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YOASOBI、海外での反応とこれからの海外市場の展望とは
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YOASOBI、海外での反応とこれからの海外市場の展望とは

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先日、”spotify 2021年まとめ”が発表され、海外で最も再生された日本のアーティストランキングにてYOASOBIがランキング一位に選出された。 YOASOBIは2019年、「夜に駆ける」のYouTube投稿を皮切りに、ネット上で話題となり今年も去年に引き続き紅白歌合戦にも出場するなど国民的な人気を獲得し、他の追随を許さぬ躍進を見せてる。2021年には人気アニメ”BEASTERS”のアニメ主題歌を担当したことや、YouTubeのMVなどから海外からも注目を集めている。 そんな日本国内のみならず海外でも多くのリスナーを持つ彼らが、11月12日にYOASOBIの楽曲を英語詞に翻訳し再収録したEP E-SIDEがリリースし、composerであるAyaseのYouTubeチャンネルに新たに英語版の「たぶん」「アンコール」「優しい彗星」「あの夢をなぞって」のMVが4曲が同時公開となった。 元々、YOASOBIを知っていた海外ファンからは、英語で歌っても原曲のストーリー性や美しいメロディーが全く崩れないのがすごい、彼らの描く世界観をより身近に感じられてとても感動する、など多くのコメントが寄せられた。また、日本のファンからも英語詞が日本語詞の空耳のように、原曲に似た響きを多く使っていることに反響が集まった。 ▼ 海外ファンのレスポンスは... 英語版を聞いて、ボーカルikuraのリズム感と耳の良さを再確認した。海外ファンのレスポンスにも、日常的に英語を話していないのにもかかわらず彼女の英語詞の発音がとても聞き取りやすい という声が多かった。 私自身聞いていてとても自然で、細部の発音までこだわって英語版を作っているのなというのを感じた。高い歌唱力と表現力を持つikuraが英語版でもその実力を存分に発揮している。 彼らの海外市場へのこれからの展望として、海外の新しいファン層に向けてもしっかりとリーチしていくべきだと強く感じた。再生回数やYouTubeのコメントを見ている限り、元々YOASOBIの楽曲(日本語版)を知っていた海外ファンが英語版を聞いた上で感想を書いている場合が大半であると感じた。 もちろん彼らへのリーチを行うことでより熱狂的なファンが海外にも増えていくことは間違い無いだろう。ただ、日本でこれだけ社会現象を巻き起こし、ヒット曲を連発しているYOASOBIだからこそ普段日本語の曲は聞かない という海外リスナーからも人気が出るポテンシャルをもったアーティストだと思う。 ▼ さまざまな言語でのコンテンツ展開の効果は... 海外市場に進出する上で、日本語のみならずさまざまな言語での広告、コンテンツ作りをより活発に行うことは重要だ。 ただ、それだけでなく、彼らの楽曲に使用された原作の小説やショートストーリーを英語などでわかりやすくSNS上で紹介したりすることで彼らの楽曲をより深く楽しめる海外ファンが増えるだろう。日本のみならず世界で知られている昔話や童話などを原作に楽曲を発表したりするのも、海外ファンを引きつけるきっかけになるかもしれない。 また、海外では主流の手法だが、有名アーティストへの楽曲提供やfeaturingでのコラボなどから知名度を広げるのも効果的だろう。彼らの高い音楽性で確立した国内での人気を海外でも展開できるよう、1ファンとして応援している。 -- メディア運営:Evening Music Records Inc.
WANIMA、12月17日に東京ガーデンシアターで開催された「Boil Down 2021」オフィシャルライブレポート公開!!
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WANIMA、12月17日に東京ガーデンシアターで開催された「Boil Down 2021」オフィシャルライブレポート公開!!

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写真・Photo by 瀧本JON...行秀

 

WANIMA、12月17日に東京ガーデンシアターで開催された「Boil Down 2021」オフィシャルライブレポート公開!!

