新型コロナウイルスで死去した志村けんが残した、意外な音楽の功績とは…
世界中で新型コロナウイルス(COVID-19)が猛威を奮う中、今週世間の注目を集めたのは志村けんだった。
すでに周知の事実となってしまった志村けんの新型コロナウイルスによる死去だが、筆者を含め日本だけでなく海外メディアでも取り上げられる程、多方面に驚きと哀しみを与えている。本記事ではそんな志村けんが音楽業界に残してくれた意外な功績をお届けしていきたい。
2020年3月29日、新型コロナウイルスに感染し、都内の病院に入院し治療を受けていたコメディアンの志村けんさんが午後11時頃になくなった。享年70歳だったが、訃報を聞くにはまだ早い年齢でもあり、世間に彼のコロナウイルス感染の情報が入ってから約2週間程での突然の知らせだったため、多くの驚きの声があがったのも事実だ。
所属事務所によると3月25日にコロナウイルスへの感染を公表した後、東京都内の病院で治療を継続していたが、わずかに及ばず...と言う状況だった様だ。
志村けんと聞いて、多くの方は日本の一大コメディアンで、知らない人はいないであろう程の人気を誇る。それは、長い世代お笑いの世界の最前線を走り続けてきたからの結果でもあるのだろう。特に、彼の出世作と言える民放の公開バラエティー番組「8時だョ!全員集合」では、持ちネタの「東村山音頭」や、チョビひげ姿で加藤茶さんと踊る「ヒゲダンス」などを披露し、一躍人気メンバーとなり、それから常に不動の人気を誇ってきたと言える。まさに、日本のコメディアアンとして最高峰の人材だった。
新型コロナウイルスによる志村けんと言う人物がいなくなった事実は、非常に哀しく、大きな損失でもあるが、そんな彼の音楽業界との関わりについて触れていきたい。
▼ 志村けんの音楽的な功績とは...
志村けんと聞くと、コメディアンとしてのイメージが強いと思うが、彼のルーツは意外にも音楽にもある様だ。
若い世代は今や知ることはないかも知れないが、志村けんが加入する前の初期の「ザ・ドリフターズ」は音楽バンドとして世間に売り出しをしており、1966年にザ・ビートルズが来日公演を実施する際に、その前座を務めたこともある程の存在だった。
その後、紆余曲折もありコミックバンドとしての色合いが強まって来た結果、1970年には『ドリフのズンドコ節』が大ヒットした。世間的には、この頃からの印象が残っていると言えるだろう。また、志村けんが正式メンバーとなった1974年の当時、ドリフは人気番組『8時だョ!全員集合』(TBS系)でコントグループとして大ブレイクしており、その流れでコメディアンの世界での存在感は拡大してきたと言えるだろう。ただ、その様な状況下でも、1980年代初頭まではドリフターズは定期的にシングル楽曲を発表していたと言うから驚きだ。
さらに、志村けんは、ドリフターズではキーボードやギターを担当していた。他のメンバーとは違い、最初からお笑いの世界を志していたが、一方では芸能界でも屈指のソウルやファンク代表される「黒人音楽」の愛好家だったのだ。1970年代後半~1980年代初頭には、音楽雑誌にソウルミュージックのレコード評を毎号、寄稿していた経歴もあるなど、その音楽好きの姿勢がうかがえる。
世間的なメディアに登場する際には、剽軽な面を見せることでコメディアンとしてプロの姿勢を貫いてきたが、実際には、芸能は勿論、音楽の領域にまでも知見の深いマルチな才能を持っていた稀有な存在だったと言えるだろう。
▼ 新型コロナウイルスに対して考えるべきことは...
