アーティストと本 - 星野源が大切にしていること。-
アーティストと本 - 星野源が大切にしていること。-
◆ こんにちは。連載企画始めてます。
こんにちは。Evening Music Recordsインターン生のずなこです。絶賛大学生中の20歳です。Evening Music Recordsは音楽関連のほっとなニュースを提供している訳ですが、ありがたいことに初の(ゆるゆる)連載企画を開始することになりました。
連載名は、アーティストと本。音楽アーティストの著作を毎週読んで感想を書き溜めていくというコラムです。考えや趣向を音楽で伝えることのできるアーティストがなぜわざわざ書籍を作るのだろう。そこには音楽では伝えきれなかった何かが潜んでいるはず。そこで著作と楽曲を比較して共通する場所、相違している場所を見つけ、ほんの少し、輪郭だけでもそのアーティストのことを理解した気になろう。そんなことを考えました。
◆ にわかさんいらっしゃいコーナー
星野源とは?結局、なにしてる人なの?どんな本書いているの?そんなハテナマークだらけになって、もうどうしようもなくてこのコラム読みたくないよー。ってなっちゃっているにわかさんのために説明を加えますね。
-星野源とは?
1981年生まれ。音楽家・俳優・文筆家として幅広く活躍中。2016年に発売された楽曲「恋」のミュージックビデオにあった恋ダンスは社会現象にもなりました。2012年にくも膜下出血を患い休養したことを期に音楽スタイルにも変化が見られるようになりました。
-なにをしている人なの?
上にも少し書きましたが、活動内容としては主に3つ。音楽制作・俳優業・ライター業です。2015年までSAKEROCKというインストゥルメンタルバンドを結成していたこともあります。
-どんな本を書いているの?
星野源さんは「そして生活はつづく」「よみがえる変態」など、自身の闘病経験や仕事に対する思いなどを赤裸々に語ったエッセイ本を多数執筆しています。
今回読んだのは2015年9月10日に初版出版されたエッセイ「働く男」、対談雑誌「星野源 二人きりで話そう」(2019年8月15日出版)の二冊です。
「働く男」の中では、「歌う」「書く」「演じる」それぞれの活動内容・仕事に対する思いが語られています。この本の出版の際にくも膜下出血倒れてしまったこともあって、働くことに対する考えの転換点になった作品でもあるようです。執筆時のことを振り返って後にコメントしている部分があるのですが、確かに別人のように見えて、興味深いです。
対して、「星野源 二人きりで話そう」は、星野源さんとゲストの対談を11回分まとめたもの。働く男では星野源さんの内側を覗くことができる一方で、この書籍では、星野源さんの他人との向き合い方を覗くことができました。
◆ 今回のコラムコンセプトは...?
今回読んだ2冊の間には4年もの年月がある。制作方式も違う。それなのに、同様のメッセージを持つ文章が頻出するのです。星野さんが音楽をどう捉えているのか、作品に対してどのようなこだわりを持っているのか。特にこれらに関しては一貫したメッセージを見つけることができました。そこで今回は星野源さんが強調していたメッセージをつらつらと書かせていただくことにしました。
◆ 音楽で世界は変えられない
“今でもたまに、「音楽で世界を変えたい」と言う人がいる。僕は「音楽で世界は変えられない」と思っている。...国を変えるのはいつでも政治だし、政治を変えるのはいつでも金の力だ。そこに音楽は介入できない。...でも、音楽でたった一人の人間は変えられるかもしれないと思う。
-2015年 文春文庫出版 星野源 「働く男」より引用
あなたは、音楽に人生を変えられたことがありますか?私は、高校生時代BUMP OF CHICKENさんに沢山沢山救われました。話すことが苦手で、友達と話す時でも毎回緊張してしまうようなタイプだったので、授業以外の時間はあまり好きではなくて。誰とも話したくないのに、一人でいたくない弱い自分も嫌いで。それで学校帰り、うまく話せなくて泣いてしまったことがあるんです。そこで聞いたのがBUMP OF CHICKENさんの「プレゼント」でした。
“このままだっていいんだよ 勇気も元気も生きる上ではなくて困るものじゃない
あって困ることの方が多い でもさ 壁だけでいいところに わざわざ扉作ったんだよ
-嫌いだ全部好きなのに”
この一節を聴いた時に、今の気持ちをわかってくれる人がこの世にいるなら大丈夫。いつか自分の思いをきちんと伝えられる人になれれば大丈夫。と思えたんです。音楽が一人の人の気持ちを和らげたり、行動を変えることもある。これには私も同感です。誰しも、音楽に救われたことがあるでしょう。対して、音楽で世界を変えることはできない。文字通り死ぬ気で音楽を作り続けている星野源さんのいう、その言葉には生々しさを感じました。
だけど。でもでも。音楽で世界を救うことは無理かもしれないけれど、音楽の持つ大きな力は信じていたいなと私は思っています。
大きなライブ会場。大勢の人で同じ歌を歌っている瞬間。同じように涙を流している人を見た瞬間。多くのミュージシャンが素敵な音楽を量産している中で戦争は無くならないし飢餓もなくならないけど、国境を超えてサービスを届けることや考えを共有しあうことが容易である今なら、音楽で世界の何かが変わるかもしれないなぁと、わたしはよく、思うのです。
◆ いつでもどこでも。ふー。力を抜こう
