Author: 石原 史彌

「SKY-HI」が、人生を賭けて挑む挑戦とは…?
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「SKY-HI」が、人生を賭けて挑む挑戦とは…?

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近頃、音楽のジャンルというのは細分化の一途を辿っていて唐揚げ専門店くらい量が増えつづけている。某からあげ屋で働く友人に「でも全部同じ唐揚げだよな」と言ったら... 「お前は(食の種類の数=提供する会社の数)でこれだけの食文化が育つと思ってるのか?競争相手がいるからクオリティが上がっていくんだ。それが現代の産業ってもんだ。そもそも資本主義というのは(以下略)」と跳ねた油のような勢いが止まらなくなっていた。勘弁して欲しい。分かってる。唐揚げは美味い。 自分たちのジャンルに強いアイデンティティを持っているという意味で、ラッパーというアーティストは他とは一線を画しているように思える。世間の勝手なカテゴライズにはハマってなるものかという信念が楽曲に現れている音楽性も珍しくない。 そこで最近私がまとめた、これなら問題ないだろうという太めの線引きを紹介したい。 ざっくりとラッパーを次の3つに分けて考えてみる。 1. ラップだけをやる人 2. ラップ以外もやる人 3. SKI-HI 具体的に説明します。 1. ラップだけをやる人 最も一般的でおそらく人口も最大。 2. ラップ以外もやる人 メロディも歌って作曲もやって、大衆性、商業性なども視野に入れて普通の人がイメージするアーティストとしての活動もやる人。今でいうとCreepy Nutsが分かりやすいかも 3. SKY-HI: 本名 日高光啓(ひだか みつひろ) ラップやってメロディも歌って作曲もやって、ピアノ弾いてたぶんDTMでゴリゴリの編曲までやって、AAAでメジャーデビューしてドームツアーやって、”才能を殺さないために”をスローガンとして株式会社BMSGを設立して社長やって、Avexと共同設立したレーベル「B-ME」を立ち上げて、自腹で1億投資してボーイズグループ発掘オーディション「THE FIRST」を2020年末から開催。(ちなみに早稲田出身、ちなみに国語の全国模試1位、ちなみに元ジャニーズJr.エトセトラet ceteraえとせt….) どゆこと...?

アーティストでありプロデューサー

こんなに何足ものわらじ履きこなしてんの大谷翔平くらいしか知らんぞ。 しかも、プロデュース業と現役のアーティスト活動を並行してんのがすごい。 こないだ、THE FIRST TAKEで「何様」を歌ってまして。2021/10/22の時点で400万再生に高評価8.9万。これはしっかりちゃんと人気の人の数字です。 裏方が得意なのかと思ったらしっかり音楽力も強い。セカンドキャリアというより色んな職業を同時並行でこなすパラレルキャリアの音楽界における1例として心から尊敬します。 ...と、まあここまで彼のすごさを長々並べましたが、個人的に一番すごいと思ってることを述べます。 使命感です。 ※ SKY-HI × たなか - 何様 feat. ぼくのりりっくのぼうよみ / THE FIRST TAKE

運がなくても売れる世界

音楽界を見てて日本が世界に劣ってるってのは共通認識だと思います。だって世界ですから。 ただ彼はそこで止まらず自腹で1億出してまで新しいアーティストを生み出して世界と戦おうとしてる。 1億ですよ? 素直に思いません? なんでそこまでするんだって。 彼はアーティストとしてすでに成功してる。でも若い才能が埋もれてくのを見てきて動かずにはいられなかった。俺なら素通ります。 マンガ「バクマン」の主人公が漫画家として食べていくための3条件を挙げてます。 1. うぬぼれ 2. 努力 3. 運 うぬぼれるほど自信を持って進め。 努力しろ。 そして運。 ここからは推測です。 SKY-HIはおそらくこの3つ目の条件 “運” の要素をなくそうとしてる。 アーティストとして成功するには運が必要ってのは全員わかってるけど、ただそれが納得いかないんじゃないかと。そんで誰かがやらなきゃいけないから俺がやる、と。 インタビューで「なぜ1億も?」って聞かれて 「自分の人生を賭けてもいるから」と答えてました。 すげー人がいるもんですよ。 思いついてもやるかね普通。 素直に応援したいと思いました。 本気で時代を変えようとしてるんだなと。 一般人の自分も何か貢献したいと思ったら、SKY-HIの事務所からデビューした噂の「BE:FIRST」の活動のためにクラウドファンディングをしてるそうで、一助になりたいという方は是非見た方がいいと思います。 -- メディア運営:Evening Music Records Inc.
「Da-iCE」の歌はなぜ歌いたくなるのか…?
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「Da-iCE」の歌はなぜ歌いたくなるのか…?

