「8mileAliens」というヒップホップクルー。ブレイクの可能性を秘める、彼らが要チェックのワケ
8mileAliensというヒップホップクルーが存在する。 彼らはメンバー全員が金沢で生まれ、育った。生まれてからの付き合いであるということからいわゆる幼馴染という関係である。
最近ではすっかり大御所的な存在となったBADHOPも、メンバーはそれぞれ生まれて以来の長い付き合いがある。そんな人生を通して共に歩んできた人間同士が、同じ意志をもって音楽というものを通して自分たちを表現している姿、ドラマチックであり、なんだかうらやましくも思ったりする。
話を8mileAliensに戻すと、彼らはメンバー全員が同い年であるという。全員が1998年生まれで、今年22歳になる世代でありとても若い。 若い世代で構成される音楽クリエイター集団、彼らの音楽はこれからもっと注目され、メディアへの露出も増えてくるであろうことを予想する。
彼らの最新作は、「Maiden Voyage」というEPである。22分6曲構成という、あっという間で駆け抜ける本作は実に聴きごたえがあるものであり、筆者もこの頃はリピートを重ねている。
本作のレビューも交えながら、8mileAliensの魅力についても考察したい。
▼ 王道のヒップホップ・USスタイルを踏襲しつつ、彼らのオリジナリティは間違いなく唯一無二のもの
さて、最新作である「Maiden Voyage」であるが、本作において彼らのオリジナリティというものがよく表現されている。それは当たり前のことかもしれない、だが、彼らは確かなメッセージ性と、音楽というものに込める確かな思いをもっている。その事実が、曲という形でよく感じ取ることができる点で、クオリティは高いと感じる。
いわゆるヒップホップというジャンルの王道の形を踏襲したようなビート、USスタイルのちょっとワルい雰囲気が醸し出されていて、アンダーグラウンド感がよく感じ取れる。やはり彼らはヒップホップクルーだということを再認識させられる。
その中でも、「Depatature」などはサックスなどのサウンドを取り込んだジャズの要素も見られる。ヒップホップという型を根底に落とし込んでいながらも、彼らの音楽というものは型にはまることに止まらない、新しい音楽を追求している、そんなスタイルが感じとられる。こういった要素は、他の楽曲でも存分に見られる。
そういえば、エミネムの人生が題材となった映画のタイトルは「8mile」であったが、それからは何かインスピレーションを受けているのだろうか? ちょっと気になる。
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人気沸騰中kzmの最新アルバム「DISTORTION」野田洋次郎、Tohji、BIMなど豪華アーティストのコラボ曲など、日本のヒップホップシーンの傑作。
話題沸騰中、そして人気沸騰中のkzmの最新アルバム「 DISTORTION」。全17曲46分構成の、ドラマのような一作だ。
何と言っても本作で注目すべきは、豪華アーティスト勢のコラボである。実にアルバムのうち8曲は他アーティストのフィーチャリングにより構成された曲であり、代表的なところで言えばRADWIMPSのボーカル・野田洋次郎、ヒップホップアーティストの代表格であるTohjiやBIM、LEXなど豪華アーティストによるコラボ曲が多く含まれている。
ヒップホップアーティストであるkzmの本作、もちろんジャンルで言えばヒップホップという括りにはなる。トラップの要素を前面に押したギャングスター・ラップ的な曲もありつつ、切ないコードが響くバラードもあったりする。
とても抑揚の激しい、山あり谷ありの作品となっておりそれはまるでドラマ、映画のようだ。
これからの日本のヒップホップシーンを牽引する、そういった存在にkzmがなり得ることを証明しているようだ。まさに、彼のキャリアにおけるマスターピースとなることは間違いない。
▼ 勢いを見せる日本のヒップホップシーン。若者を中心とした支持層の強固さも強み。
日本のアンダーグラウンドでは、ヒップホップが実に盛り上がっていると感じる。
本作でフィーチャリングしているTohji、彼が本作でコラボした「TEENAGE VIBE」はアルバムの中でもキラーチューンといっていい存在であろう。若い世代がこれからのヒップホップシーンを牽引していくのだという強い意気込み、迫力というものがうかがえる。アルバムの中でも一番人気とも思えるくらい支持の熱い曲だ。
