言ひと言を噛みしめるように歌う、琴海。その声は、感情的に揺れ動き、エモさを増してゆく。そこへ来未がときにコーラスを重ね、切ない歌声や演奏へ、より哀しみの色を塗り重ねていた。 続いて選んだのが、ザ・フラワーカンパニーズの『深夜高速』。この曲でも、来未の奏でるアコギの旋律へ、MIZukIのカホンとおとのベースが色を塗り重ねるように加わる。琴海は低音域の歌声を魅力に、胸の内で渦巻くもどかしい気持ちを、「生きていて良かった」と荒ぶる声にして何度も連呼していた。人生の機微を歌ったこの楽曲を、若さを撒き散らして走り続ける彼女たちが歌い奏でることで、その歌は青春の蹉跌を乗り越えるようにも胸に届いていた。曲が進むにつれ、生々しい感情で歌いあげる琴海。その姿が強烈に胸に突き刺さった。 2つのカバー曲を通し、LUMiRiSEが持つ意外性を見た。でも、彼女たち自身が胸の内に抱いている等身大の思いを感じられたのが嬉しかった。 「大好きなみんなの光になれますように」と述べながら、琴海は「これからも先も この光を ずっとずっと」と澄み渡る優しい声で歌いだした。届けたのが、ミドルメロウでエモーショナルかつスケール大きな『eternal light』だ。身体の奥底へズンッと響く重厚な演奏に乗せ、「僕は君を照らす光になる」と、胸の内に抱いた思いを無垢な心の色を持って伝えてきた。脆さも抱えた澄み渡る歌声で、琴海は「忘れられない 強い思いが 君と僕を照らす光になる」と胸の内に抱く思いを、これからも共に歩み続ける仲間たち一人一人の胸へ一筋の光を刺すように歌っていた。 撮影:A.Kawasaki 「ここからはLUMiRiSEの真骨頂。LUMiRiSEが演奏しているときくらいは頭の螺子外して、やりたいようにヤれ」。その言葉に続いて、LUMiRiSEは感情を爆裂させるように『SHOOTER』を殴りつけた。その途端、フロア中の人たちが一気に爆上がる。フロントの3人は台に上がり、今にも客席へ飛び下りそうな姿で戦いを挑んでいた。「おい、もっとこい」と煽る琴海。曲が進むごとに熱情してゆく演奏に刺激を受け、ダイブする観客も登場。雄々しく声を張り上げる琴海。滾るその感情を、3人の演奏陣が激しくさらに押してゆく。一心不乱にギターを掻き鳴らす来未。キリッと前を見て音を叩き出すMIZukI。おとは身体を心地好く揺らし、楽しげにベースを弾いていた。 「やりたいようにヤれ」の声が嬉しい。その言葉に相応しい、超攻撃的かつハードエッジなデジタルラウドナンバーの『BATTINESS』が飛びだした。激しく唸り、うねるLUMiRiSE流のミクスチャーロックに乗せ、フロア中の人たちがその場で2ステを踏んで暴れれば、拳を突き上げ、声を張り上げる。理性??そんなもの、とっくにどっかへぶっ飛んじまったよ。4人が魂をすべて解き放ち、裸の感情で煽りたてるんだもの。一緒に騒ぎ狂わなきゃここにいる意味がない。フロア中の人たちがヘドバンや身体を折り畳む景色も圧巻だ。途中、琴海が観客たちへ背を向けてダイブ。フロアにいる人たちが彼女を神輿のように掲げてフロアを練り歩けば、琴海も、掲げられた姿で熱唱していた。「やりたいようにやればいいんだ」と叫んだ声のように、メンバー自身がやりたいように暴れながら、観客たちを煽り続けてゆく。 「君がいて」の言葉に続き、琴海が美しくも感情的な声でサビを歌い、楽曲は華やかにスタート。LUMiRiSEは歌系の『君がいて』を通して、気持ちの内側に隠していた心模様を告白するように、歌い奏でていた。攻撃的な姿だけがLUMiRiSEではない。心と心の波長をシンクロしながら、一緒に思いを分かちあうのもLUMiRiSEらしいライブ姿。ときに右手を大きく広げ、少しでも心の距離を0に近づけたくて、今にもフロアへ飛び込みそうな様で、琴海は高ぶる気持ちのままに歌いあげていた。 「ライブは人生と一緒で、1本勝負やと思っとる。1年前の再始動した頃の景色と比べて、LUMiRiSEを愛して、支えてくれる人が、こんなにいっぱい増えたんやな。ほんま、ありがとう。まだまだ五分咲きやけど、この景色を見れるのならば五分咲きでも咲き誇れと願って。諦めることが大人というのなら、どうか子供のままでいてほしいと願っている」(琴海) 「いつも此処に立って~」。