King Gnuはなぜ売れた…? 令和は本物の音楽が売れるのか…
◆King Gnuはなぜ売れた...?令和は本物の音楽が売れるのか...
国内ではもうお馴染みのKing Gnu、音楽好きもそうでない人も、彼らの名を知っている人がほとんどであろう。2019年、毎年大晦日恒例の「紅白歌合戦」にも出場を果たすなど、確実にお茶の間に浸透している。若者世代を中心に幅広い世代で人気を拡大し続けるモンスターバンドである。
しかし彼らの音楽は、言うなればミーハーな音楽のジャンルではない。彼らはコンセプトとして「トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイル」を掲げており、各々のメンバーがいろんな音楽から影響を受けてきて、それをまた自分たちで新しい音楽としてアウトプットしてきたことから、こういったコンセプトを掲げている。
彼らの楽曲の中心に、バンドスタイルとしてのロックの要素、そしてコンセプトにもあるようにHipHopの要素を取り入れた、いわゆるロックとHipHopのミクスチャーバンドというスタイルをとっている。この時点でそもそも人口に膾炙してきた音楽ではないのだ。ロックだって、HipHopだって長い歴史の中でアンダーグラウンドなものであり続けてきた。
これまで大衆的には理解されてこなかった音楽を彼らはやっている。ではなぜ彼らはここまで売れたのか?筆者は彼らの音楽の「オシャレ」要素に着目した。
King Gnuより少し前、Suchmosも一時期かなりの話題を呼んだ、あの時も音楽シーンは大きく騒いでいた記憶がある。さらにサカナクションなど、彼らもKing Gnuと同じく紅白歌合戦に出場した経験を持つ。紅白で「ミュージック」を披露した時のパソコンをハイテーブルに置いてメンバーが横に並ぶ様はまるでYMOのようであった。ここまで上げたいずれのアーティストも、「オシャレ」ではないか?そう、オシャレなのである。
単純なことかも知れないが、音楽は今や音楽性だけで売れる時代ではないのかも知れない。もはやアーティストの含む「オシャレ」要素、いわゆるファッション性にも焦点が当てられてきているのではないだろうか。ある意味リスナーが、アーティストを偶像としてみる、1つのアイドル化も進んでいるのかも知れないと考える。
◆令和、サブスク世代、音楽の活性化の時代と見る。
日本では平成という時代が終わり、令和という新しい時代が訪れた。それとともに音楽も大きく変わっている。多くのリスナーはCDではなく、Apple musicやSpotifyのようなサブスクリプションサービスを利用して音楽を聴いている人がほとんどとなった。King Gnuと同様の世代に活躍するあいみょんや、Official髭男dismなどは「サブスク世代」のアーティストなんて呼ばれてもいる。
上述したようなサブスクリプションサービスの良いところは、新しい音楽を聴きやすくなったことだ。スマホを少し操作するだけで新しい音楽が聴き放題という世界がスタンダードとなった今、本当に良い音楽は埋もれず、誰かしらの人の耳に入りやすくなっている。とても素晴らしい時代になったと思う。時代に即したアーティスト、これからどんなアーティストが人気を呼ぶのか、非常に楽しみである。
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Billie Eilish(ビリー・アイリッシュ)来日公演決定!日本は世界のポップ・ミュージック先進国となれるか!?
◆Billie Eilish(ビリー・アイリッシュ)来日公演決定!日本は世界のポップ・ミュージック先進国となれるか!?
世界を代表するシンガーソングライター、ビリー・アイリッシュの来日公演が今年9月2日(木)に横浜アリーナにて開催されることが発表された。
彼女は今弱冠18歳、とはいえども今や世界で名を馳せるトップアーティストであることは間違いない。2019年にリリースしたアルバム『WHEN WE ALL ASLEEP、WHERE DO WE GO?』は世界の17カ国においてセールス1位を記録している。史上最年少でのグラミー賞主要4部門計6部門にノミネートされるといった実力ぶりである。今や彼女の名前を知らないものはいないといって良いほどだ。
ビリー・アイリッシュは2018年、毎年夏幕張にて行われるSUMMER SONICにおいて出演している。彼女が出演したSONIC STAGEは昨年コーチェラにてヘッドライナーを務めたテーム・インパラ、日本のポップ・ミュージック界隈で大人気のiri、他にもフレンドリー・ファイヤーズなど豪華アクトが勢ぞろいであった。ビリー・アイリッシュも当時は今ほどまでに注目を集める存在ではなかった、当時彼女のステージを見た人は先見の妙があると言えるのではないか。
◆チケット売り切れは必至!2020年の洋楽は幸先の良い盛り上がり!
