BEGIN、35周年記念のベストアルバムを来年1月29日にリリース決定!
沖縄・石垣島出身の沖縄を代表する3人組バンドBEGINが、2025年に迎えるデビュー35周年を記念したベストアルバムを来年1月29日にリリースすることを発表した。
今作はシングル曲の他、ライブで根強い人気の楽曲も収録し、BEGINの魅力が凝縮された2枚組全33曲の超特大ボリュームとなっている。
デビュー曲『恋しくて』からはじまり、老若男女、世代を超えて愛される楽曲『島人ぬ宝』、『涙そうそう』『三線の花』はもちろんのこと、近年テレビをはじめとするメディア等、より多くの場所で流れている『笑顔のまんま』、CMに起用され誰もが知る楽曲となった『海の声』など、数々の名曲が出揃っていることに留まらず、5年前に発売された「BEGIN ガジュマルベスト」には収録されなかった『国道508号線』『誓い』『イラヨイ月夜浜』『愛が走る』『春にゴンドラ』など、ファンに絶大な人気を誇る楽曲も収録される。
さらに、ここ数年の間、配信のみでリリースされ、CD未収録だったオリオンビール”75BEER”のTVCM曲『24-7のブルース』、「リョウシンJV錠」富山常備薬グループ10周年タイアップソング『黄昏』、JALホノルルマラソン2020オフィシャルソングとしてウクレレ奏者ジェイク・シマブクロも参加している『粛々楽々』も収録され、BEGINのこれまでの歴史とその歩みを刻む記念すべきアルバムとなっている。
「BEGIN さにしゃんベスト」特設サイトもオープン
今作のタイトルは「BEGIN さにしゃんベスト」。このアルバムタイトルにある「さにしゃん」とは、石垣島の方言で“うれしい”という意味であり、来たる来年3月に開催される日本武道館、大阪城ホール公演のタイトルも“BEGIN35周年記念公演『さにしゃんサンゴSHOW!!』”となっており、ベストアルバム・コンサート共にこれまでの35年を歩むことが出来た多くの方々への感謝と喜びの想いが込められたタイトルとなっている。 また今回、同時に「BEGIN さにしゃんベスト」特設サイトもオープンしているのでそちらもチェックしてほしい。 12月4日(水)放送、フジテレビ系列「2024 FNS歌謡祭」第一夜に出演する事も決まっているBEGINだが、デビュー35周年を機にどんな活躍をしていくのか?そんな彼らの今後の活動に注目が集まるばかりだが、まずは!是非ともこのベストアルバムを手に取っていただき、来年3月に開催される大阪城ホール・日本武道館公演での記念コンサートに駆けつけ、祝祭と歓喜の夜を共に過ごそう! 「BEGIN さにしゃんベスト」特設サイト https://beginsanishanbest.com/リリース詳細
「BEGIN さにしゃんベスト」 2025年1月29日(水)発売【収録楽曲】
<DISC-1> 1. 恋しくて 2. いつものように 3. Blue Snow 4. YOU 5. 愛が走る 6. 防波堤で見た景色 7. 涙そうそう 8. イラヨイ月夜浜 9. 竹富島で会いましょう 10. かりゆしの夜 11. ボトル二本とチョコレート 12. 島人ぬ宝 13. オジー自慢のオリオンビール 14. オバー自慢の爆弾鍋 15. 声のおまもりください(一五一会バージョン) 16. 誓い <DISC-2> 1. 三線の花 2. ミーファイユー 3. 笑顔のまんま 4. パーマ屋ゆんた 5. 国道508号線 6. 砂糖てんぷら 7. 春にゴンドラ 8. ウルマメロディー 9. ハンドル 10. 海の声 11. ソウセイ 12. 君の歌はワルツ 13. 24-7のブルース 14. 粛々楽々 15. 黄昏 16. ユガフ島(2021Ver.) 17. 渋谷百年総踊りライブ・メディア情報
ライブ情報
BEGIN35周年記念公演『さにしゃんサンゴSHOW!!』 日程:2025年3月22日(土) 開場16:00 / 開演17:00 会場:大阪・大阪城ホール 日程:2025年3月30日(日) 開場17:00 / 開演18:00 会場:東京・日本武道館 【チケット一般発売】12月14日(土)10:00〜 各プレイガイドにて販売!メディア情報
[テレビ出演] 2024年12月4日(水)18:30~23:28 フジテレビ系「2024FNS歌謡祭」 第1夜BEGIN、ヤイリギターと共同開発「一五一会」誕生の地で世界大会開催!
