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No.MENというバンドの核心——渋さとグルーヴの正体に迫る
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No.MENというバンドの核心——渋さとグルーヴの正体に迫る

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平均年齢はおよそ17歳。 Gt&Vo:Cocona(ココナ/19歳)、Ba:Uri(ウリ/19歳)、Key:Rima(リマ/18歳)、Dr:Nina(ニーナ/13歳)、の4人で構成されたガールズバンド、No.MEN(ノーメン)。 今回はそのうち、Coconaさん、Uriさん、Ninaさんの3名にご登場いただき、バンドの成り立ちや音楽観、人間関係、そしてこれからの展望についてじっくりお話を伺った。 キュートなルックスに“可愛い”を何重にもまとったNo.MEN(ノーメン)が奏でるのは、見た目の印象を裏切るような、ブラックミュージックをルーツに持つ本格的なグルーヴ。 軽音部で出会い、Gt&Vo:Cocona(ココナ)とBa:Uri(ウリ)を中心に結成されたこのバンドは、MVやライブでじわじわと注目を集めながら、着実に進化を続けている。 本特集では、彼女たちの音楽的ルーツから、ステージ裏での素顔、そしてこれから描く未来まで——No.MENというバンドの“中身”にじっくりと迫っていく。

最初は身内バンドでライブに出た

今や独自のサウンドで注目を集めるNo.MEN。最初にバンド結成の経緯を伺ってみた。 —— Cocona 「最初は本当に、身内バンドだったんです(笑)」 きっかけは、高校の軽音部で出会ったCocona(ココナ)とUri(ウリ)。もともと音楽の趣味が似ていた2人だったとのことだ。 —— Uri その頃はHelsinki Lambda Clubとか、ゲスの極み乙女。あとVULFPECKとかが好きで。お互いに好きなアーティストのライブに行って、だんだん同じ曲を聴くようになっていった感じです。 高校2年生でCoconaが作曲、Uriが作詞を担当し、初めてのオリジナル曲「setelan」が完成。 当時、MVを作りたいという想いから、カラオケ店で自作MVを撮影し、動画をSNSに投稿したところ、予想以上の反響を呼び、ライブ出演のオファーが舞い込んだ。 —— Cocona でもその時、バンドは2人しかいなくて。 それで、ドラムは私の妹Nina(ニーナ)と、キーボードは幼なじみのRima(リマ)を誘って、本当に“身内だけ”でバンドを組んだんです。 こうしてNo.MENの初ライブが決まった。披露したのは、オリジナル曲とインストを含むわずか2曲だったが初舞台は忘れられないものになった。 —— Uri メンバーのうち3人がゴスペル育ちで。 演奏したゴスペル曲がオリジナルみたいに受け取られて、すごく反応が良かったんです。 その勢いのまま、名古屋の学生バンドシーンに飛び込んでいったとのことだが、当時は“浮いていた”と2人は振り返った。 —— Cocona 他のバンドは男の子ばかりで、メロコアやラウド系。 うちらは女子だし音楽性も全然違うし、なんか端っこにポツンといる感じでした(笑) —— Uri ライブでも、周りに引っ張られてちょっとロックっぽくなっちゃったりしてました。 でも、変わったよね。 今は周りにも似たような空気感のバンドが増えてきて、やりやすくなってきました。 どこの会場でも“違和感”を抱えながら、しかし自分たちらしさを手放さなかった4人。そんな原点が、今のNo.MENの芯の強さにつながっているのかもしれない。

ゴスペルが身体に入ってる——音の深さ

No.MENの音楽を初めて聴いたとき、多くのリスナーが驚くのは、その“渋さ”と“音の厚み”だろう。 一般的な青春バンドのイメージとは一線を画す、どこか黒っぽいグルーヴ。 これには、メンバーの多くがゴスペルをルーツに持ち、日常的に“ブラックミュージック”のリズム感を身体で覚えてきたことが大きいのではないだろうか。 作曲を担うCoconaは、その音楽性の核についてこう語ってくれた。 —— Cocona “スルメ曲”を作りたいっていうのが、私の作曲のゴールなんです。一回聴いただけじゃよくわからない。『なんだこれは?』ってなるような。 で、二回聴くと『ここのフレーズがかっこいいな』って思えてきて、何回も聴いてるうちに、どんどん新しい良さが見えてくる。気づけば覚えちゃうくらい聴いちゃう。そんな曲を目指しています。 この“スルメ曲”へのこだわりは、リスナーとの信頼関係から生まれているという。 —— Cocona ちょっと挑戦的な曲作りでも、それを理解しようとしてくれる人がいると信じてやってる。音楽を通して、少しずつ深く伝わっていけばいいなと思っています。 一聴してすぐに分かるキャッチーさではなく、聴くたびに味わいが増す構造。No.MENのサウンドが“ただの若手バンド”では終わらない理由は、こうした美学と挑戦にあると感じられた。