Tohjiや釈迦坊主など、若いヒップホップアーティストは特にファン層も若い世代が中心である。ライブではフロアの客がみんなスマートフォンを掲げながら大合唱している姿がとても印象的である。
特にヒップホップの楽曲は「Soundcloud」などのような、無料で楽曲が配信できて、無料で聴くことができるサービスにおいて盛り上がりを見せている。こういった誰にでもアーティストになれる土壌が用意されていることが、ヒップホップという音楽が盛り上がっている一つの要因であるかもしれない。
熱いバイブスをもった楽曲、いつかは今のTohjiやkzmみたいになりたいと志す若者は多くいる。アンダーグラウンドの世界でも、熱い世界が繰り広げられているのだ。
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YOSHIKI、デビュー曲提供のSixTONESラジオに生出演 田中樹と松村北斗が”カレー事件”に驚きの声…
X JAPANのYOSHIKIが、4月25日深夜放送のラジオ『SixTONESのオールナイトニッポン(ANN)サタデースペシャル』(ニッポン放送/毎週土曜 pm11:30〜)に、電話でサプライズ生出演し話題となっている。
このラジオの中では、米国ロサンゼルスの自宅から電話でサプライズ出演しており、YOSHIKIの伝説となっている「カレー事件」のエピソードをを明かし、この日の番組担当の田中樹と松村北斗を驚かせた一幕があった。
と言うのも、ラジオ出演時に、現地時間で朝8時のYOSHIKIは、リスナーからの「今日の朝ごはんは何を食べる予定ですか?」という質問に、「スタッフからカレーを送ってもらった」と答えたことがきっかけで、そこから番組はカレーの話題へ。YOSHIKIが、かつて東京ドームライブのリハーサル中に出されたカレーがあまりにも辛すぎて、「怒って帰ってしまったことがあるんですよ」と明かしたのだ。
さらに、そのカレーが「何十倍の辛さだったんですよ。それで貧血を起こしてしまって。X JAPANの初の東京ドームライブの前日で、メンバーが『YOSHIKIどこに行った?』って探したら、カレーが辛くて帰ったということで皆さんが呆然した事件がありまして」と告白し、田中と松村は、笑いながらも驚きの声を上げた。
▼ SixTONESへの提供曲「Imitation Rain」の話も...
SixTONESの同番組では、事前告知なしのスペシャルゲストに、リアルタイムで楽しんでいたリスナーは、ツイッターで「YOSHIKI降臨って、やばすぎない!?」「神が来たー!」「興奮しすぎて内容が頭に入ってこない!!」と大いに盛り上がるなど話題となった。
新型コロナウイルスの影響で、日本の動向を心配している様子がうかがえるYOSHIKIだが、SixTONESのプロデュースを手掛ける滝沢秀明氏からオファーされ、SixTONESへデビュー曲「Imitation Rain」を提供している。
COVID-19の影響で世界的にも自粛ムードが高まる中でのサプライズに、ファンも驚きを隠せない様子だ。
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YOSHIKIのメッセージに多方面から「涙がとまらない」との声…浜崎あゆみや西島隆弘も医療機関へ1,000万円の寄付を公表
X JAPANのYOSHIKIが、TBS系「中居正広のキンスマスペシャル」(4月24日放送)に寄せた緊急メッセージが多方面からの反響を呼んでいる。
番組の中で、YOSHIKIは新型コロナウイルスによる影響を受ける日本の視聴者に向けて、米国ロサンゼルスから以下の様なメッセージを送っている。
「暗闇は暗ければ暗いほど小さな光だって輝いて見える。今まで気づかなかった小さなことが、当たり前のようにあった日常が実はすごく大切だったんだな、自分にとってどれだけすばらしい人が周りにいたんだ、素晴らしいことが周りにあったんだろうと、とても考えさせられます」
「神は耐えられない試練は人に与えない。僕はその言葉をいつも信じて生きてきました。何かあるたびに強く生きたから、これを乗り越えたときにみなさんもきっと強くなっているんだろうな。音楽家として微力かもしれませんが少しでも力になれれば」
番組メッセージより
▼ 音楽家としての貢献に共感の声も...
