タリバンの権力掌握、カブール空港では大混乱も。厳格な罰則や音楽なども禁止か… アフガニスタンの今とは
アフガニスタンで、反政府武装勢力 タリバンが首都カブールに進攻し、日本時間の8月16日の早朝、政府に対する勝利を宣言した。加えて、ガニ大統領は出国し、政権は事実上の崩壊している。
タリバンは今月8月に入り次々と州都を制圧していき、8月13日には南部の第2の都市 カンダハルを制圧、8月14日には北部の要衝マザリシャリフなどを、8月15日には東部ナンガルハル州など合わせて6つの州都を制圧した。加えて、9割余の31の州都を支配下に置き、首都カブールに進攻した後、8月16日には政府に対する勝利宣言を行なったのだ。
ただ、この「タリバン」だが、どの様な組織なのだろうか...。
タリバン自体は、旧ソビエト軍撤退後の内戦で国内が疲弊していた最中の1994年にアフガニスタン南部で結成された歴史を持つ。言語的には、タリバンとは、イスラム教を学ぶ「神学生」という意味で、隣国パキスタンのイスラム神学校で教育を受けた学生たちが「真のイスラム国家の樹立」を掲げて結成した背景があり、当時、勢力を急速に拡大しながら、1996年には首都カブールを制圧して政権を樹立し、国土のほとんどを支配下に置いている。
彼らは、イスラム教を極端に厳しく解釈し女性の就労や教育を制限したり、2001年には「偶像崇拝はイスラム教の教えに反する」として世界的な仏教遺跡であるバーミヤンの大仏を爆破し国際的な批判を浴びるなど、特有の思想で行動を取ってきた歴史がある為、今回の政権掌握により当時の様な状況が再び訪れるのでは....と危惧する声も上がっている。
また、2001年のアメリカ同時多発テロ事件では、首謀者である国際テロ組織アルカイダのオサマ・ビンラディン容疑者の身柄の引き渡しを拒否するなど米国への反対姿勢を見せた為、アメリカ軍などのアフガニスタンへの軍事作戦を踏み切らせ、結果、当時タリバン政権は崩壊した。
▼ カブール空港での民衆の混乱...
タリバンが制圧した首都カブールでは、米国は大使館員などを優先的に退避させるため、8月16日にカブール国際空港を管理下に置いた。
また、この様な状況下で、タリバンを逃れようと必死のアフガニスタン市民が飛行機によじ登ろうとするなど、カブール空港では大混乱が発生している。民間人が少なくとも3人は死亡するなど、その混乱は続いており、離陸する米空軍機などにしがみつこうとした人も多く発生しており、それ程に今回の変化から逃れようと考えている人の様子が伺える。
実際に、アフガニスタンのメディアが入手した映像には、滑走を始める飛行機の脇にしがみつく人たちの姿が映っている。
▼ 今後予想される未来と今できる事とは...
