80年代

“昭和グルーヴ”を開拓した韓国人DJ Night Tempo(ナイトテンポ)から見る- 80年代カルチャーが再燃しているワケ
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“昭和グルーヴ”を開拓した韓国人DJ Night Tempo(ナイトテンポ)から見る- 80年代カルチャーが再燃しているワケ

◆“昭和グルーヴ”を開拓した韓国人DJ Night Tempo(ナイトテンポ)から見る- 80年代カルチャーが再燃しているワケ  近年日本の80年代シティ・ポップが海外の音楽マニアを中心にブームを起こし、昨年頃より日本でも逆輸入した形でシティ・ポップブームが巻き起こりました。  シティ・ポップが一躍ブームとなったのはYouTubeにあがった竹内まりやの「Plastic Love」のリミックス。再生回数は900万回を超えるほど(2020年1月現在)。このリミックスの作成者がシティ・ポップブームをけん引し、さらに派生した独自の“昭和グルーヴ”を開拓している韓国人DJのNightTempo(ナイトテンポ)さん。  今回はNightTempoさんから見る、若年層がなぜ80年代音楽やアートワークに魅力を感じているのかを、先月行われたNightTempoさんの全国ツアー「昭和グルーヴツアー」の感想レポートを交えて書いていきます。 ◆昭和歌謡のDJリミックスが感じさせるクラブ×昭和歌謡の“乗れる歌謡曲”  NightTempoさんのリスナーは80年代を知る、音楽をこよなく愛する大人世代から平成生まれの音楽マニアの若年層まで幅広いのが特徴。  昭和生まれである大人世代は昭和歌謡に懐かしさを感じてイベントに参加する人が多い印象を受けましたが、若年層は普通にクラブイベントに参加する感覚で盛り上がっていた人が多い印象を受けました。このように、クラブ×昭和歌謡の楽しみ方が世代によって違うのが特徴的に思います。  若年層である10代から30代が昭和歌謡を知るルーツは、世間の影響より親やテレビ、インターネットの影響が大きいと思いますが、リミックスされた昭和歌謡を聴いて何か新しい“センス”を感じて魅力に思う人が多いのではないでしょうか。  また、実際にDJや盛り上がりの様子をお客さんがSNSでアップして拡散しているのが現代らしい文化です。「正直、昭和歌謡はよく知らなかったけど楽しかった」という若者の声や「世代関係なくこんなに懐かしい曲で盛り上がれる空間が最高だった」というような大人世代の声がSNS上で見受けられました。SNS上に会場の様子をアップされると“楽しそう”、“行ってみたい”という意欲が生まれやすく、そういった反応もSNS上で見受けられました。実際にNightTempoさんのイベントはどの世代のクラブ初心者でも易しく、「昭和歌謡でこんなに盛り上がれるんだ」という感覚でした。 ◆音楽同様、80年代カルチャーの注目すべきはアートワーク  NightTempoさんはVJやグッズ、アートワークも支持を受けているのが人気の理由の一つ。NightTempoさんのアートワークは絵のタッチや色使いもレトロさを感じさせる少女アニメ風。NightTempoさんのDJは、Future Funk(フューチャー ファンク)というジャンルで、日本の70年代〜80年代のシティ・ポップやアニメ音楽をサンプリングした音楽のこと。YouTubeでFuture Funk系の音楽を調べると、その時代のアニメや画風の映像のものが多いことから、そういった時代背景、カルチャーの横のつながりがあることがわかります。  主にNightTempoさんのジャケットやVJのデザインを手がけているのはnam13さんやShiho Soさん。お二方ともデザインの系統はレトロな印象を受けます。どこか懐かしく感じさせるレトロさとポップさを兼ね備えた80年代風のキャラクターデザインも感度の高い現代の若者の間ではトレンドの中の一つとなっています。  その中でNightTempoさんがオリジナルでこだわるキャラクターやデザインがトレンド意識の高い若者に刺さっているのも80年代カルチャー再燃の入口のうちの一つかもしれません。 --- 運営:Evening Music Records株式会社
80年代に流行した「シティポップ」ブーム再来? 今キテる現代版シティポップアーティストをご紹介
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80年代に流行した「シティポップ」ブーム再来? 今キテる現代版シティポップアーティストをご紹介