LUMiRiSEは自分たちの揺るがない強い意志や生きざまを『五分咲きの秋桜』に託してぶつけてきた。一人一人の演奏や歌声がとても強烈な存在感を放っている。一人一人がこの場へ熱狂と熱情の花を咲き誇らせる勢いで、攻撃的な音をグイグイと突きつけていた。途中、ダンスロックナンバーへ転調してゆく様も気持ちを熱く騒がせた。いつしか、場内中の人たちが祭りあがっていた。「諦めることが大人というなら どうか子供のままで」と歌いながら、彼女たちは、自分たちの生きざまを演奏に託して投げつけてきた。その思いに共鳴するのなら,拳を上げて、思いきり声を張り上げろ!! 撮影:A.Kawasaki 大きなスクリーンには,この日に向けたメンバーらのリハーサル風景を中心に、公演当日の模様も含めたメイキング映像が流れだす。その背景に流れている曲は…。 上映を終え、ふたたびメンバーがステージへ。そして、一人一人が語りだす。ここには、短く要約した言葉を乗せておきたい。 MIZukI 「2年目も、めちゃくちゃ突っ走っていきます」 おと 「ここにいてくれるみんな、支えてくれる人たち、みんなの愛をめちゃくちゃ感じました。私たちはライブハウスで、音楽を通して、もっとみんなに愛を届けられるようにライブをし続けますので、みんな,ついてきてください」 来未 「ツアー中はとにかく目の前のことに必死でしたが、ほんとにLUMiRiSEはめっちゃ愛されてるんやなと、毎ライブごとに心の底から思ってました。みんなが期待の目でLUMiRiSEを見てくれてるから、愛してくれてるんやと思うことがたくさんあって。それに応えるべきやし、応えなきゃいけないって思った。大切な仲間に、ファンにめぐりあえて、LUMiRiSEをやってきた意味を感じるツアーでした。もっともっとLUMiRiSEは大きくなっていくので、これからも一人残らずついてきてほしい」 琴海 「絶対に売れるからな。絶対に売れたいし、みんなに自慢させたいから。この最高のメンバーと一緒にできて、ほんまにみんなで一緒に最高のライブを作れて嬉しい。LUMiRiSEでしか作れない空間や音楽を、もっと届けていきたいと思います」 PHOTO:A.Kawasaki 本編最後の曲としてUMiRiSEが届けたのは、このツアー中に作り始め、ライブを通して育てあげ、この日ついに完成した、新曲の『未完成ライフ』。先の映像でも流れていた楽曲だ。熱い歌から始まる『未完成ライフ』は、みんなでシンガロングしたくなる、青春パンクの香りも覚えるエモい曲。この中には,今の4人のリアルな気持ちが詰め込まれている。手を大きく振りながら歌う琴海の歌声に合わせて、高く掲げた手を一緒に振ればいい。琴海の歌に合わせて「Oh!Oh!Oh!」と手を高く上げて一緒に歌えばいい。それだけで、僕らは一つになれる。終盤、激しく駆けめぐる演奏に乗せ、琴海がおおらかに歌う。その姿に向けて、フロア中からくるくると腕を回す景色が生まれていた。みんなで歌いながら心を一つにしてゆく。僕らは確かに、一つの心の色に染まっていた。みんなで「Oh!Oh!Oh!」とシンガロングしながら、この場で一つになっていた。何度も何度も「Oh!Oh!Oh!」と歌いながら、僕らもLUMiRiSEのメンバーになっていた。 本当なら、ここでライブは終わるはずだった。でも、高ぶる感情が、このままでは終われないと叫んでいたからだろう。LUMiRiSEは最後の最後にサプライズで『BATTINESS』を再びぶち噛ました。音が鳴りだした途端、場内中の人たちが感情のストッパーをぶっ壊し、身体と魂を揺さぶる強烈なグルーヴに乗せ、拳を高く突き上げ、声を張り上げ、暴れ狂っていた。琴海の歌声も、今まで以上に挑戦的だ。いや、メンバー全員が圧の強い攻撃的な音の刃を突きつけ、場内中の人たちの身体を斬りつけていた。彼女たちの煽りを受け、大勢の人たちが肩を組んで身体を折り畳めば、メンバーらへ向ってみんなが前へ前へと押し寄せ、狂乱の宴の様を描きだしてゆく。まさに、戦いに相応しい猛り狂った景色がそこには生きていた。ほんと、LUMiRiSEらしいぶっ飛んだ生きざまを示したライブだった。 撮影:A.Kawasaki 文:長澤智典