今後のアフガニスタンでは、タリバン政権が主導権を握り、再び彼らが正しいと考える世の中が広まる流れが想定される。2000年初めの頃に統制が敷かれたテレビや音楽・映画などの禁止が、今回も実現となるかも知れず、市民にとっては少なからず変化を強いられる可能性が高い状況にあるのだ。
また、以前、イスラム原理主義勢力であるタリバン政権下にあったアフガニスタンでは音楽を楽しむ事が禁止されてきた歴史があり、近年でも一部の地域では音楽店を狙った襲撃が起きたり、服装や髪型を理由にしたミュージシャンに対する差別も残っているなど、文化的な制限も大きくあった。
この様に、日常生活レベルでの制限が発生したり、厳格な刑罰が導入されたり、文化的な楽しみや趣向でさえも制限が課される様な未来が想像できる為、アフガニスタン市民は脱出したいという気持ちを強く抱くのだろう。
歴史的な主義主張の違いから発生する対立などを容易に解決する事は難しいが、そこで暮らす人々が安全で心身ともに健康的な生活を送る事が出来る状況をまずは願いたい。
韓国「BIGBANG」の元メンバー、V.I(スンリ)に実刑判決。バーニング・サン事件から学ぶ、望まれるアーティスト像とは…
世界的な人気を誇る韓国グループ「BIGBANG」の元メンバーであるV.I(スンリ)が、8月12日に「バーニング・サン事件」に伴う売春あっせんなど複数の罪状で懲役3年の実刑判決を言い渡された。
同時に、追徴金11億5,690万ウォン(約1億1,000万円)の判決も下された。
この「バーニング・サン事件」は、2018年11月に起きた暴行事件を発端とする一連の事件や疑惑の総称として知られているが、事件当時、人気グループであったBIGBANGのメンバーであるV.I(スンリ)が関与していた事から、芸能界全体を巻き込む形で大きな話題となった。
この事件は、2018年11月24日の早朝、江南区論峴路にあるル・メリディアンソウルの地下にあり、有名なラッパーやDJの公演や豪華なサービスで知られ、芸能人や財界著名人が集っていたクラブ「バーニング・サン」で、男性客がセクハラされていた女性客をかばったことを発端とする暴行事件が起こった事に起因する。
この男性客は、12月14日にインターネット掲示板で事件を告発し、男性がクラブの関係者に集団で暴行された詳細が分かる写真付きで投稿されたのだ。ここから事態は大きく動き、デートレイプドラッグを使った性的暴行や麻薬販売など、バーニング・サンに関する様々な黒い噂や疑惑が浮上し、2019年2〜3月にV.I(スンリ)が海外投資家への売春斡旋やクラブの違法運営、脱税、麻薬、海外賭博などの容疑により事情聴取を受ける事になった。
▼ YGエンターテインメントにも影響広がる
V.I(スンリ)は同事件に伴い、業務上横領や性暴行犯罪の処罰などに関する特例法違反(カメラ等利用撮影)、売春あっせんなどの行為の処罰に関する法律違反、常習賭博、外国為替取引法違反、売春あっせんなどの行為の処罰に関する法律違反(売春)、特殊暴行教唆など…多数の罪状で起訴されており、今回実刑が下される形となった。
また、事件当時2019年3月11日には、V.Iは芸能界からの引退を表明し、同月13日には所属事務所であったYGエンターテインメントもV.Iとの専属契約を解除する事となった。加えて、同事務所所属 iKONのB.Iによる違法薬物使用の疑惑も浮上した事により、更なる騒動が勃発し、同年6月14日にはYGの代表 ヤン・ヒョンソクが代表取締役から退任する事となった。
これらの報道は当時センセーショナルに議論されたが、なぜこの様な事件が起きてしまったのだろうか...。
▼ アーティストの自由と道徳
BIGBANGが作る音楽は、独創的かつ心を打つ何かがある。
それは世界が熱狂した当時の人気から想像できる。彼らの音楽の凄さは、抜群のグルーヴ感を持った楽曲とステージ上で総合的に魅せる演出や、G-DRAGONを筆頭にアーティストが自らプロデュースまで介入する形で実現された芸術性の高さに現れている。また、このクリエイティビティを産んだ文化を形成したのは、彼らの所属事務所であったYGエンターテイメントの功績であったのは事実だろう。
韓国三大芸能事務所の中でも、アーティストの自由な表現を尊重する文化は、音楽史に多大な功績をもたらしたと言える。