2020年は洋楽アーティスが国内で盛り上がりを見せている様に感じる。年明け早々にはSUM41が来日し、ロックバンドシーンでは昨年に続きDownload Japan Festival、4年ぶりの開催となるKnot Fest Japanが3月に開催を控えている。Knot Festに関しては全日チケットソールドアウトが間近となっている。Green Day、Quenn+Adam Lambertも近日に公演を控えており、盛り上がりを見せることは間違いなしだ。
ポップ・ミュージックシーンに関しても、残念ながらオブ・モンスターズ・アンド・メンは公演が延期となってしまったものの、チケットはソールドアウトとなっていた。他にもFOALS、Bon iver、Floating Points等あげ出したらきりがないほど魅力的なアーティストが多く来日公演を果たしている。
個人的に、2018年のSUMMER SONICは例年と変わらないほど豪華なラインナップを揃えていたと感じるが、動員の方は芳しくなかったという。翌年、20周年を記念として3日間開催した2019年は見事全チケットがソールドアウトとなっていた。
もちろんRed hot Chilli Peppersの様な往年のロックシーンを牽引した大御所バンドや、The Chainsmokers、ZEDDといった近代的音楽の要人をヘッドライナーに据えてのラインナップは見事なものではあったが、例年に比べると動員に安定感がある邦楽アーティストの出演が多い様に感じた。決してそれが悪いわけだはないのだが、それまでのSUMMER SONICとは一風変わったものが感じられ、若干オリジナリティを失った様な印象も受けた。
日本で洋楽が盛り上がることはいいことづくめだ、アーティスト側にとっても日本に来やすくなるし、ビジネス的に洋楽の市場が拡大すれば、もっとアーティストを頻繁にブッキングできる様になる。好循環となるわけだ。
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Slipknot(スリップノット)主催KNOTFEST、オープニングアクトもアツい!
◆Slipknot(スリップノット)主催KNOTFEST、オープニングアクトもアツい!
日本では実に4年ぶりの開催となるSlipknot主催のロックフェス、「KNOTFES」の最終ラインナップが発表された。今年も2日間開催であることは恒例と変わりないが、1日目をROADSHOW、2日目をFESTIVALと銘打っており、2日目の方が出演アーティストの数が多く、チケット料金も両日の間で区別されている。
主催のノットフェスは両日ヘッドライナーとして出演するのはもちろんのこと、2日目にはSPECIAL GUESTとしてKORNの出演も決定している。
海外アーティスト勢ではMARILYN MANSON、ANTHRAX、Trivium、SUICIDE SILENCEといった見所満載のラインナップとなっている。それに負けじと邦楽アーティスト勢も界隈を賑わせているアーティストが勢ぞろいである。ワンマンライブでもアリーナクラスを誇るBABYMETAL、MAN WITH A MISSIONをはじめとしてロックフェスでは欠かせない、マキシマム ザ ホルモン、coldrain、Crossfaithといった豪華ラインナップである。
◆ライブハウス界隈をにぎわすオープニングアクト勢、今知っておくべき!
最終ラインナップの発表に伴って、2日間のオープニングアクトも発表されている。1日目にはTHE 冠、The Winking Owl、Ailiph Doepa、BAND-MAID。
2日目にはPRAISE、魔法少女になり隊、Paledusk、THE SIX LIE。といったラインナップである。
非常に思い切ったブッキングではないだろうか。これまでのKNOTFESTにおいてもオープニングアクトは毎回選出されいたが、今回は各日4バンドずつと数が多い。どれもライブ活動を精力的に行なっているアーティストであり、着々とその人気を伸ばしつつある。次世代のラウドロックシーンを担うラインナップという意味でも必見であり、当日参加する方は是非オープニングアクトから見て欲しい。このKNOTFESTがきっかけとなって、さらなる今後の躍進を期待するばかりである。
◆一方、少しガッカリとの声も...?
