50年前の1969年、伝説ウッドストックの裏で開かれた”黒人のウッドストック”、Harlem Cultural Festivalとその記憶
Photo by CBS via Getty Images
50年前の1969年、伝説ウッドストックの裏で開かれた"黒人のウッドストック”、Harlem Cultural Festivalとその記憶
50年前の1969年8月、60年代のロック/ヒッピー文化を象徴する歴史的ライブイベント、ウッドストックが開催されていたことは別記事でも触れたとおりであるが、歴史の影に埋もれかけていた「もう一つのウッドストック」があったのはご存知だろうか。
黒人文化の中心地で開かれた「黒いウッドストック」、Harlem Cultural Festival
それは、3度目の Harlem Cultural Festival(ハーレム音楽祭)であり、ウッドストックの会場から160キロほど離れたニューヨークのマンハッタン地区にあるハーレムで開催された。ハーレムは20世紀前半から黒人住民が多数流入し、人口の多くが黒人であり、アメリカ黒人文化の中心地として知られていた。
ニーナ・シモン、B.B.キング、スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーン、スティーヴィー・ワンダーなどの大物が出演
このような背景から、Harlem Cultural Festivalは、R&B歌手 Nina Simone(ニーナ・シモン)、ブルースギタリスト B.B. King(B.B.キング)、ファンクバンド Sly & the Family Stone(スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーン)、ポップスター Stevie Wonder(スティーヴィー・ワンダー)等の大物黒人ミュージシャンが多数出演し、 「Black Woodstock(黒いウッドストック)」という呼び名も持つ。
ニューヨークでInstagramのインフルエンサーのビアンカ・デヴィンズが殺害され、画像が出回る…ネット社会の問題とは…
◆ニューヨークでInstagramのインフルエンサーが殺害され、画像が出回る…ネット社会の問題とは...
7月13日夜、ニューヨーク州のユーティカで痛ましい殺人事件が起きた。殺害されたのは、17歳のミュージシャンBianca Devins(ビアンカ・デヴィンズ)で、Instagram、TikTokなどのソーシャルメディア上で多数のフォロワーを持つ、いわゆる「インフルエンサー」だった。
◆Bianca Devins(ビアンカ・デヴィンズ)殺害の犯人の素性と動機は...
殺害したのは、21歳の交際相手とされる男性、Brandon Clark(ブランドン・クラーク)で、二人はマッチングアプリで出会って2ヶ月間交際しており、ビアンカの姉妹によれば家族ぐるみの付き合いをしていた。13日ニューヨークシティで開かれたコンサートに二人でSUV車に乗って行った帰りに事件は起きた。
コンサートの最中、現地で出会った別の男性とビアンカが親しげに手を取り合ったり、接吻を交わしたりする様子を見てブランドンが不満をつのらせ、二人でユーティカに戻った後、道に止めた車の中で、それがきっかけで口論になり、激昂したブランドンがビアンカをナイフで刺したと見られている。
◆余波を引き起こした犯人のBrandon Clark(ブランドン・クラーク)の行動...
その後、6:40ごろ、ブランドンはその殺害現場の画像をInstagramのストーリー機能やゲーム交流サイトDiscordに投稿し、自らのプロフィールを「10/06/1997 – 7/14/19」に変更、自殺をほのめかす投稿も残した。
この数々の投稿を見たネットユーザーとともに、ブランドン本人も警察に通報し、警察が現場に到着すると、ブランドンは自らの首を刺し、自殺を図ったという。一時期は深刻な容体に陥ったが、現在は回復し、刑務所に移管されている。
◆Instagram投稿等におけるネット社会の問題点...
この現場の画像は、4chanなどの掲示板やInstagramで、ビアンカを揶揄する文言とともに面白おかしく拡散され、多くのユーザーが目にする状況が続いた。各ソーシャルメディア、特にInstagramは、多数のユーザーから削除依頼が届いていたにもかかわらず、画像を削除する対応が丸一日以上遅れたことを非難されている。
ソーシャルメディアが急成長を遂げた現在、このような悪意ある投稿をいかにして排除していくかという問題は、運営側の大きな課題である。コミュニティガイドラインに反する投稿はもちろん、そうでないが有害な投稿に対しては良識あるユーザーと協力し、臨機応変に対応していくべきであろう。
普段は絶対見られないような画像を指一本で簡単に見られる中、こうした画像をつい見たくなってしまうのは人間として自然な心理ではあるが、尊い命が失われたという事実を忘れず、確かに存在していた一人の人格を尊重して、気持ちを抑え、その人の尊厳を守るということが必要であると強く感じる。
7月19日金曜には葬儀が行われた。ビアンカは先月に高校を卒業したばかりで、秋には地域の大学に入り、心理学を専攻して精神疾患のある人を助けたいという志を持っていたという。未来への希望あふれるティーンエイジャーが突如命を断たれたことはたいへん痛ましい。ご冥福をお祈りするほかない。
---
運営: Evening Music Records株式会社
参考:
https://www.rollingstone.com/culture/culture-news/bianca-devins-murder-brandon-andrew-clark-858874/
https://www.rollingstone.com/culture/culture-news/bianca-devins-brandon-clark-instagram-photos-policy-859589/
https://nypost.com/2019/07/15/woman-found-slain-after-grisly-photo-of-apparent-body-posted-on-instagram/
米津玄師がサプライズ…!? ドラマ「ノーサイド・ゲーム」の主題歌を担当した新曲「馬と鹿」とは…
AdvertisementMUSICQuote source: https://tower.jp/article/feature_item/2019/04/12/0701米津玄師がサプライズ…!? ドラマ「ノ ...
韓国で日本出身アイドルを追い出す動きが… TWICE 日本人メンバーのミナ・サナ・モモに退出要求か…
AdvertisementMUSIC©︎ mduangdara from Midlothian, VA, United States [CC BY-SA]韓国で日本出身アイドルを追い出す動きが… TWICE ...
オジー・オズボーン もブチギレ…!? 楽曲無断使用のトランプ大統領に抗議した理由とは…
AdvertisementMUSICQuote source: https://nme-jp.com/news/46341/オジー・オズボーン もブチギレ…!? 楽曲無断使用のトランプ大統領に抗議した理由とは ...
2018年の音楽市場でストリーミングが急成長したことについて
AdvertisementMUSICQuote source: http://o-dan.net/ja/2018年の音楽市場でストリーミングが急成長したことについて武田 満里奈(EVENING編集部)最終更新日:2024 ...
AWAは日本人の他のサブスクサービス利用者を増やすきっかけになるか
サイバーエージェントとエイベックスが提供する音楽ストリーミングサービス「AWA」が新プラン「ARTIST プラン」の提供を開始しました。その金額はなんと270円という破格設定です。また、そのプランについては全てのアーティストの楽曲が聴けるというわけではなく...
ONE OK ROCKの楽曲プロモーションでの工夫と戦略とは
EVENINGMUSICQuote source: https://gqjapan.jp/culture/celebrity/20190305/one-ok-rockONE OK ROCKの楽曲プロモーションでの工夫と戦 ...