リリース情報

今回の飛び出せLUMiRiSEのツアーで育てた新曲「未完成ライフ」が配信中 https://linkco.re/mqbcaFx0 セットリスト 『RESOLVER』 『Love Emotion』 『crazy circus』 『アマリリス』 『Lovin'you』 『れっつごーぱーりない☆』 『M』(PRINCESS PRINCESS cover) 『深夜高速』(ザ・フラワーカンパニーズ cover) 『eternal light』 『SHOOTER』 『BATTINESS』 『君がいて』 『五分咲きの秋桜』 『未完成ライフ』 『BATTINESS』 -- EVENINGサイト:https://evening-mashup.com/ Web3 音楽ストリーミング:https://w3.evening-mashup.com/ ECサイト:https://shop.evening-mashup.com/
高橋優、全国ツアー “LIVE TOUR 2025 「ARE YOU HAPPY?」” を完遂
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高橋優、全国ツアー “LIVE TOUR 2025 「ARE YOU HAPPY?」” を完遂

 

 

撮影:新保勇樹

 

高橋優、全国ツアー “LIVE TOUR 2025 「ARE YOU HAPPY?」” を完遂

 

高橋優が アルバム『HAPPY』を携えた全国ツアー“高橋 優 LIVE TOUR 2025 「ARE YOU HAPPY?」”を完遂した。

 

本ツアーは高橋優が今年1月22日(水)にリリースした9枚目の アルバム『HAPPY』を携え廻った全国ツアー。2月22日(土)山梨県・YCC県民文化ホール(山梨県立県民文化ホール) 大ホールを皮切りに、28会場全30公演で開催され、6月28日(土)に東京都・LINE CUBE SHIBUYAでファイナル公演を迎えた...

 

 

 

 

にしな、ワンマンライブ「MUSICK 2」ツアーファイナルをレポート!
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にしな、ワンマンライブ「MUSICK 2」ツアーファイナルをレポート!

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撮影:Daiki Miura

 

にしな、ワンマンライブ「MUSICK 2」ツアーファイナルをレポート!

 

6月2日(月)・高松オリーブホールを皮切りに、全国のライブハウスを巡ってきたにしなのワンマンツアー「MUSICK 2」。そのファイナル公演が、6月26日(木)、東京・渋谷のSpotify O-EASTで開催された。

 

このツアーに今年4月に東京国際フォーラム ホールAで行われたライブ「MUSICK」の続きともいえる名前が付けられた理由を、にしなは「『MUSICK』が楽しかったから、これを各地に届けたいということでツアーにした」と語っていたが、音楽の楽しさそのものを伝えきった国際フォーラム同様、いやそれ以上に、この日のにしなは音楽を通してオーディエンスとコミュニケーションを交わすことを心から楽しんでいるように見えた...

 

 

 

 

indigo la End、ツアーファイナル公演ライブレポート!武道館公演も発表
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indigo la End、ツアーファイナル公演ライブレポート!武道館公演も発表

