READY TO KISSが11周年公演に描いた、未来へ続く虹の架け橋
撮影:本間裕介
READY TO KISSが11周年公演に描いた、未来へ続く虹の架け橋
最新シングル『Rainbow Arch』を手に、READY TO KISSが10月22日(火)に赤羽ReNY alphaで「Rainbow Arch」発売記念&11周年ワンマン~虹の彼方へ~」公演を行った。本記事では、そのイベントの様子をお届けしたい。
グループ自体は11年という長い歩みを重ねているが、現在のメンバーはキャリアは一番長くて3年。7人中5人が加入から1年未満、歴の長いグループだが、淡い恋心を歌うREADY TO KISSに、今のメンバーたちはとても似合っている。
メンバーコールの入るSEに乗せ、呼ばれたメンバーがステージ上へ次々登場。舞台の上でポーズを決めた7人の姿が、とても凛々しくて格好いい。このメンバーで今年2月に初遠征。READY TO KISSにとって、今では第二の活動の場となっているタイでの想い出を綴った『タイに行きタイ』からライブは幕開けた。
今はもう会えない大切な人へ思いを馳せるこの歌を、7人は華麗にパフォーマンス。メンバーとフロア中の人たちが熱い声をかけあう様も、READY TO KISSのライブではお馴染みだ。この曲に込めた想いを、彼女たちは、大切な人へ届かない手紙を届けるように歌っていた。身体は熱を求めながらも、その声が優しい涙を呼び起こす。
歪むギターの音が荒々しく鳴るのを合図に、最新シングルにも収録した『突撃シャングリラ』が飛びだした。メンバーらの上げる「突撃!!」の声に、「Oh!!」と野太い声を返す観客たち。熱を上げて疾走する楽曲を通し、何時しかこの場ヘ高揚を覚える理想郷が生まれていた。
メンバーらが手を振り上げて声を上げるたび、フロア中から熱い声が飛び交う。高ぶる思いを胸に、熱狂という空間を力強く進撃し続けよう。終盤には、7人と観客たちが共にシンガロングする場面も。一体感を持ったこの景色こそが、READY TO KISSらしい。
『秒シミュレーション』を現体制で初披露
この日は11周年公演。11年という歴史の歩みを瞬時で行き来するよう次に歌ったのが、活動初期からファンたちに愛されている『秒シミュレーション』。ライブではお馴染みながら、現体制では初披露というのも新鮮だ。彼女たちは可憐なこの曲に乗って、笑顔を浮かべて軽やかに舞い踊りながら...
一体化した熱狂の景色が消えない限り、READY TO KISSは何度でも輝く姿を取り戻せる。ワンマン公演レポが到着。
撮影:鳥井佑香
一体化した熱狂の景色が消えない限り、READY TO KISSは何度でも輝く姿を取り戻せる。ワンマン公演レポが到着。
READY TO KISSが誕生したのが、2013年10月20日だった。グループは、今年で丸10年を迎える。歩み続けた歴史の中、メジャーを舞台に活動をした時期もあれば、Zepp TOKYOでワンマン公演を行うまで支持を集めたこともあった。その反面、度重なるメンバーの卒業と加入を繰り返し続け、そのたびに支持の数が増減することや、さらなる勝負をかけようにも、何十回と足踏みをする経験も重ねてきた。それは、今も続いている。
この日のMCで、メンバーたちは、足踏みどころか、環境が狭まっていることに焦りと悔しさを覚えていることを口にしていた。「本当なら」「あのときこうしていれば」など、"たられば"の話をしたところで、それが解決にはつながらないこともメンバーたちは知っている。もちろん、努力はしている。それでも変えられない現状に、彼女たちはもどかしさを覚えていた。
それを打破するきっかけとして3月6日(月)に組まれたのが、渋谷REXを舞台にしたワンマン公演『The Touchstone』だった。先に伝えると、大勢のファンたちが詰めかけたとはいえSold Outには至らなかった...