これは、特にAERAの対談記事を見ていて思ったこと。この、力を抜くというのは、自分に対してだけではなく関わっている相手に対しても。力の抜き方に関しては勉強になることがとっても多かったです。
星野源の、「力の抜き方講座」-人と話す時編
力まずに話せるような環境作りを行うこと。星野源さんはこの重要性を教えてくれました。今回のAERA対談記事には、特徴があって。それは.... “喫茶店ではなく、会議室みたいなありふれた場所でメイクさんもスタイリストさんもカメラマンさんもマネージャーさんも誰もいなくて、本当に二人きりで” 話をするという点。
通常対談記事を書く場合には、対談をしている二人にインタビューアーやスタッフが同席して内容を記録・適宜質問をしていきます。しかし、それだと言わなければならないことが存在しているように感じて、発話者の間で”いかに正しいことを話すか”の大合戦になってしまうのですね。その状態ではなく、純粋にゲストの方の人となりを知りたいということで、このような「完全に二人きりの対談」にしたそうな。
実際、その成果がバッチリ出ていました。計11人の方と対談をされているのですが、話す相手によって全く違うテーマ・側面を引き出すことができていて全ページ見飽きない。好きな食べ物の話や日常生活の話まで。緊張している場所では話すことのできないような内容も沢山見受けられる。星野源の雑談力よ...驚きでした。
◆ 星野源の、「力の抜き方講座」-モノづくり編
「働く男」を読んでいて感じたのは、どんなに真面目なことを話していても力を抜いた発言も忘れないこと。この、モノづくりにおける力の抜き方で”ヤラレター!!!”と思ったことが一つ。これも、「働く男」を読んでいた時のこと。この本の途中にはコード譜に手書きメッセージが書かれたページが続くのですが、よくよく見てみると、ページとページの間になにやら謎の文字があるんです。隠す程なのだから何か重要なメッセージが書いてあるのではないか!と思った私ですが、、、、思って目を凝らして読んで見たら。しょーもない言葉の羅列が。笑
悔しい。なんか悔しすぎる。でも、こういうところが星野源さんのユーモラスな部分なんだよな。たしかに、読んでいて一気に力が抜けました笑
一方で、
“ただ面白いことをしたいわけじゃなくて、やっぱり楽曲を伝えたいから。それはこの10年間で学んだこと。でも突き抜けることはしたいみたいな。”
2019年 朝日新聞出版 「星野源 ふたりきりで話そう」より印象
上にある通り、力を抜くことは、あくまでも他の人からの目を気にせずに表現をしていくためのTipsのようなもので、作品の質を下げるということとは全く異なる。そこを履き違えちゃダメだな。危ない。力を抜いても手は抜くな。肝に命じます。
◆ おまけ-又吉さん最強説
前回のコラムで、尾崎世界観さんを取り上げさせていただきました。音楽に対する向き合い方含め相違点も多い尾崎さんと星野さんですが、どちらの著作にも又吉直樹さんが登場していました!びっくり!
尾崎さんは又吉さんの小説のファン。尾崎さんの書いた小説「祐介」が又吉さんの作品「火花」に似ていると言われたこともあったそうですよ。対して星野源さんは、「芸人」とか「作家」とか言った職種の枠にとらわれない働き方をしているという点で又吉さんを尊敬しているそう。
“いつも思うんですけど、みんな職種にとらわれ過ぎているんやないかって。僕は、職業はなんでもいいんです。小説やエッセイを書かせてもらっていますが、比重で言うたら「芸人」。でも、そんな枠組みなしに、自分のしたいことがそのまま職業になったらええのにと前から思っていたんです。”
-2015年 文春文庫 星野源「働く男」より引用
又吉さんの中で好きになった部分は違えど、お二人とも作品の中で又吉さんについて書くなんて、面白いですよね。いつか三人の対談を見て見たいな。
一つの職種にとらわれずにやりたい&得意なことを仕事して次々と獲得していく。まさにこれから理想となっていく働き方ですね。私も、文章を書くこと/歌うこと/ラジオに関わることこれら全てを仕事にできたらいいのに。と思うことはよく有ります。自分の名前そのものが肩書きになる未来が欲しい。
でも、絶対に意識しないといけないことは、やったことの対価としてお金が発生していて、そこには責任があるということ。サービスを受けたいと思ってくれている人が存在しているということ。そしてやりたいと思っていることを実現させるために動いてくれる人が必ずいること。生半可にこれがしたい、あれがしたいと言い続けるだけでは、それはただのわがままになってしまう。又吉さんも、尾崎世界観さんも、星野源さんも、作品の質を愚直に求めているから・周囲の人への感謝を忘れないからここまでたくさんのキャリアを組み合わせることができているのです。このことも、肝に命じておきます。
◆ 今日は、ここまで!
ながーーーーい文章を読んでくださり、本当に本当に感謝しています。自分の伝えたいことを言葉にして表現することのみならず、見てくださっているあなたに少しでも響く文章が書きたい。そう思ってコラムに取り組んでいます。
まだまだ、自分では満足のできない内容ですが、私の文章構成能力の成長を一緒に見守ってくだされば。と思います。
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運営: Evening Music Records株式会社
アーティストと本 - 尾崎世界観の日常と本音を垣間見る回 その2 –
アーティストと本 - 尾崎世界観の日常と本音を垣間見る回 その2 -
◆ "アーティストと本"とは?