最終ラインナップが発表される前から、2日目のチケットはソールドアウトしていた。
チケットを購入していた多くの人が最終発表を楽しみにしていたことだろうが、主にオープニングアクトの発表となったため、少しガッカリしたという様な声もSNSで見られた。本編でさらなる強力アーティストの追加を期待してたのだと思うが、その期待とのギャップが少しあったのかもしれない。
いずれにせよ2日目にのチケットはソールドアウトとなっているものの、1日目のチケットはまだ若干数残っているという。今後の売れ行きにも注目だ。
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TOMORROW X TOGETHER(TXT)が1月24日にMステ出演決定!
◆TOMORROW X TOGETHER(TXT)が1月24日にMステ出演決定!
ボーイズKPOPグループ、TOMORROW X TOGETHER(略称:TXT)が、1月24日放送予定のテレビ朝日系音楽番組「ミュージックステーション」に出演することが決定しました。
1月17日にTOMORROW X TOGETHER日本公式サイトにて発表されました。1月15日発売の日本デビューシングル「MAGIC HOUR」表題曲「9と4分の3番線で君を待つ (Run Away) [Japanese Ver.]」をテレビ初披露するとのことです。
◆TOMORROW X TOGETHERについて
TOMORROW X TOGETHERは、2019年3月4日にデビューを果たした韓国の5人組ボーイズグループです。
あのBTSが所属する事務所BigHitエンターテイメントに所属しており、大きな期待と注目を集めています。デビューアルバム「The Dream Chapter:STAR」は、オリコン週間輸入アルバムランキングで3週連続1位を獲得しました。また、海外では全世界44の国と地域のiTunesトップアルバムチャート1位、アメリカビルボードのメインアルバムチャートにランクインしました。それに加え、2019年10月21日に発売されたファーストフルアルバム「The Dream Chapter: MAGIC」も、全世界25の国と地域のiTunesトップアルバムチャート1位を記録しており、日本のみならず、世界から大きな注目を集めています。
また、1月15日に発売された日本デビューシングル「MAGIC HOUR」は同月16日付、17日付のシングルオリコンデイリーランキングで1位を獲得しています。
◆TXTの気になる今後の活動は...
TOMORROW X TOGETHERは日本デビューシングルの発売を記念して、ハイタッチイベント及びリリースイベントの開催が決まっています。また、雑誌やテレビなどの出演の予定も控えており、今後の動向が気になるところです。イベント等の詳細はオフィシャルサイトをご覧ください。
まずはミュージックステーションの出演が見逃せませんね。多くの人が視聴する番組ですから、新たにファンになる人も出てくるのではないでしょうか。
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BTS(防弾少年団)の新曲「Blask Swan」。アーティストの内面と向き合う孤独な心象風景を語るか…
© BTS
BTS(防弾少年団)の新曲「Blask Swan」。アーティストの内面と向き合う孤独な心象風景を語るか...
アーティストは孤独なもの。深淵を覗く時、深淵もこちらを覗いている。
これはドイツの哲学者であるフリードリヒ・ニーチェ(1884~1900年)が、著作「善悪の彼岸」で語った言葉で、ミイラ取りがミイラになってしまうという皮肉にも究極的な状況を表した言葉だが、BTS(防弾少年団)にとっても似たような状況が訪れているのかも知れない。
上記のニーチェの言葉は、異常者の心理状況を理解するには、自らも異常者と近い心理状況になる必要がある、ということを示唆したもののため、流石に全てが一緒であるとは言えないが、BTSの2019年はまさにエンタメ業界、音楽業界を見つめ続けた1年間だったと...
ネガティブな姿勢が魅力!? 10代アーティスト、ニノミヤユイの1stアルバムが発売!
◆ネガティブな姿勢が魅力!? 10代アーティスト、ニノミヤユイの1stアルバムが発売!