本記事を執筆している2020年4月4日時点では、日本のおける新型コロナウイルスの捉え方は、海外と比較すると、まだまだ甘い様な雰囲気が漂っていると言えそうだ。
志村けんさんと言う、日本国民にとって非常に親近感のある芸能人が感染により亡くなったと言う状況下においても、まだ警鐘がなっているとは言えない様な雰囲気だ。勿論、東京都では外出自粛の呼びかけがなされるなど、対応策としての具体的な動きは出てきているものの、いまだ世界各国と比較すると、PCR検査により確定された感染者数や死者数はまだ少ないと言う状況だ。
この数値は、PCR検査自体が必要数実施されていないことによるものだと言う指摘も多いが、それを抜きにしても、日本国内の雰囲気はどこか人事である感覚を拭い切れていない様だ。
この週末も外出自粛は続いているが、東京都内でも確かに人数は普段と比べると少なく感じる場所もあるが、都内のカフェなどには通常時と変わらない程の賑わいを見せているなど、自粛はあくまでムードであると言わんばかりの状況だ。過度な自粛や買い占めは好ましいとは言えないが、自衛的な考えや自らの体調が優れない場合は自宅待機の上、検査を早期に受けるなど、一人一人の感染拡大を防止する主体的な動きがなされるべきであろう。
志村けんさんの訃報は哀しく、ただただ残念な事実だが、彼が残してくれた功績やその影響力から、私たち日本人は学び、世界においても感染拡大を防止できたと言う結果を残すべきではないだろうか。
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「SUPERSONIC」の第一弾アーティストが解禁!ヘッドライナーにはThe1975・Skrillex・Post Malone!他にも豪華メンツ多数。
久々に、我々音楽好きにとって明るいニュースが舞い込んできた。
今年夏に千葉・幕張にて開催される「SUPERSONIC」(以降:スパソニ)の第一弾アーティストが解禁されたのだ。第一弾の段階で既にメンツは激アツの模様であり、例年のSUMMER SONICには引けを取らないようなラインナップになることが期待される。
スパソニは3日間開催される。各日のヘッドライナーも同時に解禁されており、The1975・Skrillex・Post Maloneの3組となっている。世界各所の音楽フェスでもヘッドライナー経験を持つ各アーティストたち、まさに時代の最先端を意識したヘッドライナー抜擢となっておりフェスの趣向的に若返りがうかがえる。
The1975は昨年のサマソニにおいてヘッドライナーのB'zの前に出演する、いわゆる準ヘッドライナーを務めており今年のスパソニにはヘッドライナーとしての出演ということで、出世というような形であろうか。彼らはデビュー以降何回もサマソニには出演しているため、彼らにとって思い入れのあるフェスであることは間違いなく気合いも入っていることであろう。
Skrillexは世界を代表するEDMアーティストとして名を馳せており、昨年幕張で開催されたEDC Japanにも出演している。日本の歌姫的存在である宇多田ヒカルともコラボレーションした楽曲をリリースしているため、日本にも馴染みの深いアーティストだ。
Post Maloneも過去にはフジロックへの出演経験もあり、また、プライベートでも日本に遊びに来るなどとても馴染みの深いアーティストである。彼は昨年にリリースしたアルバムを引っさげての公演となるであろう、ぜひチェックして当日に臨みたい。
▽ 第一弾で発表された国内アーティストは、official髭男dismのみ。どういった趣向のフェスになる?
一つ注目したいのが、第一弾で発表された国内のアーティストはofficial髭男dismのみであるということだ。
スパソニを運営するクリエイティブマンはかねがね海外アーティストの来日公演を取り扱うことが多く、海外アーティストのブッキングには強い。サマソニにも歴代のヘッドライナーは昨年のB'zを除けば海外アーティストばかりである。
だが昨年20周年を迎えたサマソニは、例年とは少し違う、国内アーティストのブッキングにもかなり力を入れているようであった。それが功を奏したのか見事チケットは3日間完売となっていた。スパソニも同じような系譜を辿るのかと思いきや、元来のサマソニを彷彿とさせるような海外アーティスト攻めである。
なんにせよ、まだ第一弾が発表されたばかりであるためラインナップの全貌をつかんだわけではない。なので今後どういったラインナップになるかは予想もできず、そこはぜひ楽しみに待ちたいところだ。
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3/31昼に記者会見が決定、「#SaveOurSpace」は新型コロナの影響で苦しむ文化産業の光となるのか?