11月2日、岐阜県可児市にて「BEGINコンサート&第五回一五一会世界大会」が開催された。「一五一会」とは、可児市に居を構え世界各国のミュージシャンに愛用されるアコースティックギター工房『ヤイリギター』と、BEGINにより共同開発された楽器。ギターと三線のチャンプルで、指1本で弾き語りができる四弦の楽器だ。
音楽とともに生活があり、笑顔がある
「一五一会世界大会」は、「一五一会」を使うことのみを条件に、出演者が自由に音楽を披露するというもの。2012年、2013年に第一、二回が、その後期間が空いたものの、2022年より毎年開催され今年が5回目となる。 まず出てきたのは、BEGINのボーカル・比嘉栄昇とヤイリギターの矢入賀光社長。「ようこそ、可児市へ。一五一会のふるさとでございます」と本大会は始まった。 出演するのはオープニングの「可児っ子」と、一次審査を通った17組。男女を問わず子どもから大人まで、ひとりでの弾き語りから、10人以上のグループまで、そして演奏するのも、歌謡曲、ロック、フォーク、ジャズなど、世代も人数もジャンルも実にバラバラ。比嘉が1組ごとに出演者とトークする際には、「こういった弾き方はお手本があまりないと思うけど、どうしてるの?」と、一五一会の可能性に驚く場面も。オリジナルの一五一会を持つ人に「かっこいいですね!」と声をかけるなど、20年以上をかけて、一五一会が様々な意味で広がりを持ったことがよく伝わる。 それが何より顕著なのが、オリジナル曲の多さ。今年は17組中13組がオリジナル曲を披露した。出演者のひとりは「ギターは手クセで曲を作ってしまうけれど、一五一会はもっと感覚的で、歌づくりをしやすい」と話した。難しいコードは必要なく、心とリンクして曲を作ることができ、演奏できるのが一五一会の良いところだと感じる言葉だった。 「クオリティが高すぎて、審査なんてできない。出演する皆さまのステージだから、自由に演奏してほしい」と、何度も比嘉が話し、個性豊かな約2時間半ほどのステージはあっという間に過ぎ去っていった。 バラエティ豊かな出演者の中優勝したのは、団体では11名で出演したチームあつ。シンガーソングライターのあつを中心に、皆が揃いのオレンジの衣装に身を包み、一五一会を手に全員で体を揺らし、揃いの動きで観客をも巻き込んで盛り上げた。 個人では、楠瀬トシオが受賞。今回の出演者の中には、楠瀬が一五一会を教えた人が何人もおり、比嘉からも「一五一会の主」と言わしめた人物。一五一会を圧倒的な技量で使いこなし、鮮やかな音色を披露した。 大会の最後には、「こころのこだま」を、BEGINと出演者全員で輪唱する。初めて会う人同士も一緒に楽しむ姿に、まさに一期一会の感動を感じた人も多かったのではないだろうか。 大会の後は、BEGINのライブが開催された。『恋しくて』『海の声』などの名曲をはじめ、BEGINがライフワークとして取り組んでいるブラジルのサンバの起源となった“マルシャ”と、盆踊りを融合させた“盆マルシャ”メドレーでは、観客も一緒になって30分以上踊り続ける。アンコールでは、彼らが第二の故郷とする渋谷の祭りで、昨年歌った『渋谷百年総踊り』も披露した。 最後は、客席で一五一会を持つ人にも弾くようにうながし、『笑顔のまんま』をみんなで演奏。スクリーンには、歌詞と一五一会のコードが表示される。その場のぶっつけ本番でも弾けるという、一五一会の気軽さを感じる場面となった。 “盆マルシャ”を始め、皆で踊り、歌い、演奏し、本当の祭りかのような雰囲気の中、笑顔あふれるライブを披露したBEGIN。一五一会は、ギター以上に気軽に演奏でき、皆で楽しむために作られた楽器だ。音楽とともに生活があり、笑顔がある。「一五一会世界大会」も、BEGINのライブも、その思いが具現化したような1日だった。11月2日(土)BEGINコンサート セットリスト(会場:可児市文化創造センターala 主劇場)
1 恋しくて 2 海の声 3 三線の花 4 防波堤で見た景色 5 砂糖てんぷら 6 アサイーボウル 7 Churrasco 8 国道 508 号線 9 竹富島で会いましょう 10 オジー自慢のオリオンビール 11 かりゆしの夜 12マルシャメドレー 東京音頭 炭坑節 お祭りマンボ 自動車ショー歌 好きになった人 勝手にシンドバッド 銀河鉄道 999 笑顔のまんま ソウセイ ラストダンスは私に EN1 涙そうそう EN2 渋谷百年総踊り EN3 島人ぬ宝 EN4笑顔のまんま(合奏)ライブ情報
◯BEGIN 35周年記念公演「さにしゃんサンゴSHOW!! 」 <大阪公演> ■大阪城ホール 日程:2025年3月22日(土) 時間:開場16:00/開演17:00 お問い合わせ:サウンドクリエーター 06-6357-4400 平日12:00〜15:00※祝日を除く <東京公演> ■日本武道館 日程:2025年3月30日(日) 時間:開場17:00/開演18:00 お問い合わせ:ホットスタッフ・プロモーション 050-5211-6077(平日12:00〜18:00) -- EVENINGサイト:https://evening-mashup.com/ Web3 音楽ストリーミング:https://w3.evening-mashup.com/BEGIN、茅ヶ崎FM開局一周年記念ライブを生中継決定!
来年3月にデビュー35周年を迎える、沖縄・石垣島出身のバンドBEGINが、9月28日(土)に行われる茅ヶ崎FM開局一周年記念ライブを開催することが発表され、当日のライブが生中継される事が決定した。
詳細