伝えたいことがある——まっすぐな言葉と彼女たちのリアル

No.MENの音楽を聴いていると、楽曲ごとに異なる“言葉の表情”があることに気づく。 時に抽象的で謎めいていて、時に驚くほどストレートに心情を射抜く。 そんな唯一無二の歌詞は、楽曲ごとにメンバーそれぞれのスタイルで紡がれている。 —— Uri 高校生の頃って、“難しい歌詞=かっこいい”って思ってたんです。意味が読み取りづらいけれど、響きがかっこいいみたいな。 意味はちゃんと考えて書いてたんですけど、今思えばちょっと背伸びしてたなって(笑)。 でもそれが、当時の自分の“ありのまま”だったから、今でも残しておきたいんです。 歌詞の中には、当時の価値観や憧れがそのまま閉じ込められており、難解な言葉選びも、成長とともに変化していく視点も、そのまま“等身大の自分たち”として表現しているのだ。 一方で「GAME」という楽曲では、まったく異なるアプローチも試みていた。 —— Cocona Uriが受験中だったから、残りの3人でリレー方式で作詞したんです。1行ずつ書いて次に回していく、みたいな。3枚の紙を使って組み合わせて、偶然性も楽しみながら歌詞を作りました。 さらに、「Unlovable」やYouTubeに公開されている「surrender」などの楽曲では、Coconaが歌詞を担当している。 —— Cocona 自分の中で“これだけは伝えたい”って思う言葉は、たとえダサくても入れたいんです。どう脚色しても、軸は曲げたくない。 そこをどうかっこよく伝えるかが作詞や作曲の面白さかなって。歌うのは自分なので、“自分が歌いたい言葉”であることを大事にしてます。 No.MENの歌詞が心を打つのは、技巧だけではなく“真っ直ぐな気持ち”が込められており、楽曲が、それぞれのタイミングでの“自分たちらしさ”を映しているために感じられた。 ——Cocona 本当に、曲ごとにバラバラ。でもそれを楽しんでもらえたら嬉しいです。

家族みたいなチーム——4人の関係性

バンドにとって、音楽性と同じくらい大切なのが“人間関係”だ。 No.MENの4人は、それぞれ個性も年齢も違うが、どこか本当の家族のような温もりを感じさせる。 —— Uri 喧嘩っていう喧嘩は一度もないです。でも、音楽のことではちゃんと意見を言い合えますね。 リズムの捉え方とか、細かい部分で『私はこう思う』『こっちのやり方の方がいいんじゃない?』って。つい先週もそんなやりとりがありました。 それぞれの役割や性格も、自然にバンドの中でバランスを取っているようだ —— Uri Ninaは最年少だけど、一番大人。機嫌悪くなるところ見たことないし、練習場所の片付けまでちゃんとしてくれる。 すごく優しくて、メンバーの“中和係”みたいな存在ですね。 —— Cocona Uriは完全にムードメーカー。毎回の練習で“オリジナルダンス”を披露してくれて、いつも場を明るくしてくれます。 —— Cocona キーボードのRimaは感情が読みにくいというか、たぶん何も考えてない(笑)。 でも、それがそのままで面白いし、気を遣わないところが逆に信頼できるんです。 そしてこの関係性は、ステージの上でも裏でも変わらない。 —— Uri ファンの人にも、その時の私たちをそのまま受け取ってほしいなと思ってます。作り込んでないからこそ、感じてもらえるものがあると思うんです。 YouTubeに上がっているVlogも、まさにそんな“ありのまま”の延長線。 No.MENは、音楽的なスキルや才能だけじゃなく、「お互いを信頼してぶつかれる関係性」も持っているバンドだと感じられた。 家族みたいに笑って、少し衝突もして、それでも一緒に前に進んでいる。 だからこそ、彼女たちの音楽には“嘘がない”のだと思う。