こんにちは。Evening Music Recordsインターン生のずなこです。絶賛大学生中の20歳です。Evening Music Recordsは音楽関連のほっとなニュースを提供している訳ですが、ありがたいことに初の(ゆるゆる)連載企画を開始することになりました。
連載名は、アーティストと本。音楽アーティストの著作を毎週読んで感想を書き溜めていくというコラムです。考えや趣向を音楽で伝えることのできるアーティストがなぜわざわざ書籍を作るのだろう。そこには音楽では伝えきれなかった何かが潜んでいるはず。そこで著作と楽曲を比較して共通する場所、相違している場所を見つけ、ほんの少し、輪郭だけでもそのアーティストのことを理解した気になろう。そんなことを考えました。
第2回は、前回と同様クリープハイプのボーカル尾崎世界観さんを取り上げ、”尾崎世界観の日常と本音を垣間見る回”としました。どうぞお楽しみください。
◆ “祐介”は、世界観のはんぶん
ここからは、小説「祐介」メインのお話。冒頭ではこの小説について、過去を織り交ぜているという意味で半自叙伝であると書きました(一般的にもこう言われている)。読んでみると正確には過去と現在、そして事実と虚構を配合しているという意味での半自叙伝なのだと解釈できました。
・バンドのベースとドラムが突如として姿を消してしまった話
・スーパーでのアルバイト
・ライブハウスでのチケットノルマ
・一攫千金を狙っての遠征ライブ
大筋は尾崎さんの過去の出来事の羅列のようなので最初は「ストーリー展開も含めて、完全なるエッセイ本にしてみてもいいのでは...?」と思ってしまいました。でも、そうしなかったのは、彼の”素直じゃなさ”が関係していそうです。自分の身の上話は嘘とごちゃ混ぜにして小説という芸術作品として味わってもらいたかったのかもしれない。小説の中なら嘘でも本当でも関係なく受け止めてもらえるから。読み進めていくうちにそう感じ始めました。作品終盤にはこんな一節も。
“あなたの詩は比喩が多いでしょ?一度聴いただけですぐわかる程に。だから古くなるんだって。素直にまっすぐに、っていうのは基本じゃない?何をするにしても。だからね。どうしてもそうしたいなら、ある程度音楽でやってから、小説でも書けばいいじゃない。どこかの編集者にそそのかされて勘違いして、好きなだけ比喩を使って、小説でも書けばいいのよ。”
-2016年 文藝春秋出版 尾崎世界観 「祐介」より引用
◆ 捨てられない、飽きられない。ひかるものを探しつづける
よくよく読んでみると、「あれれ、これクリープハイプの歌詞じゃない?」と疑わざるを得ない部分があるのです。そこには尾崎さんの思う、フロントマンとしての在り方が書かれているような気がしてなりませんでした。
“ボーカルが笑い始めて驚いたの。本当に信じられないくらいに全然声が出てなくて。最初は驚いたんだけど、その歌を聴いていたら、嬉しくてたまらなくなって来て、気がついたら自分が叫んでいたの。なんか認めてもらえた気がして。CDで、繰り返し繰り返しバカみたいに聴き続けてた曲の高いところで、CDとは程遠い掠れた声で情けなく裏返るその声を聴いてたら、窓からいつも見てた何もない絶望的な風景を認めてもらえたような気がして嬉しくて。気がついたらステージに向かって叫んでたの。ありがとうって。... よかったら、また遊びに来てね”
-2016年 文藝春秋出版 尾崎世界観「祐介」より引用
この文章は主人公祐介が後に恋をする、風俗嬢瞳ちゃんが放ったセリフ。最後の、よかったら、また遊びに来てね という部分はクリープハイプの楽曲欠伸にも使われています。
“やっと気がついた時にはもう遅くて、残ったのは、今日あの人、大丈夫かな...最近声が全然出てないし...みるのも怖いけど、でも私はちゃんと見ていてあげないと...でも、これ以上ひどくなるようなら、もう辛くてついていけないかも知れない...そろそろ潮時なのかも...なんて言いながらライブに通う、修道院のシスター気取りの天から全て見てます的な客しかおらんくなるぞ、っていうことを言われて...ファンを疑うなとは言わないけど、ファンを信じるなよっていう締めの言葉に対しての俺なりの答えがそれでさ”
-2016年 文藝春秋出版 尾崎世界観「祐介」より引用
この部分は、楽曲「社会の窓」の2番で歌われていることと非常によく似ています。祐介が思い切って京都へと遠征に行った際に出会ったバンドマンの放ったセリフです。お情けで曲を聴いてもらうようなバンドには絶対になりたくない 尾崎さんの強い意思が垣間見えます。
今回も、お読みいただき本当にありがとうございました。次回は、星野源さんを取り上げさせていただきます。楽しみにしていてね。
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運営: Evening Music Records株式会社
アーティストと本 - 尾崎世界観の日常と本音を垣間見る回 その1 –
◆ アーティストと本 -尾崎世界観の日常と本音を垣間見る回その1-
◆ こんにちは。連載始めます。
こんにちは。Evening Music Recordsインターン生のずなこです。絶賛大学生中の20歳です。Evening Music Recordsは音楽関連のほっとなニュースを提供している訳ですが、ありがたいことに初の(ゆるゆる)連載企画を開始することになりました。
連載名は、アーティストと本。音楽アーティストの著作を毎週読んで感想を書き溜めていくというコラムです。考えや趣向を音楽で伝えることのできるアーティストがなぜわざわざ書籍を作るのだろう。そこには音楽では伝えきれなかった何かが潜んでいるはず。そこで著作と楽曲を比較して共通する場所、相違している場所を見つけ、ほんの少し、輪郭だけでもそのアーティストのことを理解した気になろう。そんなことを考えました。
第一回は、クリープハイプのボーカル尾崎世界観さんを取り上げ、”尾崎世界観の日常と本音を垣間見る回”としました。どうぞお楽しみください。
◆ にわかさんいらっしゃいコーナー
尾崎世界観とは?クリープハイプとは?どんな本書いてるの?そんなハテナマークだらけになっているにわかさんのために、説明を付け足します。
-クリープハイプとは?
クリープハイプは日本の4人組ロックバンド。近年では映画「帝一の國」の主題歌を担当するなど、着々と知名度をあげています。生活感に溢れた比喩表現や、男女両方の視点から語られる恋愛観の豊かさが特徴的です。そしてクリープハイプの楽曲の作詞作曲を担当しているのが、フロントマン尾崎世界観さんです。
-尾崎世界観とは?