2023年10月1日に開局した茅ヶ崎FMが、間も無く開局一周年を迎えるにあたり、それを記念した、怒涛の“ありがとう企画”として「BEGIN Specialコンサートin茅ヶ崎」を開催する事が決定し、その完全独占生中継を実施。今回のライブ開催に先駆け、9月27日(金)にはBEGINメンバー3人揃って茅ヶ崎FMの番組「エボラジ FRIDAY!」にゲスト出演する。 またBEGINは10月2日(水)に久しぶりのニューアルバム「ビギンの盆マルシャ」をリリースするが、この“盆マルシャ”とは、BEGINがこれまでもライブでも披露してきた、ブラジルの音楽でサンバの元となったと言われている”マルシャ”と“盆踊り”をかけ合わせたもの。 アルバムには盆踊りの定番曲『東京音頭』『炭坑節』に、『お祭りマンボ』(美空ひばり)、『自動車ショー歌』(小林旭)、『好きになった人』(都はるみ)などの往年の名曲と、『涙そうそう』を盆マルシャアレンジにした6曲のメドレーに加え、moonridersの鈴木慶一が盆踊りアレンジを手掛けた盆踊『盆・島人ぬ宝』『盆・笑顔のまんま』、そしてメンバーが ”第二の故郷” と語る「渋谷」への恩返しとして書き下ろした楽曲『渋谷百年総踊り』が収録される。 この新曲『渋谷百年総踊り』は沖縄のカチャーシーを彷彿とさせるオリジナルの振付があり、BEGIN公式YouTubeチャンネルでその踊り方の動画も公開している。 同時に今回、アルバムの収録楽曲や初回限定盤に付属するDVDの収録曲なども公開され、さらにアルバム購入者特典として、メンバーがライブで着用している”盆マルシャ特製ハッピ” などが当たるスペシャル応募抽選企画も発表となった。 ■ 茅ヶ崎FM ラジオ生中継情報 9月28日(土)17:00〜19:30 「茅ヶ崎FM感謝の開局一周年、怒涛のありがとう企画! BEGINコンサートin茅ヶ崎」生中継 9月28日(土)19:30〜21:00 「茅ヶ崎FM感謝の開局一周年。BEGINコンサート終演後スペシャル」 パーソナリティ:政井マヤ・宮治淳一 茅ヶ崎文化会館中継:龍口健太郎 -- EVENINGサイト:https://evening-mashup.com/ Web3 音楽ストリーミング:https://w3.evening-mashup.com/BEGIN、盆マルシャアレンジ「東京音頭」等配信シングルリリース決定
来年3月にデビュー35周年記念として日本武道館と大阪城ホールでの「さにしゃんサンゴSHOW!!」開催を発表したばかりの沖縄・石垣島出身のバンドBEGIN。
本日、盆マルシャVerの「東京音頭」「炭坑節」2曲の配信シングルを8月2日(金)にリリースする事が発表された。
「東京音頭」「炭坑節」は共に言わずと知れた盆踊りの定番曲だが、BEGINオリジナルの “盆マルシャ“ アレンジに乗せて、思わず踊り出さずにはいられない軽快な仕上がりとなっており、楽曲へのリスペクトを感じさせる深みのある歌いぶりも必聴だ。
この「東京音頭」「炭坑節」は6月まで開催していた「お天気祭りツアー2024」でもライブ披露されていたお馴染みの曲で、お祭りの熱気がファンの間で大変な反響を呼び、今回、待望の音源化となった。“盆マルシャ”とはブラジルの音楽でサンバの元となったと言われている”マルシャ”と“盆踊り”をかけ合わせたもの。
マルシャ ショーラは老若男女誰でも誰でも楽しめる、サンバ同様にリズムを止めずに楽曲が続いていく事で一体感が生まれ、BEGINのライブでは定番コーナーとなっている。
昨年、渋谷109前で4年振りに行われた「渋谷盆踊り」にサプライズ出演し、盆踊りの楽曲を演奏したことがきっかけでマルシャと盆踊りが融合され、誰でも簡単に踊って楽しめる「盆マルシャ」が誕生した。
8月2日のリリースに先駆けて、本日よりYouTubeプレビューとTikTokでは、楽曲の一部を先行配信。楽曲を使った動画投稿も可能となっている。
YouTube、TikTokそれぞれのBEGIN公式アカウントでは、「東京音頭」「炭坑節」の振付動画なども公開中だ。
BEGINは鋭意レコーディングに取り組んでおり、この配信シングル以外にも書き下ろしの新曲リリースが期待されている。デビュー35周年に向けて益々、精力的な動きになりそうだ。
今年の夏はビギンの“盆マルシャ”で踊ろう。
リリース情報
配信シングル 「東京音頭」「炭坑節」 2024年8月2日(金)0時より随時配信リリース BEGIN35周年記念公演特設サイト: https://www.begin1990.com/35show/島袋 優(BEGIN)、クレイジーケンバンド横山剣とSAMI-T from MIGHTY CROWN出演の「太平洋音頭」MVを公開
来年35周年を迎える沖縄・石垣島出身のバンドBEGINのギタリストである島袋 優が今年2月にリリースしたソロアルバムから「太平洋音頭」のMVを公開した。
ソロアルバム「55rpm」はスキマスイッチの大橋卓弥、クレイジーケンバンドの横山剣、ORANGE RANGEのNAOTO、HIROKI、MONGOL800のキヨサク、Kiroroの玉城千春、SAMI-T from MIGHTY CROWN、かりゆし58の前川真悟、俳優の山田孝之やなど様々なジャンルに渡った豪華アーティストが参加したアルバム。
このアルバムに収録されている「太平洋音頭」は楽曲プロデュースをSAMI-T from MIGHTY CROWNが手掛け、クレイジーケンバンドの横山剣がゲストボーカルとして参加した楽曲で、沖縄、音頭、ジャマイカをチャンプルしたアレンジで、太平洋で沖縄・横浜、そして世界がつながっているというイメージで制作されたもの。
今回の映像も演奏シーンなどは横浜で撮影されているが、世界各国の方々が出演したMVとなっている。
■ MV情報
「太平洋音頭」MV
https://youtu.be/kU9f3DnNP54
■ 配信URL
https://shimabukuro-masaru.lnk.to/55rpm
BEGIN「うたの日コンサート in よみたん2024」でうたのお祝い!
BEGIN「うたの日コンサート in よみたん2024」でMONGOL800や玉城千春、古謝美佐子ら沖縄アーティストとうたのお祝い。
三線の音色、太鼓のリズムに合わせ、指笛と囃子、合いの手が鳴り響く。2024年の「うたの日コンサート」の幕開けは、開催地、読谷村の高志保青年会によるエイサー演舞からのスタートとなった。
出演者がすべて沖縄の唄者やアーティスト「うたの日コンサート」の幕開け