また、このYOSHIKIの活動を起点としてか、多方面から共感の声があがっている。
歌手・浜崎あゆみ(41)は4月25日、自身のインスタグラムでコロナ禍の最前線で闘う医療機関を支援するため、国立国際医療研究センターへ1,000万円を寄付することを発表している。これに添えるコメントとして、「X JAPAN」のYOSHIKIが同所へ寄付を行ったことから、「LAで暮らしていた頃にお世話になった、大先輩であるYOSHIKIさんに賛同し、私も1000万円寄付させていただきます」と明かしている。
さらに、「AAA」の西島隆弘(33)も同日、インスタグラムで同所へ同額の寄付を行うと報告している。彼の身内に医療従事者がいることも明かし、「過酷な医療現場を身近に感じております。医療に関わる皆さまが感染の危険もある中、尽力されている日々に、少しでもお力になれれば」と綴っている。
世界経済も巻き込む形で感染が拡大している新型コロナウイルスだが、今だからこそ気付ける日常の大切さもあることも事実だ。
お互いを助け合うことで、より安全な世界を取り戻していきたいところだ。
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月替りでアーティストがパーソナリティをつとめるレギュラープログラム!5月は「ゲスの極み乙女。」が登場!『Monthly Artist File-THE VOICE-』
5月1日(金)にメジャー5枚目のアルバム『ストリーミング、CD、レコード』が全曲配信開始となる「ゲスの極み乙女。」。
前作から2年ぶりとなる今回のアルバムをリリースする彼らが、1か月限定のラジオパーソナリティをつとめます!4月17日(金)に先行配信され話題を呼んでいる『人生の針』を含めた、12曲が収録された今作ですが、アルバム制作にまつわる秘話や、メンバーそれぞれが楽曲に込めた思いも聴けるかもしれません。
放送は、5月2日・9日・16日・23日・30日(それぞれ土)の全5回です。どうぞお楽しみに。
▼ TOKYO FMの番組内容は...
◇ タイトル: 『Monthly Artist File-THE VOICE-』
◇ 放送時間: 毎週土曜日 17:00-17:55
◇ 放送局 : TOKYO FMをはじめとするJFN全国37局ネット
◇ 2020年5月度パーソナリティ: ゲスの極み乙女。
◇ 番組HP: https://www.tfm.co.jp/maf/
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嵐がYoutubeでリモート紙芝居「三びきのこぶた」を披露。松本潤の本気のオオカミ役は必見…
嵐が公式YouTubeチャンネルで、リモート紙芝居に取り組む様子を公開し、ファンの間で話題になっている。
動画では、冒頭で櫻井翔が「今日は嵐によるリモート紙芝居をお届けしたいと思います」と宣言することで、動画が始まっている。新型コロナウイルスの感染が拡大する中で、エンターテインメントとしての自粛が続く中で、リモート環境で新しいエンタメコンテンツとしても取れる面白さが確認できる内容となっている。
今回、紙芝居の題材となっているの物語は、児童文学の代表作『三びきのこぶた』で、櫻井がナレーション、二宮和也が「大ぶた」、大野智が「中ぶた」、相葉雅紀が「ちいぶた」、松本潤が「おおかみ」と「おかあさん」の2役をそれぞれ担当している。物語が進む中、それぞれの役柄を楽しみながらもこなす姿にほっこりしてしまうのは筆者だけではないだろう。
また、芝居を振り返る場面では、松本が「おおかみの出番が多い」と本音を吐露する場面もあった。
▼ オオカミ役の松本潤に注目...
物語自体は、皆知っているストーリ展開だが、さすが国民的アイドルの「嵐」だ。
なぜか引き込まれてしまう要素が満載だ。特に、松本潤が演じる「オオカミ役」には注目だ。ストーリー展開上、仕方ないのだが、純粋にオオカミ役の出番が多いため、松本潤ファンにとっては見どころ満載の内容となっているが、演じる松本潤の白熱の様子は必見だ。
嵐の公式YouTubeチャンネルは、2020年4月時点で280万人の人気チャンネルだ。ジャニーズ事務所としても、新しい取り組みとしてWeb上でのコンテンツを積極的に配信してきている状況だ。
COVID-19の影響下で自粛ムードの今だからこそ、嵐がお届けする和やかな雰囲気で気持ちを明るくして欲しい。
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Travis Scottがゲーム「Fortnite」にてバーチャルライブイベント「ASTRONOMICAl」を開催!次世代型のライブに多くの反響!
「Fortnite」というゲームがある。これはアクションビルディングゲームというものであり、シューティング・バトルロワイヤルの要素がある、今世界で大ヒット中のゲームである。
対応機種はPCではWindows、macOS、他Play Staiton4、Xbox one、Nintendo Switchなど数多くのハードでプレイすることができる。
そんなゲーム内で先日、あのヒップホップアーティスト・Travis Scottが”ライブ”を開催したのである。一体どういうことか、もちろんゲーム内なので目の前にお客さんなどいない。バーチャルライブというものである。指定時刻にゲーム内のフィールド上に突如、Travis Scottが現れライブを始めるというものであり、なかなか文面では想像がつかないものと察する。
実際のバーチャルライブの様子は、TwitterなどSNS上にてアップされているのでチェックしてみてほしい。きっと、なるほどと思うはずである。 新型コロナウイルス禍の中でも、こういった形でなら確かにライブは開催できる。
アップされた動画の中では、多くのプレイヤーがゲーム上のキャラクターで踊ったり、頭を振ったりというアクションをしてライブを楽しんでいるようであった。事前に知っていれば、ぜひ筆者も参加してみたかったと思った次第である。
不思議とライブそのものの臨場感がゲームというフィールド上で活かされているようであり、まさに次世代型のライブというものであった。
▼ バーチャルライブは今後拡大していくか、いずれかはスタンダードになるのか?