今、この瞬間を伝説にしたい——No.MENの未来

「このバンドで世界を取りたい」 彼女たちが目指すのは、流行をなぞることでも、注目を集めるための戦略でもない。世界に通用する“グルーヴ”や“リズム”を突き詰め、音楽そのもので勝負する姿勢である。 —— Uri “あとはやるだけ”が合言葉みたいになってますね。 常に上を目指して、もっと渋く、もっと熱くなっていきたいです。 そして、今 出会ってくれたリスナーに向けた想いには、強くて優しい言葉が込められていた。 —— Uri よく好きになってくれたな、ありがとう、って思うんです。 今の私たちって、まだまだ無名で、しかも女の子のバンドってだけで批判的に見られたり… だからこそ、音楽をちゃんと聴いてくれて、良いって言ってくれる人には“センス合うな”って思うし、めちゃくちゃありがたいです。 —— Nina SNSでは“若手、13歳”って言ってるけど、それを武器にしたいわけじゃないんです。 それはきっかけでしかなくて、本当に見てほしいのは曲であり、ライブであり、自分たちのパフォーマンス。 音楽で判断してくれている人には、本当に感謝してます。 確かに、彼女たちは若い。だが、それを売りにしているわけではない。 年齢や性別といったラベルを越えて、“かっこいい音楽を鳴らしている自分たち”そのものを見てほしいと語る。 —— Cocona 今の私たちって、誰にも縛られてなくて、自由に音楽ができている。 本当に貴重な時間だと思うんです。 多分この先、もっと大きくなったらいろんな制約も出てくるかもしれない。でも今は自由。 その姿を見てほしいし、今こそ、ライブに来て“好き”を叫んでほしいです。 No.MEN 公式SNS HP:https://lit.link/nomennn YouTube:https://www.youtube.com/@nomen_yeah X:https://www.youtube.com/@nomen_yeah Instagram:https://www.instagram.com/no.men__ TikTok:https://www.tiktok.com/@no_men0 -- EVENINGサイト:https://evening-mashup.com/
新曲「火」MVの裏側から初ライブまで——マスク姿の4人組 oops coolに初インタビュー
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新曲「火」MVの裏側から初ライブまで——マスク姿の4人組 oops coolに初インタビュー

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マスク姿の4人組ラップグループ、oops cool(ウップスクール)。 全員が学生時代の同級生で、かつては同じサッカー部の仲間だった彼らは、社会人経験を経て2024年に本格的にグループを始動。 “ノリ最優先”のスタンスで、〈Too busy work〉のMVがYouTubeで51万回再生を記録するなど、話題を呼んでいる。 今回はそのメンバー4人全員に参加いただき、インタビューの機会をいただいた。 MV撮影の裏話や、メンバー同士のエピソード、ふざけながらも譲れない表現のこだわり、そして今年12月の初ライブへの意気込みまで、じっくりお話を伺うことができた。 ゆるくて熱くて、なんかクセになる――。 そんな彼らの“素”に、ちょっとだけ近づいてみた。 まず、oops cool の自己紹介をいただいたところ、個性溢れるメンバーであることが伝わってきた。 【メンバープロフィール】 ■ Peppu(ペップ) 担当:バランス型MC 中学までは「足速くてモテた」伝説あり。穏やかで感情に流されず、グループ全体の雰囲気を包み込む存在。自らを「人のために生きたい」と語るように、誰かを思いやる視点を大切にしている。楽曲「golazo」では自己紹介的な本音を込めて、楽曲制作にも繊細なこだわりを持つ。 ■ WANTAI(ワンタイ) 担当:低音ラップ/おっちょこちょい担当 両利きでサッカーでも両足使える器用さを持ちながら、SNS投稿などではミス連発。「謝らないおっちょこちょい」として、周囲に“ツッコミどころ”を提供し続ける愛されキャラ。謝らない潔さが逆に魅力、という評価もある。 ■ NiseChi(ニセチ) 担当:ひょうきんマン 50メートル走8.75秒という”驚異の鈍足”を持つ天然系。高校時代のあだ名は「8.75秒バズーカ」。ふざけ担当でありながら、メンバー間で自然と盛り上げ役になっている存在。 ■ Jariboy(ジャリボーイ) 担当:ラブリーチャーミング/末っ子ポジ 最近のマイブームはタコライス。見た目はクールだが中身は少年のように自由奔放。チャームポイントはスネ毛と公言する、「クールビューティー」的存在。パーソナルカラーは ”ブルベ毛” 。 彼らの会話から最も伝わってきたのは、「遊び心を忘れない本気」というスタンスだった。 メンバー同士の特徴をお互いに紹介してくれ、「謝らないおっちょこちょい」「チャームポイントはスネ毛」「足が遅すぎてネタにされる」など、ふざけ合う会話からもメンバーの仲の良さが伺えた。 その一方で、楽曲やMVでは音楽活動へのストレートな気持ちや本音を込める繊細さも持ち合わせていて、まさに“等身大ラップ”が代名詞のグループだ。