ここ読谷村は、唄三線の始祖・赤犬子が生まれた地とされ、毎年、琉球古典音楽と舞踊が奉納される「赤犬子宮」がある場所。また、会場近くには世界遺産に登録された「座喜味城址」や、登り窯がある「やちむんの里」があったりと、古(いにしえ)から今につながる「時」を感じる場所が数多く残っている。 BEGIN自身「うたの日は生き物」と言うように、毎年、彼らは時代の空気を感じ取り、今、自分たちが沖縄から伝えることができるメッセージは何かを「うたの日」のテーマに重ねているが、それは「どこで開催するか」も大きな意味を持つ。今回、受け継いでいく心が息づく読谷村だからこそできることは何か。出演者がすべて沖縄の唄者やアーティストになったのも、沖縄に生まれ、この島で暮らし、歌を紡ぐ人たちが、歌を通して何を次に繋げようとしているのか、その真意を感じてもらえる「うたの日」にしたいと思ったからではないかと思うのだ。 琉球古典音楽「千瀬節」のイントロから、LiSAの大ヒット曲「紅蓮華」や映画『リトル・マーメイド』のテーマ曲「アンダー・ザ・シー」をウチナーグチで披露し、観客を惹きつけたのはトップバッターNanaironoteだった。梅雨が明け、晴れ続きの空の下、ウチナーグチの言葉の柔らかさと沖縄的なアレンジが、沖縄音楽の可能性を見事伝えていた。続いて、彼らは初のオリジナル曲をここで披露。この島から内地へ、世界へと向かったウチナーンチュに向けて、「いつまでも沖縄の心を忘れないで、ひとつだよということを伝えたくて作った」という「いちまでぃん」は、これから多くの人の前で演奏されることで、聞き手一人一人の応援歌として大切に育っていくだろうことを予感させた。 続いて、沖縄民謡唄者の新星として、大きな注目を浴びている仲宗根創が登場。幼い頃から民謡に触れ、民謡界の重鎮、松田弘一、登川誠仁から民謡の心をしっかりと受け継いだ仲宗根の声は、まさしく今回の「うたの日」に相応しい人物。「谷茶前節」から「伊計離節」へ、リズミカルな三線と伸びやかながらに深く響いてくる歌声が、優美さと土臭さを持ち合わせ、とても魅力的だった。 「沖縄の民謡は、現代でも新しい歌が一日一曲新しい曲が生まれているとも言われています」と、スローテンポの「ハベル」も、歌の情感をひしひしと伝えてくる。 そして、最後の一曲を仲宗根が歌い上げている時、晴天だった空から急に雨が降り出した。歌は、ケアリイ・レイシェルが「涙そうそう」をカバーした「カノホナ・ピリ・カイ」だった。2005年にも同じことが起きた。ハワイから、まさしくケアリイ・レイシェル自身が「うたの日」に出演した年だった。あの時もこんなふうに雨が降ったのだ。その後、栄昇は、この雨にケアリイとのことをすぐに思い出したのだろう。ステージでこう話した。 「その時の風景とまったく同じ。ケアリイが言ったんです。『これはウェルカム・レインっていって、僕たちを歓迎してくれているんだよ』って。自然が喜んでいる時は、こんなことが起きるんですよ」 雨はほんの2、3分ほどですぐにやんだ。暑かった空気が少しだけ和らいだ。BEGINの島袋優とHoRookiesが中心となり、ゲストを迎え入れる
続いてHoRookiesがステージに上がる。ドラムの舜太朗は、BEGINのバンドメンバーとして今年も昨年も「うたの日」のステージに上がってはいるが、HoRookiesとして出演するのは5年ぶり。全員が曲を作り、全員がボーカルも取るHoRookies、まずは舜太朗が高音に響く瑞々しい歌声で「結の唄」を披露。その後、「ヨット」「ルートビア」と勢いのある楽しい曲を続け、最後は「幕開け」で締めた。全員のボーカルが入れ替わりながら、それぞれの歌声が生き生きと絡み合う、力強い歌だった。 大きな拍手が起き、これで退場かと思いきや、「ここから先輩方とステージやらせてもらいます!」との声。 「フロムBEGIN、島袋優!」 その声で優がステージに登場。この2月にソロアルバムを発表した優は、その中で一曲、HoRookiesと一緒に作った「歓びのブルース」を演奏。これは、舜太朗に子どもが生まれた喜びから生まれた曲なのだという。小さい頃から知っている舜太朗が、親になり、こうして新しい歌が生まれ、一緒に演奏する。さまざまな想いが込められたエモーショナルな演奏だった。 ここからは、優とHoRookiesが中心となり、ゲストを迎え入れる形で進んでいった。「歓びのブルース」の途中で登場しラップを披露したRude-αによる「うむい」は、一昨年の慰霊の日に発表された曲。幼い頃、慰霊の日に祖母と平和祈念公園に行くと、祖母は平和の礎を前に泣いていたと、Rude-αは話を始めた。祖母は母親のお腹にいる時に戦争で父親を亡くしていた。会ったことのない父親を想い泣いていたのだと知ったのは、後のこと。そのことを詩に書き、優が曲をつけ、そして同世代のHoRookiesが演奏をする。こうして、祖母からRude-αへ、そして聞き手へと、受け継ぐべき大切な歌が生まれたのだと知る。 続いて玉城千春。歌ったのは、沖縄南部の児童養護施設の子どもたちと一緒に作った「あの人の声」。「今なら言える 生まれてきてよかった」という歌詞は、施設の子どもの個人的な経験から生まれた言葉だっただろうが、玉城のあたたかい歌声が、聴き手誰もに生きることを肯定させる力を与えていた。 そして、MONGOL800からキヨサクが優のソロアルバムのために書いた「シージャーGO GO!」が続いた。シージャーとは先輩のこと。「すべてのヤッケーシージャー(厄介な先輩)に捧ぐ! 俺から見たら優さんはシージャーだけど、HoRookiesから見たら俺もシージャーです!」との声で、愛溢れるゴキゲンなロックンロールが飛び出した。 HoRookiesはそのままに、「あと2人、ヤッケーシージャー呼びますか!」、その声にD-51の2人がステージに現れた。HoRookiesのバンド演奏とともに、ヒット曲「NO MORE CRY」を披露。2005年の楽曲だが、歌い重ねてきた歌はエバーグリーン的な響きをまとい、2人の声のハーモニーにも磨きがかかっている。観客もともに歌いながら、身体を揺らしていた。続く「ハイビスカス」では、歌声とラップが組み合わされ、フロウの心地よさが際立っていた。ラストは観客とともに手を振りながら、なんともピースな空気が流れた。 「ほうら、足元を見てごらん」、伸びやかで美しい声が晴れやかな天に響く。玉城千春の歌声だ。アコースティックギターと鍵盤だけのシンプルな構成で始まったKiroroのメドレーは、それゆえ、彼女の歌のきめ細やかで奥深い表現をしっかりと伝えてきた。 ここ読谷は彼女の地元。その後、優を呼び込んでのバンド演奏での「命の樹」は、母校の読谷中学校に、難病で亡くなった生徒を偲んで植えられた桜の樹をモチーフに作られた曲で、命の輝き、尊さ、今この時間の大切さを切々と伝えてきた。 