現在の新型コロナウイルス禍にあって、これまでの形のライブイベントが開催できないという状況にある。
そういった中で、今回のTravis Scottのように、バーチャルライブという新たな形を示す例も現れた。 現状では、ライブという既存の形から離れたものが定着していくとはイメージしづらいが、テクノロジーの進化に伴ってライブの形というものが変化していく可能性は大いにあり得る。
今後こういったバーチャルライブが評価されて拡大していく可能性も大いにある。ゆくゆくはスタンダードになったりもするのだろうか? それにしても今回のTravis Scottのバーチャルライブは少し動画を見ただけでも面白い。
ちょっとでも気になったら、ぜひチェックして見てほしい。
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ワーナー・ミュージック・グループが初の”バーチャルミュージックフェス”開催へ、次世代型、そして72時間連続のフェス。要注目である
ワーナー・ミュージック・グループが初の”バーチャルミュージックフェス”開催へ、次世代型、そして72時間連続のフェス。要注目である
新型コロナウイルス禍の中、皆さんはどうお過ごしであろうか。 多くの人はリモートワークへの切り替えなどで、自宅にいる時間が増えてきたと思われる。そんな中で、音楽業界も新たなサービス・価値の提供に奔走している。 本稿で取り上げるのは、”バーチャルミュージックフェス”である。それも72時間連続で開催されるものである。こちらは、ワーナー・ミュージック・グループが執り行うプロジェクトである。当プロジェクトの目的は、WHOと国連財団が設立した「COVID-19連帯対応基金」の支援である。 このプロジェクトは「Play On Fest」というタイトルであり、ワーナー所属アーティストのパフォーマンス映像を世界に配信するというものである。 実際にライブを行って配信するというものではなく、各アーティストの過去ライブ映像をつなぎ合わせて配信するものであるという。当プロジェクトに参加するアーティストはColdplayやBruno Marsなど世界を代表するアーティストなど多くいる。日本からはColdrainとちゃんみなが参加予定である。 錚々たるメンツのライブ映像を一気に見れるというのは実に贅沢なものである。ファン驚愕のサプライズ!Hi-Standardが全作品をサブスク解禁!その他Pizza of Death所属アーティストもサブスク解禁へ!
ファン驚愕のサプライズ!Hi-Standardが全作品をサブスク解禁!その他Pizza of Death所属アーティストもサブスク解禁へ!
まさかのニュースが飛び込んできた。 あのHi-Standardが過去作品を各サブスクリプションサービスにて配信を解禁したのだ。いわゆる”サブスク世代”とはかけ離れた存在であるハイスタが、まさかのサブスク解禁とは、多くの人が驚いたことであろう。 サブスク解禁を発表した時点ですでに、各サービスでは聴けるようになっているため、まさにサプライズ性が高い。極端に言えばこのニュースを知る前までハイスタのことを知らなかった人の耳にも一瞬でハイスタの曲が届くようになったのだ。現代ならでは、といったところであろうか。 ハイスタが世間を賑わせたのももう20年以上も前のこと、今の若年層には知名度もさほど行き届いているものではないが、間違いなくハイスタは日本のロックバンドシーンを語る上では欠かせない存在である。世代でない若者にとっても、音楽好きであればハイスタの名前くらいは知っているという人が多い。私もその一人である。 これを機にハイスタについて知れるということ、現代だからこそ授かれる恩恵であると思う。新型コロナウイルスの影響で世界には悪いニュースばかりが流れているが、人々を悲しい気持ちばかりにさせていないのが、さすがアーティスト。というとことである。 伝説のロックバンドの音楽を、ぜひこの機会に目一杯楽しみたい。ライブハウスを支援する新たなプロジェクト「MUSIC UNITES AGAINST COVID-19」多数アーティストが賛同、500円から支援できるライブハウス支援。
ライブハウスを支援する新たなプロジェクト「MUSIC UNITES AGAINST COVID-19」多数アーティストが賛同、500円から支援できるライブハウス支援。