多くの人から言われる「世界観が」という曖昧な評価に疑問を感じたことから、このような名前に。独特な高音ボイスと文学的な言葉を綴るところが彼の秀逸なところ。読書・ヤクルトスワローズが好きだそうですよ。
-尾崎世界観、本も書いてるらしいよ。
尾崎世界観さんは、小説・エッセイ本など多くの書籍を出版しています。今回読んだのは、2017年5月25日に出版された日記集「苦汁100%」、それから2016年6月30日に出版された小説「祐介」。祐介は、尾崎世界観さんの本名。デビュー前の尾崎さんが実際に体験してきた出来事や抱いてきた感情を詰め込んだ半自叙伝。主人公はコンビニでアルバイトをする、売れないバンドマン。風俗嬢に恋をしてしまったり、夢を諦めきれず京都に行くもうまくいかず...そんなどうしようもない奴。暴力的な描写や性的な描写が多く、以前読んだ村上龍さんの「限りなく透明に近いブルー」への印象と類似しています。対して、「苦汁100%」は、2016年7月から2017年2月にかけて書かれた尾崎世界観さんの日記集。ミュージシャンではなく、一人の人間としての尾崎さんの様子が見えます。本作品中では、発売後の小説「祐介」に関する文章もしばしば見られました。
◆ 世界観の言葉遊びは、”まぁいいか。”と思わせる魔法だ
ー視聴者から受けたリアルタイムコメントについてー
“1匹いたら100匹いると言われているゴキブリみたいに、どこかに潜んでいるはずの悪意に気づけないといけない。バンプオブチキン張りに、見えないモノを見ようとして望遠鏡を覗き込まないといけない”
-2017年 文藝春秋出版 尾崎世界観 「苦汁100% 」より引用
尾崎さんの本を読んでいると、比喩表現をたくさん浴びることになります。尾崎さんはどうして比喩表現を使うのか。クリープハイプの楽曲は大好きで普段からよく聴いているのですが、その時には”本当のことを言いたくないという恥ずかしさと弱さを表現したいのだろう”と解釈していました。上の引用にあるように、ネガティブなことに対して比喩表現を多く使う傾向にあるため、”何かを隠すため”に使っているとてっきり思い込んでいたのです。
しかし、2作品を通して多くの比喩を浴びせられているうちに、なぜか少し笑えてきたんです。特に、ゴキブリとバンプオブチキンの例えにはついにやけてしまいました笑 クリープハイプの「二十九、三十」という楽曲の中に、”もしも生まれ変わったならいっそ家電にでもなって 空気清浄機とかなら楽してやっていけそうだな”という表現があるのですが、これも同じ。何かを伝えようとして、表現しようとして失敗して。それなら全てを鵜呑みにする存在になれたら。と思ったりする。それを、家電で表現しているところが、シュールで、なんとも言えなくて。まあ、なんでもいっか笑 と思えてしまう。いいことがなくて、肩を落としてしまう帰り道。そしたら、本当に肩を落として(=無くして)しまうあの曲も大好き。肩落として歩くなんてやめよう、おっかない。と思えました笑尾崎さんが比喩表現を使うのは、そうした気の緩みを作るためなのでしょう。そうであってほしいな。
◆ なんか、いい。なんか、好きになれない。理由がなくても大丈夫。
“昼からスタジオでバンドリハ。そしてJ-WAVEへ。やっぱり J-WAVEが好きだ。好きな人が多いし、とにかくなんか良い。行くと元気になる。”
-2017年 文藝春秋出版 尾崎世界観 「苦汁100% 」より引用
“そんな奴は信用できない。ちゃんと人を好きになったことが無いのだろう。大好きです。愛してる。と。大嫌いだ、死ね。は限りなく似ていると思う。”
-2017年 文藝春秋出版 尾崎世界観 「苦汁100% 」より引用
尾崎さんは、”なんとなく好き”だとか”なんか好きになれない”そういった感情に素直な方なのでしょう。以前、ライブハウスに行った時、あるおじさんバンドに出会いました。そこで歌われていたのが、「なんかいい」という楽曲。論理的に良さを語ることができたら、それは他人を納得させることができるかもしれないし共感を得られるかもしれない。でも、なんとなくでもいいとおもうんだ。尾崎さんも、ちゃんと「なんかいい」を言える人でした。感情に支配されるタイプだからか、一日ごとにだいぶ心の調子や考えていることが違うのも、尾崎さんの個性で、すごく、いいなあ。(私自身、とても感情の起伏が激しいので、愛着を持ちました。)
◆ ぴぴー、今回は、ここまで!