しかし、当時の運営の中で「道徳」的な側面での教育は十分だったのだろうかは疑問符が付くかも知れない。アーティストの自由な表現を許容する事の先には、彼ら自身が世の中のレールを踏み外さないようにマネジメントする必要があると言える。
昨今では、NiziUのプロデューサーでもあるJ.Y.Park(パク・ジニョン)*が言及するアーティストに求められる要素としての「ダンス」「ボーカル」「スター性」「人柄」といった、特徴的な評価基準などは有名だが、アーティストにも道徳的な素養が求められている事は世の中の流れだ。
芸術的な評価と、それを世の中に還元する真摯な姿勢。表現者としては、今後大切にしていくべき視点だろう。
大坂なおみ選手に「日本人なのか?」オーストラリア紙が五輪最終聖火ランナーを「不適任」指摘… 各国メディアで批判も
「大坂なおみは日本人なのか?」
静かで熱い17日間の幕を閉じた東京オリンピックだが、上記のタイトルで、オーストラリアの日刊紙「オーストラリアン」電子版が2021年7月24日に公開した記事が各国メディアで波紋を呼んだ。
これは、同紙のスポーツライターであるウィル・スワントン氏が執筆した記事で、2021年には全豪オープン優勝者となった世界テニス選手 大阪なおみを東京オリンピックの最終聖火ランナーに選出したことが間違いであったと持論を展開したものだ。これに対して、各国のメディアから批判が続出したのだ。
このスワントン氏だが、オーストラリア国内の優れたスポーツ報道を表彰する「SportAustralia MediaAwards」を過去7回も受賞した経歴を持つ程の人物だが、今回の言及にはネガティブな声が寄せられる事となった。
▼ 大阪なおみ選手の国籍について
大阪なおみ選手は、2019年までは日本とアメリカの二重国籍だったが、22歳の誕生日を迎えるに当たり日本国籍を選択しており、現在の選手登録は全て日本国籍で行なっている。
このような背景がある事に対して、「大坂なおみ選手は1997年、大阪の中央区で生まれた。母親の環さんは日本人。父はハイチ人である。大坂が3歳のとき、一家はアメリカのニューヨーク州ロングアイランドに移り住んだ。それ以来、大坂はずっとアメリカにいる。もしこれがステート・オブ・オリジン(オーストラリアのラグビー・オールスター戦)の資格規定であれば、彼女は今大会でアメリカのジャージを着ているはずだ。」と主張した。
また、スワントン氏は「彼女は日本の伝統を誇りに思っている」としつつも、「日本の一般の人々からは、彼女との深いつながりは感じられない」などと意見を述べ、最終的には「彼女にライターを渡したのは間違いだったと思う」と主張したのだ。
▼ 問題視された「人種」に対する認識
この持論に対して、彼の「人種」に対する認識に批判が集まっている。
混血として生きてきた人にとって、その人が選択した国籍であれば、誰に何を言われる事はないはずだ。しかし、今回の件はそれを否定する様な意味合いを含んでいる為、多方面から「人種」に対する認識が誤っているのではないかと指摘が相次いでいる訳だ。
7月27日には、国外のイギリス日刊紙「The Times」電子版でも『If Naomi Osaka thinks she's Japanese, that's good enough for me』(大坂なおみが日本人だと思っているなら、それで十分)と題したコラムが掲載されるなど、今回の騒動に関するリベラルな対応主張とも取れる意見が述べられている。
人種差別的な見解に繋がるコメントは、往々にして慎重に検討し言及されるべきだが、今回のコメントは少し配慮が足りなかった様にも思われる。
この様な人種差別については、テイラー・スウィフトが、2020年に黒人への差別に抗議する「ブラック・ライブズ・マター」運動がアメリカだけでなく世界中に広がる中、彼女がツイッターを通じて運動の継続を呼び掛けた様に、世界中でも特に関心の高い話題のひとつだ。
今回の件では、大阪選手に注目が集まったが、世の中で起こりうる事象について公平な視点で物事を見極める事が望まれるだろう。
メンタリストDaiGoさんの生活保護者の命軽視発言の是非とは…
現在、主にYouTubeやニコニコ動画で活躍しているメンタリストDaigoが、8月7日にYouTube動画で「ホームレスの命はどうでもいい」「ホームレスが道端でのびてると、なんでコイツが我が物顔で寝てんだろうなと思う」などと発言し、批判が集まっている。
問題となった動画についての言及が増える中、現状を整理したい。
ー なぜ今回の様な発言が出たのか?