ハプニングだらけの新曲「火」MV撮影 — oops coolが語る裏話とリアルな現場

7月5日に新曲「火」のMV撮影を終えたoops cool。 過去の撮影と比べると短時間で終わったものの、現場は予想外のハプニング続出だったという。 ―― Peppu 衝撃的な出来事は結構あったんですけど、実際に撮ってる時間は思ったより短かったんですよ。本当は1日中かけて撮る予定だったけど、『この場所ダメらしい』みたいな予想外のことなどもあって。現場はバタバタでした。僕らが映る部分より、準備の時間の方が長かったくらい。あと、実際に“火”を使ったので、普通に怖かったです(笑)。まあ、火がかっこよく映ってればいいんですけどね。 oops coolのMVは、いわゆる“作品”というより、遊びやノリの延長にあるように見える。 そんな印象について聞くと、Jariboyが頷く。 ―― Jariboy うん、“遊び”っていう感覚はあるかも。普段通りのノリをそのまま撮ってもらう感じ。真剣じゃないって言うとアレだけど(笑)、あまり作り込まない、遊んでる空気感は大事にしてますね。 撮影中の裏話として飛び出したのが、メンバー・NiseChiの“足の遅さ”にまつわるエピソードだった。 ―― Peppu NiseChiが足遅いんで、速さが必要なシーンはできるだけ避けてあげてるんですよ。危ないんで(笑) ―― NiseChi それ初耳なんですけど(笑)。確かにMVの撮影で、車と並走して草むらを抜けるシーンがあって。そのとき車が、結構スピード出してたんですよ。PeppuとJariboyが『速すぎ!』って言ってたのを覚えてるんですけど、今思えばそれ、自分のためだったのかなって(笑) メンバー間のさりげない気遣いも、同級生グループならではの温かさだ。 ―― Peppu 足が遅いのも含めて、僕たちの個性だと思ってます。アスリートやアーティストって“かっこいい”とか“憧れの存在”みたいなイメージあるけど、うちは足が遅いやつもいる(笑)。でも、それが人間っぽくてチャーミングなんじゃないかなって思ってます。