と、こんな感じでこれからもコラムを書きつづけていきます。最後まで読んでくださった方、本当に本当にありがとうございます。まだまだ未熟ではありますが、読み続けてくださったら、嬉しいです。
今回は尾崎世界観さんの(アーティストではなく、一人の人間としての)こころに注目したわけですが、次回はミュージシャンとしての在り方や彼の音楽と著作の共通点を見ることに重点を当てて記事を書くつもりでいます。
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運営: Evening Music Records株式会社
BUMP OF CHICKEN、35万人を載せたライブツアー”aurora arc”遂に終焉
2019年7月12日埼玉メットライフドームでの公演を皮切りに、約4ヶ月間に渡り開催されたアルバムツアー”aurora arc”が遂に終結しました。計18公演・総動員人数35万人にも登ったこのツアーの締めくくりとなったのは、11月3日、11月4日の東京ドーム公演。二日間で10万人もの観客を動員しました。バンド結成から23年間にわたる彼らの”音楽の旅”と、年月が経っても変わらないBUMP OF CHICKENらしさを科学します。
◆ “魔法のみたいな夜だった”
ライブハウスとドームでの公演を織り交ぜるスケジュールとなった今回のツアー。各公演のセットリストも、過去の楽曲/新アルバム中の楽曲を組み合わせるなど、彼らの辿ってきた軌跡を大切にするライブツアーとなりました。最終公演のアンコール後には、ステージ上に一人残ったVo./Gt藤原さんが、ライブを振り返って「魔法みたいな夜だった」と発言する場面も見られました。
「未来は何があるかわからないし、つらくてしんどい時が来るかもしれないけど、そういうときに力になれるように。今日の歌声を思い出せなくても、俺たちが歌って思い出す手伝いをするよ。どこにいようと俺たちの音楽はお前のことを絶対に一人にしないから」と観客との心の距離を大切にする藤くんらしいメッセージも発せられました。
【11月4日 東京ドーム公演セットリスト】
1.aurora arc
2.Aurora
3.虹を待つ人
4.天体観測
5.シリウス
6.車輪の唄
7.Butterfly
8.記念撮影
9.話がしたいよ
10.真っ赤な空を見ただろうか
11.リボン
12,aurora arc
13.望遠のマーチ
14.GO
15.Spica
16.ray
17.新世界
18.supernova
19.流れ星の正体
20.バイバイサンキュー
21,ガラスのブルース
22.スノースマイル
23.花の名
参照: https://natalie.mu/music/news/354089
◆ リスナーと距離を離さない、”普通の人間”としての音楽を徹底する
BUMP OF CHICKENのライブには老若男女様々な人が集います。有名になっても、曲調や楽器の編成が変わっても、変わらず多くのファンを魅了する理由は”日常で感じた葛藤や怒り、表現できない気持ちを綺麗に代弁してくれる”ところにあるでしょう。
あくまでリスナー一人一人の等身大で、気持ちを綴る。今回のaurora arkツアーでは、過去の曲(真っ赤な空をいただろうか、天体観測、ガラスのブルースなど)から最新アルバム曲までを満遍なく演奏し、バラエティ豊かなセットリストが組まれました。しかし、どの曲にも一貫したメッセージがある。ここがBUMP OF CHICKENのすごいところ。”温かい気持ちになるのはなぜだろう””人と心が通じ合った時や大切な人ができた時はどのような気持ちになるのだろう”こうした、誰もが感じる心の動きを彼ららしく表現してくれました。
ドーム公演の際には、ライブハウスを連想させるような簡素な作りのサブステージも設置され、結成当時からの気持ちを忘れないという彼らの哲学を実感させられました。
有名になっても離れないでいてくれるバンド、BUMP OF CHICKENのこれからの活躍に期待です。
運営会社: Evening Music Records株式会社
神聖かまってちゃん、来年1月発売のアルバム全楽曲が先行配信開始。その気になる楽曲内容は…?
インターネットポップロックバンド、神聖かまってちゃんの最新アルバム全楽曲が各種配信サイトにて先行配信されました。
各種配信サイトリンク:https://kamattechan.lnk.to/10thAL
バンド通算10枚目のアルバムとなる今作のタイトルは、「児童カルテ」。CD盤は2020年1月8日(水)発売となっています。また、2020年はデビュー10周年と記念すべき年でもあり、バンドにとって重要な一年を飾る一枚になるのではないでしょうか。
◆ 神聖かまってちゃんの最新アルバム楽曲の内容は...?
記念すべきアルバムの内容ですが、非常にボリュームのある一枚に仕上がっていると思います。
ここ二、三か月の間に公開された新曲「ディレイ」、「毎日がニュース」に加え、去年デモが発表された「るるちゃんの自殺配信」や、神聖かまってちゃんの前身バンド、びばるげばる書店時代の楽曲「幽霊少女シニテー」など、新しく収録される楽曲だけでなく、多くの過去曲も収録されているのも大きな魅力なのではないでしょうか。また、iTunes Storeでアルバムダウンロード予約をすると、特典として、未発表デモ音源「みーみーくらっしゅ!」がダウンロードできます。
・収録楽曲
るるちゃんの自殺配信
毎日がニュース
Girl2
聖マリ
静かなあの子
おやすみ
バイ菌1号
ディレイ
ゲーム実況してる女の子
幽霊少女シニテー
夜空の虫とどこまでも-2019Rec.ver-
匿名希望くん
◆ 今月から始まるツアーも開催!!新曲も公開...!?
また、11月から始まるツアーも開催されます。ツアータイトル「メランコリー×メランコリー」と題し、仙台、福岡、札幌、大阪、岡山、名古屋、東京の7都市をまわります。このツアーに合わせて「児童カルテ」が先行配信されたと考えれば、新曲を多く聴けるチャンスになるかもしれません。
また、このツアーをもって、ベースを担当するちばぎんさんの脱退が決まっています。脱退する理由は、子どもが生まれることで金銭的に厳しくなるから、と以前の配信で発表していました。今のメンバーでライブが見られるのは今しかないのではと思います。
・ツアー日程
11/10(日)宮城・仙台CLUB JUNK BOX
11/15(金)福岡・福岡BEAT STATION
11/22(金)北海道・札幌BESSIE HALL
11/30(土)大阪・梅田CLUB QUATTRO
12/01(日)岡山・岡山ペパーランド
12/06(金)愛知・名古屋CLUB UPSET
1/13(月・祝)東京・Zepp DiverCity
10枚目のアルバムとなる「児童カルテ」。この世界観はこのバンドにしか作れないと思います。是非、聴いてみてはいかがでしょうか。
参照:
http://kamattechan.com/
http://kamattechan.com/archives/7767
http://kamattechan.com/archives/7748
http://kamattechan.com/archives/7708
http://kamattechan.com/archives/7715
運営会社: Evening Music Records株式会社
きのこ帝国のフロントマン 佐藤千亜妃が、11/13に1stソロアルバムで楽曲リリース!活動休止中のバンドに注目が集まる
活動休止中のバンド、きのこ帝国フロントマンの佐藤千亜妃さんが11月13日に1stソロアルバム「PLANET」をリリースします。アルバムには、CMタイアップや映画の主題歌として好評を博した「Lovin’You」「大キライ」や、砂原良徳氏プロデュースでリリースした初のソロ作品「Summer Gate」など全12曲が収録されています。
【アルバム収録曲】
1 STAR
2 FAKE/romance
3 空から落ちる星のように
4 You Make Me Happy
5 大キライ
6 lak
7 Summer Gate
8 Lovin’ You
9 Spangle
10 面
11 キスをする
12 PLANET
【DVD収録曲】”STUDIO LIVE”
空から落ちる星のように
大キライ
面
キスをする
参照: https://skream.jp/news/2019/10/chiaki_sato_1st_solo_album_details.php
◆ アルバム制作に04 Limited Sazabysも参加…?
