TWICE、日本5枚目のアルバム『DIVE』MVを公開!神秘的な水の世界も
Asia No.1最強ガールズグループTWICEが、日本デビュー7周年を迎える2024年にリリースする自身5枚目の日本オリジナルアルバム、TWICE JAPAN 5th ALBUM『DIVE』(7月17日発売)のミュージックビデオを公開した。
今回リリースされる本作は、水をテーマにした作品となっており、日本デビュー7周年を迎え、沢山の夢を叶えてきたTWICEがここからまたさらなる進化を見せる為、新たなステージにDIVE(=飛び込む)するをコンセプトに制作された自信作となっている。
水の世界で優雅に踊るTWICE
公開されたミュージックビデオでも水の世界で優雅に踊るTWICEの美しく可愛らしい姿が盛り沢山に詰め込まれている。 セットの中には女神のようなTWICEらしい神秘的な花々が登場。事前に公開されているオープニングトレーラーのTWICEが元のTWICE、そしてミュージックビデオ本編のTWICEが新たに生まれ変わったTWICEとして表現されておりトレーラーとの繋がりにも注目だ。 観ている私たちが映像の中の世界に思わず惹き込まれてしまうようなTWICEの魅力がたくさん詰まっている今回のミュージックビデオ。是非観ていただきたい。 日本4枚目のアルバム『Celebrate』以来、約2年ぶりとなる日本でのオリジナルアルバム。ファン待望の本作に大注目だ。 また、TWICEは今年の7月に大阪・ヤンマースタジアム長居(7月13日、7月14日)、東京・味の素スタジアム(7月20日、7月21日)神奈川・日産スタジアム(7月27日、7月28日)にて『TWICE 5TH WORLD TOUR 'READY TO BE' in JAPAN SPECIAL』を開催する。 TWICEは本公演で、“初めて日産スタジアムで公演を行う海外女性アーティスト”として、偉業を成し遂げる。圧倒的な存在感と、唯一無二のアーティストとして君臨するTWICEから益々目が離せない。 DIVE Music Video:https://youtu.be/QGCkDOkpWf8 特設サイト:https://www.twicejapan.com/feature/DIVEUVERworldとCNBLUE、日本と韓国を代表するロックバンドによる対バンライブ開催
Photo by YOSHIHITO KOBA
UVERworldとCNBLUE、日本と韓国を代表するロックバンドによる対バンライブ開催
UVERworldとCNBLUE、日本と韓国を代表する2組のロックバンドが、日韓で対バンライブ『UVERworld & CNBLUE SUMMER LIVE IN JAPAN and KOREA ~UNLIMITED CHALLENGE~』を開催した。
UVERworldにとっては初の韓国公演、CNBLUEにとっては初の対バン形式ライブとなるが、その初戦となるぴあアリーナMMでの日本公演が、6月15日に行われた。
約1時間の持ち時間。両バンドともに、これまで交わることのなかったファンのためもあってか、入門編ともいえるライブテッパン曲がセットリストに並んだ。
「初めて会った時に、驚くほど共通点が多くて意気投合した」というUVERworldのTAKUYA∞とCNBLUEのヨンファ。ともにバンドの楽曲も手掛けるフロントマン同士の交流がきっかけで、今回の対バンが決まった。
ライブタイトル『UNLIMITED CHALLENGE=無限の挑戦』には、ヨンファのMCにもあったように、UVERworldのTAKUYA∞とCNBLUEのヨンファの一番大きな共通点はずっと夢を持ち続け挑戦すること、デビューから今まで絶えず挑戦を繰り返してきた両者が手を組み、また一つ新しいことに挑戦しようという強い意志が込められて...
ライブの先攻は CNBLUE
ライブの先攻は、CNBLUE。「ヨコハマー!」というヨンファの絶叫とともに、「Between us」で幕を開けると、客席は1曲目から総立ちに...
FTISLAND、デビュー17年目、韓国から始まったアジアツアー無事完走!