 

昨年12月に初開催されたWANIMAのワンマンライブ「Boil Down」が今年も帰ってきた。会場は前回と同じく東京ガーデンシアター。

 

開演時間を迎え、オープニングSE「Boil Down」が流れ出し、カラフルな照明がステージを照らし出すと、嵐のような手拍子がフロアから巻き起こる。そして登場したKENTA、KO-SHIN、FUJIの3人。登場するや否や大興奮の観客をさらに煽り立てていく。「忘年会やぞ!いこうか!」。そんなKENTAの言葉を合図に、ライブは1曲目「GET DOWN」からスタートだ。そこから「今日はとんでもない1日になるぞ!」とKENTAが宣言し「夏の面影」へ。「久しぶりやんけ!WANIMAのライブ久しぶりやんけ!」と客席に語りかけながら、ファストな2ビートで突っ走るサマーチューンが12月の東京に真夏の熱を運んでくる。

 

KENTAの歌はもちろん、その横でマイクに向かって叫ぶKO-SHINのコーラスも元気いっぱい。「ジャンプ!ジャンプ!」という彼の声に、観客も全力のジャンプで応える。演奏を終えるとKENTAとKO-SHINがハグ。まだたった2曲だが、KENTAは息を切らしている。確かにド頭からとんでもないテンションだ。

 

「ちょっと落ち着こう、いったん座ろう」と観客を座らせると、KENTAが改めて挨拶。「めっちゃ会いたかった!」と言いながら、取り出したオペラグラスで客席を見渡している。「みんなが声出せないぶん、WANIMAのKENTA、みんなの代わりに歌うので。楽しんでください!」。ヤバい、ヤバいと繰り返すKENTA、確かに彼のテンションもいつもと違う。「テンション上がったらステージに上がってきてもいいので」という言葉も、本気なんじゃないかと思わせる。

 

まだ2曲だが、すでに会場のボルテージはマックス。このまま最後までいけるのか、ちょっと心配になるほどである。さて、ライブは「Cheddar Flavor」で再開。KO-SHINのギターが気持ちよくコードを刻み、KENTAのベースが轟音でそれを迎え撃つ。さらに「Chilly Chili Sauce」「月の傍で」「LIFE」と3部作からの楽曲を披露すると、KO-SHINの優しいギターに乗せてKENTAが再び歌い始める。「ありがとうを込めて歌った」。そう、「THANX」だ。だがこの日の「THANX」は今まで聴いたことのない「THANX」だった。もちろん歌詞に込められた思いは変わらないが、それをWANIMAの3人はより力強くぶっ放す。いつもよりアッパーに、そして軽快に聞こえるこの曲のあり方が、「Boil Down」というイベントの意味を象徴しているように...

 

 

兒玉遥がカバーガールを務めるアイドルウェブメディア『Pop’n’Roll』が12月21日に発売!
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兒玉遥がカバーガールを務めるアイドルウェブメディア『Pop’n’Roll』が12月21日に発売!

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提供:株式会社扶桑社

 

兒玉遥がカバーガールを務めるアイドルウェブメディア『Pop’n’Roll』が12月21日に発売!

 

現在は女優として活躍を果たす兒玉遥が、カバーガールを務めており、本書の書影が完成した。

 

ジャケット&ファーを組み合わせた華やかなグラビを披露しており、本作を盛り立ててくれており、裏表紙には、“マリチチ”と自ら豪語し、グラビア業界を席巻する奥津マリリ(フィロソフィーのダンス)が務めている。なお、表紙を務める兒玉遥より、コメントも到着している。

 

 

さらに発売直前記念として、全出演者の誌面カットが大量に到着している。

 

ピンクファーにも負けないオーラを放つ兒玉遥、エメラルドグリーンの水着からこぼれる“マリチチ”が素晴らしい奥津マリリ、モデル級のプロポーションを兼ね備え、日本人離れした美貌を披露する月埜ヒスイ(アンスリューム)、ロリポップな照明に照らされながら、女性の色気を放出させる新谷真由(パラディーク)、パープル柄のランジェリー姿で、読者を誘う視線を向けるくりえみ、豊満なバストを自らの太ももで隠すという、想定外の構図を表現した“霊長類最強グラドル”染谷有香、雑誌『小悪魔ageha』編集長・百瀬りえの、グラビア&ロングインタビューは必読...