キャラ立ちまくりな4人の一言で表す"oops cool" — 止まらないボケ合戦

連続リリース、MV撮影、走る日々——。 そんな現在進行形のoops coolを「一言で表すなら?」という質問には、想像以上の自由な回答が返ってきた。 —— Peppu 飛んで火にいる柄のついた蝶々です。 —— WANTAI …もう次、出づらいって(笑)。でも、ちゃんと答えるなら“ノリ”ですね。友達ノリ、勢いに乗ってるノリ、いろんなノリがありますけど。 —— Peppu 韓国海苔?それともスティックノリ?アラビック大和? —— NiseChi じゃあ僕は……575の句で表します。 “前しかねえ 壁でも行くぜ この勢い”。猪突猛進って感じ。 —— Peppu 字余りすごい(笑) —— Jariboy まあ僕はあえて二言で表すと…。“ウサイン・ボルトのハードル走”。スピード感と障害物を越えてく感じ、ね。 止まらないボケ合戦と化したコメントからは、どの言葉もバラバラだけど、不思議と全部が今のoops coolを表している気がしてくるようだった。 では、そんな濃ゆい4人だが、普段は喧嘩はしないのか伺ってみた。 —— Peppu ネット界隈とですか? —— WANTAI 違う違う違う(笑) —— Peppu そっか。じゃあ、メンバー同士では…あんまりしないですね。 —— NiseChi 僕たち、思っててもあんまり言わないタイプです。心の中に隠す。 —— Jariboy 移動中の車内とかで、WANTAIとNiseChiがちょくちょく言い合っているのを、僕とPeppuが笑いながら見てます。 —— Jariboy でも、次はグローブつけて本気で試合する予定なんで。お楽しみに。 そう語りながらも、全員がちゃんと笑ってるのが印象的だった。 —— Peppu 本当に、NiseChiが足遅い以外は問題ないですね。 —— NiseChi そこはもう自覚あるので、特に怒られません。 好き勝手言ってるようで、どこか絶妙なバランスで保たれている関係性。キャラは立っても、芯の部分では繋がっている。 そんな4人だからこそ、今のoops coolの空気感が生まれているのかもしれない。

ハプニングも含めて、グループの色

何がこの4人を、唯一無二にしているのか? ふざけながらも音楽活動への熱量が印象的な彼らだが、グループとしての「強み」はどこにあるのだろうか? —— WANTAI 強み…。今こうして話してるの見てもらえたらわかると思うんですけど、関係ないことでめっちゃ盛り上がれるんですよ。“これやろう”って言われたときも、違う方向に転がって、逆にいいシーンが撮れたり、いい歌詞が出てきたり。…真剣じゃないっていうのが、むしろ強みかもしれないですね。 —— Peppu 今、なんて言ったかよくわからなかったけど(笑)、強みはそこだと思います。 と、その瞬間——。突然、WANTAIの素顔がアップで画面にどーんと表示された。 —— WANTAI ごめんなさい、ちょっ……!!……誤作動です。 —— Peppu びっくりした、でこが出てた(笑笑笑) —— Peppu でも、これぐらいが僕たちなんです。ちょっと見えちゃう時もあるし、マネージャー陣は“隠さなきゃ!”ってバタバタしてると思うんですけど…そういうのも全部アリなグループなんですよね。いつ何が起こるかわからない。僕たちも楽しいです。 —— WANTAI …大反省します。 ふざけることも、ハプニングも含めてoops coolということだ。 “あえて整えすぎない”という表現へのこだわりが、作品にも現れており、その自由なノリが魅力を生み出す。 だからこそ、見ている側も、つい笑ってしまうし、惹きこまれてしまうのかもしれない。

初ライブへの意気込み

2025年12月、oops coolにとって初となるライブが控えている。 所属事務所 ROOFTOP 主催のこの舞台で、彼らはどんなパフォーマンスを見せるのか? 期待が高まる中、4人の率直な思いを聞いてみた。 —— Peppu ライブに出ること自体は決まったんですが、マスクをどういう形で出るかがまだ協議中です。 僕たち自身も、どんな形になるか正直わかってないんですよね。 だから12月にどんな姿で現れるのか、僕らも楽しみなんです。 —— WANTAI 初ライブなんで、温かい目で見守ってほしいですね。 あ、ちなみに今日の失態で“デコが出たマスク”が誕生するかも…それが一番の懸念事項です(笑) —— Jariboy 僕らはマスク姿なんで、現実に存在してるか分からない人もいるかもしれないけど、まずは“生身の僕たちがここにいる”ってことを届けたいです。 —— NiseChi 12月はお客さんも厚着してくると思うけど、僕らのライブが盛り上がりすぎて“次からは半袖で来なきゃダメだ”って言われるくらい熱くしたいですね。 —— Peppu でもNiseChiは足が遅いから、ステージに間に合うか心配(笑) —— NiseChi 多分後半から出ます(笑) —— Peppu 楽屋の袖でマイク渡して待機してる感じで(笑)。 でも、全力でやるのでぜひ遊びに来てください! ■ ライブ情報 ROOFTOP Live Event『Meeting』 <日程/会場> 11月30日(日):宮崎 LAZARUS 12月6日(土)神戸 VARIT. 12月7日(日):横浜 F.A.D <出演者> Rin音、クボタカイ、asmi、キズナ(宮崎公演)、oops cool(神戸、横浜公演)、Beard(LIVE DJ)