その声が響いた瞬間、会場が大きく包まれた。「アメイジンググレイス」、古謝美佐子の祈りの歌だ。会場にいる人たちがみな、すっと歌の中に惹き込まれていくのがわかった。 古謝は、昨年15年ぶりにアルバムを発表したばかり。もともと圧倒的な歌唱力と表現力を持つ古謝だが、70歳を前に、その歌声は生きる悲しみも喜びもを内包し、円熟した特別な声となっている。その上で、まだまだ歌を通して伝えることがあるという強い意志が宿った声は、切々として、胸迫るものがあるのだ。アルバムタイトル曲「平和星願い歌」で古謝は、いまだ癒えることのない戦争の悲しみを歌い、祈るように、願うように、手を合わせた。嘉手納基地を抱え、毎日戦闘機が空を飛ぶ嘉手納町で暮らす古謝にとって、平和を願うことは、メッセージとか大仰なものではなく、ただただ、日々のこと。それゆえに、強い説得力があった。 続く、キヨサクと玉城を呼び込んでの「童神」は本当に素晴らしかった。世代を超えて、受け渡していくこと。3人の歌声の重なりは、その意味を目に見える形で私たちに伝えていたと思う。大きな拍手の中、「この場にいることが、誇りに思える」と、司会のありんくりんが言う。それは観客もみな同じ気持ちだったのではないだろうか。ここから未来へ受け渡していきたいものが何か、確かめるような1日
続いてパーシャクラブが登場。彼らの音楽は、ロック、ファンク、ジャズ、ラテンとさまざまな音楽ジャンルを融合させ、圧倒的なオリジナリティを持っているが、それこそが「この島の音楽」であることを誇りを持って伝えているように思う。凄腕のバンドメンバーによる巧みな演奏と新良幸人のますます艶っぽい歌声に誰しも酔いしれ、身体を揺らしていた。 「乾杯しようね」という新良の言葉から、お祝いの時に歌われる八重山民謡「かたみ節」。新良のアグレッシブな速弾きの三線に高揚感が高まると、そこにRude-αのラップが絡むという、ここでしか見れないコラボレーションに、さらに会場は大盛り上がり。 そして美しい笛の音色から始まる名曲「ファムレウタ」。変わらないでほしいと願う故郷への想いが胸に響き、彼らの歌の中には、島の暮らしの中にある願い、人々の生き方、自然、失いたくない島の風景がここに描かれていることに気づかされた。「うたの日が、長く長く、続きますように」と幸人は言った。それは、何を大切にしたいのか、よく知っている人の優しい声だった。 「うたの日、遊びましょ!」 キヨサクの声を合図に、観客が大きく手を挙げた。少しずつ夕暮れ、風が出てきた頃、雨が再びざっと降り、そしてまたすぐにやんだ。虹が出て、その後に登場したのが、MONGOL800だった。一発目、「あなたに」で、早くも観客は一体となり、大合唱。そして、トランペットとサックスを加え、軽快にスウィングする「PARTY」で、大きく人々が踊り、波のように揺れた。粒マスタード安次嶺がさらに盛り上げ、ゆったりとしたリズムから観客を巻き込んでいく「OKINAWA CALLING」の気持ちよさに、各々声をあげたり、手拍子したり、と、自由に音楽を楽しんでいる。 ここで「Pray」。「祈り続ける」という言葉が沁みる。沖縄で暮らしていれば、祈ることは特別なことではなく、むしろ、日々の中で、より切実なものとなる。キヨサクは言った。 「平和ですねえ。めっちゃ楽しくライブができている。そんな時に響いてほしい曲をやりたいと思います」 「himeyuri〜ひめゆりの詩〜」だった。戦後79年、当然だが、月日とともに世代は入れ替わり、戦争体験者から話を聞く機会は少なくなっていく。だからこそ、歌に何ができるのか。一緒に歌いながら、「歴史にするには早すぎる」という歌詞をもう一度噛み締めた。込み上げてくるものを押さえられなかった。この感覚を忘れてはいけない。 そして、開演して5時間、「うたの日」最後の出演者はBEGINだった。この時、会場には約7000人が来場していたと聞く。この時を待っていたとばかりに、BEGINの登場に、みなが立ち上がった。 一曲目はデビュー曲「恋しくて」でスタートした。栄昇の歌声は、年を重ねることで、歌い続けることで、ますますブルージーさを纏っている。そんな35年目の「恋しくて」の瑞々しさに驚いた。続く優が歌う「海の声」はここ数年でBEGINの新しいスタンダードとなり、優と観客の声が混ざり合っての大合唱。 後半は、琉球國祭り太鼓をステージに迎え、「オジー自慢のオリオンビール」、「三線の花」と続いた。特に唄三線の発祥と言われる読谷村での「三線の花」は、どこか特別な響きを含んでいたように思う。歌の中にはオジーの人生は語られないが、形見の三線の中に、この島に生きた人の想いを知り、島唄を通してその想いを受け取ることができるのだ。そうやって、「うた」が人々の暮らしのそばにいつもあることに、「うた」への感謝が湧いてきて、静かな感動が押し寄せた。観客も感無量で、拍手が鳴り止まない。 これでは終わらなかった。この後は、マルシャの2拍子のリズムに、宮城姉妹率いるサンバチームとホーンセクション隊が加わり、「ワッショイワッショイ!」との掛け声を合図に、今日の出演者が順番に参加し、日本の流行歌を歌い継いでいくマルシャショーラのコーナーがノンストップで30分以上続いていくのだ。そのリズムの中、「笑顔のまんま」「ソウセイ」、そして、最後の「島人ぬ宝」。その時、「うた」は、観客一人一人の心の中にあった。誰もが歌いながら、ほんとうに幸せそうに笑っていた、その姿がとても印象的だった。 さまざまな世代の人たちが集い、そこに歌があり、踊りがあり、笑顔であるという、ただ本当にそれだけのことが、なんて美しいのだと心が震えた。2001年から始まった「うたの日コンサート」は、今年、23年目の開催を無事に終えた。 どんな伝統も行事もその時その時を大切に受け継いできた人たちがいたからこそ、受け渡された「今」がある。きっとこの「うたの日」も、こうして続けていく先に、受け継がれた「うたの日」で歌い踊る人たちの未来があるのだろうと思えた。 ここから未来へ。受け渡していきたいものが何か、あらためて、確かめるような1日を体験した、そんな「うたの日」だったと思う。BEGIN、日本武道館&大阪城ホールにて35周年記念公演の開催を発表!