連日の新型コロナウイルスの影響の最中で、それに関する報道も相次いでいることから筆者もつい新型コロナに関するテーマを取り入れる傾向にある。
やはりコロナ騒動のさなかで我々音楽好きが懸念しているのは、この影響がきっかけとなって音楽をはじめとする文化産業がこの後衰退していってしまうのではないかということである。
感染症が原因となってのこの騒動、誰が責められるべきでもなく、仲違いをしている場合ではない。そんなことはわかっていつつも、政府の曖昧な対応にここ数日辟易している人は多いであろうことが予想される。なんにせよ今、日本の文化産業はいわゆる娯楽であり、不要普及なものであるという判断から政府からの対応をほぼないがしろにされている状況にある。
先日の小池都知事の緊急会見の中においても、ナイトクラブやライブハウスのような密閉空間に赴くことを自粛してほしい旨が込められていた。これに関して、政府がそういった文化施設に補償金を与えることで休業させ、結果的にそういった場所に人が集まらないようにするといった具体的な施策が取れるならまだしも、そういった話はされていない。
つまり端的にいってしまえば、文化施設はとりあえず休業して人を寄せないようにしてくれ、といったように放られたようなものである。これでは国が文化産業をないがしろにしているという解釈が上がるのも不思議ではない。仮に全ての文化施設が補償金もなしに休業に追いやられたらどうなるであろうか、ほとんどの文化施設は採算が取れなくなって倒産してしまうだろう。それは、今後日本において文化が発展していかなくなることにもつながるであろう。
世界中を取り巻く感染症の対応のさなかで、どうしても文化産業に対する手当がやや後回しになってしまうのは致し方ないことであろというのは理解できる。多くの人の命が失われている現実もある。だからと言ってだ、日本が誇る文化産業が全くないがしろにされていいことの理由にはならない。
この状況を脱するために、一つ、光となってくれそうな出来事が期待されているのだ。
▼ 立ち上がったのは、まさに日本の文化を作り続ける主役たち
今、Twitterを中心に文化産業に対する手当を求める動きが起きている。その立役者は、「SaveOurSpace」という”団体”である。
そちらのTwitterプロフィールを覗いてみると、こういう風に記述してある。「私たちは、新型コロナウイルス感染拡大に伴う自粛要請に伴い、現在苦境に立たされているライブハウスやクラブや劇場などの施設が速やかに休業できるよう、助成金交付に向けた嘆願書を作成、賛同を集めています。」
まさに、今日本の文化産業が苦境に立たされていることに懸念し、事態の復旧に向けて手を挙げた団体である。
すでに彼らは多くの賛同を集めており、署名は24万筆にも達したという。
そんな彼らは3/31に渋谷にて記者会見を行うとしており、注目が寄せられる。記者会見への登壇者は発起人であるDJ NOBU、スガナミユウ、篠田ミルなどいずれもアーティストであることがわかる。文化産業の発展に貢献している当事者が声を上げたということで、いかに今の事態が大きなものであるかを知らせてくれるようだ。
とにかく、当日の記者会見に注目したい。
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Travis Japanが、次のジャニーズを彩るか? SixTONES・SnowManに続くデビューも…
Travis Japanが、次のSixTONES・SnowManに続くデビューグループなのではないか...と話題が集まっている。
ジャニーズ事務所は、2020年からは顕著な方針転換の時期を迎えており、ジャニー喜多川さんがトップのポジションから居なくなったことも大きいが、所属タレントやアーティストの活動面でも大きな転機を迎えている。今までは、ジャニーズ事務所と言うと業界内における地位は確固たるもの出会ったが、長年看板グループ出会った「嵐」が2020年末を持って活動を休止することや、少し前にはなるがTOKIOメンバーの不祥事も目立ったことから、次のジャニーズを牽引するグループ輩出が急務の課題となっていることは言うまでもない。
ただ、そこはあのジャニーズ事務所である。最近では、SixTONESやSnowManと言ったデジタル媒体やSNSにも積極的に出演する方針をとったJr.時代から実力が話題となってきたグループのデビューを鮮烈に発表し、そのファンの獲得も好調だ。参考データとして、Google TrendsにおけるSixTONESの検索数値から分かる人気度の傾向データでは、下図のように2019年3月頃からじわじわとその数値を向上させ、2019年末から2020年初にかけて人気のトレンドは最大値を描いている。Twitterのトレンドランキングでも、SixTONESのツイート数は上位を占めることが多く、まさにSNSを効果的に活用したマーケティングが好調であるアーティストと言えるだろう。
▼ 次のデビューはTravis Japanか...
そんなジャニーズ事務所の大転換期において、次のシーンをリードするグループとして注目を集めているのが「Travis Japan」だ。
Travis Japanは、2012年7月から活動を開始しているJr.グループであり、まさに華やかな表舞台の裏にある下積みとも言える準備期間をこなしてきた実力派グループと言え、彼らのダンスの実力には定評がある。シンクロダンスと呼ばれる程、グループとしての息のあったダンスの完成度の高さから来るパフォーマンスの実力は多方面で認められている。また、彼らは「トラジャ」とも略され、すでにJr.の中では固定層のファンを多く抱えているグループだ。
また、この人気は数字にも着実に現れてきており、Google Trendsの人気度の推移では、絶対値としての上限値が異なる可能性はあるものの、2019年末から2020年始にかけて人気度のトレンドがピークを描く形となっており、まさにSixTONESと同様のトレンドを示している。彼らは、まだデビュー前の状態だが、検索ワードにおける反応としても人気度の高まりは結果に現れてきている為、近くデビュー可能な実力が付いて来ており、ジャニーズ事務所としてもさらなる投資をすることで、グループとしての活躍の場を最大化させる動きは自然な流れとなりそうだ。
ジャニーズ事務所としてのWebマーケティング的なタレント戦略と合致する形で先駆的に活躍しているSixTONESやSnowManの後続となれるか。Travis Japanに期待だ。
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東京オリンピックの延期が決定…..それに伴う夏の恒例フジロックやロッキンの開催への危惧
今年開催予定であった、東京オリンピック。
多くの人が待ち望んでいた、東京オリンピックはまさかの、史上初の延期という形になった。新型コロナウイルスがもたらした影響は甚大なものであることを、これでもかというほど残酷な形で提示されたような感じもする。少なくとも2020年が始まるまでに、新型コロナウイルスが世界で蔓延すること、またもや東京オリンピックが延期になるだなんて予想ができた人は一人もいなかったであろう。
まさに未曾有の事態であり、前例のない緊急事態に世界中は苦しみもがいている。
先日決定された東京オリンピック、それに伴って危惧されるのがこれからの音楽フェスに代表されるような多くの人を動員するイベントの開催の是非である。
ここまででも数々のイベントが中止を余儀無くされているが、今後も大型イベントの開催は難しい状況が続きそうである。はたまた、状況がいつ落ち着くかも定かではないことから今後の展望が見えない点でも不安は増大する。
▼今年のフジロックやスパソニ、ロッキンなどはどうなる?年末のカウントダウンは?