 

 

※ EVENING会員限定サイトにグラビア写真の一覧を掲載しております。

 

 

覆面系大学生アーティスト Wurtsの音楽マーケティングとは
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覆面系大学生アーティスト Wurtsの音楽マーケティングとは

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ここ数年、Tiktokは新たな音楽市場として大きな注目が集まっているプラットフォームだ。 優里、vaundy、Awesome city clubなどtiktok上で動画を作る際に音源が流行し、人気がでたアーティストがトップチャートを占めることが主流になってきている。そんな中2021年TikTokでの動画投稿を中心に人気を得たアーティストの一人がWurtsだ。 Wurtsは21世紀生まれの新人アーティストで、今年の1月からTiktokにオリジナル曲やギターでの弾き語りカバー動画の投稿をスタートした。5月にリリースされた「分かってないよ」の音源を用いて学校生活の思い出を投稿する動画がTikTok上で人気となり、彼の中毒性のある楽曲に注目が集まった。少しハスキーな歌声、”分かってないよ”の耳に残るメロディー、どこか懐かしい楽曲のアレンジが逆に新しく、若者の間で人気を集める結果となった。 ▼ 謎に包まれたアーティスト 彼は顔出しをしておらず、存在はかなり謎に包まれているが、インタビューなどで音楽家として自分の音楽を表現したいというよりかは、自分の興味のある研究としてTikTokに音楽動画を投稿し始めたと語っている。 彼は大学でマーケティングについて学んでいる他、Twitter上で2021年上半期の自身の研究として「TikTokの可能性」「オルタナロックのリバイバル論」「縦型MVの分析」の3つを掲げていた。 ”分かってないよ”はASIAN KUNG-FU GENERATIONや、ORANGE RANGEなど2000年代のオルタナティブロックなどのリバイバルを主軸に作られているため、懐かしさのあるサウンドがTikTok上での動画の ”友達や家族との思い出動画” というコンセプトにハマり、バズるきっかけとなった。 また、縦型のMVもスマホで音楽を楽しむ人が増えた今の時代ならではでありながら、世界観は90年代のフィルムカメラで撮影したような趣のあるものが多く、若者から支持されている。Z世代のリスナーがどのように音楽を楽しむのかしっかりと研究された上でTikTok上でムーブメントを起こすという現役大学生ならではの音楽マーティングだなと強く感じた。 ▼ TikTokの動画BGMで人気を集める ”分かってないよ” だけでなく、10月にリリースされた「ブルーベリーハニー」もTikTok上での動画BGMで人気を集めており、続けて11月にリリースされた「NERVs」はTikTokの公式テレビcmに起用されている。 1stアルバム「ワンス・アポン・ア・リバイバル」をリリースし、表題曲では話題のアーティスト”にしな”がfeaturingで参加したクリスマスソング「サンタガール」が収録されている。研究テーマとして明確な目標を掲げ挑戦し新たな音楽マーケティングの形を見出している彼の活動にこれからも注目が集まりそうだ。 -- メディア運営:Evening Music Records Inc.
東京力車が新たなチャレンジ“喜劇”に挑戦!2021年の集大成として浅草21世紀と共に浅草に笑顔の花を咲かせる!
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東京力車が新たなチャレンジ“喜劇”に挑戦!2021年の集大成として浅草21世紀と共に浅草に笑顔の花を咲かせる!

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提供:株式会社テイチクエンタテインメント

 

東京力車が新たなチャレンジ“喜劇”に挑戦!2021年の集大成として浅草21世紀と共に浅草に笑顔の花を咲かせる!

 

東京力車が、12月15日(水)、17日(金)に東京・浅草木馬亭にて浅草21世紀×東京力車「四つ子のくろうばぁ〜」特別公演を行った。お笑い浅草21世紀は、社団法人日本喜劇人協会の9代目会長を務めたコメディアンの故・橋達也を初代座長に、平成10年に結成された劇団である。平成16年度に文化庁芸術祭大賞受賞、第37回松尾芸能賞 研修助成賞も受賞し、現在は浅草・木馬亭で毎月新作喜劇を上演し続けている。

 

