椎名林檎、新アルバムでPerfumeのっち・新しい学校のリーダーズらを迎えたコラボ披露
5月29日に新しくリリースされた椎名林檎5年ぶりのアルバム『放生会(読み:ほうじょうや)』がみせる、豪華な面子とのコラボレーションが今話題になっている。
前作のアルバム『三毒史』では、男声とのフュージョンでさらに魅力的なアーティストとしての格を見せつけた彼女だが、今回挑んだのは7人の歌姫との化学反応。
発表済みの6曲に新曲7曲を迎えた盛りだくさんの内容になっており、どの楽曲を聴いても彼女が作り出す独特の雰囲気に、きっとあなたも溺れてしまうだろう。
手練れの演奏家たちも集結させており、彼らによって届けれられる慈悲深いアンサンブルはもちろん最高級。
コラボにはPerfumeのっち・新しい学校のリーダーズ・AIなど
今回椎名林檎と共に極上の音楽体験を届けてくれるのは7人の歌姫たち。 親交の深い宇多田ヒカルを筆頭に、tricotやジェニーハイのボーカリストとして活躍する中嶋イッキュウ、AI、Perfumeのっち、新しい学校のリーダーズ、Daoko、チャラン・ポ・ランタンのもも、といったように今話題の歌姫たちを大集結させた豪華なコラボレーションが実現している。 宇多田ヒカル以降の6人は初めて椎名と共演することとなったが、それぞれ公開されたMVを見てみるとなんとびっくり。 誰一人として負けず劣らず、椎名林檎との融合のそれを完璧にこなしているのである。 そのMVの中でもいっとう再生回数が伸びているのが、Perfumeのっちとのコラボ曲「初KO勝ち」。 椎名林檎とのっち「初KO勝ち」MV: デビュー25年目にして初・Perfumeからソロアーティスト活動をしたのっちが起こす椎名林檎との化学変化。その真新しい雰囲気に魅せられる人が続出しているのだとか。 こんなかっこいいのっち見たことない、大正解すぎるコラボだ、といったような賞賛の声が多く寄せられている。 新しい学校のリーダーズとの楽曲「ドラ1独走」では、リード・ボーカルを務めるSUZUKAがエレキギターを手に、ステージ上にて椎名林檎と他のメンバー全員で、クールで穏やかながらもエネルギッシュなパフォーマンスを披露している。 椎名林檎と新しい学校のリーダーズ「ドラ1独走」MV: まさに”完璧にハマったデュエット”。 コメント欄では、椎名林檎の曲にSUZUKAの声がマッチしすぎている等、彼女らが生み出す音楽の親和性の高さについて多く語られている。他アーティストらとのコラボ曲もそれぞれ個性を出しつつ、しかしそこに椎名林檎らしさを上手く表現した上質な楽曲たちに仕上がっている。 どのMVでも使われているステージのセットは同じなのに、どれも全く違った雰囲気や世界観を感じさせる、まさに天才の所業である。どこか艶っぽく、力強く、カッコ良くてラグジュアリーな音に、彼女らしい日本語の美しさを魅せつける。 椎名林檎がそれぞれのコラボアーティストの”色”を最大限に活かした、彼女自身の音楽を目の当たりにしてほしい。東京事変が新曲「選ばれざる国民」をリリースし、解散後8年目で再結成を宣言した3つの理由
◆ 東京事変が新曲「選ばれざる国民」をリリースし、解散後8年目で再結成を宣言した3つの理由
東京事変。
昨今アイドルグループが幅を利かせる音楽業界の中でも、硬派に楽曲制作に向き合い、さもアーティストと言わんばかりの楽曲をリリースしてきたのは、彼女らだろう。実力派のアーティストというイメージが強い東京事変だが、椎名林檎率いる順調なアーティスト活動を続けていたが、2012年に解散してしまって以来、なりを潜めていた。
今回リリースした「選ばれざる国民」だが、まだ聴いていない方は聴いてみて欲しい。「若干大人しい感じになった...?」と感じたのは私だけかも知れないが、東京事変が出るなら他は黙るという感じに、ぶいぶい言わせていた2012年の解散前とはまた違った良さを感じられるだろう。
本記事では、東京事変がこのタイミングで復活した3つの理由を探っていきたい。
◆ ドラマー 刄田綴色の逮捕事件の熱りが冷めた...