oops coolという存在を、今誰かに届けるなら

「この記事をきっかけに、初めてoops coolを知る方へ。自分たちのおすすめのポイントについて、自由にメッセージをください。」 そんなお願いをすると、4人はふざけつつも真っ直ぐな言葉で、それぞれの“推しポイント”を語ってくれた。 —— WANTAI プロ素人でやらせてもらってる以上、普段はみんな普通に働いてるんですよ。たぶん、朝の通勤電車とかで偶然一緒になってたりもすると思う。そういう、街に普通に溶け込んでるグループです。リリックも等身大の内容が多くて、“どこかにいそうな4人”が音楽を通して発信してる、っていう距離感を感じてもらえたら嬉しいです。 —— Peppu 僕は音楽性として、“懐かしさ”みたいなものも大事にしていて。年齢も関係なく、その時その時の気分に寄り添えるような曲が作れたらって思ってます。気合いを入れて聴かなくてもいい、ふとした日常にスッと馴染むような、そんな音楽が好きな人に届いたら嬉しいですね。 —— Jariboy 僕らって元々、音楽を聴く側だったんですよ。だからリスナーとしての感覚を今も大事にしてて。“遠くの誰か”じゃなくて、“近い存在”としてのアーティストでいたい。それと、この“ゆるさ”。無理しないでやってるし、それを無理に飾らず見せてるので、あ、なんかちょっと好きかも”って思ってもらえたら、それが一番うれしいです。 —— NiseChi たぶん、この記事で僕たちを知ってくれる人は、まずビジュアルから入ると思うんですよね。正直、最初は“マスク被った怪しいやつら”って思われるかもしれない(笑)。でも、MVを一本でも見てもらえたら、“あ、なんかゆるくて楽しいじゃん”って空気が伝わると思ってます。視聴時間は数分でも、心の中にちょっとだけ残るような何かを届けられたら、それだけで僕は満足です。 12月の初ライブに向けて、それぞれの想いとキャラクターがしっかりと滲み出たメッセージをいただくことができ、oops coolの魅力をより深く感じさせてくれた。 oops coolが“マスク姿”で活動しているのには理由がある。 ノリと中身で勝負したい——そんな思いから、あえて顔出しせず、見せ方に芯がある。 そんなギャップも、彼らの魅力なのかもしれない。 これからのoops coolの活動に、ぜひ注目してほしい。 新曲「火」MV 公式MVリンク:https://www.youtube.com/watch?v=EhsirFkrkOI 配信リンク:https://oopscool.lnk.to/firePR -- EVENINGサイト:https://evening-mashup.com/
ITZYカムバックー「魔の7年」を前に示す意志と進化
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ITZYカムバックー「魔の7年」を前に示す意志と進化

 

 

© ITZY

 

ITZYカムバックー「魔の7年」を前に示す意志と進化

 

ITZYは6月9日に10枚目のミニ アルバム「Girls Will Be Girls」をリリースし、約8か月ぶりのカムバックを果たした。

 

アルバムには、タイトル曲「Girls Will Be Girls」をはじめ、「Kiss & Tell」、「Locked N Loaded」、「Promise」、「Walk」の5曲を収録。タイトル曲は、力強いビートと広がりのあるボーカルハーモニーが際立つ、ダイナミックなダンストラックだ...

 

 

 

 

加護亜依、デビュー25周年ライブで語った「いまが一番好きな自分」
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加護亜依、デビュー25周年ライブで語った「いまが一番好きな自分」

2025年6月14日、東京・渋谷ストリームホールにて、加護亜依がデビュー25周年を記念したワンマンライブ「加護亜依ステーション25 ~これからも止まらずに行くぜぃ~」を開催した。 1999年、モーニング娘。の4期生として鮮烈に登場してから25年。37歳になった今、彼女は過去も未来も全部受け止めて、“歌”でそのすべてを伝えていた。