本公演は1部に喜劇「四つ子のくろうばぁ~」、2部に東京力車の歌謡ショーという豪華2本立て。今回、東京力車が挑戦したのは、歌でもダンスでもなく、喜劇。浅草で人力車をひっぱっている彼らが、歌でもなくダンスでもなく、なぜ喜劇なのか。そこには「浅草という場所柄もあり、木馬亭のお客様はご年配の方が多い。東京力車のように若くて熱気のある、エネルギッシュなパフォーマンスを見て、浅草21世紀にはないものを新鮮に感じ、是非一緒に喜劇をやってみたかった」という浅草21世紀座長・大上こうじの熱い思いがあった。

 

そしてリーダー・石橋は座長・大上の熱い思いを受け、「”浅草”という共通の場所で活動している浅草21世紀と東京力車が、浅草の木馬亭という歴史ある場所でコラボレーションするということはすごく光栄なことだと実感しています。初の喜劇ということで、1日目は反省点もありましたが、気持ちを切り替えてとにかく楽しんで演じ切りたい」とコメントし...

 

 

BEATEDDY(ビーテディ)、Gathering Of DeathよりデビューEPをリリース、配信開始
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BEATEDDY(ビーテディ)、Gathering Of DeathよりデビューEPをリリース、配信開始

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©︎ BEATEDDY

 

BEATEDDY(ビーテディ)、Gathering Of DeathよりデビューEPをリリース、配信開始

 

BEATEDDY(ビーテディ)が12月22日に4曲入りのEP『NOT THAT KIND OF GIRL』をSkyra擁するコレクティブGathering Of Deathよりリリースする。

 

BEATEDDYは、日本人のシンガーソングライターで「多様な価値観が同居する現代社会を、自分自身も受け入れつつ、皆が受け入れられたら良いな。」そんなメッセージを、音楽・ファッション・イラストを通して、ベッドルームから発信するプロジェクト。彼女にとって、テディベアは全てを受け入れてくれる存在でBEATEDDYの名前には"Be a Teddy(テディベアのように)"という意味も...

 

 

THE PERRY、1stフルアルバム『Who’s THE PERRY』発売。頭脳警察PANTA、ウルフルケイスケよりコメント到着
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THE PERRY、1stフルアルバム『Who’s THE PERRY』発売。頭脳警察PANTA、ウルフルケイスケよりコメント到着

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©︎ THE PERRY

 

THE PERRY、1stフルアルバム『Who’s THE PERRY』発売。頭脳警察PANTA、ウルフルケイスケよりコメント到着

 

THE PERRYが1stフルアルバム『Who’s THE PERRY』をリリースした。

 

THE PERRYは大阪・堺市を拠点に活動するメンバー全員が2000年生まれの6人編成のロックバンドだ。今回アナウンスのされた1stフルアルバム『Who’s THE PERRY』はバンドにとって初の全国流通盤となっており、今年4月に発表したシングル「イエスマン」を初め、「革ジャンパーな彼女」「春一番」などの定番曲、本作の為に書き下ろされた新曲群に加え、彼らが敬愛する頭脳警察のナンバー「コミック雑誌なんか要らない」のカバーも収録した全13曲の内容となっている。

 

なお、収録曲「がらんどう」のミュージック・ビデオも公開...

 

 

ラッパー 山田大介、新作「She」をリリース、収録曲”気分はもう幽霊”のリリックビデオを公開。
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ラッパー 山田大介、新作「She」をリリース、収録曲”気分はもう幽霊”のリリックビデオを公開。

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©︎ 山田大介

 

ラッパー 山田大介、新作「She」をリリース、収録曲"気分はもう幽霊"のリリックビデオを公開。

 

TOSHIKI HAYASHI(%C)、maco marets、さとうもかと制作した「コンビニエンスボーイ」や、塩入冬湖(FINLANDS)との「さよなら未来」など、共作のリリースを続けてきた山田大介が、前作「TETRIS/天国」から約3年ぶりとなる新作「She」を12月15日(水)にリリースした。

 

US、UKインディから影響を受けたオルタナティブなサウンドとシンプルな言葉を用いて、自身の内側を軽やかに描いた作品。楽曲プロデュースは自身によるモノに加え、週末CITY PLAY BOYZが主宰するCCS records.に所属するビートメイカー:ryutaro murata、そして盟友:豊田大樹が参加。MIXはTSUBAME(TOKYO HEALTH CLUB)とBAOBAB MC(JABBA DA FOOTBALL CLUB)、マスタリングはSUI、アートワークはKOLFが手掛けた。

 

また、リード曲"気分はもう幽霊"のリリックビデオも公開...