FTISLANDが4月25日の神戸からスタートした「2024 FTISLAND LIVE IN JAPAN "HEY DAY"」を6月9日の広島公演で完走した。
これは昨年8月のソウルを皮切りに、マカオ、バンコク、台北、クアラルンポール、ジャカルタ、シンガポールと回ったアジアツアーの日本公演。日本では、兵庫、愛知、東京、大阪、広島で5公演を行った。普段は日本でリリースした楽曲で日本ツアーを回るFTISLANDが、韓国のセットリストで日本ツアーを行うのは長いキャリアながら初の試みとなる。
また最終公演を行った広島は、前回ツアー時に日程調整の過程で急遽中止となった場所。「必ず戻ります」という約束を守り、この地でファイナルを迎えた。
5月6日東京ガーデンシアター公演の模様をレポート
FTISLANDは、イ・ホンギ(Main Vocal)、イ・ジェジン(Bass & Vocal)、チェ・ミンファン(Drums)からなる韓国出身のロックバンド。今回は海外公演のセットリストということで、韓国最新アルバム『Sage』全曲プレイが核になっていたが、なんと17年前の韓国デビュー曲「サランアリ」や、「Ft Island」、「Primadonna」など最近のライブで披露することのなかったデビューアルバムの懐かしの曲や、ミンファンのドラムソロコーナーが設けられた驚きの構成に。さらに日本のライブでは特別に、日本メジャーデビュー曲の「Flower Rock」と「Orange Days」が追加された。また、アンコールを行わない2部形式での公演というのも珍しい試みとなった。本稿では、5月6日の東京ガーデンシアター公演の模様をレポート。 オープニングの「シアワセオリー」からホンギはパワー全開で、会場はたちまち一体感に包まれる。「Falling Star」のサビから名曲「バレ」に続くメドレーから「Champagne ~ PUPPY」では、ファンも大きな声を上げて一緒に歌う。「そうそう、これこれ!」と思えるFTISLANDのライブ運びだ。「FREEDOM」では会場の全員と大ジャンプで盛り上がった。 「HEY DAYにようこそ!」と挨拶したホンギは、「今日は韓国から始まったアジアツアーを日本に持ってきました!これは初の試みです。今までは日本オリジナルのアルバムを引っ提げたツアー、セトリでやってきたんですけど、“韓国のライブが見たい!”というPrimadonna(FTISLANDファンの総称)要望も多かったのでもってきました。これからは、韓国のセトリをもってきたライブも、日本オリジナルのセトリでするライブも、どっちもやっていきたいですね。そして、去年の秋ツアーでも言ったけど、FTISLANDの第2ページを作っていきたいという意気込みをこのライブを通して伝えたくて、僕たちのデビュー曲から最新曲まで様々な曲を通して伝えていこうと思います。」と冒頭でこのツアーに込められたメッセージを伝えた。今は、どんな曲を歌ってもFTISLANDになる
「サランフエ」、そして韓国デビュー曲「サランアリ~チョンドゥン」を続けたが、「韓国デビュー曲「サランアリ」を日本で歌うのは10年以上ぶり。昔の曲含めて、俺ら。35歳のホンギが歌う17年前の曲はこういう色だと見せたい」という意思からだという。今のロックとはスタイルの違う、歌謡曲寄りのロックバラードも今となっては新鮮だ。「17歳の僕は、こんな別れの愛の話が理解できなかったけれど、大ヒットしてロックバラードのイメージができた。ロックがやりたかった僕らは、ロックバラードのイメージがイヤだった。でも時間がたった今は、この曲があったから、僕らは今、音楽ができていると愛するようになった。今は、どんな曲を歌ってもFTISLANDになる」と自信に繋がっているそう。 17年前の曲の後は、韓国最新アルバム『Sage』の曲「Not Enough」、「All Of My Life」を続ける。ホンギとジェジンのボーカルの対比が楽曲に深みを与え、ファンとのシンガロングでステージと会場がひとつになる。そして現在形のロックバラード「Wind」では、ホンギがスマホで客席を撮影しながらファンと一緒に歌う姿を映像に収めていだが、ちゃんと韓国語の歌詞を歌えるPrimadonnaもさすがだ。 