国内で大人気のイベントは数多くある。ここ数年でも夏フェスは特にブームであり、フジロックやサマソニやロッキンといった夏の恒例とも言えるほどの大人気イベントがある。
オリンピックの延期が決まった中で、そういった音楽フェスは開催できるのであろうか?
ただでさえ、最近でも大阪のライブハウスで新型コロナウイルスの感染者が出たところから、ライブハウスという場所、及びは音楽というものへの世間的なイメージがなんとなく悪いものとなりつつある。いわゆる音楽は娯楽でありエンターテイメントであるものという考えから、このような緊急事態の中では不要不急のものである。という世論は少なからず高まっている。
しかし、音楽業界にとってみれば音楽は商材であり、それでビジネスを行なっている。音楽イベントができなくなればビジネスが行えないことになり、ゆくゆくは産業が荒廃してしまう。音楽を生業として生きている人も多くいるのだ。アーティストだって、いってしまえばただ音楽で夢を与えるだけの慈善事業ではない。生業なのだ。
例えば今年は夏フェスが開催できなかったとして、年末のカウントダウンイベントの時期はどうであろうか?また、来年春の音楽イベントは、夏フェスは?というように不安は続いていく。
もちろん事態が落ち着くのを1日でも早く、と望む気持ちを持つのはもちろんのこと。事態収束に向けて我々市民一人一人が予防に努めることが、何より大事であると考える。
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Googleのデータから見る「Official髭男dism」がヒットした理由とは…
今や、音楽ストリーミングの視聴ランキングのトップの常連ともなっている「Official髭男dism」。
名実ともに2019年の音楽シーンを彩ったメジャーバンドと言える彼らだが、そのヒットの理由とは何でしょうか。本記事では、音楽的な側面からのヒットの理由に加え、Google Trendsの分析データを基にしたアーティストの人気度傾向から分かる考察を加味したヒットの理由についてお届けしていきます。
特に、本記事では、音楽的に「売れる」という非常に定量的に分かりにくい事象について、Google Trendsデータを基にした論調で情報をお届けします。
早速ですが、下図が「Official髭男dism」の2017年1月1日〜2020年3月28日までのGoogle Trendsデータです。ある時期を境に爆発的に、検索人気指数が急上昇しているタイミングがあることが分かるかと思います。このデータの詳細について次に説明していきます。
▼ Official髭男dismの出世作「Pretender」とは...
Google Trendsのデータ上で「Official髭男dism」の人気度の動向が急上昇しているタイミングは、2019年4月28日以降となっており、直近1年間で急速にGoogle Trendsデータ上における人気度が高まっていることが分かります。
Google trendsの「人気度の動向」について補足すると、この数値は、特定の地域と期間について、グラフ上の最高値を基準として検索インタレストを相対的に表したものです。100 の場合はそのキーワードの人気度が最も高いことを示しており、50 の場合は人気度が半分であることを示しています。なお、0 の場合はそのキーワードに対する十分なデータがなかったことを示しているとのことです。
この前提において、改めてデータを見ると、最高値は2019年12月29日〜2020年1月4日ですので、2019年第70回紅白歌合戦への出場が影響していると推察されます。昨今、紅白離れが叫ばれてはいますが、幅広い世代の視聴者がテレビというメディアを通じてアーティストが披露する楽曲を視聴する影響度は以前高く、毎年話題性のあるアーティストとなり得たかどうかの総まとめとしての出演枠とも言えます。
彼らの場合も、2019年の紅白をピークに人気度のトレンドもデータ上で確認することができ、この印象を上手く維持しながら2020年の音楽活動を展開しているという現状かと思います。2020年3月時点では、紅白時の人気度のピーク程ではありませんが、そのトレンドは維持していると言えそうで、今後の活動にも期待が持てるデータかと言えるでしょう。
一方で、その人気に火がついたタイミングである2019年4月時の状況について次に考察していきます。
▼急上昇の理由は、コンフィデンスマンJPとのタイアップか...