 

 

「ぼくりり」は天才ではない、「AmPm」に比べれば
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「ぼくりり」は天才ではない、「AmPm」に比べれば

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本題の前に長めの前置きを。 中学生の頃、近所に古ぼけたブックオフらしき本屋があった。記憶が曖昧なのだが自動ドアが10秒くらいかけて開くのでみんな手動で開けていたのを憶えている。 基本的に人気がなく、2階の照明が点滅しがちでBGMの音量が異常に小さいのに店長のあいさつは二子玉川のスターバックスくらい明るかった。閑散とした入り口には文字がカスれた立ち読み禁止の看板がかかっており、その真横でバイトの店員がスラムダンクを立ち読みしてるのを見た私はさらにその真横で1巻から読んでバイトを追いかけていた。誰かが読んでいるものを読む、というのが当時の私の選書基準だったように思える。 1週間かそこらでバイトを追い越し、2週間程度で読破した記憶がある。 山王戦のラストでは足が震え鳥肌が止まらず、おそらく目も潤んでいたのだろう、まだ豊玉戦で足踏みをしていたバイトが一歩寄ってきて卒アルでもめくるみたいに呟いた。 「続き、見たいよな。」 スラムダンクは少年ジャンプで連載され、全276話で完結した。その後の延命処置はいっさい行われていない。 それから時は流れ2019年1月。オリンピック辞任祭りにカルロスゴーンのgone to Lebanon計画、嵐の活動休止とてんやわんやで世間が沸く中、1人の音楽家が死んだ。 「ぼくのりりっくのぼうよみ」改め、田中。 ぼくのりりっくのぼうよみ(以下:ぼくりり)。 10代向けオーディション、閃光ライオットで1万組の中からファイナル10組まで残り現役高校生シンガーとしてデビュー。作詞作曲を自ら手掛け、達観した抽象的リリックが話題に。文芸界からも注目されエッセイの寄稿もこなす天才として時代から脚光を浴びる。その彼が音楽キャリア3年目にして突然引退を発表した。 NEWS ZEROの密着取材でこう語っていた。 「僕は自由になりたいです、すごく。文学的だとか天才だとか哲学的な歌詞がステキだみたいなことを言っていただいて、できあがった他の人たちの中にある偶像に自分が支配されちゃうことにすごく耐えられない」 その後はぼくりりを葬ると宣言し、東京でのラストライブ「葬式」を持って正式に「ぼくのりりくのぼうよみ」を辞職した。
▼ エンタメならではの苦しみとは... 納得の理由だな、と個人的には思う。 アイドルではないにしろ、アーティストも人気商売としての側面は強い。 作品を作れば読み手聞き手は意味を探し、それは作り手のクリエイティビティに大なり小なり影響を与えていく。そういう意味で作ったんじゃない、と思えば思うほど次回作は既存のファンには刺さらなくなり、かといって数字を取りに行こうとすれば世間がイメージする虚像は侵食を続ける一方、アーティストの自殺が世界でも問題になっている理由は容易に想像できる。 それでも、スラムダンクに限らず鬼滅の刃や短期アニメ、惜しまれつつ解散.引退したアーティストなど、人気絶頂のなか見事に完結する作品を見終わった後には、まぶたの裏で刹那的な打ち上げ花火の残像を味わうかのような圧倒的な高揚感が残り、そして我々は口々にこう呟く。 「続き、見たいよな。」 (ここまで前書きです。長いっすね...) そんなエンタメの世界が抱える矛盾に対して、全く新しい方向からアプローチしてるアーティストがいる。(正確ではないが便宜上アーティストと呼ばせていただく) 「AmPm(アムパム)」という名前を聞いた事があるだろうか。