1部の後半は、ミンファンの「DRUM SOLO」でスタート。重く正確なミンファンのドラムが会場を沸かせると、そこから力強いドラムが映える「Take Me Now」へなだれ込み、ハードロックパートへ突入。「Time To」の一体感でロックのパッションは最高潮を迎えた。 1部のラストを飾った「Sage」をホンギは、「HEY DAYのメインの曲。去年アルバム『Sage』を出して、いろいろなフェスに出られるようになりました。皆さんのおかげです。FTISLANDは自分たちの音楽を紹介するために、一緒に遊ぶためにいろいろな所に会いに行く。遊びに来てください」と紹介し、「一緒に「Sage」歌うか?」と客席に呼びかける。ジェジンの「Whoa,whoa,whoa,whoa」というコーラスが響くと、それをファンがシンガロング。そのコーラスと、ホンギの伸びやかな声が会場を包み込み、多幸感を与えてくれた。アンコール代わりの2部は、「Rising Star」からスタート
しばしのインターバルをおいて、アンコール代わりの2部は、ジェジンとホンギがファンの手拍子に乗って歌う「Rising Star」からスタート。 「昨年末に韓国で開催したバラードコンサート『FTSODE』の曲や、日本では日本の曲を入れようと思ったら曲が増えちゃって……」と2部制の理由を語るホンギ。「最近、毎日音楽していて、本当に幸せ。去年、みんなに“音楽ばかりやる”、“僕らの音楽を見せる”と約束したけれど、その想いがフェス出演に繋がった。今年はそれが海外にまで拡がって、やればできると思えた。だから今年も、ライブばかりです。でも本当にそれが幸せ。この後はFNC BANDKINGDOMもあるし、日本のツアーもあるし、年末にアレ(FNC KINGDOM)も絶対あるでしょ(笑)。FNC BANDKINGDOMでは、ここでしか見られないもの見せる。FNCがバンドをやる意義を見せたい」と意気込んだ。 そして「最近は、韓国のアルバムを作っています。去年約束したことを守るためには、最近の僕らの色を出すのがいいんじゃないかと思っているので、ハードなエモコアっぽい曲になりそう。僕とジェジンは、『4月は君の嘘』という日本原作のミュージカルにも出ます。ぜんぜんピアノが弾けないのに、ピアノの天才の役(笑)」と近況を語るホンギから、「ドラムのミンファンが、一人でドラムのコンサートをやります」という衝撃の発表も! 当のミンファンは「ドラムを20年くらいたたいていますが、ドラマ―としてもっとFTISLANDの力になりたくて。一人でもできるって兄さんたちにも皆さんにも見せたい。バンドのドラマーが一人でライブするってあまりないけれど、自信がある。楽しみにしてください!」と抱負を語った。FTISLANDが海外で闘う様を日本でも見せてくれた「HEY DAY」
2部の後半は、「韓国のデビュー曲をやったから、日本のメジャーデビュー曲も!」と、再びFTISLANDの歴史を振り返る。新しいイントロが加えられた日本メジャーデビュー曲「Flower Rock」から、ライブ定番曲「Orange Days」と、日本公演にだけ追加された曲をプレイして会場のテンションを上げる。歌い終わるとホンギは「久々に「Flower Rock」やったけれど、14年前を思い出すね。匂いがするというか……。それが音楽が持っている強いところ。だから皆さんに会うときは、記憶に残るものを作りたい。今日、僕らと一緒に遊んでくれて、ありがとうございます!」と改めてファンに感謝を伝えた。 最後はミンファンが「去年メンバーたちと、もっとライブをやって、今までの僕らを守りながら頑張ろうと約束したんです。今年、その約束がどんどん叶っています。ライブをしてきた中で、今年が一番幸せ。ありがとうと伝えたい。FTISLANDは、これから。30代は、実力も高まって花開く時期。これからも頑張っていくので、応援お願いします」と饒舌に語ると、ジェジンが「日本でのライブは、安心感がある。いろいろな国でライブをして忙しいけれど、FTISLANDとして、もっといい音楽、いい姿を見せると約束したから、その約束を守りたい。これからも僕らのいいところをいっぱい見せます。