10~20代の間で人気を誇る4ピースロックバンド、04 Limited Sazabysもアルバム制作に参加しました。
一曲目「STAR」ではアレンジと演奏で参加し、Ba/VoのGENはコーラスも務めました。新曲「STAR」は10月29日FM802「EVENING TAP」にて初オンエアされ、30日にはiTunes、レコチョクほか主要音楽配信サイト・各種サブスクリプションサービスで先行配信されることが決定しています。佐藤千亜妃さんのゆったりした歌声とフォーリミの勢いある演奏がどのように融合していくのか、乞うご期待です!
◆ 佐藤千亜妃の今後の活動はいかに…?
アルバム発売後は、12月からワンマン公演を行うことが決定しています。公演タイトルは、「空から落ちる星のように」。アルバム曲が多く披露されると思われます。こちらのライブにも期待が高まりますね!
・12月6日(金) ワンマン公演「空から落ちる星のように」盛岡Club Change WAVE
・12月9日(木) ワンマン公演「空から落ちる星のように」日本橋三井ホール
佐藤千亜妃公式サイトはこちら↓
https://www.universal-music.co.jp/chiaki-sato/
きのこ帝国/佐藤千亜妃に関する過去の記事はこちら↓
https://evening-mashup.com/archives/29455
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King Gnu 井口理、ラジオでaikoと同棲計画? 恋愛エピソードも…
10月17日放送のラジオ番組、「King Gnu井口理のオールナイトニッポン0」にシンガーソングライターのaikoがゲスト出演しました。テーマは”理とaikoと音楽と”。二人の恋愛エピソードや、そのエピソードにまつわる楽曲をオンエア!のはずが….!?◆ King Gnu井口理のオールナイトニッポン0とは?
旬なアーティストやお笑い芸人がパーソナリティを担当する日替わりの深夜ラジオ番組、オールナイトニッポン0。木曜日深夜三時から四時三十分は毎週、King Gnuのキーボードボーカル井口理さんが担当しています。 King Gnuの楽曲から想像される、クールで寡黙なイメージを覆すようなユーモア溢れる進行が大人気です。これまで、King Gnuのメンバーや綾野剛さんなどをゲストとして迎えていますが、先日10月17日の回にはシンガーソングライターaikoさんがゲストで登場しました。 ◆ aikoと”勝手に交際宣言”…!? KIng Gnu 井口理の夢が... 番組冒頭で話していたのは、aikoさんと出会った時のエピソード。以前楽屋で挨拶をした際に、”井口さんのラジオを聴いている”と言われたことから、”勝手に交際宣言”をしていたことを明かしました。勝手に交際&破局宣言をした手前、本人を目のまえにして緊張した様子を見せる井口さんのトークから番組が始まりました。 番組中盤では井口さんの過去の恋愛話に。彼女に振り向いてもらうためにaikoさんの楽曲を練習していたというエピソードも出てきました。 ◆ 番組中に緊張する井口、aikoとの相性は抜群…!? 番組後半になると、”井口理とaikoがもしも交際したら…?”というトークが繰り広げられました。毎日朝になるまで眠れないというaikoさんの話を受けて井口さんも”ラジオが始まってから同じように寝る時間が遅くなった”と話す場面もあり、相性はすごくいいのでは…?と語っていました。最終的には家事の分担にまで話が飛躍し、大盛り上がりの番組となりました。
ソニー・ミュージックレーベルズ所属 BURNOUT SYNDROMESの楽曲も…過去から学ぶ、再解釈ソングを作る現代アーティストに注目せよ!
音楽制作・発信手段の多様化によって、音楽ジャンルの幅は大きく広がっています。EDMや融合的なジャンルの確立など革新的な音楽を作るアーティストも数多くいる一方で、過去の作品からヒントを得て製作する流れもあるようです。
今回は過去の文学作品の再解釈によって楽曲を制作しているアーティストに注目して見ました。
◆ 文學ロックの王道、BURNOUT SYNDROMESとは...
