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嵐やBTSのファンが、ビルボード対策垢を作るのはなぜ?
増田 彩乃( Evening Music Records )
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どのアーティストにもファンがいる。その熱烈度合いはそれぞれ異なるだろうが、好きなアーティストに対して「売れてほしい」と願う人は多いだろう。
では、日本の音楽業界で「売れる」とは一体何なのだろう。いまや「CDが売れる曲」と「みんなが知っている流行りの曲」は異なっている。「推し」が活躍のフィールドを広げていくために、我々は何ができるのだろうか。
2021年上半期の総合ソング・チャート<Billboard JAPAN HIT 100>によると、1位は優里の「ドライフラワー」、2位はLiSAの「炎」、3位はBTSの「Dynamite」、4位はYOASOBIの「夜に駆ける」、5位はAdoの「うっせぇわ」であった。
これらの曲は確かに今年耳にする機会が非常に多かった。誰もが認める「今年流行った曲」であろう。では、上半期に売れたCDは何だったのであろうか。
上半期CDシングルセールスランキングによると、1位はSnowManの「Grandure」、2位は乃木坂46の「僕は僕を好きになる」、3位はKing&Princeの「I promise」、4位は櫻坂46の「Nobody’s fault」、5位はSixTONESの「僕が僕じゃないみたいだ」である。CD売り上げはAKB系列のグループとジャニーズグループが強い。
これらのグループは一定数の固定ファンがいること、同CDを複数買いする熱狂的ファンの存在があるだろう。
推しが日本の音楽業界で「売れる」ためには...
この2つのランキングを比べると、CDの売り上げだけが流行の指標でないことは一目瞭然だ。「みんなが知っている」、「趣味が異なる同年代が集まった時に無難に盛り上がれる」、つまり流行に敏感な若年層の心をつかみ、その年の象徴となるような曲はビルボードで上位にランクインした曲であるだろう。
なぜこの2つのランキングには差が生まれるのであろう。それはビルボードのランキングを決める指標が複雑であるからだ。ビルボードはCD売り上げ、ダウンロード数、ストリーミング数、ラジオ、ルックアップ、Twitter、動画再生回数、カラオケという8つの指標がある。要するに、CDが売れなくとも、たくさんの人がその曲についてツイートをしていれば、カラオケで歌っていれば、上位にランクインすることができる。
これらのことから、推しが日本の音楽業界で「売れる」ためには、もはやそのアーティストにお金を使うことだけでは対応しきれなくなっている。そのアーティストについて自ら発信し、動画を回し、ラジオにリクエストを送る…。本当にそのアーティストが売れてほしいのならば、我々はお金だけではなく、時間を使わなければいけない。
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ビルボードを意識してみては...
最後に、簡単に好きなアーティストのビルボードランクインを後押しできる方法をお伝えしようと思う。
最も手軽な方法は「Twitter」である。ツイートする際のコツは、略称を使わないことである。アーティスト名と楽曲名を略さず正確にツイートに盛り込むことがポイントだ。自分で文字を打つのは面倒だという人は、正式名称が盛り込まれているツイートをリツイートすることも、Twitter指標に反映される。
実際、ビルボード対策に力を入れているファンはビルボード対策用のアカウントを作成し、日々ツイートをしている。応援の形は人それぞれであるが、もし日本の音楽業界の中で「推し」に売れてほしいと願うのであれば、ビルボードを意識してみてはどうだろうか。
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