6月21日、indigo la End(以下、インディゴ)が『ONEMAN TOUR 2025「藍のすべて」』のツアーファイナルとなる東京公演を東京国際フォーラムホールAで開催した。今年結成15周年を迎えたインディゴは現在一年を通じて「15th Anniversary Special Series」を展開中で、今回のツアーは2月に東京ガーデンシアターで開催されたアニバーサリーライブ「夜凪」に続く第2弾。全18公演でトータル90曲近い楽曲が演奏され、15年の歴史の厚みを感じさせるツアーとなった。 この日のオープニングにはゲストとしてオーストラリア出身のシンガーソングライター・Yorkeが出演。2023年から2024年にかけて行われた全国ツアー「藍衆」で、SEとしてYorkeの「like in the movies」を使ったことをきっかけにSNSで交流が生まれ、そこから約1年を経て今回の共演が実現することとなった。Yorkeは1曲目に早速「like in the movies」を披露してオーディエンスから歓声を浴びると、立て続けに5曲を披露。インディ感のあるエレクトロポップと、高い歌唱力で会場を沸かせ、温かな雰囲気の中で彼女にとって初の日本公演を終えた。 メンバー一人ひとりにスポットライトが当たるオープニングから、インディゴのライブは1月リリースの新作『MOLTING AND DANCING』でも1曲目を飾る「ナハト」からスタート。今回のツアーは15周年シリーズの一環であり、セットリストは新作からの曲が中心というわけではなく、幅広い年代の楽曲が披露されたが、「後鳥亮介のベースが火を吹きます!」という紹介から始まった「花をひとつかみ」など、 アルバムのテーマだった「脱皮感・躍動感」は今回のツアーに通底しているものだ。 「悲しくなる前に」のアウトロで転調を繰り返してからの、プログレッシブなイントロが付け足された「アーモンド」や、ロックバンド的なキメのダイナミズムがある「BOYFRIEND」もそんな今のモードを象徴しているし、「名前は片想い」のイントロでいつもなら後鳥1人でオーディエンスにクラップを求める場面でも、川谷絵音を連れて2人でクラップをしたりと、これまで以上に開かれた雰囲気がある。川谷のモノローグが印象的なインディーズ時代の楽曲「楽園」や、長田カーティスのギターリフから始まるライブアレンジが新鮮な「プレイバック」なども、やはり現在のバンドの躍動感を強く感じさせた。 前半の11曲を一気に駆け抜けると、ここで川谷が「indigo la Endはたくさんの曲を作ってきて、このツアーではその中から結構な曲数をやることができて、昔の自分たちを肯定できるツアーになったと思います」と話し、「恥ずかしいけど、大事な曲」として「通り恋」を披露。ライブ中盤ではインディゴのもう一つの特徴である美しく切ないバラードナンバーを続け、「抱きしめて」ではメンバー4人の影が映し出されたり、「幸せが溢れたら」では背景に星空が広がったりと、演出も込みで楽曲の世界観を作り上げる。なお、この日はちょうど10年前にリリースされたメジャーからの初めてのアルバムである『幸せが溢れたら』の楽曲が多めに演奏されたことも、アニバーサリーらしさを強調していた。 ここからは再びステージの雰囲気がガラッと変わり、メンバーのソロパートを多く含む「FEVER」では、それぞれのソロに対し、スクリーンに「声援をお願いします」と映し出されて、フロアからは大きな歓声が起こる。イントロの佐藤栄太郎、曲中の後鳥、長田とソロが続くと、サポートコーラスのえつことささみお、最後に川谷もフィーチャーされ、やりたい放題でとにかく楽しい。さらにはここでインディゴの楽曲の中でも最も激しく、エクスペリメンタルな部類に入る「実験前」が投下され、スモークやレーザーも入り乱れたステージはかなりカオティック。アウトロでは再びメンバーそれぞれが熱量の高いソロを聴かせ、場内を大きく盛り上げた。 「夜明けの街でサヨナラを」からのライブ後半戦はバンドにとって重要な楽曲が続き、「このツアーで、本家がやった回数を超えた可能性がある」と笑って話して披露されたクリープハイプのカバー「ABCDC」も、「これからも長くやり続けたい曲」という「夏夜のマジック」も、この15年で生まれたバンドの歴史に欠かせない楽曲たちだ。最後に川谷はバンドを続けることと幸せの定義についての葛藤を明かしつつ、「『藍のすべて』は『僕らのすべて』ということなんですけど、僕らの根幹が一番出てる曲を最後にやりたいと思います」と話し、本編のラストは「Play Back End Roll」。15年の歴史を遡るライブにふさわしい、重厚な演奏が実に素晴らしかった。 アンコールでは『MOLTING AND DANCING』に収録のダンストラック「雨が踊るから」を披露。<早く準備して 外に出よう 夜明けの街であなたに会うために>と、過去の歌詞を引用しながら歌うこの曲は、やはり現在のバンドの開かれたムードを象徴する一曲だと言っていいだろう。さらにはここでゲストのYorkeが迎えられると、Yorkeの「sorry in advance」をコラボで演奏。この曲は6月13日にリリースされたYorkeの新作EP『unfinished business』の収録曲だが、バンドアレンジが施され、川谷のパートは日本語で歌われたりと、完全に新しいバージョンになっていて、このコラボの今後にも期待を持たせた。 ラストは『MOLTING AND DANCING』でも アルバムの最後に収録されている「Lauren」がエンドロールとともに演奏されて大団円。なお、終演後には10月に開催されるアニバーサリーシリーズの第3弾、河口湖ステラシアターでの「ナツヨノマジック vol.4」に続いて、シリーズのファイナルとして来年1月に日本武道館公演を2デイズで行うことを発表。終わりを繰り返し、はじまりに戻して、indigo la Endの歴史はこれからも続く。