今回の動画内での発言は「【超激辛】科学的にバッサリ斬られたい人のための質疑応答」というタイトルの動画内で、視聴者からの質問に「超激辛」で答えたライブ配信中で出た発言であった。
視聴者の中からの質問として、幼少期に親から『全て間違ってる』と言われたことがトラウマになっているという相談が寄せられ、その質問にDaigoが回答した。「親に言われたこと、いじめられたから成功できなくてというのは理由にならんと思う。自分が与えられたハンデ、制約の中で工夫する人と、ハンデを言い訳のタネにして行動しない人生にする人に分かれる。言い訳にまみれて何も行動しない人生もあってもいいと思う。日本だったら生活保護もらえば生きていけるんで」と言及し、そこから生活保護やホームレスの話題に発展した。
▼ メンタリストDaigoのコメントとは
この動画内では「超激辛」で視聴者からの質問に回答するという前提付きではあったが、Daigoの発言コメントは以下の通りだ。
「僕は生活保護の人たちにお金払うために税金納めてるわけじゃないからね。生活保護の人達を食わせる金あるんだったら、ネコを救ってほしいと思うんで。生活保護の人、生きてても僕、得しないけどさ、ネコはさ、生きてれば得なんだよね。ネコが道端でのびてたら、かわいいんだけど、ホームレスのおっさんがのびてると、なんでコイツが我が物顔で段ボール着て寝てんだろうな、と思うもんね。今日は僕、辛口、ダークなんで。人間の命とネコの命、人間の命の方が重いとは全く思わない。自分にとって必要じゃない命は軽いんで。ホームレスの命はどうでもいい。どちらかっていうとホームレスはいない方が良くない?言っちゃ悪いけど。ジャマだし、プラスになんないし、くさいし、治安悪くなるしさ。もともと人間は群れにそぐわない、社会にそぐわない人間を処刑して生きていけるんですよ。同じですよ。」
人の命を軽視する様なコメント内容であった為、この動画に対しては多方面から批判の声が上がり、優生思想そのものの考え方であるなどの指摘が集中した。加えて、生活困窮者の支援を行う4団体がこの発言に対する抗議声明を発表するなど、その影響は広がりを見せており、これに対して、DaigoのYouTubeチャンネルでは以下の謝罪動画が8月14日に公開された。
▼ インフルエンサーとしての役割とは
今回問題となった発言は、弱者批判にも繋がる内容である為、現代社会では受け入れられ難い内容である事は事実だろう。
メンタリストDaigoの人気の原動力は、理論的な考えを持って率直な意見をストレートに述べるところに、世の中に発言したくても出来ない視聴者の共感する想いから形成されているものだと思う。また、これだけの共感を引き出せるインフルエンサーは、国内でも数える程しかいない事も事実であり、世の中を動かす事ができる影響力を持っているとも言える。今回の発言にも、彼なりの考えや想いがあったかも知れないが、世の中にネガティブな影響力を与えてしまう可能性がある様な言動や表現は望ましくないと言えるだろう。
YouTube登録者数 245万人(2021年8月時点)のインフルエンサーとしてのポジティブな影響力を、今後は期待したい。
音楽業界で働きたい人必見! 新卒・転職の就職におけるキャリアパスとは…

音楽業界で働きたい人必見! 新卒・転職の就職におけるキャリアパスとは...
音楽を聴いたりライブに行ったりするのが好きで、どうしても音楽業界で働きたい。ミュージシャンとして成功できなかったものの、裏方で音楽の仕事に携わりたい。そんな人は多いのではないでしょうか。
音楽業界は昔から変わらず、今でも人気業界の一つです。
新卒で入る場合、転職で入る場合、人によって様々なパターンがありますが、どんな場合でも、正しい方法でキャリアを積んでいけば、理想の音楽の仕事に就くことができます。今日は音楽業界で働きたい人向けに、新卒及び転職におけるキャリアパスについて解説します。
○ 音楽業界の職種にはどんなものがある?