◆ 80年代に流行した「シティポップ」ブーム再来?今キテる現代版シティポップアーティストをご紹介 「シティポップ」が今、再びじわじわと人気を集めていることをご存じでしょうか? 現在人気を博しているSuchmosの人気曲「STAY TUNE」がテレビCMに使用されるなど実は耳にする機会が増えています。そもそもシティポップとは、1970~80年代に日本で流行した音楽ジャンルの総称で、その定義は曖昧ですが都会的、さわやか、大人っぽいなどのイメージを帯びたサウンドが特徴です。代表的な当時のアーティストに山下達郎、杏里、竹内まりや、松任谷由美などが挙げられます。 ◆ 現代シティポップアーティストのおすすめ楽曲 1. Bluemin' Days (BLUEHARLEM ver.) / Yogee New Waves (アルバム BLUEHAELEM収録) Yogee New Waves は角舘 健悟(Vo.G)を中心に2013年に結成された正統派シティポップバンドです。シティポップってどんな感じ?と思う方に聴いていただきたい一曲です。イントロからラストまで駆け抜けるドライブ感がたまらず病みつきになりそうです。タイトルは花が咲くの意のbloomingと海のblueをかけています。 動画URL: https://youtu.be/od7FH9dlfok 2. あまり行かない喫茶店で / never young beach (アルバム:YASHINOKI HOUSE収録) never young beachは2017年にメジャーデビューした4人組バンドで、メンバーの安部勇磨(Vo.G)はなんと俳優の高橋一生さんの実弟です。彼らのつくるサウンドは特に懐かしさや南国感を感じさせます。何気ない日常を切り取った歌詞に思わずほっこりしてしまう、町を歩きながら聴きたい一曲です。 動画URL: https://youtu.be/62R6acSJZ3 3. Magic Hour / Special Favorite Music (アルバム:World’s Music収録) Special Favorite Musicはそれまで7人体制でしたが2019年10月より3人体制での活動をスタートさせたバンドで管弦楽を織り交ぜたサウンドが特徴です。こちらもやはり、キーボードやフルートが絶妙にマッチして良質なポップソングに仕上がっています。静かな夜に聴きたい一曲ですね。楽曲だけでなくアルバムジャケットのイラストにも注目していだきたいバンドです。 動画URL: https://youtu.be/8e_--ArtXLo 4. 22 / LUCKY TAPES (アルバム:dressing収録) LUCKY TAPESは2014年にメジャーデビューして現在は3人体制で活動するバンドです。まるで洋楽かと思わせるおしゃれな音楽で人気を集めています。浮遊感のあるキーボードやハンドクラップにより一味違う曲に仕立てられています。ボーカルの英語や切ない歌詞も必聴です。 動画URL: https://youtu.be/yjT9PpjtqKs [番外編  元祖シティポップを完全再現!?] 5. North 9 Resort Love / ロバート こちらはお笑い芸人のロバートが北九州市をアピールするために制作したオリジナルソングです。80年代シティポップを完全に再現しきっていてまさに脱帽です。作詞作曲はメンバーの秋山竜次さんで、北九州愛を感じるほどマイナーな内容となっています。北九州を旅した気分になれるかもしれませんね。 動画URL: https://youtu.be/g3ptGkIkppo ◆ 海外のほうがシティポップがアツい!? シティポップ再燃の動きは発祥の日本よりも海外で顕著に見られます。 竹内まりや「Plastic Love」のYoutube総再生数が2700万回(2019年11月現在)を突破するなど爆発的な人気です。発端は、海外のDJがサンプリング(過去の楽曲の一部引用)のために音源を探していたら日本の音楽にたどり着いたことです。また、楽曲だけでなくアルバムジャケットの良さも人気の理由の一つになっています。時代と海を越えて日本の音楽ジャンルが再評価されることはとても喜ばしいことですね。 ぜひ、一度シティポップを聴いていつもと少し違う雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか?今後も要注目のジャンルです。 --- 運営会社:Evening Music Records株式会社