ライブ情報

indigo la End 15th Anniversary Special Series #Final 「雨の藍」 2026年1月30日(金) 開場/開演 17:30/18:30 「夜の藍」 2026年1月31日(土) 開場/開演 16:30/17:30 会場:日本武道館 チケット:全席指定 9,000円(税込) -- EVENINGサイト:https://evening-mashup.com/ Web3 音楽ストリーミング:https://w3.evening-mashup.com/
加護亜依、デビュー25周年ライブで語った「いまが一番好きな自分」
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加護亜依、デビュー25周年ライブで語った「いまが一番好きな自分」

2025年6月14日、東京・渋谷ストリームホールにて、加護亜依がデビュー25周年を記念したワンマンライブ「加護亜依ステーション25 ~これからも止まらずに行くぜぃ~」を開催した。 1999年、モーニング娘。の4期生として鮮烈に登場してから25年。37歳になった今、彼女は過去も未来も全部受け止めて、“歌”でそのすべてを伝えていた。

ブギートレインで幕開け、前半から心を掴まれる選曲

ライブの幕開けは、懐かしの「ブギートレイン’03」。軽快なビートとともに、会場のボルテージは一気に上昇した。続いて「恋をしちゃいました」「紅蓮華」などバラエティに富んだ選曲で、序盤から観客を惹きつけた。 その後、「Fly Me to the Moon」や「Don't Know Why」など、洋楽の名曲を加護らしい透明感のある声で聴かせるパートへとつながり、ステージの空気がしっとりとしたムードに切り替わっていった。 当時のアイドルボイスを知るファンからも、「加護ちゃん、歌うますぎる」とささやかれるほどの完成度。彼女の声は、25年という時間の深みを帯びていた。

「17歳でやらかして…」支えてくれた人たちへの感謝

中盤では、MCで加護自身の過去に触れる場面も。「17歳の時にやらかして……でも、今こうして歌えているのは、離れずにいてくれたファンと、支えてくれた人たちのおかげです。」 そう語る姿はまっすぐで、どこか優しく、観客からのあたたかな拍手が会場を包んだ。

後半は観客スタンディングで一気に熱量MAX

「立っていいよ!」の声をきっかけに、場内は一気にヒートアップ。ここから披露されたのは、かつての加護亜依を思い出させるような、モーニング娘。時代の名曲たち。 ・Do it! Now ・ハッピーサマーウェディング ・恋愛レボリューション21 ・ザ☆ピース! アイドルソングでありながら、ひとつひとつの言葉を噛みしめるように歌う姿に、「今の加護亜依」が確かにいた。

アンコールでは笑顔の「ミニモニ。」

アンコールでは、加護がミニモニ。時代の楽曲「ミニモニ。テレフォン!リンリンリン」を披露。あのころのように、軽やかに、笑顔でジャンケンをしながらステージを駆け回る姿に、ファンからは歓声と拍手が巻き起こった。 そしてラストは、「ここにいるぜぇ!」。迷いながらも、今ここにいる。そんな加護の今を象徴するようなエンディングだった。