2019年4月に人気度が急上昇した理由としては、彼らがドラマに引き続き主題歌を担当した「コンフィデンスマンJP」とのタイアップによる話題性の獲得が大きな要因ではないかと考察できそうです。
そのタイアップ主題歌は「Pretender」であり、彼らの中でも代表作と言える楽曲ですので、まさにこの1曲で今の人気を獲得したと言えるでしょう。もともと、2018年には「ノーダウト」でドラマ版「コンフィデンスマンJP」の主題歌に抜擢されており、当時インディーズアーティストとして、初の月9ドラマ主題歌への起用となった話題性もあった様ですが、Official髭男dismとして初の映画主題歌が決定したこのタイミングで、大衆的な認知を獲得したと言えるでしょう。
なお、所属レーベルのポニーキャニオンの公式ニュースでは、2019年3月12日 5:00~に映画主題歌への抜擢が決定したことが公開されており、その約1ヶ月後の2019年4月16日に彼らのYouTubeチャンネルで「Pretender」のMusic Videoが公開され、最終的にGoogle Trends上での人気度の急上昇に繋がったと推察できます。
これら定量データから、アーティストのプロモーション戦略としてはマスメディア的な話題性のあるタイアップを効果的に獲得する事と、そのタイアップ作品となる楽曲の"良さ"が両立することが必要となると言えそうです。特に、Official髭男dismのプロモーション戦略としては、Spotifyなどのストリーミング視聴にも親和性の高い(好んで聞かれやすい)楽曲を狙って制作していることに加え、YouTubeで公開するMusic Videoでも、聴き馴染みのある王道J-POPの楽曲の中にもアーティストの世界観を上手く創る工夫などがある為、複合的なヒットの理由はありそうですが、プロモーションの展開の仕方としては参考にしやすい事例かと思います。
※ 音楽情報バイラルメディア「EVENING」では、アーティストや楽曲に関するデータ分析のご依頼や記事として取り上げて欲しいご連絡をお待ちしております。ご連絡は下記のお問合せフォームよりお願いいたします。
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潜在能力は抜群、ネクストブレイク間違いなし!18歳ロックバンド・「クジラ夜の街」とは一体?
クジラ夜の街というバンドをご存知であろうか。彼らはまだ高校を卒業したばかりの18歳が集うボーイズロックバンドである。
未だ大衆に知られる存在とはなっていないものの、すでに発表している音源から感じられるバンドの潜在能力は抜群なものがある。まだ弱冠18歳であるという、やや荒っぽさというものがちょうどよくありつつも、バンドサウンドとしてはかなり研ぎ澄まされたものがある。やはり、ライブパフォーマンスも定評があるのだ。
すでに彼らは大舞台も経験している。高校生バンドの全国大会では全国優勝を果たし、その後にはロッキング・オン主催のインディーズバンドを発掘するプログラム「RO JACK」というオーディションにおいても優勝を果たす。
その結果、毎年夏のお馴染みとなっている「ROCK IN JAPAN FESTIVA 2019」への出演を果たした。
それだけに止まらない。その後にはSUMMER SONICへの出演をかけたオーディションコンテスト「出れんの!?サマソニ!?2019」においても見事、4000組ほどの中から入選を果たし、「SUMMER SONIC 2019」への出演を果たした。
すでに誰もが羨む舞台への出演を、クジラ夜の街は果たしているのだ。
◆ネクストブレイクは間違いなし!? 彼らはまさに今のうちにチェックしておくべきバンド
すでに大舞台も経験している彼らは、今後の躍進もますます期待されるばかりである。
各種サブスクリプションサービスで配信している彼らの最新アルバム「星に願いを込めて」は、実に聴きごたえのある、未来の音楽シーンを牽引するべきアーティストとしての心意気までもが見えてくる、非常に完成度の高いアルバムだ。
とにかくクジラ夜の街というバンドはいろんなことができるバンドであることを理解させてくれるようだ。アルバム冒頭の「夜行飛行少年」はまさに今が夜の真っ只中で、宇宙空間にも飛んでいきそうな情景を浮かべさせてくれる曲だ。ややフランジャーのかかったギターの音作り、シューゲイザーの要素も取り入れたサウンドはまさに宇宙空間を音で演出しているよう。
アルバム4曲目「Sugar」はいかにもロックバンド然としてサウンドとは少し異なる、Aメロではややラップ調のリリックでチルさを演出しつつ、サビではやはりロックバンドとしての要素が前面に出されている。
それぞれの楽曲がとても魅力的である「星に願いを込めて」、これから彼らを知るにおいては必聴のアルバムである。
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“モンスターアイドル“豆柴の大群がレギュラー番組開始!『SCHOOL OF LOCK!』内『豆柴LOCKS!』
TOKYO FMをはじめとするJFN38局ネットで放送中の10代向け人気番組『SCHOOL OF LOCK!』(月-金22:00~放送)では、WACK所属のアイドル、豆柴の大群のレギュラー新番組『豆柴LOCKS!』を放送開始することを発表しました。放送時間は毎週月~木曜日の22時55分~23時00分です。TV番組から生まれた“モンスターアイドル“は一体どんな放送をするのか?ご期待ください。
◆“モンスターアイドル“が学校で暴れまくる!?平日月~木5分番組スタート!