楽しみにしていてください」と熱い想いを伝える。そしてホンギが「やっと本来のFTISLANDに戻った気がする。去年はライブをしても“上手くやらなきゃ”と思って心が重かった。今年は、やんちゃに戻った気がする。今日はスッキリ遊んだ! ありがとうございました!」と最高の笑顔を見せた。 2曲を残し、「トリハダが立つ曲がまだ残ってる。最初のアルバムの僕らの曲と皆さんの曲。高校生の気持ちで歌うから、みんなも昔に戻ってこの2曲を一緒に歌ってください。そして、今日も無事に家にかえって、ビール1本飲んで、いい夢見よう!」と言うと、懐かしの「Ft Island」と「Primadonna」で会場中がハジけきった。 キャリア17年。彼らにマンネリなどという言葉はない。ライブを重ねるたびに、まだまだ成長している。そして夢を見て、前進を続けている。FTISLANDが海外で闘う様を日本でも見せてくれた「HEY DAY」。どこで何を演奏しても、FTISLANDはFTISLANDだと証明してくれたライブだった。 FTISLANDはこの後、7月13日・14日に幕張イベントホールで開催される所属事務所の夏バンドフェス「FNC BAND KINGDOM 2024」に、CNBLUE、N.Flying、Hi-Fi Un!cornと共に出演する。ITZY、2ND WORLD TOUR「BORN TO BE」日本追加公演が決定!
『2PM』『TWICE』『Stray Kids』『NiziU』など数々の有名アーティストを輩出させたJYPエンターテインメントより2019年2月に韓国からデビューした、5人組グローバルグループ『ITZY』(イッチ)。
2ND WORLD TOUR の追加公演が決定した。
日程は5月17日(金)国立代々木第一体育館、5月22日(水)大阪城ホール。ITZY初の大阪公演は、さらに期待が高まっている。
2ND WORLD TOUR は2月24日ソウル公演を皮切りに、8月まで約6か月間で世界28都市をまわる最大級のコンサート。世界が注目するITZYのレベルの高いダンスパフォーマンスと歌唱力を是非体験してほしい。
《公演概要》
2024年5月17日(金) 東京・国立代々木第一体育館 開場18:00 開演19:00(追加公演)
2024年5月18日(土) 東京・国立代々木第一体育館 開場17:00 開演18:00
2024年5月19日(日) 東京・国立代々木第一体育館 開場15:30 開演16:30
2024年5月22日(水) 大阪・大阪城ホール 開場18:00 開演19:00(追加公演)
《追加公演チケット受付情報》
■ 最速先行(MIDZY JAPAN W会員先行)2024年2月29日(木)13:00~3月7日(木)23:59
■ 2次先行(MIDZY JAPAN会員先行)2024年3月4日(月)10:00~3月10日(日)23:59
■ 3次先行(MIDZY JAPAN MOBILE会員先行)2024年3月6日(水)10:00~3月13日(水)23:59
チケット受付詳細は、ITZY 2ND WORLD TOUR in JAPAN特設サイトをご覧ください。
https://www.itzyjapan.com/feature/2nd_worldtour_BORNTOBE
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EVENINGサイト:https://evening-mashup.com/
Web3 音楽ストリーミング:https://w3.evening-mashup.com/
日本音楽市場は世界2位だがマイナス成長!SpotifyやApple Music活用には
英国ベースの国際的な音楽業界の 業界団体であるIFPI( International Federation of Phonogram and Videogram Producers )のGLOBAL MUSIC REPORT2021によると、2020年の音楽業界の全体の収益は前年比+7.4%でした。
2020年 世界の音楽市場は売上+7.4%の好調トレンド。アジアのエンタメを牽引するのは日本ではなく韓国か…