新型コロナウイルスの影響を受けて、多くの人々がダメージを直接的に受けている。 そのうちの一つが、ライブハウスである。 通常ライブハウスは収入源として日常の営業、つまりライブを開催することとしている。だが緊急事態宣言が発出されている今日では、ほとんどのライブハウスが営業することができなく、経営難に陥っている。 すでに経営が立ち行かなくなり、閉店を発表しているライブハウスも残念ながら出てきている。 多くのアーティストにとってライブハウスは駆け出しの頃から馴染みのある場所、音楽好きにとってもライブハウスとは日常を忘れさせてくれる遊び場であり、思い出深い場所である。 今回は機にそういったライブハウスを失ってしまえば、多くの人にとって拠り所を失ってしまうことになる。 それを防ぐべく様々なライブハウス支援プロジェクトが立ち上がっている。本稿ではその中でも、「MUSIC UNITES AGAINST COVID-19」というプロジェクトを取り上げる。ベールに包まれた存在「Aimer」~なぜこんなにも若者の支持を集めるのか~
2011年9月にメジャーデビューし、その後発売するシングルでもアニメの主題歌を担当するなど、精力的な活動を行ってきた。
そして、特にAimerの名を世に知らしめたのは2016年に発売された『daydream』というアルバムだろう。RADWIMPSの野田洋次郎をはじめ、ONE OK ROCKのTaka、凛として時雨のTK、andropの内澤崇仁、スキマスイッチ、阿部真央など楽曲プロデュースや、コラボなど、「Aimerの概念を壊すという意図」で集められた豪華アーティストたちがこのアルバムに参加した。かねてより、楽曲提供やライブのサポートなどのつながりで親交はあり、2016年8月19日放送の『ミュージックステーション』に『蝶々結び』でテレビ初出演を果たしたのも記憶に新しい。
以降も、2017年にベストアルバム発売、日本武道館でのライブ、テレビアニメの主題歌や映画の主題歌に起用され、現在も精力的に活動している女性シンガーである。
ここからはAimerの人気の秘密を探っていきたいと思う。
▼ 一つ目、「歌声」
これは先述したアーティストたちが絶賛する部分でもあるが、柔らかくも芯があり、甘いハスキーボイスである。『ミュージックステーション』でも語られていたように、15歳の頃に一度声を壊してしまったこともあり、現在の歌声も「偶然の産物」であるとされている。
そのルーツは彼女の中学生時代にさかのぼる。アヴリル・ラヴィーンのギターや容姿に傾倒し、影響を受けていることから高音の出し方は少し似て非なる部分もある。洋楽でいえばノラジョーンズの低音の声が似ている印象もある。
邦楽では2000年代前後、彼女も影響を受けたとされる宇多田ヒカルや椎名林檎といった女性アーティストたちの歌い方も取り入れているだろう。また、1990年代のUAやCocco、JUDY AND MARYのYUKI、2000年代では鬼束ちひろのような個性派女性アーティストの系譜も感じられ、また低音のハスキーな声は中島美嘉や手島葵の要素も感じられる。
表現力ある歌唱で優しく語りかけるようなバラードから、感情や体を揺さぶるアップテンポな曲まで、どこか鼻にかかるようなクセのある歌い方や節回し、しかし、耳にしっかりと残る甘い歌声はAimerの魅力である。
▼ 二つ目、「ベールに包まれた存在」
2011年のデビュー以降その素顔はベールに包まれていたものだったが突如として2016年の『ミュージックステーション』に出演した。しかし、それを機に積極的なプロモーション活動をすることなく、現在も数々のタイアップがあるが、表舞台に出ることを抑えている。
テレビ出演がメディアではないにしろ、過去にもデビュー時から人気のあった倉木麻衣やBUMP OF CHICKEN、RADWIMPSなど、現在よりもテレビが隆盛だった時代に存在そのものが疑われるほどの、ある種神格化された存在になってから続々とメディア出演を果たし、その人気を不動のものにした。
ただ、Aimerの場合はテレビに出ずとも現在も人気は衰えず、再びライブシーンで活躍することで、「楽曲の向こうにいる歌姫」「ミステリアスな存在」であることをファンやリスナーに再認識させたのではないだろうか。
▼ まとめ
2020年3/30現在、YoutubeのAimerの公式チャンネルの登録者は100万人を超えた。Yotubeという一番に触れる映像メディアでこれだけのファンを集め、配信やサブスクでは常に上位にいることから、若者から熱烈な支持を集めていることは間違いない。
RADWIMPSの野田洋次郎やONE OK ROCKのTakaといった実力者たちが認め、このネット社会の中で声や独特の世界観のみで戦い続ける稀有な存在であることも、若者たちの支持を集めるゆえんではないだろうか。
「名前は見たことはあるけど存在は知らない」
ベールに包まれた彼女がどのように飛躍を遂げるのか今後も目が離せない。
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