声優であり、アーティストのニノミヤユイ(二ノ宮ゆい)のデビューアルバム「愛とか感情」が2020年1月15日に発売されました。
自身の持つネガティブな感情を表現に昇華させた今作品。表題曲の「愛とか感情」には欅坂46の「不協和音」や「サイレントマジョリティー」を手掛けたバグベアが楽曲提供をしています。また、カノエラナさん、湘南乃風・若旦那こと新羅慎二さん、fhánaの佐藤純一さんといった今話題の作曲家も楽曲制作に携わっています。
◆ニノミヤユイって何者...!?
ニノミヤユイさんは声優及びアーティストとして活動しています。幼いころから、アニメ作品やアニメソング影響を受け声優を志し、2017年の次世代声優ミラクルオーディションで特別賞を受賞しました。のちに、テレビアニメ「アイカツフレンズ!」の日向エマ役で声優デビューを果たし、同作品から派生したユニット、BESTFRIENDS!のメンバーとして歌手活動も行っています。現在18歳と、若いながらもその存在感を見せつけ活躍しています。
そして、今回デビューアルバム「愛とか感情」を発売し、アーティストデビューを果たしました。
ニノミヤユイさんの持つ、ネガティブな感情を解放するような世界観のある楽曲が詰まっています。表題曲の「愛とか感情」と、「乱反射↘↑↗」は、欅坂46の「不協和音」や「サイレントマジョリティー」を手掛けたバグベアが楽曲提供をしています。また、テレビドラマ「SEDAI WARS」のエンディングテーマとしてタイアップされている「私だけの、革命。」は、fhánaの佐藤純一さんが作編曲を手掛け、詞をニノミヤユイさんが書いたとのことです。
他にも、カノエラナさん、佐伯youthKさん、DOESの氏原ワタルさん、湘南乃風・若旦那こと新羅慎二さんなど、錚々たるクリエイターが楽曲制作に携わっています。楽曲のジャンルは多岐に渡り、一見統一感の無いように見えますが、ニノミヤユイさんの持つネガティブな気持ちが反映された歌詞も合わさり、一つの世界観を築き上げています。
◆気になる今後の活動は...
2020年3月28日には東京下北沢GARDENにて1stライブ、「愛とか死、或いは名もない感情からの逃避」の開催が決定しており、チケットは完売しています。彼女への期待の高さが伺えますね。また、4月11日には大阪梅田Zeelaでの追加公演が決定していますので、気になる方は是非チェックしてみてください!
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マック・ミラー、新アルバム「Circles」が生前の作品として注目!
先日1月17日、2018年9月にフェンタニルとコカインの過剰摂取によって急死した、アメリカ合衆国出身のユダヤ教徒アーティストであるMac Millerが、生前に取り掛かっていたアルバム「Circles」がリリースされた。ヒップホップアーティストに残念ながら多いのが、マック・ミラーの様に...
Download Japan Festival2020、全アクト解禁!今年もソールドアウトなるか?
◆Download Japan Festival2020、全アクト解禁!今年もソールドアウトなるか?
イギリスのイングランド・レスターシャーにて毎年開催されている大人気ロックフェス、Download Festivalの日本版、Download Festival Japan 2020の全アクトが先日解禁された。Download Festivalは歴代的にHR/HMといったラウド系のミュージックに特化しており、多少ニッチにも思える当イベントだが、昨年日本で初めて開催されたDownload Festival Japan 2019は見事ソールドアウトとなった。
音楽フェスである以上、ソールドアウトに欠かせないのはいかに魅力的なアーティストが出演するか、というところであろう。
初開催であった2019年、第一弾の発表ではOzzy OsbourneとSlayerのダブルヘッドライナーという発表であった。だが、昨年の当イベントは一つの壁に当たった。ヘッドライナーの一角として出演予定であったOzzy Osbourneが、病気のため自宅療養の必要があることから出演をキャンセルしたのである。それも年が明けてから、イベント当日まで数ヶ月と迫った段階での発表であったため、主催側は相当困惑したのではないかと思われる。その後も、第2段の追加アクトがなかなか発表されなかったということもあり、Twitter等SNSの一部ではイベントの中止を危惧するツイートも見られた。
しかし昨年のDownload Festival Japanはそこから奇跡のぶり返しを見せた。出演キャンセルとなったOzzy Osbourneの代わりに、その前の年に国内でツアーを行なっていたJudas Priestが再来日し、ヘッドライナーとして出演することが決まったのである。実にイベント当日まであと1ヶ月近くと迫ったタイミングでの出来事である。他にも、スウェーデンのメタルバンド・Ghostの出演も決定し、終わってみればファンも大喜びの大満足のラインナップとなった。
◆2020は海外アクトのみ!主催側は賭けに出た!?