豆柴の大群は、TBS系のバラエティ「水曜日のダウンタウン」内のアイドルオーディション企画「MONSTER IDOL」から生まれた、アイドルグループです。アイカ・ザ・スパイ、ナオ・オブ・ナオ、ミユキエンジェル、ハナエモンスター、カエデフェニックスの5人が、毎週月~木曜に22時55分から23時00分の5分間、『SCHOOL OF LOCK!』の中に登場します。放送初回は、番組パーソナリティさかた新校長・こもり新教頭が就任する4月1日(水)からです。結成発表から1週間で、デビュー曲がオリコン週間ランキング1位を獲得した話題の“モンスターアイドル”はどんな放送をするのか?4月1日(水)の放送をお待ちください。
◆番組「SCHOOL OF LOCK!」とは...
“全国の蒼き若者たちの未来の鍵(LOCK)を握るもうひとつの学校!”をコンセプトに、人気アーティストやタレントをレギュラー講師陣に迎え、TOKYO FM をはじめとするJFN38局ネットで放送中のラジオ番組です。2005年10月の番組開始以来、ラジオとWEB、時にイベントや出版も連動させた内容でネット世代の若者を中心に支持を得ている人気番組です。
放送日時: 毎週月曜日~金曜日22:00~23:55
放送局 : TOKYO FMをはじめとするJFN38局ネット
番組HP: https://www.tfm.co.jp/lock/
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新型コロナウイルスによるイベント規制の中、音楽業界ができることは…
新型コロナウイルスの影響を受けて、多くのイベントは政府からの要請を受けて延期・中止の決定が相次いでいる。
この状況の中で、多くの音楽ファンはフラストレーションを溜めていることであろう。普通なら非日常空間であるライブハウスやイベントに行って日頃のフラストレーションを発散するのが常であるはずなのに、その手段を失ってしまっているのはとてもむずかゆい気持ちである。
この事態がいつ収束するか定かでないのも一つ今後の不安を煽る要素となっており、とにかく今はなすすべがないという状況でもある。
大阪のとあるライブハウス利用者からコロナウイルス感染者が出たこともあり、一部ライブハウスや音楽に対するパッシング、風評被害なども起きており、今音楽全体は窮地に立たされているといっても良いかもしれない。多くの人が言うようには、「音楽はとは娯楽の一種、エンターテイメントの枠組みであり不要不急のものであり、多くのイベントが規制されていようと知ったこっちゃない」といった趣旨の言い分が見受けられる。
この状況の中で、私たち、そして音楽業界は何ができるであろうか?
◆アーティストの過去発売DVD無料配信、無観客ライブなどその手立ては様々....
イベントができないということなら、他の手段を探すしかない。
音楽業界はこれまでかつてないシーンに対面しているのだ。何と言っても、ここ数年でそのビジネス規模を拡大させてきたイベント事業ができないということは、大きな痛手ある。
ここ数年のストリーミングサービスの普及の影響で、フィジカル音源の売り上げが著しく減少したことにより楽曲での全体の売り上げが下がっていた中、それに相反してイベントでの売り上げは伸びてきており、音楽業界において一つ光が差していた最中であったのだ。
今できることの手立てとして、数々のアーティストが無観客ライブを行うなどしている。NUMBER GIRLやBAD HOPの無観客ライブは多くの反響を呼び、印象に残っている人も多いのではないだろうか。
他にも、Youtubeなど動画媒体において、過去のライブ映像や発売していた DVDの映像を無料で配信するなどしているアーティストもいる。こんな時だからこそ、できること、思いつけることがあるのだ。
アーティスト個人で、直接顔を合わせられないファンとのコミュニケーションを図っている例もある。先日、Coldplayのボーカルであるクリス・マーティンは自身のinstagramにおいてインスタライブを行い、そこで集まるファンからのコメントの中からリクエストがあった楽曲をソロで弾き語るなどといったサービスを行なっていた。
こういったものは非常にレアであり、こういう時だからこそできること、見れるものでもある。
音楽は、直接的にウイルスに打ち勝つことはできないかもしれない。しかし、個々人は今できることをやっている。音楽業界、そして音楽ファン一人一人が現状と向き合って、最適解を見出しながら進んでいく必要があるのだ。
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ラウドシーンを牽引するSurvive Said The Prophetが売れたワケとは?