来年デビュー35周年を迎える沖縄を代表する石垣島出身のバンドBEGINが、15年ぶりとなる日本武道館公演と、大阪城ホールでの35周年記念公演を行うことを6月22日(土)、LINE CUBE SHIBUYAで行われた全国ツアー「お天気祭りツアー2024」ファイナルのステージにてサプライズ発表した。
BEGIN 35周年記念公演 「さにしゃんサンゴSHOW!! 」 開催決定
来年デビュー35周年を迎える沖縄を代表する石垣島出身のバンドBEGINが、15年ぶりとなる日本武道館公演と、大阪城ホールでの35周年記念公演を行うことを6月22日(土)、LINE CUBE SHIBUYAで行われた全国ツアー「お天気祭りツアー2024」ファイナルのステージにてサプライズ発表した。 1990年3月21日に「恋しくて」でメジャーデビューを果たした記念の日から、35周年目の初日となる2025年3月22日(土)に、大阪城ホールにて公演を行い、2025年3月29日(日)には、15年ぶり通算3回目の日本武道館公演を行う。 今回、発表された公演のタイトルは、“BEGIN 35周年記念公演「さにしゃんサンゴSHOW!! 」”と冠されていて、“さにしゃん”とは、石垣島の方言で「うれしい」を意味し、35周年を迎えるまでに、支えてくれたファンの皆様や関係者への感謝とともに35周年を迎えることが出来る「喜び」が込められており、BEGINらしいユーモアと温かさを感じるコンサートタイトルとなっている。BEGINの故郷・石垣島で撮り下ろした新たなビジュアル
この公演を皮切りに記念すべき35(サンゴ)周年がスタートする。 発表と同時にBEGINの故郷・石垣島で撮り下ろした新たなビジュアルも公開。 この記念すべき公演をぜひお祝いに駆けつけていただき、“かりゆしの夜”をBEGINとともに過ごしてほしい。また35周年の記念公演開催発表に伴い、BEGINオフィシャルファンクラブ『かりゆしネット』チケット先行、そして本日のライブの来場者限定最速先行も本日スタートとなった。 詳しくは、BEGIN35周年記念公演特設サイトをチェックしてみよう。 ■ BEGIN35周年記念公演特設 https://www.begin1990.com/35show/ なお、BEGINは6/29(土)に沖縄・読谷村運動広場 「沖縄からうた開き!うたの日コンサート2024 in よみたん supported by 第一興商」を開催する。 ■「沖縄からうた開き!うたの日コンサート2024 in よみたん supported by 第一興商」HP https://www.utanohi.jp/BEGIN ライブ情報
BEGIN 35周年記念公演「さにしゃんサンゴSHOW!! 」 <大阪公演> 大阪城ホール 日程:2025年3月22日(土) 時間:開場16:00 / 開演17:00 <東京公演> 日本武道館 日程:2025年3月30日(日) 時間:開場17:00/開演18:00BEGIN、うたの日コンサート2022の開催と2023年春の全国ツアーを発表!
沖縄・石垣島出身のバンド、BEGINがこの度、11月に『沖縄からうた開き!うたの日コンサート2022 in 石垣島』の開催を発表した。
8月21日(日)放送の「NHKのど自慢」など、『島人ぬ宝』20周年、本土復帰50年となる節目に多くの音楽番組などに出演し、先日も「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2022」のクロージングアーティストを務め話題となった。
BEGINは毎年6月に、「皆でうたをお祝いしよう」というコンセプトの下、沖縄県内各地で協力頂ける地域・団体と共に開催し、より多くの方々に身近に“うた”を感じてもらいたいという想いで、各地域に寄り添った形で「うたの日コンサート」を、沖縄戦が終結したとされる慰霊の日の翌日以降の週末に開催していた。
そんな「うたの日コンサート」が昨年に続き今年も11月に石垣島で行われる。日程、開催場所や出演者などは、後日アナウンスされる。
さらに同時に、来年2023年の春に全国ツアーの開催も決定した。こちらも日程やチケット発売などの詳細は後日発表される。オフィシャルファンクラブ 『かりゆしネット』会員の皆様を対象としたチケット先行も実施予定。
また、BEGINは、2003年に指1本でコードが押さえられる誰でも簡単に弾く事ができる楽器、一五一会を考案し岐阜県可児市のヤイリギターと共同で開発したが、今年の10月1日(土)に約9年振りとなる「第三回一五一会世界大会」も開催する事が決定している。
秋以降もBEGINの活動から目が離せない。
イベント情報
■『沖縄からうた開き!うたの日コンサート2022 in 石垣島』 開催日程:2022年11月 会場:石垣島 出演:BEGIN、他-- 運営:Evening Music Records Inc.#BEGIN からの✨
— BEGIN_official (@BEGIN_Staff) August 21, 2022
ハッピーNEWS その②‼️
/
BEGINコンサートツアー2023
来年春🌸開催決定🎊
\
続報をお楽しみに🍀 pic.twitter.com/Cre7Za4W9a
BEGIN、沖縄本土復帰50年の節目の年に、本土復帰30年の2002年にリリースされた「島人ぬ宝」の20周年記念MVを公開!
提供:株式会社テイチクエンタテインメント
BEGIN、沖縄本土復帰50年の節目の年に、本土復帰30年の2002年にリリースされた「島人ぬ宝」の20周年記念MVを公開!
沖縄・石垣島出身のバンド、BEGINが「島人ぬ宝」リリース20周年記念Music Videoを自身のオフィシャルYouTubeチャンネルで公開した。
「島人ぬ宝」はBEGINのメンバーが改めて故郷である沖縄を見つめ直し、当時の石垣中学校の2年生が「島への思い」をテーマに綴った言葉を元に制作された楽曲で、NHK沖縄放送局「本土復帰30年」テーマソングとして2002年5月22日にリリースされた。
この度リリースから20周年を迎え、それを記念したMusic Videoが制作された。当時は「卒業式で歌ってもらいたい」という思いで作られた同曲であるが、卒業式で歌われるようになったのはもちろんのこと、沖縄の人々の心をしっかりと掴み...