2020年のグローバル音楽市場における売上は、前年比+7.4%増加のペースで回復傾向にある。
IFPI(国際レコード産業連盟)は、2021年3月23日に世界の音楽市場の売上をまとめた年次報告書*「IFPI Global Music Report 2021」において、2020年の世界における音楽市場の売上は前年比 7.4%増の216億ドルになったと発表している。売上推移としては、6年連続のプラス成長となり、2002年(221億ドル)より後では最高の売上高を記録しており、世界的に見ると音楽市場は回復傾向にある。
この成長は、主にストリーミング音楽配信サービスによる売上で牽引されており、特に18.5%増加した有料サブスクリプションストリーミングの収益によって構成されており、2020年末の有料サブスクリプションアカウントのユーザー数は、累計4億4,300万人を記録したとの事だ。加えて、ストリーミング関連売上の合計(有料サブスクリプションと広告サポートの両方を含む)は19.9%増加し、134億ドルに達しており、これは世界で確認された音楽市場総収益の約62.1%に相当するという状況だ。ストリーミング収益の増加は、4.7%減少したフィジカル(パッケージ)収益を含む、他のフォーマット収益の減少を補う以上の成果を残していると言えるだろう。
また、2020年初めから世界的に流行したCOVID-19のパンデミック影響により、世界音楽市場においては、売上の10.1%が減少した結果となっており、その影響の大きさは無視できない事実も確認されている。日本国内では、感染を誘引する可能性のあるリアルライブ等のイベントは軒並み開催が困難となっており、世界市場と同様の状況にあるのは言うまでもないが、グローバル全体としての音楽市場は増加傾向にあり、IFPIのCEOも「世界が新型コロナウイルス感染症のパンデミックと闘うなか、音楽の揺るぎない力を私たちに再び気づかせた」と語る等、2020年の堅調なマーケット拡大に期待を込め総括コメントを残している。
* IFPI Global Music Report 2021: https://www.ifpi.org/resources/
※ IFPI issues Global Music Report 2021 / News 23rd Mar. 2021: https://www.ifpi.org/ifpi-issues-annual-global-music-report-2021/
▼ アジアの音楽市場は世界2位の成長マーケット
また、日本も所属するアジア圏における音楽市場はどの様な状況になっているのだろうか。
同じくIFPI(国際レコード産業連盟)のレポートによると、アジア圏の音楽市場は前年比 9.5%の成長市場であり、世界的に見ても2番目の成長率の高さを誇るマーケットである。一方、アジア圏最大の音楽市場である "日本" だが、その音楽市場売上は前年比 ▲2.1%の減少傾向であり、残念ながらアジア圏の音楽市場を牽引している訳ではない事が数字上からは見て取れる状況だ。このアジア圏の成長を牽引しているのは "韓国" が創造するKPOPによる売上であり、その売上成長率は前年比 44.8%の増加という驚異的な実績となっている。
IFPIの総括においても、「アジア圏の音楽市場は前年比 9.5%の成長を見せており、デジタルによる収益も初めてアジア地域総収益の50%を超える等、マーケットの変化が見て取れる。日本市場(収益が2.1%減少した)を除くと、アジア圏は前年比 29.9%の並外れた成長を遂げており、最も急成長している地域だ」とコメントされており、市場的には非常に恵まれている環境と言えるだろう。
実際に、BTS(防弾少年団)を筆頭にグローバル的な人気を誇るダンスグループの輩出や、独自のITテクノロジーの発展を遂げてきた中国が秘める潜在的な市場規模、TikTok(ティックトック)に見られる様なアジア圏を発祥とする世界的に戦えるITサービスの登場等、音楽市場におけるアジア圏の可能性は、2020年として見ると非常に良い成果を収めている。
では、この様な成長市場であるアジア圏において、日本の音楽マーケットが遅れを取っている理由は何なのだろうか...