Survive Said The Prophet(以降:サバプロ)というバンドをご存知であろうか。現在日本のラウドロックシーンを牽引しているバンドといっても過言ではない、それくらいの実力を伴った、勢いのあるバンドである。
彼らは昨日1.15に新アルバム、「Inside Your Head」をリリース、当アルバムを提げた全国ツアーを現在敢行中である。すでに各会場も1000人キャパ以上のライブハウス・ライブホールが中心となっており全国各地において確かな動員を誇っている。ツアーファイナルではZepp Tokyoなど、3000人規模のライブハウスでの公演も控えており、すでに超人気バンドである。
こういったように、すでにオーバーグラウンでの活躍が目立っているサバプロ、一体彼らの魅力とは何か、そして売れたワケとはなんなのか?考察していきたいと考える。
◆HR/HMの要素の中に、ノリやすさ、そして今風のサウンドなどが特徴。
彼らは現在ラウドシーンを牽引していると先述したように、基本的な音楽性はハードロック・ラウドロック・メタルコアといった要素が中心的となっている。
だが彼らの特徴は、そういったジャンルだけに凝り固まった音楽性をしていないことだ。つまり、レンジの広い音楽性をもっている。彼らの飛躍のきっかけとなったアルバム、「space[ s ]」では、リード曲の「TRANSlated」などはボーカル・Yoshのシャウトが特徴的で、いわゆるゴリゴリのハードロックサウンドである。
だが、同アルバム4曲目に収録されている「Right and Left」という楽曲は、ロックサウンドは基調としていながらも、ボーカル・Yoshのハイトーンでクリーンな歌声、さらに持ち味である端正な英語のリリックなど、ポップスの色も強く出ていて、いわばかなり洋楽っぽい。
他のアルバム、楽曲を聴いてみても同じように、いずれの曲においてもバンドサウンドが基調となっていることは間違いないが、様々なジャンルがおり合わさっていることから全体的に聴きやすくて、比較的大衆にも迎合されやすいサウンドとなっている。
この特徴は彼らが売れたワケの一つといって良いだろう。通常ではハードロック・メタルコアなどといった音楽はアンダーグラウンドなもので、世間的に迎合される例は少ない。
それでも彼らが成功を収めたのは、あらゆる音楽性を取り入れるという工夫をしたからである。HIPHOPやR&Bなどといった要素を取り入れた楽曲もあり、いかにもロックバンド然とした体裁をとっているわけではない。
◆バンド同様、ソニーミュージックにも多様性の特徴が見られる。
サバプロは2018年、ソニーミュージック・レコーズと契約を結んでいる。音楽業界においては大手となるソニーミュージックグループに所属しているということは、バンド活動においてプラスになる要素が非常に多いであろう。
メジャーレーベルはやはりプロモーション力が強い、今後サバプロは今よりもっと彼らの音楽が認められて、日本国内の大型音楽フェスへのブッキングも増え、やがては海外の大型フェスの出演の機会も増えてくるのではないかと考えられる。
それはもちろん彼らの音楽が素晴らしいものであって、実力のあるメンバーが揃っているという大前提があって、そのバンドの後ろ盾として所属しているソニーミュージックの力も合わさってきて成し遂げられることである。
ソニーミュージックももとより、幅広い音楽性のアーティストが所属しており、あらゆるジャンルにおいて強い。そういった点でサバプロの所属先としてもかなりマッチング性の高いものであったと考えられる。
また、サバプロというバンドのプロモーション・ブランティングに関して特徴的だと思えるのが、海外アーティストの来日公演におけるオープニングアクトとしての出演や、海外アーティストが多数出演する音楽フェスへの出演が多い、というイメージがある。これまで、hoobastank、Story of the yearなどの対バンアクトも務め、KNOT FES、PUNK SPRINGといった人気音楽フェスへの出演も果たしてきた。
バイリンガルであるボーカル・Yoshの特性を生かした洋楽チックな楽曲がたくさんあることも、サバプロの特徴であり、そういったバンドのプロモーションという意図では上記のようなライブに出ることはかなり効果的である。プロモーション・ブランディングにおいてもバンドの特性を生かしたものがなされていると考えられる。
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オアシス再結成へ、リアムが再結成を打診…新型コロナでイベントも?