2005年に結成され、大阪・新世界を中心に活動するロックバンド、BURNOUT SYNDROMES。文學作品をモチーフにした楽曲を多く制作し、日本語の響き、美しさを重視したロックバンドです。
過去の文學作品の持つ独自の美しさとメロディーの調和を突き詰めている彼らの楽曲はリスナーの想像力を掻き立てます。
2015年に5月にリリースされた楽曲「文學少女」の中では、「限りなく透明に近いブルー」「雪国」「羅生門」など様々な文學小説の一節が登場します。過去の作品とリンクさせることで、通常一曲5分の中では収まりきらないような大きな世界を見ることができます。
BURNOUT SYNDROMESの公式サイトはこちら↓
https://burnoutsyndromes.com/news/3/?range=future_event_end_time&sort=asc
◆ サントリーが徒然草の再解釈ソングを制作する企画を実施
今年4月には、サントリー食品の新商品プロモーションとしてフジファブリック・崎山蒼志・tofubeats・Saucy Dog・ネクライトーキーが徒然草の再解釈ソングを作成しました。
徒然草の持つ、”ありのままに自分らしく生きよう”というメッセージをそれぞれのアーティストが解釈し直し、楽曲やミュージックビデオに反映しています。作品中の別の箇所をそれぞれのアーティストが担当し、各々一つの楽曲にメッセージをまとめる形で作品を作ります。
一つの作品の再解釈なのにもかかわらず曲調に大きな違いが出ていたり、メッセージの反映の仕方が個性的だったりと、それぞれのアーティストの”違い”を見ることができることもこの企画の趣深い所です。同じ作品を見つめていても、違った言葉が紡がれていく。新しい解釈が生まれる。これが音楽の、芸術の本質かもしれませんね。
それぞれのアーティストの楽曲はyoutubeからミュージックビデオとともに視聴することができます。
◆ 再解釈ソングならではの良さもある...
楽曲と文学作品をリンクさせて考えることで、アーティストのメッセージをより深く受け取ることができる。これが再解釈ソングならではの良さです。
通常、一つの楽曲を聴く時には、良さを”メロディー” “ハーモニー” “リズム” “歌詞” のいづれかから判断しますが、過去の文学作品を参照している楽曲の場合、”文学作品とのリンク”という要素が加わります。
また、今回のサントリーの徒然草再解釈企画のように、一つの作品を複数のアーティストが解釈していく場合、アーティストごとの解釈・表現の違いを味わうこともできるのです。
運営会社: Evening Music Records株式会社
参加型から”共創型”ヘ?成長する音楽ライブ市場のイマに迫る!共創型ライブを手がけるアーティストも…
サブスクリプションサービスの増加によりCDの売り上げが減少するなど、縮小していると思われる音楽市場ですが、ライブ市場はまだまだ堅調です。
一般社団法人コンサートプロモーターズ協会が行なっているライブ市場調査によるとライブ公演数・入場者数共に増加傾向にあり、年間売上額においては2000年時と比較して約4倍にまで伸びています。
◆ 音楽ライブの在り方が大きく変化している!?
一人で音楽を聴いている時とは違った価値をいかにして出すことができるか。音楽ライブを製作する上での一番のポイントはここにあります。
近年では、アーティスト(音楽の提供者)と観客(音楽の享受者)という関係を超えて、ライブ会場にいる全員で音楽に参加する、オリジナリティあふれる演出で臨場感を高めるといった工夫がなされるようになりました。以下のような、個性あふれるライブも登場しています。
-ライブ参加者が発信者となる”体験 “の提供
株式会社ハイネケン・キリンが実施している、最新テクノロジーを使用した新しい体験型音楽アクティビティ。配布されたアイウェアを装着し、ライブに参加する。会場内のモーションカメラの前で踊るとスクリーン内のキャラクターが動きに合わせて踊り出します。
参照: https://www.nomooo.jp/column/99007/
-音楽の共有感覚をより強めるライブ・サイレントフェス
専用のワイヤレスヘッドホンを装着し、流れてきた音楽に合わせて自由にしむ「サイレントディスコ」を用い行われる新しいシチュエーションの音楽空間を作り出し、ライブで自分らしく音楽を楽しめない でも誰かと音楽を楽しみたい!そんなニーズに応えます。また、音楽を共有している集団とそうでない集団の境界をよりはっきりさせることで、ライブに参加している人同士の共有感をより強めることに成功しています。
参照: https://silent-it.com
-観客も音楽ライブに参加する・音を体感するライブ Music Festival, teamLab Jungle
音楽に合わせて光と映像によって演出される幻想的な空間の中で、踊る・音を奏でる・体験を作る というジャンル・形式横断型の音楽フェスティバル。参加者も子供から大人まで様々で、世代を超えて楽しめるイベントです。
参照: https://www.teamlab.art/jp/w/teamlabmusicfestival2016
これらもユニークで、観客としては大満足のイベントですが、それらと一線を画す新感覚ライブが存在するのです。
◆ “参加型”を凌駕するアーティスト、平沢進のライブ、ココがすごい!!
-平沢進とは?
1954年生まれのミュージシャン。1989年にソロ活動を開始してからは、レーザー光を操作することによって楽曲を演奏したり(レーザーハープ)、ライブ中に金属を削って音を出すなど”魅せる”ライブを数多く行なっています。また、インタラクティブ・ライブといったロールプレイングゲーム型のライブも行なっており、多くの観客を魅了しています。
-ライブそのものを観客と作っていく”インタラクティブライブ”がスゴい!
平沢進のライブには、通常のライブ(セットリストに沿って演奏する)の他に、インタラクティブ・ライブというものがあります。インタラクティブ・ライブは物語を持ち、オーディエンスの選択によりセットリストや結末が変わるのです。また、在宅でライブ映像を見ている人もオンライン上で物語の進行に関わることができ、まさに大人数で作るロールプレイングライブといった感じでしょうか。
ストーリー性・演出ともにクオリティーが高いことでも有名で、2002年におこなわれたライブはデジタルコンテンツグランプリ・経済産業大臣賞(大賞)”を受賞しました。
運営会社: Evening Music Records株式会社
時代の流れに逆行してレコードブームが再燃!そのワケとは?
CDからサブスクリプションサービスへと、音楽市場の中心が移ろいでいる現在。音楽の視聴手段はアナログからデジタルへ、より気軽に・より安価に音楽を楽しみたいというニーズが増えています。しかし、そのような中で時代の流れに逆行するようにレコード盤の市場が勢いを取り戻しつつあります。
※サブスクリプションサービス:定額課金性の音楽サービスのこと。SpotifyやApple Musicなど。
◆ レコードの売り上げがCDの売り上げを上回る可能性も…?