一言で音楽業界と言っても、この業界には様々な職種が存在します。該当する仕事内容については、主に以下の様な業種があります。
宮崎駿 ジブリから学ぶ。売れるアーティストと売るアーティストの違い

宮崎駿 ジブリから学ぶ。売れるアーティストと売るアーティストの違いとは
私の友人にマッチングアプリのプロフィール欄に心血を注ぐ男がいる。
男はアプリをインストールした日から一週間以上いじくり回しているが一度もアカウントを公開していない。妙な黒歴史にならぬよう細心の注意を払い、自分の魅力が最大限伝わるよう自撮り写真の厳選から趣味等の説明まで抜かりなく作り込んでいた。もはや作品である。
自己紹介に関していい文章を書いてくれないかとスマホを渡されたので彼のひたむきな姿勢にならい、我ながら完璧なプロフィールを書き込み、なんとなく名前を「ムスカ大佐」にして勝手に公開したことがある。
後々かなりの喧騒で怒られたのだが、以外にもその見事なまでに整ったプロフィールと名前のギャップから想像以上にインプレッションが増え、なんやかんやとマッチングにこぎつけ男のアカウント運用は好発進となった。
音楽オンラインライブ成功の秘訣とは… アーティストがARやVRを活用する未来も

音楽オンラインライブ成功の秘訣とは... アーティストがARやVRを活用する未来も
アーティストがオンラインライブを成功させる秘訣は何か。
この問題は非常に難しい。コロナショックによっていままでのマネタイズ方法が見事に通用しなくなり、これによってダメージを受けていない音楽家などいないだろう。
既に行われたなかで成功例もあるが、思うように活動を変化させ、柔軟に対応できている人の方が少ないだろう。50万人が視聴したサザンオールスターズの配信や、一晩で300億売り上げた嵐など、明るいニュースも多いが、やはり難しい側面も多分にある。
空間の制約がなくなった分、全国、全世界どこにいても一度で同時に体験できてしまうため、同じ内容を複数の別の公演で行い収益を上げる通常のライブのようなやり方はむずかしくなり、一回一回で別の楽しみを提供するためのハードルはなかなか簡単に超えられないだろう。
オフラインのライブでしか味わえない一体感という体験を再現するため、VRなどの技術を使ってよりリアルを追求していく道も当然考えられるし、それがゆくゆく主流になっていく流れも十分納得できるが、やはり現状ではそれだけのテクノロジーを導入しきるのは難しい。できるようになったとしても、それらの技術が民主化するまでには相当の時間がかかることは間違いないので、以前のような、誰でも体一つで音楽空間を創造できた時代の完全再現は半分諦めて新たなやり方を考えていくのが懸命である。
TikTokで再認識か? 音楽の才能を補うアーティストのSNS攻略法とは…

TikTokで再認識か? 音楽の才能を補うアーティストのSNS攻略法とは...
昨今のTikTokブームなどで今一度再確認されたが、アーティストのSNS活用の重要性は最早語り尽くされている。その方法もある程度はパターンがはっきりしてきており、ざっくりとした説明では次のような4段階に分かれていると認識している。
・バズリ期: バズって認知を獲得する ・加速期: クオリティの高いオリジナル曲で一気に加速する ・ブレイク前期: その加速を維持できるよう、定期的に代表曲の発表まで話題を作る ・ブレイク期: 代表曲でチャートを席巻する
バズって売れたアーティストはだいたいこのパターンに思えるが、各フェーズの完成度で同じ程度のバズりでもその後の活躍には当然差が出てくる。
「バズリ期」は、認知が0の状態からの挑戦なのでもっとも苦しい時期で、忍耐力、アイデア、流行をみるアンテナが必要になる。
「加速期」は、クオリティの高いオリジナル曲ができているかというポイント。ここには私個人の音楽の趣味嗜好なども関わってくるため断定しづらいが、要点としてはKingGnu常田大希の「自分の価値観と大衆のそれをすり合わせるのには時間をかけた」というのと同じで、シンプルに売れる曲を作っているかということになる。音楽は必ず1人で完成せるものではないので、誰かと一緒につくることの難しさもこの段階で慣れられるかという課題がでてくる。
「ブレイク前期」ではバズリ期と同じかそれ以上に時間がかかることもあるため引き出しやできるだけ多くの手札が必要になる。
伸び悩む日本の音楽産業を3つの理由から分析してみた。データから見るストリーミングサービスとの関係性とは…

伸び悩む日本の音楽産業を3つの理由から分析してみた。データから見るストリーミングサービスとの関係性とは...