オアシス再結成へ、リアムが再結成を打診...新型コロナでイベントも?
世界中にパンデミック現象を起こしている新型コロナウイルス。これにより世界中の多くの人が苦しんでいる中で、イギリスの国民的ロックバンド・オアシスのボーカル、リアム・ギャラガーが兄であるノエル・ギャラガーに、オアシス再結成を打診しているという。 オアシスは2009年、リアムとノエルの間での兄弟喧嘩が原因となって、今日まで活動休止を続けている。 リアムが今回再結成を打診しているのは、今新型コロナウイルスの影響の最中で、問題解決の手助けのためのチャリティーコンサートを行い、そこでオアシスとして出演することを考えているのだという。リアムによれば、あくまでオアシスの再結成は1度だけ、つまりそのチャリティーコンサートでのみライブを行うということである。 リアムの気持ちの奥底としては、本当はオアシスを再結成して今後もツアーなどを行なっていくというような本格的な活動をしたいと考えているのかもしれないが、今回はあくまでノエルを説得するために一度限りの再結成として提案しているのだと考えられる。大注目を浴びた「100日後に死ぬワニ」…いきものがかりとコラボも…
Twitterにおいて大反響を生んだ「100日後に死ぬワニ」。これは漫画家・イラストレーターである、きくちゆうき氏が連載していたもの。
先日3月20日がちょうど連載から100日経った日であり、漫画の主人公・ワニくんは死を遂げた。
Twitterをはじめとしてあらゆるところでは、ワニくんの最後についての予想・考察などが繰り広げられており、かなりの熱狂を催したようである。
100日というスパンであったが、始まりから終わりまではあっという間に感じた人が多かったのではないだろうか。多くの人がワニくんと共にした100日間、まだその”熱狂”はある種続いているようで、やや批判じみた、残念なリアクション等も、実は出てきているのだ...
◆人気グループ・いきものがかり とのコラボ、他様々な「商業化」....?
無事? 終わりを迎えた「100日後に死ぬワニ」、作品自体が終わったことで、そのほとぼりのようなものは冷めるかと思いきや、様々な面でまだ余韻を残し続けているのである。
印象的であったのは、人気グループ・いきものがかり とのコラボが実現したことである。具体的には「100日後に死ぬワニ」という作品と、いきものがかりというグループがタッグを組んで、コラボソングを公開したのである。
曲名は「生きる。」というもので、すでに当曲は配信されており、そのジャケットは漫画作者であるきくちゆうき氏が書き下ろしたものとなっている。そもそもコラボするにあたった経緯としては、いきものがかり側が作品のテーマに関心を寄せて、きくちゆうき氏にコラボを持ちかけたものだという。
その他、コラボにおける企業の関わりなどについて、昨日、いきものがかりのメンバーである水野良樹氏のTwitterにおいて、彼ときくちゆうき氏が対談したライブ動画を公開している。
これに関して、いろんなリアクションが飛んできている。一つは、サプライズ的なコラボの発表に興味を示す、またファンからの喜びの声といったポジティブなリアクション。反対には、コラボを仕掛けることで注目を浴びようとしたのではないか、などとその意図の裏側に不穏なものを感じるといった、ネガティブなリアクションなども多く飛んできている。
このコラボの例だけでなく、「100日後に死ぬワニ」は100日経ったことで完全に終了! と多くの人が思っていた中、作品は書籍化、及びは今後の映画化なども公表している。
これにも先述したようなリアクションの例と同様に、賛否両論といった意見が飛んでいる。
多くの人は、作中においてワニくんの死が迫ることについて悲しんだり、最後の瞬間を案じたり、といったように純粋に作品を楽しんでいた方が多いであろう。
それが100日経ったら今度は映画化、などと言われたりしたら、純粋に楽しんでいた作品がいきなり商業化して、ビジネス色を帯びていることにちょっと白けてしまう...
なんていうのも理解できる気がする。
この「100日後に死ぬワニ」という作品は、こういった意味であらゆる人を取り込んだ、ビッグタイトルになったことは間違いない。
◆ぜひ今後も注目してみたい、「100日後に死ぬワニ」という作品。
なんだかんだありつつも、今後も違う形で「100日後に死ぬワニ」という作品を見続けられることは、ハッピーであるといって良いだろう。
今後、2020年を語り、思い出す上でこの作品は絶対に外しては考えられないものであり、忘れられることはないだろう。
今後の動向、またきくちゆうき氏にも注目していきたい。
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