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確かになる。 なるし、何かに負けたような気がして煮え切らない感情になる。 人間は特定の情報を脳内で自動的にリンクさせる生き物らしく、文章を黙読するときにもその音がリンクした情報に基づいて脳内再生される。五七五の文字列見たらとりあえずあのリズムで読んじゃうみたいなやつ。 では、みなさん。次の文章からどんな音が再生されますか?  「離さないって決めたから」  「守りたいって言ったのさ」 は〜〜〜〜なっさなぁいってぇーー きぃめぇたかーらーーー まぁ〜〜〜〜もおりたーいっってー いぃいぃた⤵︎のーさーー ...以外の音が脳内再生された人にはまったく伝わらない文章が、あと1,200文字くらい続くので、まずMVを見てください。 5人組ダンスボーカルDa-iCEの「CITRUS」です。 とりあえず見てきてください。 ※ CITRUS / YouTube動画:

Da-iCEの歌は、なぜ歌いたくなるのか...?

私は、週8でカラオケにいくタイプなんですけど、初めてこの曲を聞いたときこう思いました。 「これカラオケで歌ったらぜったい気持ちいいな。(歌えないけど)」 「ここにきて伴奏は小室進行か、やっぱいいな。(弾けないけど)」 「ツインボーカルもダンスすんだ。実質ボーカル2人ダンサー5人じゃん。(踊れないけど)」 風呂場で熱唱してみて、難易度に絶望した辺りでなんとなく考えてみました。 「この曲歌いたくなるのってなんでなんだ...?」 音楽論かと思わせておいてこれはちゃんとDa-iCEの話です。 約1年前、2020/11/10に公開されたリリックビデオは2021/10/15現在で2千万再生を超えてます。ストリーミングの総再生数が1億を突破した背景には、TikTokなどでのカバー動画が量産されたことによる拡散が一旦を担ってるのは間違いないでしょう。ちなみに極主婦道の主題歌です。 極主婦道はYouTubeの広告で一時期のTikTokくらい流れてきてたんですけど、まあカバー動画による拡散力の方がストリーミングには影響しやすいと思うので今回は2次クリエイターが火付け役になった爆発の成功例と取れると思います。 しかしそう単純な話でもないかもしれません。さっき「ちゃんとDa-iCEの話です」といった訳を説明します。瑛人の「香水」しかり、和ぬかの「寄り酔い」しかり、2次クリエイターを巻き込むならカバーしやすい構成にするのがセオリーです。 では聞きますが、「CITRUS」って歌いやすいですか...? 最高音は「愛を込めて花束を」のサビと同じ高さです。ミセスの「青と夏」のサビ頭 ”なつがはじまったあいずがした” みたいな徐々に階段的に上がっていくメロディーでもないです。サビがきたら一発であの最高音を出さなきゃならない。 最後は転調までしてキーが上がります。歌ってみたら1500メートル走より疲れました。 ツインボーカルです。 無理です普通に考えて...。 ただその難しさを超えるほど、2人のボーカルに圧倒的な魅力がある。あの歌声を聞くとやっぱり口ずさんでしまう。真似したくなる。弦が無駄なく張ったような花村想太の声とどっしりと安定感があり、太さのブレない大野雄大。 2人のバランスとMVのダンスをみててもこだわり抜いたパフォーマンスに引き込まれる。 ライブパフォーマンスをみてもその安定感はさすがとしか言いようがない。

Da-iCEのこれから

Da-iCEは現在、8月から6ヶ月連続のシングルリリースを掲げており、CITRUSはその第4段です。 これまでもポテンシャルは日本でもトップレベルだったがうまく突き抜けるのに時間がかかってた印象でしたけど、この一発で自分を含め世間が虜になっていくんだろうなと思うと、もっと早く見つけとけばよかったってなる日も近い気がします。 -- メディア運営:Evening Music Records Inc.
で、10月無口な君は忘れられました?
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で、10月無口な君は忘れられました?