そしていよいよ、Download Japan Festival 2020の出演アクトが出揃ったわけだが、1つ昨年のブッキングと異なっている点がある、それは、邦楽アーティストが1組も出演しないということである。
昨年も当イベントに出演した邦楽アーティストはMAN WITH A MISSIONの1組のみ、今やSUMMER SONICやFuji Rockに代表される様な海外アーティストが多く出演する音楽フェスはたくさんあるが、海外アーティストのみのブッキングというものは非常に珍しいのではないだろうか。というのも、国内での海外アーティストのイベントというものは、動員に関しては非常にギャンブル性が高い。来日公演を行うことを発表して、チケットが一瞬で完売するという海外アーティストはなかなかいない。ターゲットもなかなかニッチなものがある。
そういったことを懸念して、安定した動員が期待できる邦楽アーティストを多くブッキングするというやり方は多く見られるが、せっかくの海外アーティスト主体の音楽フェスで、他のフェスでも見れる様な邦楽アーティストを見たくない、といった声もあるのも事実だ。
だが実際のところ、昨年のDownload Festival Japanも日本では初開催にもかかわらず、なかなか思い切ったブッキングをしていたと思う。確かにSlayerやJudas Priestは大御所だが、彼らの音楽を知っている世代というのは今や高齢層となってきており、そういったアーティストをヘッドライナーに添えるのはなかなか大胆なことだとも思える。だが、結果的にはソールドアウトを果たしているわけであり、その結果を2020年にも期待しているのであろう。
今年は、My Chemical Romanceをヘッドライナーとして、The OFFSPRINGやJIMMY EAT WORLDといった、少し前まで同じ幕張メッセで開催されていたPunk Springを彷彿とさせる様なラインナップに加えて、EvanesscenceやAmon Amarthといった元祖Download的ラインナップの混合は非常に面白いと感じる。
今年も多くの音楽好きが3月、幕張メッセに集まることであろう。
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音楽で世界を救える!? Queen+Adam Lambert、オーストラリアのチャリティライブ出演へ。
◆音楽で世界を救える!? Queen+Adam Lambert、オーストラリアのチャリティライブ出演へ。
国内で報じられることは少ないが、SNS等を通してオーストラリアの火災について知る機会が多いことだろう。何億もの動物が死傷し、多くの家屋が焼け尽くされ、死亡者も何十人も出ている。火災から逃げ惑うコアラやカンガルー、火傷をするコウモリなどの写真を見て筆者も非常に心を痛めている。
そういった悲しい状況の中で、オーストラリアではその森林火災の救済支援を目的としたチャリティ・イベント「Fire Fight Australia」が2月16日に、開催されていることが決定している。このイベントの主催者はオーストラリアの女優であり、コメディアンとしても知られるセレステ・バーバーである。
すでにイベントへの出演者も決まっており、何と言っても注目なのは「Queen+Adam Lambert」であろう。彼らは現在オーストラリアで自身のツアー「ラプソディ・ツアー」を敢行しているが、それを一旦休止しての当イベントである。
当イベントのチケットは全てソールドアウトとなっており、当イベントでの収益は、人命救助、救済支援、復興活動に携わるオーストラリア内の主要団体へと寄付される。
◆音楽で人の心を動かせる!?