全米レコード協会の調査で、2019年上半期のレコード売り上げは2億2410万ドル、CDの売り上げは2億4790億ドルとレコードの売り上げがCDの売り上げに接近していることが明らかになりました。今年のCDの売り上げがレコードの売り上げの3倍にも及ぶ勢いで急落していることから、近い将来レコードがCDの売り上げを上回る可能性も考えられます。
サブスクリプションサービスなどの視聴手段に及ばないものの、レコード盤には未だに根強いニーズがあるようです。その裏には”往年の大人気ロックアーティストのボックスリリース”や”デザインにこだわりが見える、若手アーティストのアナログ盤発売”がありそうです。
https://fnmnl.tv/2019/09/09/80700
◆ 若手アーティストもレコードを出す時代
アナログレコードは、CDが主流でなかった時代の・過去のアーティストが出すもの というイメージをお持ちではありませんか?実は、現在人気の若手アーティストもレコード盤を製作しているのです。
2017年にはソニーが29年ぶりにレコードの自主生産を開始し、「サカナクション」「星野源」「きゃりーぱみゅぱみゅ」「RADWIMPS」「Perfume」などのアーティストがCDとアナログ盤を同時発売しました。
若い世代に人気のアーティストがアナログ盤を出す理由は、若いリスナーの中で、アナログ盤にこだわりたいというニーズが増加しているからです。オーディオ環境にとって聴き心地が異なるという一種の再現性の低さが、誰が聞いても同じに聞こえる、サブスクリプションサービスに慣れてしまった世代にとって新鮮なのかもしれません。
2015年にはHMV records shop 渋谷がオープンしたことも若者のレコード需要の増加に直接的に影響しているといえます。
https://kusanomido.com/study/life/music/25906/
◆ 手間がかかる・実体があるからこそ、いい。
若者にレコード盤が好まれる理由の一つとして、オーディオ環境によって音質が異なるという一種の再現性の低さ を挙げましたが、実は他にもレコード盤ならではの良さがあるんですよ。
-アーティストのこだわりが詰まったデザイン
CDよりもサイズの大きいレコード盤は、より生活に馴染むような、そしてよりヴィンテージ感のあるデザインに作り変えられていることが多いです。CDとレコードを同時に発売しているアーティストの、両ジャケットを比較してみるのも面白いかもしれません。
-目で見て楽しい、聴いて楽しい、飾って楽しい
レコードを再生するときには、レコード盤に刻まれた傷(=音の振動)を針でなぞっていきます。デジタル化された音源を聴く際には超高音・低音域が圧縮されているために、録音された音を直接聴くことができません。
しかし、レコード盤の場合には録音された音がそのままリスナーの耳に届くので、より臨場感のある音を楽しむことができます。加えて、再生時にはレコード盤上を針が移動している様子が見られるために音が紡がれている、解かれていることを見で見て楽しむことができます。
運営会社: Evening Music Records株式会社
成宮寛貴、芸能界復帰か…? 女性セブンが「相棒」復帰を示唆
2002年にドラマ「ごくせん」第1期に野田猛役を演じたことで話題になり、その後もドラマ「相棒」や「不機嫌な果実」で重役を任せられるなど、日本を代表する若手俳優として活躍していた成宮寛貴。2016年12月に週刊誌にて違法薬物の使用疑惑が報じられたことをきっかけに芸能界からの引退を発表しました。
しかし、2019年10月から放送される新シリーズ「相棒」に成宮寛貴が出演することが決定したとの内容を女性セブンが報じました。
◆ 芸能界引退の原因とは?
まだ記憶に新しい方もいらっしゃるかも知れませんね。成宮寛貴が芸能界引退を表明したのは2016年12月。写真誌で違法薬物の使用疑惑が報じられたことが直接的な原因となりました。
疑惑が報じられた後、本人は直筆の手紙の中で
「全ての原因を作ったのは自分自身だと承知しております。心から信頼していた友人に裏切られ複数の人たちが仕掛けた罠に落ちてしまいました。」
と語り、一貫して事実無根であることを主張・警察からの調べもないまま芸能界を静かに去ることとなりました。
また手紙の中では、本人のセクシャリティについてアウティングされたことも芸能界から退く理由の一つとなったと書かれていました。
https://rocketnews24.com/2016/12/09/835603/
◆ 芸能界引退後、成宮寛貴は何をしていたのか…?
引退後、成宮寛貴はhiroshige narimiyaの名前でinstagramを開設し、近況を報告しています。instagramの投稿から、引退後は世界中を旅したのちにドイツのベルリンに拠点を置き、2017年にはスウェーデンに、そして2018年4月以降はオランダのアムステルダムに拠点を置いていたのではないかとの推測が立ちます。
海外での生活の様子についてはネット上では様々な推測がされていますが、2019年9月に本名平宮博重(なりみやひろしげ)の名前で公式ウェブサイトを立ち上げ、マグカップなどの商品を受注生産し始めていることが分かっています。
◆ 今後の芸能活動はどのように行われていくのか
水谷豊の所属する芸能事務所と業務提携を結び今後も芸能活動を行う可能性が示唆されていますが、正確なことは未だわかっていません。相棒に始まる成宮さんの今後の活動に期待です。
10月9日から放送される「相棒」新シリーズには膨大な制作費が投入され、テレビ朝日関係者が「まさに映画レベルのスケール」と語るほどの大作だそう。こちらのドラマも、待ちきれません。
https://www.news-postseven.com/archives/20191002_1462008.html https://www.oricon.co.jp/news/2082821/full/
※ 本記事記載の成宮寛貴さんの芸能界復帰報道は、10月3日に成宮さん本人のInstagramアカウントでフェイクニュースとして否定されました。
運営会社: Evening Music Records株式会社