近年、絶え間ない変化にさらされている音楽業界。
CDが売れなくなって久しいが、音楽ストリーミングサービスの台頭やTikTokの様なショート動画と音楽を掛け合わせた新しいエンターテインメントの存在が、ティーン世代やZ世代を中心に広まり、今や音楽だけの商品価値ではエンターテインメントの市場において存在感を示すことが難しくなっているとも言える状況だ。
では、その音楽市場における変遷は、日本の音楽業界事態にどのような影響を与えてきたのだろうか...?
本記事では、日本と世界の音楽マーケットを比較しつつ、日本の音楽市場を考察していきたい。
嵐、aiko、米津玄師…人気アーティストから学ぶ「オンラインライブ」成功の秘訣とは…
コロナ禍の影響で、オンラインライブはスタンダードといえるものになっている。韓国の音楽グループ、BTS(防弾少年団)は、2020年に有料オンラインコンサートに75万人を動員し、大成功を収めた。
日本国内でも人気急上昇中のYOASOBIがユニットとして初のライブを無観客配信ライブで行うなど、その音楽活動における重要性が明らかになってきた。
▼ 嵐、aiko、米津玄師、YOASOBIのオンラインライブレポート
それでは、アーティストがオンラインライブを成功させる秘訣はとは一体何なのだろうか...。
当たり前だがオンラインライブとリアルライブの違いは、実際に演奏が行われている場に観客がいられるかどうかだ。リアルライブではできていた、ドキドキしながら会場に向かってグッズを購入して生のパフォーマンスを観て会場の熱気と一体感を感じて充足感を感じて家まで帰る…という一連の経験がオンラインライブでは敵わない。
そのため、オンラインライブ成功のためには実際にライブに行くという「体験」と、ただ画面上で演奏をみるという「視聴」のギャップを埋め、参加者にライブ特有の高揚感を少しでも感じてもらうことが重要だと考えられる。
ではここで、人気アーティストたちのオンラインライブでの試みを見てみよう。ライブの高揚感をつくりだし、ただの視聴ではない素敵なライブ体験を提供するためにどのような工夫がなされているだろうか...。
「This is 嵐 LIVE 2020.12.31」/ 嵐:
2020年12月31日に東京ドームで無観客で行われた、嵐活動休止前最後のライブである。このライブでは、事前にファンから嵐メンバーへのメッセージを募集したり、嵐の楽曲の歌唱動画やダンス動画を募集する企画が行われた。ライブ中に、メンバーへのサプライズとして天井に募集したメッセージが映し出されるという演出があった。
「Love Like Rock vol.9~別枠ちゃん~」/ aiko:
2020年10月17日に3つの配信メディアを通じて行われた。オンラインライブではあるがこのライブのためのオフィシャルグッズが作成され、オンライン販売が行われた。さらに視聴申し込みをするとライブ当日に合わせてライブチケットを模した「思い出チケット」なるものが届きライブ気分を味わえるという特典付きであった。
『FORTNITE』内ライブイベント / 米津玄師:
2020年8月7日から8日にかけてオンラインゲーム「FORTNITE」内で米津玄師のバーチャルライブが行われた。ゲーム内のモードを使用して、実際にライブ会場に向かったり手をたたいたりジャンプしたり、、という事をバーチャルの世界で体験することができる新しいイベントであった。
「KEEP OUT THEATER」/ YOASOBI:
2021年2月14日、新宿の建設中のビルの工事現場でYOASOBI初のワンマンライブとして行われた。メンバーが配信プラットフォームを通じてファンからのコメントが読めるようになっており、双方向のやり取りが行われた。さらに、ライブ終了後に文章やイラストなどを投稿することができるウェブサイト「note」上でライブレポートをファンから募集する企画が行われたという。参加したファン同士が感想や感動のポイントを共有でき、会場にいかずともほかのファンの存在を感じられる機会となった。
▼ まとめ