10月は季節の変化が感じられて好きである。 8月も9月も始めから終わりまで夏だが、10月は上旬に夏の名残を感じられて下旬では冬の先走りみたいなのが見えてくる。季節は1ページのワンシーンではなく1冊の起承転結の流れを表してるということを思い出させてくれる。 ここで個人的ニュースをお知らせしたい。読者の皆さんにはまったく興味がないだろうがつい先日彼女に振られました。 10月の出来事です。 もうじき大学2年になろうというタイミングです。 2ヶ月後はわたくしの誕生日です。西郷隆盛と同じ誕生日です。 隆盛という名前は本人の父親と同名らしいです。 父親の親友が市役所に間違えて父親の名前で提出してしまって隆盛という名前になったので仕方なくその名前を名乗っていたらしいです。意味が分からない。 話を戻そう。 おとなしげでめちゃめちゃいい彼女だったんですがまあ振られまして留年した時くらい落ち込んでる真っ最中にYouTubeの関連動画にかわいい女の子のサムネとこんな文字列が出現した。 「10月無口な君を忘れる」 ▼ タイトルがすごい まあ私自身文学や詩の表現技法に明るいわけでもないのでどのくらいすごいのか分かりません。 ただ、いいじゃないすか。 余計な助詞を挟まずに接続された ”10月” と ”無口な君を忘れる”。 このダイレクトさがこっちの予想したリズムを裏切ってくれる。 「10月は無口な君を忘れる」 「10月で無口な君を忘れる」 「10月には無口な君を忘れる」 普通。 普遍。 『10月無口な君を忘れる』 これである。 試しに10月を動作主にしてみる。 「10月が無口な君を忘れる」 無生物が動作主になるっていうギャップはいいけど、あのダイレクトさが持つ威力には叶わない。 そして ”無口な君”。 無口である。 君を修飾する言葉は ”無口な”。 ”静かな” でも ”穏やかな” でも ”おとなしい” でもない。 ”無口な” これだけで作中の2人がどんな日々を過ごしてきたのか一瞬で想像できる。 ローラのような快活で天真爛漫な女子ではなく寡黙であんにゅいな小松菜奈のような人物。でも、never young beachの「お別れの歌」の小松菜奈じゃなくて「恋は雨上がりのように」の主人公みたいな。 だけどイントロの前の語りにこうある。 「最後くらいこっちみてよ」 自己主張のある彼女が言う「こっちを見て」ではなく、無口な君が遅い朝にまだ半分寝てる彼氏に向けて絞り出した... 「最後くらい、こっち見てよ」 いいんすよ。 この感じ。 コレサワの「タバコ」でもっと僕を見ててよって主張しすぎて後悔してた女子に、言わなかったら言わなかったでこういう別れもありますよと伝えたい。 ▼ 新曲「嘘つき」をリリース 特に何が解決された訳でもないんですけど、どっぷりとハマってしまった。そんなあたらよがこの10月に新曲「嘘つき」をリリースしまして、しかもそれが「10月無口な君を忘れる」を男性目線から描いた曲らしいです。 「嘘つき」 おお。嘘つき。 シンプル。 いや、まあこのタイトル自体はシンプルです。重要なのはそのコンセプトなんすよ。 それ自体はよくある作品の製作パターンだと思います。優里の「ドライフラワー」も前作のアフターストーリっていうコンセプトでヒットしてるし再現性あるよなってのは。 ただ、今回あたらよの「嘘つき」では前作との繋げ方がすごい自然で「10月無口な君を忘れる」を鬼リピしてるリスナーとしては聞き心地がめちゃめちゃいい。 具体的には「嘘つき」のラスサビと「10月無口な君を忘れる」のマッシュアップがすごい。ボーカルのひとみが歌う「嘘つき」の歌詞に「10月無口な君を忘れる」のサビを男性ボーカルのまーしーが掛け合い形式で追いかけていくのはまさに男女のすれ違いって感じで、しみる。 今回は男女それぞれの視点でストーリーを展開したけど、個人的にはこの先の2人の物語みたいなのがめちゃめちゃ気になる。 会って尋ねたい。 ...で、10月無口な君は忘れられました? ※ あたらよ - 10月無口な君を忘れる(Music Video): https://youtu.be/zO8yNYEsYTc -- メディア運営:Evening Music Records Inc.
BE:FIRST(ビーファースト)が、日本音楽界の未来を見せる理由とは…
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BE:FIRST(ビーファースト)が、日本音楽界の未来を見せる理由とは…