いまがいちばん好きって、やっと言えた

最後、加護はマイクを握りしめてこう語った。「25年間、いろんなことがあったけど…今がいちばん好き。やっと、そう言えるようになりました。」 その一言に、涙をこらえるファンの姿も多く見られた。 ■ セットリスト(モーニング娘。関連楽曲) Do it! Now ハッピーサマーウェディング 晴れ 雨 のち スキ 恋愛レボリューション21 ザ☆ピース! (アンコール) ミニモニ。テレフォン!リンリンリン ここにいるぜぇ! -- EVENINGサイト:https://evening-mashup.com/ Web3 音楽ストリーミング:https://w3.evening-mashup.com/
Root mimi、デビューライブ!彼女達が魅せる「かわいいへの道」
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Root mimi、デビューライブ!彼女達が魅せる「かわいいへの道」

 

 

撮影:江口大稀

 

Root mimi、デビューライブ!彼女達が魅せる「かわいいへの道」

 

Root mimiが、5月31日に東京・品川グランドホールでデビューLIVEとなる Root mimi Debut LIVE「かわいいへの道」を開催した。

 

黒嵜菜々子がプロデュースそして本人もメンバーとして参加するアイドルグループ『Root mimi』。アイドルオーディションとして、2月7日から応募が始まり、応募総数1000人を超 える候補者の中から5名がオーディションから選ばれた。

 

オーディションのメンバーに、声優としてBanG Dream!やD4DJで活動中の反田葉月が加わり...

 

 

 

 

あいみょん、全42公演の全国ツアーを完遂!ファイナル公演をレポート
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あいみょん、全42公演の全国ツアーを完遂!ファイナル公演をレポート

 

 

撮影:永峰拓也

 

あいみょん、全42公演の全国ツアーを完遂!ファイナル公演をレポート

 

5月29日、あいみょんが『AIMYON TOUR 2024-25 “ドルフィン・アパート” Additional Show』のファイナルとなる埼玉公演をさいたまスーパーアリーナで開催した。

 

昨年9月にスタートした「ドルフィン・アパート」は追加公演を合わせて全42本というあいみょんにとって過去最長となるロングツアー。広島公演では以前よりファンを公言していた『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』の主題歌を担当することが発表され、3月には30歳の誕生日を迎えるなど、メモリアルなツアーを2時間半に及ぶ圧巻のパフォーマンスで締め括った。

 

開演時刻を過ぎ、イルカの泳ぐ海を連想させる青い照明と幻想的なSEが流れると、ライブはインディーズ時代の人気曲「どうせ死ぬなら」からスタート...

 

 

 

 

Ayumu Imazu、新たな時代の始まりを宣言した初の野音ワンマン
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Ayumu Imazu、新たな時代の始まりを宣言した初の野音ワンマン

 

 

撮影:ハタサトシ

 

Ayumu Imazu、新たな時代の始まりを宣言した初の野音ワンマン

 

3月20日の東京・LINE CUBE SHIBUYAを皮切りに、福岡・愛知・大阪を巡った、Ayumu Imazu初のホールツアー「Ayumu Imazu HALL TOUR 2025 “ERA”」。

 

その追加公演であり、ツアーファイナルとなる「Ayumu Imazu LIVE 2025 “ERA-FINAL”」が、5月11日、東京・日比谷公園大音楽堂で開催された。

 

今年2月に経験した次世代ポップアーティスト・MAXとのアメリカ3大都市ツアーと、念願だったという国内でのホールツアーを経て...

 

 

 

 

THE FRANK VOX、ツアーファイナルで大阪・台湾・FC限定ライブ発表
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THE FRANK VOX、ツアーファイナルで大阪・台湾・FC限定ライブ発表