当イベントのみならず、チャリティ・イベントを行うことの意義はもちろんその収益を何らかに救済に当て、寄付する。という大義があるのは間違いない。
そしてもう一つ大事なこと、それは痛んだ人の心を癒すことであろう。今回の場合で言えば実際、どんなすごいアーティストがすごい演奏をしたって、それが森林の火災を抑止することもなければ、動物たちの命を救うこともできない。だが、人の心を動かすことができる。音楽とはそういうものではないだろうか、音楽は人を喜ばせるし、感傷的にさせるし、幸せにさせる。
イギリス・マンチェスターで起きた爆破テロを受けて、アリアナ・グランデが発起人となって開催したチャリティ・イベント「One Love Manchester」当時はテロ攻撃の直後であり、未だテロ警戒レベルも高く、開催は危険であると言われていた状況の中で、ジャスティン・ビーバー、コールドプレイといった著名なアーティストが多く参加し、多くの感動をもたらした。
世界に、どんな悲しいことが起きたって、人は立ち直れる。音楽はその「きっかけ」になれるのだ。
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VERIVERYが、新曲「Lay Back」でカムバック。彼らが、Jellyfish エンターテインメントの期待の新人と言われる理由
◆VERIVERYが、新曲「Lay Back」でカムバック。彼らが、Jellyfish エンターテインメントの期待の新人と言われる理由
VERIVERYが、1月7日にYouTube上でも公開された新曲「Lay Back」でカムバックを果たした。
本作でデビューから約1年となる彼らだが、新曲の「Lay Back」では圧巻のパフォーマンスを示している。韓国ボーイズダンスグループの中でも、キレのあるダンスをベースに生み出されるMV作品としての完成度の高さだけでなく、本作では楽曲にも非常にこだわりが見られ、期待が持てる1作だ。
タイトルにもなっている「Lay Back」とは、直訳すると「リラックスする」と言うような意味合いだが、作中の楽曲はどこか緊張感がある中にもアクセントがあり、かつ全体を通して「踊れる」「ノレル」楽曲に仕上がっている。特に、MVの0:29あたりから取り入れられている「step in step in step in...」と続くフレーズで、上手く楽曲としての外しを創ったかと思うと、次の瞬間にはキレキレのダンスで視聴者を思考力を追いつかせない速さで魅了する。完成度が高い。その一言に尽きるだろう。
◆Lay Backでのカムバックでさらに魅力が増したか...
カムバックまでの1年間でのアーティストとしての努力が成果として出ているのだろうか。
少なくとも筆者は、前作と比べてもアーティストとして「良い」作品を生み出すアーティストグループになっていると感じた。日本のアーティストや楽曲の方向性と比べて大きく違うのは、やはり「踊れる」曲を、高いレベルのダンスで作品として完成させられるところだろう。
VERIVERYが活動を開始したのは、2019年1月からと約1年と言う非常に浅いキャリアの中であることに加え、メンバーの最年少は16歳(2020年1月時点)と言う構成であるにも関わらず、表現力が純粋に高いアーティストと言う印象を抱いたのは私だけではないはずだ。
BTSの「I NEED U」の時にも似たような感覚を抱いたが、キャリアの短いアーティストでも1曲で頭角を表す瞬間はあるということ。それはその長い短いに関わらず、何か視聴者を引き付ける魅力があるからだろう。
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Bon Iver(ボン・イヴェール)来日公演チケットが完売!2020年、国内で洋楽が盛り上がる!?
◆ Bon Iver(ボン・イヴェール)来日公演チケットが完売!2020年、国内で洋楽が盛り上がる!?
アメリカのウィスコンシン出身のシンガー・ソング・ライター、ジャスティン・ヴァーノンによるプロジェクトである「Bon iver」の来日公演が決定している。
近年の日本においての洋楽アーティスト公園といえば、チケットはソールドアウトどころか当日になっても会場はガラガラだったなんてことがある。昨日さいたまスーパーアリーナで公演を行ったU2、近日来日予定のQueen+Adam Lambertなど長いキャリアで日本でも人気を誇るアーティストはチケットを売り切っているのだが、3000人以下規模のライブハウスなどで公演を行う洋楽アーティストは、動員に手こずっているケースが多いように感じる。
そういった状況の中でBon iverの来日公演がソールドアウトとなったのは、非常に国内の音楽市場的にも良い傾向ではないだろうか。Bon iverは確かな実力を誇るアーティストである。2008年のデビュー・アルバム「For,Emma,Forever Ago」を発表して以降、今日まで立て続けにアルバムをリリースしている。2ndアルバムの「Bon Iver」は全米チャート2位/全英チャート4位を記録、2012年の第54回グラミー最優秀新人賞・最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバム賞の2冠も達成している。
◆ 実力のあるアーティストなら、必ず日本で通用する!?