▼ 仮面のアーティストAmPm 覆面を被った二人組のアーティストでリスナーの7割が海外という信じがたい状態なため、邦楽好きにはまだ馴染みが薄いかもしれない。デビューシングルの「Best Part of Us」はSpotifyの注目チャートにいきなりランクインし、2017年の世界で最も聞かれた日本人アーティストとなった。驚くことにここまでの功績はよくある事務所のプッシュではなく、自分達のセルフプロデュースのみで行われている。 そして最も重要なのはAmPmがアーティストではなく、そして作詞作曲もしていないという点である。 混乱するだろうと思うのでじっくり説明させていただきたい。伝わりやすい例えとして漫画の編集者を思い浮かべてほしい。 自分で漫画を書くわけではないが、「面白い漫画とは何か」という物語の知識と、「誰向けにどんな漫画が売れるか」などのプロデュース能力を持っているとする。そこで、「こんな漫画が世に求められているのではないか」というアイデアを文才のある原作者に物語として形にしてもらい、それを才能ある絵描きに描いてもらう。 自分は0→1のアイデアとプロデュースを手伝い、原作者も絵描きも作品を世に売り出せて三方良しとなる。 この形式で才能ある漫画家を紹介するための雑誌に”少年ジャンプ”と名前をつければ、”少年ジャンプ”=(いい漫画との出会い)という図式が出来上がる。 これの音楽バージョンをやっているのがAmPmと思っていただいて差し支えないだろう。 作詞作曲家にアイデアを投げ、才能あるボーカルを紹介する。そのメディアにAmPmという名前をつけて本人はプロデュース面をサポートする。AmPmプロジェクト誕生の経緯は次の通りだ。様々なアーティストを紹介したいが、認知の獲得には最初の認知が必要。そこでとりあえず曲を作り、それが1発目としてヒットするように市場を分析した。 ...とここまで読んで「いうのは簡単だが実際はもっとむずいだろ」と思った人も多いはず。しかしその難しさを乗り越える、恐ろしいほどに強いマインドがAmPmにはあった。 話が行ったり来たりして読みづらいだろうが、ようやくここからが本題なのでついてきて欲しい。 AmPmの1人がYahooニュースのインタビューでこう語っていた。 「どれだけ欲や感情やエゴを殺せるかを、かなり意識しています」 音楽という人間の感情を表現する世界の中で、その感情自体に飲み込まれ時にはその深淵から帰って来られない者もいる中で、自ら徹底してそれを殺しているのである。 ”意識しています”って、いやそりゃみんな意識してるでしょうよ。 どんな曲が売れるのかなんてみんな考えてるし、知りたいし、努力してるけどそれができないから困ってるんだろうに、実際にそれをできてしまうのか。実際にそれでバズらせてしまうのか。TikTokでスクロールした画面にたまたま現れる投稿初期の音楽を「これはバズる」と見抜くことと、実際にそれを作ることは全く話が別。 しかし、自分を殺して作品を売り出すことに全エネルギーを使えればその確率は上がり、メディアとしての寿命もずっと長くなる。 YouTuberのラファエルは「100年後も誰かが仮面を被ればラファエルは生き続ける」と断言してるが、AmPmというメディアもその名前と仮面を受け継ぐ者がいれば原理的には生き続ける。続きを望んだファンの声に応え続けることができる。 アーティスト虚像にむしばまれることなく、その鮮度を更新し続けていける。 なぜなら、最初からAmPmというアーティストは存在しないのだから。 文: 石原 -- メディア運営:Evening Music Records Inc.
松田美妃 × CAOS によるユニット、12/22に「21」を配信リリース
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松田美妃 × CAOS によるユニット、12/22に「21」を配信リリース