2028年までに大阪城ホールを目指すTHE FRANK VOX(フランクボックス)が全国15ヶ所に及ぶツアー「VOX BOX TOUR 2025」を、5/3(土)の心斎橋BIG CATにて大盛況SOLD OUTで幕を閉じた。 THE FRANK VOXのライブは、老若男女問わず楽しめる内容が魅力。キッズスペースも設けられ、小さな子どもたちから年配の方まで、幅広い世代の観客で賑わった。 そして、この公演で、メンバーから3つの重大発表が行われ、会場はさらなる熱気に包まれた。 ■『必死のパッチ!なんばハッチ! 〜叶えたります!大阪城ホール〜』と題して THE FRANK VOX史上最大規模のライブを 2025年12月14日(日)大阪・なんばHatchにてワンマンライブ開催決定! ■今ツアーの海外編「VOX BOX TOUR 2025 海外編 ~去啦!台湾にも届けに行きたくて♪~」を 2025年7月12日(土)台湾・時芸劇場にて開催決定! ■今夏、初のファンクラブ限定ライブ開催決定! ▼ THE FRANK VOXコメント まずはVOX BOX TOUR 2025全15公演各会場に集まってくれたフランク一家に感謝です。ありがとうございました!そして #目指せ2028年までに大阪城ホールという目標に向けてまた新たな挑戦を発表できたのも皆様のおかげです。動員数や規模が全てではないですが、12月14日のライブ会場であるなんばHatchは、1000人を超えるフラボ史上最大規模の会場。自分たちの音楽やメッセージで人と人とが繋がり、新たな熱気と歓喜が会場に溢れる日を夢見て挑戦します!必死のパッチで目指せソールドアウト!お待ちしてます!いつもおおきに!共にデッカい夢を見に行きましょう! 大阪城ホールという大舞台に向けて、着実にステップを重ねるTHE FRANK VOX。その勢いはますます加速しており、今夏には各地の音楽イベントへの出演も決定。今後の活躍から目が離せない存在となっている。 さらに、ツアーのセットリストも各配信サイトのプレイリストと共に解禁された。是非、ツアーの余韻に浸って堪能してほしい。 https://the-frank-vox.lnk.to/VOX-BOX-TOUR-2025 また、今作2nd Mini Album「VOX BOX 2」に収録されているM9「誰でも最初は1年生」が一時期、Instagramのトレンド12位に入るなどして、大きな話題となっている。 新年度で新学期、新生活など新しい始まり、新たな事をチャレンジし始めて悩んだり、挫けたりがんばろうとしている人達に聴いて欲しい楽曲。5月病になる前に聞いてほしい前向きな歌詞が話題を呼んでいる。 https://www.youtube.com/watch?v=cTarVqKYsNs

ワンマンライブ情報

必死のパッチ!なんばハッチ! 〜叶えたります!大阪城ホール〜 日程:2025年12月14日(日) 会場:大阪・なんばHatch 時間:OPEN 16:00 / START 17:00

追加公演:台湾ライブ情報

VOX BOX TOUR 2025 海外編 ~去啦!台湾にも届けに行きたくて♪~ 日程:2025年7月12日(土) 会場:台湾・時芸劇場 時間:OPEN 18:30 / START 19:00

THE FRANK VOX プロフィール

© THE FRANK VOX 2Vocal のRYO(リョウ)、YASU(ヤス)2MC のSNG(シュンゴ)、RYO-TA(リョータ)から成る、関西出身4 人組THE FRANK VOX(フランクボックス ※略称: フラボ)ホッとするような温もりあふれる " ホッとソング"、心を熱くするような "HOTSONG" を4人の声(VOX) で音楽に乗せて届ける。「温もり溢れる作品をTHE FRANK VOXから届けたい!」そんな想いから作詞作曲を自ら手掛け、その範囲は楽曲制作のみならず、アートワーク、映像制作など多岐に渡る。夢は大阪城ホールでの単独ライブ。 -- EVENINGサイト:https://evening-mashup.com/ Web3 音楽ストリーミング:https://w3.evening-mashup.com/
THE YELLOW MONKEY、全国ツアー『BLOCK.3』最終公演を完遂
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THE YELLOW MONKEY、全国ツアー『BLOCK.3』最終公演を完遂

 

 

写真:横山マサト

 

THE YELLOW MONKEY、全国ツアー『BLOCK.3』最終公演を完遂

 

THE YELLOW MONKEYのライヴでは、さまざまな時間軸が交錯する。

 

ただ、それはタイムマシンで過去や未来へと旅をするような感覚というのとは少しばかり違う。今現在の素晴らしい現実が、どのような変遷の上に成り立っているのかを実感させられることになるのだ。4月30日に行なわれた東京・NHKホールでの公演についてもそれは同じことだった。

 

『Sparkleの惑星X』と銘打たれた彼らの全国ツアーは昨年10月に幕を開け、複数のブロックに分けて展開されてきたが、この日のライヴはその『BLOCK.3』の最終公演にあたるもの。この先には『FINAL BLOCK』も開幕も控えているだけに、いわゆるツアー・ファイナル感はさほどない。ただ、最終ブロックは追加公演的に組まれたものでもあるだけに...

 

 

 

 

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