東京事変ファン。または、椎名林檎ファンの皆さんには、水をさすような話だが。2012年の解散理由は諸説あるが、東京事変のドラマー 刄田綴色の逮捕事件が一因として考えられていた。
今回の復活理由の1つ目としては、この逮捕騒動の熱りが冷めたことがあるのかも知れない。すでに8年経っているし、ファンの間では根強く復活の要望が出ていたアーティストでもあるし、良いタイミングなのだろうという判断かも知れない。この事件のの背景だが、結構ロックな事件(?)で、2011年2月10日の夜、三鷹市内の民家から「風呂場のガラスが割られた」と通報があったとのことで、現場に駆けつけた警察官がいた。そのガラスを割った騒動を起こした張本人が刄田綴色だったのだ。ただ、ここで悪かったのが、警察官に刄田が、体当たりをしたという事で公務執行妨害で逮捕されている。この騒動の理由だが、お酒に酔っていたとのことだったが、当時は小向美奈子などの薬物問題でワイドショーが持ちきりだったこともあり、一瞬薬物か...とも思ったが、その報道はなされていなかった。警察絡みなので薬物関連はなかったのだろうが、かなりハードな酔い方をしていたことは間違いない。
◆ 2020年の東京オリンピックの時に復活すると伏線を張っていたから...
2つ目の復活理由としては、解散前の「ただならぬ関係」のPVで表現されているのだが、この曲は東京事変が解散後にリリースされた楽曲だが、PVの内容が東京オリンピックを連想させるような内容となっているとのこと。
そう。今年2020年は東京オリンピックの年だ。タイミング的には出来すぎている。椎名林檎も推し量ったのだろうか。と妄想は膨らむばかりだ。ただ、解散前に復活時期もプランニングしてPV制作を行っていたのであれば、計画的すぎるのでは...笑 と思ってしまう。
そして、3つ目の復活理由は、椎名林檎の元夫である弥吉淳二さんの死去から、彼女が復活したという線が考えられるのではないかと。東京事変の顔と言える椎名林檎だが、結構ハードな人生を送っている。今は別の伴侶を見つけ、安定した生活を送れているのかも知れないが、元夫の弥吉淳二さんとの結婚はまさに絵に描いたような泥沼劇だった。2000年11月に、椎名林檎の自身の公式ブログで弥吉さんとの結婚を発表しているが、その翌年2001年1月末には子供を授かっており、当時妊娠5ヶ月目だったという情報も世間を驚かせていた。ただ、この元夫の弥吉さんは、当時9月に前妻と離婚し、その2ヶ月後の11月に椎名林檎と入籍しているというスピード感。デキ婚ではなかったようだが、世間からのバッシングは免れないのは間違いなく、椎名林檎や周辺スタッフ含め、さぞ大変だったと思う。さらに、周囲の反対を押し切る形で出産まで踏み切ったのだが、出産後すぐの2002年1月に、椎名林檎と弥吉は離婚してしまうという顛末だった。
その後、子育てをしながらもアーティスト活動を継続していられたのは、弥吉氏も良い父親出会ったとのことだが、2018年に彼が死去している。東京事変の解散時期である2012年以降、子育てに多忙な時期を過ごしていたと思われる椎名林檎も、としても相当なショックだったのかも知れないが、節目的な区切りが家族としても付き、今回の東京事変の復活につながっているのかも知れない。
ちなみに、椎名林檎は、第2の夫となる児玉裕一さんという方と再婚をしており、この方は元電通の天才映像ディレクターのようだ。彼女のPVも手掛けているようで、まさにアーティスト一筋の家系と言える。そんな、ロックでハードな人生を送っている椎名林檎だが、彼女が奏でる音楽に今後期待だ。
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