韓国で日本出身アイドルを追い出す動きが... TWICE 日本人メンバーのミナ・サナ・モモに退出要求か...
Yuki Matoba(Evening Music Records株式会社)
今、TWICEに不穏な“炎上”の火の粉が降りかかっているようだ。
それは、韓国の一部ネット上で、TWICEの日本人メンバーであるミナ、サナ、モモに対して「退出要求」が出ているという状況であると言う。背景としては、今月7月4日に日本政府が打ち出した、半導体などの材料3品目を対象にする輸出規制強化に反応した動きから事が起こっており、事実関係的には火の粉が降りかかった様な形となっている。
G20で自由貿易促進のメッセージを打ち出した直後に出された安倍政権の施策には日本からも批判的な声が多くあがっているが、韓国側の一部では輸出規制強化を受けて日本製品の不買運動を呼びかける声が起きており、そのなかでK-POPアイドルとして活動する日本人への退出要求もあがっているのだ。
日本国籍アイドルを韓国市場から追い出す動きとは...
一部のネットユーザーからは7月5日、最近日本が発表した輸出規制を根拠に挙げる形で、TWICEのサナ、モモ、ミナなど日本人アイドルグループメンバーをはじめ日本国籍のアイドルや芸能人を韓国市場から追い出そうという極端な主張を繰り広げた。例を挙げると、IZ*ONEの宮脇咲良や矢吹奈子、本田仁美などの名前も挙がっている。
日本政府は、韓国大法院(最高裁に相当)の強制徴用損害賠償判決に関連し、韓国に対して経済報復的な措置を取っており、半導体製造などに必要な重要素材の韓国向けの輸出を制限すると表明した。これにより、オンラインを中心に日本製品の不買運動が繰り広げられている。
この様なビジネス的な動きの影響を受ける形で、事実上は直接的な関係の無い日本出身アイドルにまで影響が出ている状況だ。この状況を生み出しているのは、声を挙げている人の感情的な主張によるものが多いと想定されるが、合理的な動きであるかどうかは要検討されるべき事柄であるだろう。
芸能界へのビジネス的な影響については...
今回の件については、日本と韓国のビジネス的な動きを発端に、芸能界で活動する事実上は関係性の薄い人物への影響が取りざたされる形となった。
通常、韓国内で活動する日本人アーティストや芸能人は、韓国市場に魅力を感じ、韓国を愛していると言う気持ちが無いとなかなか成功は難しいだろう。そんな中、ビジネス的な事情であることは仕方ないが、その様なアーティストを韓国から追い出す様な形となっていることには残念である気持ちを隠しえないところだ。
国際的な市場問題でもあるので一概には言えないが、双方協力する土壌を創り、お互いがメリットを享受できる関係性を保つことが望ましいのは確かだろう。
企画・編集: Evening Music Records株式会社
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