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オンラインライブのススメ。嵐・日向坂46・乃木坂46のオンラインライブ から見る、オンラインライブ成功の秘訣とは...
EVENING編集部( Evening Music Records )
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コロナ禍によって突如隆盛を極めているオンラインライブ。
今、オンラインライブをしない、という選択をすることはほぼできないだろう。本記事ではむしろ、オンラインライブでファンを増やしてしまえば良いのではないか?という考えのもと、オンラインライブ成功の秘訣を探っていく。
成功の秘訣① 客層を捉える
通常のライブでは人気アーティストであればあるほど客層のほとんどがファンである。チケット代も気軽に出せる金額でなく、何よりチケットをとるのが至難の技であるからだ。
しかし、嵐のオンラインライブが広く一般に好評を博したように、オンラインライブになったことで、「興味はあるがライブに行くほどの熱量もない」層がライブに参加するようになったのである。さらに、オンラインライブはチケット代も2,000〜5,000円台とかなり安めの設定であり、手が出しやすい。
以上を勘案すると、ライブの構成も少し変更する必要が出てくるだろう。もちろん、ファンはあまりメジャーでないものの、人気のある楽曲を披露することを望んでいると思うが、コアな曲ばかり披露していても「興味はある層」が置いていかれてしまう。後述するが、ライブの魅力として会場の一体感というものが存在する以上、誰かをあまりにも置いて行ってしまうセットリストは望ましくない。
したがって、認知度の高い曲も折に触れておりまぜる、コアな曲でも参加しやすいように工夫する、など客層に合わせたライブ構成が通常時より重要となってくるため、客層の分析はオンラインライブ成功に欠かせない要素となるだろう。
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成功の秘訣② 無観客の利を活かす
有観客でしかできない演出があるように、無観客にしかできない演出が存在する。
例えば、嵐のライブでは、映像技術を使用した近未来的な演出が多用されていたほか、日向坂46では通常ではあり得ない客席に組まれたセットの使用、セットの下を使用した演出が行われていた。また、席に貴賎がないというのも無観客の利点である。実際のライブでは、席によってステージからの距離が異なり、それが原因で転売行為が行われることもあった。
しかし、オンラインライブでは、全員が同じ距離感でライブを楽しむことができる。これはライブというイベントにおいては画期的な利点ではないだろうか。
以上からも分かる通り、オンラインライブの強みは「映像技術」「裏側を見せる」「同一金額のチケットに差異がない」の3点にあると言えるだろう。そのうち、演出に大きく関わるのは前者2点であり、映像技術を使用するのには莫大な費用がかかることを勘案すると、裏側を見せる演出をする方が取り組みやすいのではないかと思う。
最近配信が人気であることを考えても、「裏側」に興味を持つ層は一定数存在し、実際、オンラインライブのチケットにもアフタートーク付というものが散見されるようになってきた。上記以外にも無観客を逆手にとった演出は様々に存在するため、各アーティストにあったライブを模索していくことが大事であり、その点では通常のライブと変わらないだろう。
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成功の秘訣③ ライブへの参加意識を持たせる
家でライブを見ることの利点としてリラックスしながら見ることができる、という利点が挙げられると思うが、それは一方で、ライブへの参加意識の喪失に繋がりかねない。
ライブの売りはなんといってもファンとアーティストの一体感である。一体感参加意識が薄れてしまうと、折角ライブを見てくれたのにもかかわらず、その後に繋がらなくなってしまう。
そのため、オンラインライブでもライブに参加している感覚にできるような工夫が必須となる。
実際、嵐のライブでは、観客の顔が画面上に映って、普段のライブよりもっと近くにメンバーが来てくれたりする演出があった。また、乃木坂46アンダーライブでは、事前にファンに「やって欲しい曲と演出」を募り、当日その通りのライブを披露する、ということを行っていた。
両者に共通するのは、物理的距離が遠くなったからこそ、精神的距離(アーティストとファンの近さ)を縮めようとしているところである。また、これは、音楽に限ったことではないが、自身が能動的に参加したものは、最後まで見届けようと思う人が多い。したがって、どれだけアーティストの世界観に没入できるようにするかがオンラインライブ成功の秘訣といえよう。
ここまでで3点、オンラインライブを成功させる秘訣を述べてきた。
突然のコロナ禍で急激な変化が強いられることが多いものの、逆に変革のチャンスだと思って新しいことに挑戦してみるのも良いのではないだろうか。それは、アーティストに限らず、視聴者にも言えることかも知れない。思い立ったが吉日、興味のあるオンラインライブを視聴してみてはいかがだろうか。
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