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シンガーソングライターとしてトラックメイクからアートワークまで幅広く手掛け、一度聴いたら忘れらない特徴的な声質をもった松田美妃と、ラッパー、シンガーソングライターとして、様々な名義で活動し、メロディに定評があるCAOSによるユニットが、2021年12月22日(水)に3曲入りのEP「21」を配信リリースする。 今作ではそれぞれの特徴を活かしたラップパートや、ユニットならではの掛け合いに加え、アレンジを担当した松本京介により、歌える楽曲として耳馴染みの良いポップソングに仕上がっている。 ※ 楽曲ダウンロードはこちら: https://linkcloud.mu/0355d04b
-- メディア運営:Evening Music Records Inc.
rice water Groove、1stアルバム「Discoveries」をリリース決定、リード曲”NEW EDEN”のMVを公開 & 先行リリース
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rice water Groove、1stアルバム「Discoveries」をリリース決定、リード曲”NEW EDEN”のMVを公開 & 先行リリース

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©︎ rice water Groove

 

rice water Groove、1stアルバム「Discoveries」をリリース決定、リード曲"NEW EDEN"のMVを公開 & 先行リリース

 

90's、00'sの再解釈を掲げるHIPHOPクルー:rice water Grooveが、結成から5年の歳月を経て初のフルアルバム「Discoveries」を2022年1月26日(水)にリリースする。

 

「豪華客船で行く世界周遊」をモチーフとした本作は、海を越えて出会う情景と、旅の中で湧き溢れるイマジネーションのようにリスナーの感性を刺激する作品となっている。

 

メンバーであるTBS'93のトラックを中心に、CBSやchelmicoの楽曲プロデュースでも知られるryo takahashi(Pistachio Studio) 、鎮座DOPENESS、HYDRO as BNJとの共作も記憶に新しい簾ンデゲオチェロ、NF ZesshoやJIVA Nel MONDOらが所属するHIPHOPコレクティブ"Oll Korrect"からtommgn等、腕利きのプロデューサー陣が揃って搭乗。

 

さらに客演として"ザ・おめでたズ"よりシタバ 、"Youmentbay"よりサクライエナの他、ラッパーのjourneyを招待。自身が主宰する"Doggy G Central Records"からは盟友のIKEとトークボクサーのBaramonKも搭乗。往年の90's、00's HIPHOPを基本軸としつつ、Boom BapからG-Funk、New Jack Swing、Laid Back Beatまで幅広い視野を魅せる本作は、全てのブラックミュージックファン、そしてジャンルを超えてミュージックラバーを唸らせる名盤...

 

 

オレンジスパイニクラブ、ツアーを経て力強さを増したソールドアウトのファイナル公演をレポート!
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オレンジスパイニクラブ、ツアーを経て力強さを増したソールドアウトのファイナル公演をレポート!

 

 

写真・三吉ツカサ

 

オレンジスパイニクラブ、ツアーを経て力強さを増したソールドアウトのファイナル公演をレポート!

 

10月にアルバム『アンメジャラブル」をリリースしたオレンジスパイニクラブが、12月15日、恵比寿リキッドルームでツアーファイナルとなるワンマンライブを開催した。チケットソールドアウトとなったフロアに熱気が立ち込める中登場したバンドは、アルバム『アンメジャラブル』からの「退屈かも知れない」でライブをスタート。さらに「Worst of myself」、そして「ようこそ、リキッドへ!」というスズキユウスケ(Vo/Gt)の声から「スリーカウント」へ。性急なビートとかき鳴らされるギターに、フロアからは次々と手が上がる。ステージから放たれる音には、ツアーを回ってきて得た手応えが力強さとなって表れているようだ。がちっとはまったアンサンブルは重く、バンドはそのずっしりとした音を軽々とぶん回している。

 

「今日、外は結構暖かかったけど、夜になって寒くなってきたから、より暖めて帰ろうと思います」。ユウスケがフロアにそう語りかけ、その言葉通りあたたかなサウンドが沁みる「37.5℃」へ。スズキナオト(Gt/Cho)とのハーモニーが美しく響き渡る。今にも転びそう前傾姿勢で転がる「アイヘイトマイバースデー」でのユウスケのヒリヒリとした歌も、リキッドルームをさらに熱くしていく。

 

「かっこよく、でも測定不能な1日にしたい』。『アンメジャラブル』=「測定不能」というアルバムタイトルにかけてユウスケがそう言うと、轟音のギターノイズが鳴り渡る。そうして始まったのは「イヤーワーム」だ。長髪を振り乱しながらドラムを叩くゆりと、クールにベースを弾くゆっきー、物静かな中に熱いものを秘めたナオトのギター、そして感情を撒き散らしながら爆発するユウスケの歌。「タルパ」では観客による手拍子がバンドの演奏をサポートし、テンポチェンジを繰り返す「バカのしりぬぐい」ではグッと高まった...