コロナ禍の影響で、オンラインライブはスタンダードといえるものになっている。韓国の音楽グループ、BTS(防弾少年団)は、2020年に有料オンラインコンサートに75万人を動員し、大成功を収めた。
日本国内でも人気急上昇中のYOASOBIがユニットとして初のライブを無観客配信ライブで行うなど、その音楽活動における重要性が明らかになってきた。
▼ 嵐、aiko、米津玄師、YOASOBIのオンラインライブレポート
それでは、アーティストがオンラインライブを成功させる秘訣はとは一体何なのだろうか...。
当たり前だがオンラインライブとリアルライブの違いは、実際に演奏が行われている場に観客がいられるかどうかだ。リアルライブではできていた、ドキドキしながら会場に向かってグッズを購入して生のパフォーマンスを観て会場の熱気と一体感を感じて充足感を感じて家まで帰る…という一連の経験がオンラインライブでは敵わない。
そのため、オンラインライブ成功のためには実際にライブに行くという「体験」と、ただ画面上で演奏をみるという「視聴」のギャップを埋め、参加者にライブ特有の高揚感を少しでも感じてもらうことが重要だと考えられる。
ではここで、人気アーティストたちのオンラインライブでの試みを見てみよう。ライブの高揚感をつくりだし、ただの視聴ではない素敵なライブ体験を提供するためにどのような工夫がなされているだろうか...。
「This is 嵐 LIVE 2020.12.31」/ 嵐:
2020年12月31日に東京ドームで無観客で行われた、嵐活動休止前最後のライブである。このライブでは、事前にファンから嵐メンバーへのメッセージを募集したり、嵐の楽曲の歌唱動画やダンス動画を募集する企画が行われた。ライブ中に、メンバーへのサプライズとして天井に募集したメッセージが映し出されるという演出があった。
「Love Like Rock vol.9~別枠ちゃん~」/ aiko:
2020年10月17日に3つの配信メディアを通じて行われた。オンラインライブではあるがこのライブのためのオフィシャルグッズが作成され、オンライン販売が行われた。さらに視聴申し込みをするとライブ当日に合わせてライブチケットを模した「思い出チケット」なるものが届きライブ気分を味わえるという特典付きであった。
『FORTNITE』内ライブイベント / 米津玄師:
2020年8月7日から8日にかけてオンラインゲーム「FORTNITE」内で米津玄師のバーチャルライブが行われた。ゲーム内のモードを使用して、実際にライブ会場に向かったり手をたたいたりジャンプしたり、、という事をバーチャルの世界で体験することができる新しいイベントであった。
「KEEP OUT THEATER」/ YOASOBI:
2021年2月14日、新宿の建設中のビルの工事現場でYOASOBI初のワンマンライブとして行われた。メンバーが配信プラットフォームを通じてファンからのコメントが読めるようになっており、双方向のやり取りが行われた。さらに、ライブ終了後に文章やイラストなどを投稿することができるウェブサイト「note」上でライブレポートをファンから募集する企画が行われたという。参加したファン同士が感想や感動のポイントを共有でき、会場にいかずともほかのファンの存在を感じられる機会となった。
▼ まとめ
オンラインライブを盛り上げるためになされた様々な試みをみてきた。視聴者の存在を重視し、「参加者あってのライブ空間だ」という意識がにじみ出ていたのが印象的であった。オンラインライブ成功の秘訣は、やはり単なる「視聴」以上の体験をプラスアルファで提供し、参加者にライブを「体験」として楽しんでもらうことであると感じた。
また、今回はオンラインライブをリアルライブの代替といったような形で捉えたが、オンラインライブならではの強みといったものも確実にあり、そういったものを生かしたさらに質の高いオンラインライブが今後行われていく事も考えられる。デジタル時代の音楽体験としての地位を確立したオンラインライブに、これからも目が離せない。
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メディア運営:Evening Music Records Inc.
本日、大みそかで活動を休止するジャニーズのアイドルグループ「嵐」が、オンラインライブ 「This is 嵐」でその活動のフィナーレを飾ることになった。
新型コロナウイルスで音楽業界自体への影響が大きい中、オンラインライブ の形でファンの声に応える形となる今回のライブだが、今まで何度もライブを開いた東京都内の会場の周辺では、ホテルの窓に31日夜、別れを惜しむファンたちの熱いメッセージが届いていた。そのメッセージには「ありがとうARASHI」「嵐 21年間ありがとう」などと記載されており、ファンの気持ちがストレートに綴られていた。
また、今回のオンラインライブには、見逃し配信は予定されていないとの事前発表であるため、通信環境などが気がかりなファンも多いと思うが、配信映像の録画は禁止されている。運営上のルールであるため、節度を守った視聴が必要となるが、嵐の最後の活躍とあっては記録に残る形で手にしておきたい気持ちが残るのも正直なところだろう。しっかりとライブ視聴の映像を目に焼きるける必要がありそうだ。
彼らの21年間の活動に感謝をしつつ、最後となるフィナーレまで応援したい。
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運営:Evening Music Records
テレビ朝日系の人気音楽番組・ミュージックステーション。
9月18日の放送では、新曲『Whenever You Call』で注目を集める嵐が出演した。他にも、Creepy Nuts、Perfume、V6、宮本浩次という、まさにミュージック・ステーションらしい多方面からのアーティストが集うラインナップとなっていた。
中でも一番注目を集めていたのは嵐だ。当番組で披露した『Whenevr You Call』は、世界的アーティストのブルーノ・マーズから提供された楽曲でもあり、多方面から注目を集めている楽曲だ。
全リリックを英語で歌うこの曲は、嵐と言うグループの世界的な人気をさらに拡大させた1曲とも言えるだろう。
また、常に日本の音楽シーンの最先端を取り上げてきたミュージックステーションだが、現在でも音楽ファンにとって貴重な情報収集の場でもある。
◆ メジャー国内アーティストはもちろん、時には外タレも!幅広いラインナップを構築してきたMステの功績。
ミュージックステーションは、数ある音楽番組の中でも非常に歴史の長い番組である。
放送開始は1986年、まさに幅広い年代の層に通ずる音楽番組であり、長きに渡って毎週金曜日の夜を盛り上げてきた。登場するアーティストのジャンルも非常に幅が広く、その多くはやはり国内アーティストであるが、時には人気海外アーティストの出演もある等、その度に注目を集めてきた。
ロックファンにとっては、Red Hot Chili Peppers、Oasis、Green Dayなど大御所ロックバンドが出演していたのは記憶に新しいところだ。尤も、自国では観られない異様な日本番組の演出に戸惑い、自身のSNS公式アカウントで不満を吐露したアーティストが過去いた事も事実であるが... 多様なアーティストが出演する同番組は、現在の最新の音楽シーンがリアルタイムのパフォーマンスで届けられる最高の舞台と言える。
何れにせよ今後もミュージックステーションという番組は続いていく事だろう。これからはどの様なアーティストの出演が見られるのか楽しみだ。
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メディア運営:Evening Music Records株式会社