▼ 日本の音楽市場における課題とは
この様な音楽市場における差を抱える事になった、日本の音楽市場が抱える課題とは何だろうか。
その要因としては複数あるが、大きな課題としては "IP( Intellectual Property:知的財産 )創出に向けた投資の差" にあると言えるかも知れない。アジア圏における比較対象として、日本と韓国を例に挙げると、2020年において強いIP(狭義の新規アーティストコンテンツ等)が世界的な市場で通用するレベルで輩出できているかどうかにおいて歴然とした差がある。
韓国が創出してきたKPOPアーティストやその音楽コンテンツは、元々韓国国内の音楽市場に限りがある為、世界を標準に定めそのクオリティを高めてきた歴史がある。この為、日本とは前提部分での違いがあるのだが、IPの制作段階で「世界で通用するコンテンツとしてクオリティを高める」という意識がある為、SM / YG / JYPエンターテインメント等の韓国三大事務所や、Big Hit Entertainment(現HYBE)等の音楽事業社は、新人アーティストの発掘・育成から、音楽プロデュースやマーケティングまで組織的に巨額の育成費やマーケティング費を投資し、各国の情勢にマッチする様にコンテンツの質向上を図ってきた。
一方、日本の音楽市場は良くも悪くも世界の音楽市場でも2位に位置する巨大マーケットである為に、コンテンツを創出する段階での最初の標準は日本国内となってきた。これは自然な流れで、経済原理的に考えても目の前にマーケットがある場合、最初の狙いを定める事は当然の事でもある。しかしながら、CDやDVD等のパッケージ音楽が主流の時代から、インターネット上でのデータを基盤としたストリーミング音楽サービスが主流となった様に、時代が変遷する中で誰しもが世界の音楽にインターネットを利用し瞬時にアクセス出来る様になった為、2021年の現在では、必然的にリスナーの比較対象として世界のアーティストが視野に入る様になる為、コンテンツのクオリティの観点で世界のアーティストと比べられる状況となっている。
エンターテインメントとしては、歌唱力やダンス、楽曲等の良さだけが全てではないが、マクロ的な視点で見ると音楽リスナーが好んで視聴する傾向にあるのは、結果的に楽曲やパフォーマンスのクオリティが高いコンテンツとなりやすい為、IPとしての強さが求められてくるのだ。
特に、韓国のBTS(防弾少年団)らが所属するBig Hit Entertainment(現HYBE)は、コロナ禍となった2020年のIRにおいても堅調な売上拡大を公表しており、約3,120億ウォン(KRW)の売上実績を達成している。COVID-19の影響により、ファンとの接点はオンラインライブ等に限られる様になったのは、どのアーティストも同様である為、何か技術的な支援を行いこの成長を達成した訳では無く、純粋にコンテンツ力の差であると言えるだろう。
「BTS(防弾少年団)等のアーティストの成功は偶然だから仕方ない」という声も聞こえてくるかも知れないが、KPOPの歴史を紐解くと、PsyやBIGBANG・BLACKPINK等の世界的な成功に続き、BTS(防弾少年団)のグローバルヒットも実績として表れている為、再現性のある強いIP創出のノウハウは韓国の音楽レーベルには蓄積されていると言え、プロデュース力の差があると言わざるを得ない状況であるだろう。
しかし、日本にも宇多田ヒカルや米津玄師、ONE OK ROCK等の実力のあるアーティストがいる事は事実だ。実際に、IFPIが発表した2021年報告書の「グローバルアルバム売上ランキング」では、米津玄師はTOP3(BTSの2アルバムに次ぐ順位)となる等、JPOPでしか出せない魅力があり実績としても現れている。売上が全てではないが、世界的にも今以上に評価される様な活躍を見せるアーティストの創出を念頭に置いて、事業展開を進める時が来ているのではないだろうか。
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メディア運営:Evening Music Records Inc.