ブギートレインで幕開け、前半から心を掴まれる選曲

ライブの幕開けは、懐かしの「ブギートレイン’03」。軽快なビートとともに、会場のボルテージは一気に上昇した。続いて「恋をしちゃいました」「紅蓮華」などバラエティに富んだ選曲で、序盤から観客を惹きつけた。 その後、「Fly Me to the Moon」や「Don't Know Why」など、洋楽の名曲を加護らしい透明感のある声で聴かせるパートへとつながり、ステージの空気がしっとりとしたムードに切り替わっていった。 当時のアイドルボイスを知るファンからも、「加護ちゃん、歌うますぎる」とささやかれるほどの完成度。彼女の声は、25年という時間の深みを帯びていた。

「17歳でやらかして…」支えてくれた人たちへの感謝

中盤では、MCで加護自身の過去に触れる場面も。「17歳の時にやらかして……でも、今こうして歌えているのは、離れずにいてくれたファンと、支えてくれた人たちのおかげです。」 そう語る姿はまっすぐで、どこか優しく、観客からのあたたかな拍手が会場を包んだ。

後半は観客スタンディングで一気に熱量MAX

「立っていいよ!」の声をきっかけに、場内は一気にヒートアップ。ここから披露されたのは、かつての加護亜依を思い出させるような、モーニング娘。時代の名曲たち。 ・Do it! Now ・ハッピーサマーウェディング ・恋愛レボリューション21 ・ザ☆ピース! アイドルソングでありながら、ひとつひとつの言葉を噛みしめるように歌う姿に、「今の加護亜依」が確かにいた。

アンコールでは笑顔の「ミニモニ。」

アンコールでは、加護がミニモニ。時代の楽曲「ミニモニ。テレフォン!リンリンリン」を披露。あのころのように、軽やかに、笑顔でジャンケンをしながらステージを駆け回る姿に、ファンからは歓声と拍手が巻き起こった。 そしてラストは、「ここにいるぜぇ!」。迷いながらも、今ここにいる。そんな加護の今を象徴するようなエンディングだった。

いまがいちばん好きって、やっと言えた

最後、加護はマイクを握りしめてこう語った。「25年間、いろんなことがあったけど…今がいちばん好き。やっと、そう言えるようになりました。」 その一言に、涙をこらえるファンの姿も多く見られた。 ■ セットリスト(モーニング娘。関連楽曲) Do it! Now ハッピーサマーウェディング 晴れ 雨 のち スキ 恋愛レボリューション21 ザ☆ピース! (アンコール) ミニモニ。テレフォン!リンリンリン ここにいるぜぇ! -- EVENINGサイト:https://evening-mashup.com/ Web3 音楽ストリーミング:https://w3.evening-mashup.com/
KISS OF LIFE、4thミニアルバム『224』で見せる“音楽的挑戦”
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KISS OF LIFE、4thミニアルバム『224』で見せる“音楽的挑戦”

 

 

© KISS OF LIFE

 

KISS OF LIFE、4thミニアルバム『224』で見せる“音楽的挑戦”

 

6月9日、KISS OF LIFEが4枚目となるミニ アルバム『224』をリリースした。

 

今作では、3回に分けて公開されたコンセプトフォトが特に注目を集めた。

 

 

全3種のコンセプトフォトで示した変化

 

私が特に目を奪われたのは、最後に公開されたユニット&団体ビジュアルだ...

 

 

 

 

Machine Gun Kellyはなぜ今再評価されている?“MGKらしさ”を解明
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Machine Gun Kellyはなぜ今再評価されている?“MGKらしさ”を解明

 

 

© Machine Gun Kelly

 

Machine Gun Kellyはなぜ今再評価されている?“MGKらしさ”を解明

 

Machine Gun Kelly(以下、mgk)の音楽には、明確な型がない。

 

ラップ・パンク・エモ・ポップ——。

 

数年前、「ジャンル迷子」「ロックごっこ」と揶揄されることもあったMGK。

 

だが今、Z世代を中心に確実に支持を集めている。

 

 

今期mgkの新境地 ダンスで見せる夏の表現

 

2025年5月23日。新曲「cliché」をリリースした。

 

今回のテーマは、まさに“夏”...