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私はテレビを見ない。 というかテレビが家にない。 連ドラを連続でみる習慣がないのと、YouTubeの利便性にあやかって動画や音楽はスマホで見るのが生活のほとんどである。 そんな中、つい先日YouTubeで「Kick Start」という楽曲が目につき、なんとなく再生してみたのだが個人的にドストライクだった。驚くほどドストライクだった。 最初のイントロから体が縦に揺れるトラック。乗ったリズムが途切れないラップ調に飽きさせない展開とラスサビの転調。私好みだと感動した。のだが正直なところなぜこんなにも人気なのかがわからなかった。 再生数やYouTubeのチャンネル登録者数の伸びはすごく、いやでも目に付くほど話題になっていたはずだがそれまでまるで聞いたことがなかった。 「Kick Start」は公開から2日後の10月8日現在で74万再生、急上昇ランク2位を記録しているのだがその答えはこのアーティストが結成されたオーディションの情報を日テレのすっきりが大々的に取り上げていることにあった。テレビレス生活も考えものである。 ▼ Sky-Hiが自腹で1億投資 元AAAのSky-Hiが自腹で1億投資し主催したオーディションから生まれたダンスボーカルユニット「BE:FIRST」(ビーファーストと読む)のメジャーデビューに先駆けて配信されたカップリング曲、それが「Kick Start」である。 1億という金額から並々ならぬ決意を感じる。正直ビビった。 調べてみると平均年齢は20歳。最年少のRYUHEIはなんと14歳という若さである。 ちなみに彼はプレデビュー曲「 Shining One」のMVでは冒頭でセンターの歌い出しを担当しており、驚くほどの安定感を見せつけている。 若さとクオリティの両立。 すごいアーティストが出てきたと心から思う。と同時にこれまでも多くいたダンスボーカルユニットとの最大の違いはなんだろうか考える上で、BE:FIRSTの圧倒的なオリジナリティについて深堀りたい。 Sky-Hi主催ではあるがAAAやDa-iCEなどの文脈を色濃く受け継いでいる訳でもない新しさを追求しており、いい意味で王道のJpopらしさが無い。そしてそのクオリティに一切の妥協もない。しかも本人たちに作詞や振り付けを担当させることでファンはパフォーマンスだけでなくその作品が作られた背景や意味にも入り込むことができる。 ラップのパートはやはり一流のそれを感じさせるし、ダンスクオリティに英語の発音、高音の発声に至るまで漏れなく全て出来上がっているという印象である。 オーディションで共に切磋琢磨してきたライバルであり仲間でもあった同志への想いなども反映している歌詞には共感できるパートが多分にある。 オーディションから掲げてきた3つの軸... ・クオリティファースト ・クリエイティブファースト ・アーティシズムファースト ...という理念が見事に反映されてる作品となっており、デビュー曲の「Gifted.」がどんな作品に仕上がるのかが非常に楽しみになっている。 ▼ 世界を見据えた挑戦 Sky-Hiは今回のオーディションにおいて、「音楽との距離が近いグループというのは、今の日本に、東アジアに、そして世界にとって必要であると強く認識していたし、危機感も感じていて、そういった志を掲げていました。」と語っている。 個人的な捉え方になるが ”危機感” とはすなわちKpopなどの台頭で世界進出に成功したアジア勢に遅れを取るまいというアグレッシブな挑戦であり、乱暴な解釈をすれば多様化し、ガラパゴス的に発展する国内音楽産業に対する前衛的な姿勢とも取れる。 大袈裟な話ではなく、BE:FIRSTというアーティストがこれまでの日本に前例の無い新しい方向性を提示してくれるのではないかという圧倒的なワクワク感が拭えないことをどうか読者の皆さんにも共有したい。 -- メディア運営:Evening Music Records Inc.