BEGIN「うたの日コンサート」で石垣島から、島の高校三年生と世界に向けてうたのお祝い
11月6日(土)沖縄県石垣市民会館大ホールにて「沖縄からうた開き!うたの日コンサート 2021 in 石垣島 with 第57回 石垣島まつり2021」が開催された。当日、会場には数ヶ月後に卒業を控えた石垣島の高校3年生が特別に無料招待され、ステージの様子はYouTubeにて生配信された。
かつて沖縄では、争いの中で歌い踊ることが自由に出来なかった時代があった。そんな時でも人々を支え続けてくれる「うた」に感謝をしようと、6月24日に制定された“うたの日”。石垣島出身バンドBEGINは、このうたの日をみんなで集いお祝いしようと2001年から「うたの日コンサート」を開催し続けている。昨年はBEGINがオフィシャルアーティストを務めるJALホノルルマラソンとコラボ配信ライブという形式で、屋外ステージから配信を届けた。今年は会場を屋内に移し「石垣島まつり2021」とコラボという形で1年ぶりの、有観客開催となった。
石垣島の自然や伝統行事の様子、人々の笑顔が詰まった石垣島まつりのオリジナルムービーと共に配信はスタート。動画が終わり、ステージにBEGINのボーカル比嘉栄昇が登場。島の後輩たちに向け、うたの日についての想いを話し「この八重山は特別な島です。」と、うたには“押す(プッシュビート)”と“引く(プルビート)”の二つのリズムの取り方があること、かつて日本各地のうたは“引き”のリズムの取り方をしており、そのリズム感が今でも八重山に根付いていることを話した。今回のうたの日コンサートはそんな「プルビート」の歌い方をもつ出演アーティストを揃えたとその意図を伝え、開会の挨拶とした。
▼ ふるさと石垣島に思いを語り...
沖縄では祝宴の冒頭のことを意味する「座開き」。BEGINの同級生で八重山古典民謡唄者の金城弘美と島の教え子たちが今回の座開きを務め、歌と三線で八重山民謡を披露した。祝いの場が開幕すると、上地等、島袋優も加わりBEGINの3名が揃って登場。「うたの日おめでとう!」と声をあげ、早速のトップバッターへのバトンを渡した。
再び登場した金城弘美は、“明日は内地に行くんでしょ“の歌詞など、島の高校生が自分と思わず影を重ねてしまう「パーマ屋ゆんた」、同級生であるBEGINの島袋優をステージに招き「くにぶん木の花」のコラボ演奏など全4曲を披露した。横笛の演奏には現役高校生も参加。温かい歌声と各々のこれからの旅立ちへの優しい声援に、客席では感極まり涙する学生の姿も。続いて登場したのは、メンバー全員が石垣島出身在住18歳の4ピースロックバンド「ATHE DANGANEEDS」。1週間前には島内でワンマンライブも大成功におさめたばかりの石垣島のニュースターだ。ステージの上で熱い演奏を繰り広げる友人たちに、客席は大盛り上がりだ。メンバーが畑作業のアルバイトをした時に感じた農家へのリスペクトを歌った「畑ブルース」など、オリジナル曲5曲を披露。
今回の配信は、海外からの視聴者も多い。その理由は、故郷であるペルーを離れ自身のルーツである沖縄に数年前に移った、日系4世のMeli Arakiの出演だ。「Volare」や「Stand by me」など誰もが一度は聞いたことがある馴染みの曲や、沖縄での日々を「まるで、チョコレートのよう。甘くて楽しくて切なくて、そして苦いこともありました。」と例えて歌ったオリジナル曲「Chocolate okinawa」など4曲を披露。
そして再びBEGINの3名がステージに登場。かつて自身らが高校を卒業し石垣島から旅立ったのがもう30年前なのかと、思い出トークに花を咲かせた。防波堤でよく集まって夢を語ったと、島の高校生にも大人気の「防波堤で見た景色」で3人のステージをスタート。「この島は小さな島じゃない。世界に誇れる歌がある。海がある。」と、改めてふるさと石垣島に思いを語り、「海の声」「三線の花」「涙そうそう」そして「島人ぬ宝」を一気に披露した。
▼ 急遽、アーカイブ公開も決定... BEGIN最後の曲を終え、コンサートも終了かと思えた時「盛り上がりどころはこれからです」と比嘉が呼びかけ、楽しい時間の続きを知らせる。ブルースや島唄など、土地に根付く音楽を追求するBEGINがブラジルで出会った、サンバの起源とされる「マルシャ」は、ポルトガル語で「マーチ(行進曲)」を意味する。この「マルシャ」と、八重山方言の「〜しましょう」という誘いの言葉を意味する「ショーラ」を掛け合わせた「マルシャショーラ」へ。二拍子のリズムに思わず体が揺れるマルシャショーラコーナーはうたの日コンサートの定番コーナーになっている。 金城弘美、ATHE DANGANEEDS、Meli Arakiそしてバンドチームのオールキャストがステージに集まり歌い踊る、祭りのフィナーレだ。「バルーン」「上を向いて歩こう」とノンストップで続くビートに、マスクを着用し声は出せずとも、各々が自由に体を音に乗せる。スペシャルバージョンとして、八重山商工高等学校、八重山農林高等学校、八重山高等学校の3校の校歌をマルシャのメドレーに合わせて披露。各高校名が呼ばれるたびに、客席では大きな拍手が湧き上がった。「オジー自慢のオリオンビール」「国道508号線」「笑顔のまんま」と代表曲が続き、会場の熱が最高潮になったまま「鳩間の港」「さよなら港」と連続で旅立ちの曲へ。“みんな達者でいておくれ 船は行く船は行く さよなら港“の歌詞は、まるで高校3年生へ別れとエールを先取りするかのようだ。50分に及ぶ宴のフィナーレを飾ったのはオリオンビールのCMソングでもある「ソウセイ」。現役高校生がラップに参加し、総勢13名による圧巻の盛り上がりを見せた。 この数年のたくさんの我慢を乗り越え、春には高校を卒業しそれぞれの道を歩む高校3年生たちにとって、3時間にわたる祝宴は、いつか必ず振り返るふるさとでの思い出の1日になっただろう。「うた」はいつでも人々を支え続けてくれる。そんな「うた」に感謝する日があってもいいじゃないか。そんな思いから生まれた「うたの日」そして「うたの日コンサート」。コロナ禍だからこそより強く感じられるその存在意義が、南の島から全国へ発信された1日となった。 尚、この「沖縄からうた開き!うたの日コンサート2021 in 石垣島 with 第57回 石垣島まつり2021」の模様は急遽、アーカイブ公開がされる事が決定し、YouTube「BEGIN ch」でしばらくの間、視聴する事ができる。また、BEGINは2022年1月16日から約2年振りとなる「第25回 BEGINコンサートツアー2022」が決定している。 ■「沖縄からうた開き!うたの日コンサート2021 in 石垣島 with 第57回 石垣島まつり2021」はこちらでご覧頂けます。 https://youtu.be/fOnamFiqi8M -- メディア運営:EVENING編集部『沖縄からうた開き!#うたの日コンサート2021 in 石垣島with 第57回 #石垣島まつり 2021』配信終了✨
— BEGIN_official (@BEGIN_Staff) November 6, 2021
たくさんのご視聴、そしてチャットでの温かいご声援ありがとうございました😌
アーカイブ配信が決定‼️何度でもお楽しみください😊https://t.co/xFIPQWp4Iw#BEGIN pic.twitter.com/U4XRYpqBIK
BEGIN「うたの日コンサート2021 in 石垣島」で島の高校3年生を招待、出演者も決定!