実はBon iver、2016年に初来日公演を行った時も東京公演のみではあるが、ソールドアウトを果たしている。そして最新作の「i,i(アイ・アイ)」を引っさげての今回の来日公演に臨むわけだが、今回は全公演がソールドアウトとなっているのはとても見事なことであろう。
Bon iverは日本においてはお茶の間に浸透するわけだはなく、あくまで音楽好きの間で人気があるというのが現状ではあるかもしれない。だが、Zepp tokyoほどの規模のライブハウスをソールドアウトさせるのは日本の人気アーティストでも容易いことではない。Bon iverは確かな実力があることを見て取れる。
未だ日本では国内の音楽は盛り上がりを見せているが、洋楽アーティストはなかなか国内のヒットチャートには食い込んでこない。実に、今の日本の音楽市場の売上の9割は国内の音楽であり、洋楽は1割程度であるという。今一度、洋楽が日本で盛り上がれば日本の音楽市場はもっと活性化するのではないか。
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「amo」で姿を変えたBring me the horizon。消えたデスコアの面影
◆ 「amo」で姿を変えたBring me the horizon。消えたデスコアの面影...
イギリスのシェフィールドを拠点にして活動しているロックバンド、Bring me the horizon。
2004年に結成した彼らはすでに15年以上のキャリアを残しており、長期で人気を誇り続けるバンドである。日本でもその人気は絶大であり、音楽性はもちろんのこと、ボーカルのオリバー・サイクスをはじめとしたメンバーの派手なビジュアルから若者を中心に人気がある。
そんな彼らの音楽性の原点は、メタルコア・デスコア。初期のアルバムである「Suicide Season」、「Count Your Blessings」、「There Is a Hell Believe Me・・・」などオリバー・サイクスのはち切れそうなシャウト、デスボイス。チューニングを何段階も落とした弦楽器、フロアのハードーコアモッシュを誘うビートなどいわゆる「激しい」音楽をやっていた。Bring me the horizionといえばそんなイメージという人も多いであろう。
だが、ここ数年の彼らの作品はだいぶ変わってきている。2013年リリースの「Sempiternal」から徐々に変化してきているだろうか、当アルバム収録の「Can You Feel My Heart」、「The House of Wolves」、「Shadow Moses」などはまだライブでも演奏されることが多いが、全面的にガツガツした印象を持つアルバムであり、いわゆる初期のBring me the horizonらしいアルバムとも言えよう。
その次作、2015年リリースの「That's the Spirit」ではシンセサイザー、打ち込みをふんだんに利用しポストロック、EDMの要素が入ってきている。「Happy Song」、「Throne」、「Drown(New)」なども今のライブでも定番曲であるが、だいぶ前作とは様子が異なった楽曲であり、より大衆が聴きやすくなった印象がある。
そして最新作、2019年リリースの「amo」。もうこうなってくると全くの別物だ。それまで前作でもありそうで、初期のBring me the horizon感があるのは「MANTRA」、「wonderful life」くらいであろうか。「medicine」、「mother tongue」などを初めて聴いた時は、本当にBring me the horizonなのだろうかと、困惑した人も多いことであろう。
◆ そういえばONE OK ROCKも似たような変化を...
「ロックは時代遅れ」なんてよく言われたりする今日この頃。世界の大型音楽フェスでもブッキングされるのはEDM、ヒップホップ、ポップスといったロックバンドではないアーティストが多くなっている。(最も、2020年のコーチェラにはRage against the Machineがヘッドライナーとして出演するものの、他の2日はトラヴィス・スコットと、フランク・オーシャンというヒップホップアーティストである。)
そういえば、日本で大人気、海外でも積極的にツアーを行なっているロックバンド「ONE OK ROCK」もBring me the horizonと似たような道を辿っている。ONE OK ROCKも当初は歌ものであり、パンクの要素がある楽曲を多く演奏していたが、最新作「Eye of the Storm」はもうロックの要素なんて一つもない、カントリーミュージックのような楽曲も収録されている。
ロックからポップから転向するのは一種の流行りなのであろうか、確かに世間の流行の流れからしても、ロックバンドなんてもう古いのかもしれないのだが...
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