 

 

 

 

Root mimi、デビューライブ!彼女達が魅せる「かわいいへの道」
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Root mimi、デビューライブ!彼女達が魅せる「かわいいへの道」

 

 

撮影:江口大稀

 

Root mimi、デビューライブ!彼女達が魅せる「かわいいへの道」

 

Root mimiが、5月31日に東京・品川グランドホールでデビューLIVEとなる Root mimi Debut LIVE「かわいいへの道」を開催した。

 

黒嵜菜々子がプロデュースそして本人もメンバーとして参加するアイドルグループ『Root mimi』。アイドルオーディションとして、2月7日から応募が始まり、応募総数1000人を超 える候補者の中から5名がオーディションから選ばれた。

 

オーディションのメンバーに、声優としてBanG Dream!やD4DJで活動中の反田葉月が加わり...

 

 

 

 

現代型ヒットを体現する18歳─AKASAKIが切り拓くZ世代アーティスト
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現代型ヒットを体現する18歳─AKASAKIが切り拓くZ世代アーティスト

 

 

Quote source:https://www.instagram.com/p/DIqb9kRPRnl/

 

現代型ヒットを体現する18歳─AKASAKIが切り拓くZ世代アーティスト

 

2024年下半期、TikTokで突如バイラルヒットを記録した楽曲「Bunny Girl」がZ世代の心を掴んだ。

 

その楽曲を手掛けたのは、当時17歳のシンガーソングライター、AKASAKI(読み:アカサキ)である。

 

 

SNS時代の新星、AKASAKIの登場

 

AKASAKIは、2006年7月27日生まれの日本の男性シンガーソングライター...

 

 

 

 

歌詞が心を“ネコ掴み”する理由は?カネコアヤノの現代詩
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歌詞が心を“ネコ掴み”する理由は?カネコアヤノの現代詩

 

 

© カネコアヤノ

 

歌詞が心を“ネコ掴み”する理由は?カネコアヤノの現代詩

 

昨年8月、日比谷野外音楽堂で開催された『野音ワンマンショー 2024』の終演時。

 

カネコアヤノはバンド形態での活動を本格化することを発表した。

 

それから約8か月―― 2025年4月25日、彼女率いるバンド kanekoayano として1st Album『石の糸』がリリースされた...

 

 

 

 

HANA―時代が生んだNO LABELな7人組、J-POPの常識を塗り替える存在
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HANA―時代が生んだNO LABELな7人組、J-POPの常識を塗り替える存在

 

 

Quote source:https://hana.b-rave.tokyo/profile/

 

HANA―時代が生んだNO LABELな7人組、J-POPの常識を塗り替える存在

 

2025年春、日本の音楽シーンに強烈なインパクトをもたらした新人ガールズグループが登場した。名前は「HANA(読み:ハナ)」。

 

SKY-HIこと日高光啓率いるBMSG傘下の新レーベル「B-RAVE」からデビューした7人組であり、ソニー・ミュージックと手を組んだ新たなJ-POPの潮流を象徴する存在として、今まさに注目を集めて...

 

 

 

 

Ayumu Imazu、新たな時代の始まりを宣言した初の野音ワンマン
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Ayumu Imazu、新たな時代の始まりを宣言した初の野音ワンマン

 

 

撮影:ハタサトシ

 

Ayumu Imazu、新たな時代の始まりを宣言した初の野音ワンマン

 

3月20日の東京・LINE CUBE SHIBUYAを皮切りに、福岡・愛知・大阪を巡った、Ayumu Imazu初のホールツアー「Ayumu Imazu HALL TOUR 2025 “ERA”」。

 

その追加公演であり、ツアーファイナルとなる「Ayumu Imazu LIVE 2025 “ERA-FINAL”」が、5月11日、東京・日比谷公園大音楽堂で開催された。

 

今年2月に経験した次世代ポップアーティスト・MAXとのアメリカ3大都市ツアーと、念願だったという国内でのホールツアーを経て...

 

 

 

 

Damiano Davidが提示する新しい姿!ロックスターの再定義とは
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Damiano Davidが提示する新しい姿!ロックスターの再定義とは

 

 

© Damiano David

 

Damiano Davidが提示する新しい姿!ロックスターの再定義とは

 

MåneskinでのDamianoは、爆発的なエネルギー、攻撃的でセクシーなステージ。まさに、21世紀版ロックスターの象徴的存在だった。

 

しかし、『Next Summer』で鳴っているのは、そのどれでもない。

 

心が溶けるようなサウンド、繊細なボーカル、そして切なくも美しい...