オンラインライブを盛り上げるためになされた様々な試みをみてきた。視聴者の存在を重視し、「参加者あってのライブ空間だ」という意識がにじみ出ていたのが印象的であった。オンラインライブ成功の秘訣は、やはり単なる「視聴」以上の体験をプラスアルファで提供し、参加者にライブを「体験」として楽しんでもらうことであると感じた。
また、今回はオンラインライブをリアルライブの代替といったような形で捉えたが、オンラインライブならではの強みといったものも確実にあり、そういったものを生かしたさらに質の高いオンラインライブが今後行われていく事も考えられる。デジタル時代の音楽体験としての地位を確立したオンラインライブに、これからも目が離せない。
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Spotify、ポッドキャスト収益化のための新ツールをすべてのクリエイターに提供開始
Spotifyは、2月に実施したバーチャルイベント「Stream On」にて、Spotify上でのポッドキャストの有料サブスクリプションを実現し、SpotifyのAudience Networkの中で独立系クリエイターたちが活発な活動を行えるようにポッドキャストでの収益化の選択肢を導入すると発表した。
また、4月28日には、あらゆるクリエイターに向け収益化オプションの提供を開始した。有料サブスクリプション、Spotifyのオープンアクセスプラットフォーム、そして独立系クリエイターのSpotify Audience Networkへの参加を公開した。
▼ 有料サブスクリプションプラットフォームとは
ポッドキャストのクリエイター向けに、発見されやすい環境を提供することで幅広いリスナーにリーチし、収益を最大化する有料サブスクリプションプラットフォームを提供開始した。4月28日より、まず米国内で提供を開始し、今後数ヶ月のうちにその他の国と地域にも拡大していくとの事だ。
この機能は、Anchorを通じてクリエイターに提供され、ポッドキャストクリエイターはエピソードを有料サブスクリプション専用に設定して、Spotifyやその他のポッドキャストプラットフォームに公開することができるようになる。クリエイターは、今後2年間はこの機能を無料で利用でき、サブスクリプションリスナーから得た収益を決済手数料を除き100%受け取ることができるとの事だ。なお、2023年からは、このツールの利用に5%の手数料が導入される予定との事だ。
Spotifyは、有料サブスクリプション専用コンテンツを広く配信できるようにすることで、ポッドキャストクリエイターが既存のリスナーの中からサブスクリプションリスナーの数を増やせるようにしたいと考えている。また、有料サブスクリプション専用コンテンツは、Spotifyのアプリ内で、通常のポッドキャストのエピソードと同様に検索や発見することが可能だ。
▼ Spotify オーディエンスネットワーク
さらに、Stream OnではSpotify Audience Network(SPAN)についても発表が行われた。SPANは、広告主が幅広いコンテンツを聴取するリスナーと繋がることができる初のオーディオ広告のマーケットプレイスです。すでにMegaphoneのパブリッシャーインベントリーをSPAN経由で提供しているが、5月1日からはAnchorを使っている独立系クリエイターにもSPANを開放し、多くの方がこの独自ツールを利用できるようになる予定だ。
このテクノロジーによって、RSSを利用した従来のポッドキャスト広告ソリューションよりもはるかに優れた価値を広告主に提供することができ、これによってより多くのクリエイターがポッドキャストから有意義な収益を上げられるようになると考えている。最終的にポッドキャスト市場により多くのお金が投入され、広告を通して収益化を目指すクリエイターに利益をもたらすとSpotifyは予測している。
なお、クリエイターが有料サブスクリプションを設定する方法は、Anchorのニュースブログ(英語) で確認いただく事ができる。
※ Anchorのニュースブログ: https://blog.anchor.fm/updates/paidsubscriptions
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