BEGINが先日、地元・石垣島まつりとのコラボで「沖縄からうた開き!うたの日コンサート2021 in 石垣島 with 第57回 石垣島まつり2021」を11月6日(土)に無観客でのYouTubeライブ配信として開催する事を発表したが当日、石垣島の高校3年生を会場に招待する事が決定した。
また合わせて石垣島在住の金城弘美、Meli ARAKI、ATHE DANGANEEDSの3組も出演する事も発表となった。
石垣島では高校を卒業すると、そのほとんどの人が島を離れていくがそんな中で今、新型コロナウイルスの影響で学校行事などが相次いで無くなってしまっていて、あまりにも島での思い出が少なすぎてしまうという現状を想い実現した。
▼ ヴォーカル 比嘉栄昇のコメント
今回の開催に伴いヴォーカルの比嘉 栄昇は以下のようにコメントしている。
--
去年に引き続き、石垣島で「うたの日コンサート」を開催致します。
2001年にスタートしてから毎年うたのお祝いを続けて来ました。
沖縄の宝である「うた」に感謝する日でもあります。自由に歌って踊れる事は当たり前ではありません。
かつて戦争があった時代、そしてコロナ禍の今「うた」が悲しんでいるようだと感じませんか?
祝い事や祭りは家族、親戚、そして地域の繋がりを確認する大切な日です。
ですから、時代の都合で辞めてはいけないと僕は思っています。
しかし、現実は甘くないのも確かです(笑)
緊急事態宣言は解除されましたが、まだ気兼ねなくお客さんをお迎えしてコンサートを開催出来る雰囲気ではありません。
学校行事も同じだと思います。一番可哀想なのが高校卒業後に島を離れる学生達です。島での楽しい思い出が少な過ぎます。
ならばと、石垣の高校三年生を「うたの日コンサート2021in石垣島」に招待する事に致しました!出演者も石垣在住のアーティストを中心に、この場所でしか出来ないステージを目指します。会場にお迎え出来ない方々のためにBEGINの YouTubeチャンネルで生放送いたします。
去年は世界中からトータルで10万人を超える方々に視聴いただきました。今のデジタル技術では生の会場の音すべてを再現する事は出来ませんが、スタッフ共々最大限努力致しますので、どうぞお楽しみに!一番正確にコンサートの音を伝えられるのは会場にいた学生達です。
親、兄弟、友達に楽しかったと話してもらえるようなコンサートを目指します!
--
「うたの日コンサート2021 in 石垣島」はYouTube「BEGIN ch」で無料生ライブ配信され、またFMいしがきサンサンラジオでも生中継される。
▼ ライブ情報はこちら
『沖縄からうた開き!うたの日コンサート2021 in 石垣島 with 第57回 石垣島まつり2021』
開催日程:11月6日(土) 18:00〜(予定)
出演:BEGIN、金城弘美、Meli ARAKI、ATHE DANGANEEDS
【動画配信】YouTube『BEGIN ch』で無料配信
https://youtube.com/BEGINch
【音声ラジオ】FMいしがきサンサンラジオ
■ BEGINオフィシャルサイト
https://www.begin1990.com/
--
メディア運営:Evening Music Records Inc.
BEGIN、DVDが史上最高のオリコン週間ミュージックDVDランキング3位を獲得!
沖縄・石垣島出身のアーティストBEGINが9月15日に発売したDVDが、9/27付オリコン週間ミュージックDVDランキング3位を獲得した。
このDVD 「沖縄からうた開き!うたの日コンサート2020 in 石垣島~ with JALホノルルマラソン ~」をリリースしたが、これは毎年沖縄で開催してきた、うたをお祝いする「うたの日コンサート」を、昨年はコロナ禍で通常開催ができず、JALホノルルマラソン2020とのコラボレーションで故郷・石垣島から世界に向けてYouTube Liveで生配信したライブをDVD作品化したもの。
今回の3位は映像作品のランキングとしては1990年のデビュー以来、31年にしてDVDではBEGIN史上初となる最高位の快挙となった。
尚、今作のDVD「沖縄からうた開き!うたの日コンサート2020 in 石垣島~ with JALホノルルマラソン ~」テイチクオンラインショップやASMARTなどでも販売している。
<リリース情報>
DVD「沖縄からうた開き!うたの日コンサート2020 in 石垣島~ with JALホノルルマラソン ~」
発売中!!
購入はこちら
<テイチクオンラインショップ>
https://sp.teichiku-shop.com/products/detail/TES0001B1Y
<ASMART>
https://www.asmart.jp/Form/Product/ProductDetail.aspx?shop=0&cat=100103&swrd=&pid=10029358&vid=
デビュー盤(通常)
定価:¥4,730(税抜価格 ¥4,300)
DVD2枚組(約180分収録)
--
BEGINオフィシャルサイト
https://www.begin1990.com