チームラボ、The Weekndなど、「コラボレーション」で進化するエンターテインメント業界とは…
テクノロジーの開発が進む現在、 コンテンツの需要が特に高まる中、新しいコンテンツが次々と競うように制作されている。
流行の移り変わりが激しい現代では、このいわゆる「コンテンツラッシュ」により、 エンターテインメント業界は新しいものを創り出すのに必死である。どのコンテンツ制作会社も高い技術のテクノロジーを取り入れ、常に実在するコンテンツを上回るものを作ろうと努力しているわけだが、この「ラッシュ」の中で新しいものを作り続けるのには限界があるだろう。
そこで、エンターテインメントやコンテンツに新しい技術を取り入れる方法として、コンテンツの「コラボレーション」を一つの例として提案したい。
▼ チームラボと日常の「コラボレーション」が生み出す、新たなエンターテインメントとは
デジタルコンテンツやテクノロジーの開発に携わる会社、TeamLab(チームラボ)と森ビルが共同運営している「チームラボ美術館」は、様々な「コラボレーション」を通して進化を続けている。
今年の前半に、六本木のけやき坂下にオープンした新たな美術館「チームラボリコネクト」はチームラボのデジタルアートをサウナ施設と融合させた施設である。サウナといえば、以前は中年男性が利用するイメージが強く、若者に人気のエンターテインメント施設からは程遠い場所でもあった。
しかし、インスタ映えスポットとして人気のチームラボと「コラボレーション」を果たすことによって、新たなエンターテインメント施設を作りあげることができた。「デジタルアートとサウナの融合」という斬新なアイデアを実践させるには、相当な新しい技術が必要だったであろう。
サウナならではの「超温冷交代浴」から生まれる特赦な体感、「整う」ことを生かして体感するアート作品、そしてサウナの水や湯気を取り入れたデジタルアートなど、どれも今までになかった技術を必要とするエンターテインメントとなった。
他の例では、「チームラボボーダレス」の中にある お茶屋、EN TEA HOUSE (幻花亭)も、デジタルアートと日常の「コラボレーション」の新たなエンターテインメント施設だ。
それは、お茶ブランドEN TEAとウルトラテクノロジスト集団であるチームラボが融合して作ったアート作品で、お茶を頼むと、そのお茶に花や葉の映像が映し出される。茶器を動かすと、中に映し出されたデジタルアートも反応して動く仕組みになっている。一般的なカフェやお茶屋はエンターテインメント施設とは異なるが、チームラボのデジタルアートとコラボすることにより、人々が楽しめる新たなエンタメが誕生したのだ。
一からエンターテインメント施設を創り出すのではなく、流行しているコンテンツやエンタメを、身近に存在する日常的な場所と融合させることで、さらに人々の興味をつかむことができる。そして、「コラボレーション」によって斬新なコンセプトが生まれ、新たな知識や技術の需要も伸びるのだ。
▼ アバター姿のThe WeekndとTik Tokの「コラボレーション」で実現したバーチャルコンサート 米ビルボードチャートHot 100で、史上最長の88週チャートインの記録を持つ The Weeknd (ザ・ウィークエンド)は、Tik Tokとコラボし、初のAR(オーグメンテッド・リアリティー)を使ったバーチャルライブを開催した。 Tik Tokで配信されたライブは2百万人のユーザーを集め、Tik Tokで史上最多動画再生数の記録を更新し、大成功を果たした。さらにこのコンサートを通し、基本的人権の保障に取り組む団体、Equal Justice Initiative(EJI)への寄付金を35万ドル以上 集めることができた。 このコンサートを成功へと導いたのが、若者の多くが使っている動画ソーシャルアプリでの配信と、新しいテクノロジーであるARの起用だ。これにより多くの人々の興味を引くことができたのである。The Weeknd がバーチャルアバター姿でライブに登場し、数々のヒット曲を披露してファンを盛り上がらせた。 Tik TokでARを使ったライブは 初の試みであったが、これほどの成功を果たすことができたので、今後はさらに使われるようになるかもしれない。 すなわち、「コラボレーション」こそがエンターテインメントやコンテンツをより一層進化させる、迅速で合理的な方法である。それによって、新しい技術がさらに生み出されるであろう。
チームラボ、福岡・新ミュージアムのチケットを販売開始。「チームラボフォレスト」BOSS E・ZO FUKUOKAに7月21日オープン
アート集団チームラボの、福岡市の新ミュージアム「teamLab Forest」(以下、チームラボフォレスト)が、2020年7月21日(火)にグランドオープンします。チームラボフォレストは、プロ野球チーム・福岡ソフトバンクホークスが手掛ける新施設「BOSS E・ZO FUKUOKA(ボス イーゾ フクオカ)」内に常設。「捕まえて集める森」と「運動の森」からなる新しいミュージアムには、新たな7作品を含む、計10作品が展示されます。
チケットはBOSS E・ZO FUKUOKA公式ホームページにて、7月1日(水)販売開始。
チームラボフォレストは、アートコレクティブ・チームラボによる「捕まえて集める森」と「運動の森」からなる新しいミュージアムです。
「捕まえて集める森」は、「捕まえ、観察し、解き放つ」をコンセプトに、自らの身体で探索し、発見し、捕まえ、そして、自ら捕まえたものをきっかけに興味を広げていくことを主眼とした新しい「学びの空間」です。スマートフォンを片手に探索し、様々な動物を捕まえ、観察し、自分のコレクション図鑑をつくっていきます。
捕まえて集める森: https://www.teamlab.art/jp/concept/catching/
「運動の森」は、「身体で世界を捉え、立体的に考える」をコンセプトに、空間認識能力を鍛える新しい「創造的運動空間」です。複雑で立体的な空間で、強い身体性を伴って、身体ごとインタラクティブな世界に没入します。
運動の森: https://www.teamlab.art/jp/concept/athleticsforest/
展覧会公式ウェブサイト: http://forest.teamlab.art
ハイライト動画: https://youtu.be/kWqsJc7xi1k
チームラボの水に入るミュージアム「チームラボプラネッツ」、春限定で作品が桜に変化。東京・豊洲で3月1日から。
東京・豊洲の「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」は、アートコレクティブ・チームラボによる、裸足になって、超巨大な作品の中に身体ごと没入する《水に入るミュージアム》です。チームラボプラネッツの作品は、実際の季節とともに変化し、春には桜が広がる空間を体験することができます。桜が見られるのは、2020年3月1日(日)から4月30日(木)までの期間限定。
桜が見られるのは、1年間の花々が時間と共に刻々と変化しながら咲き渡る「Floating in the Falling Universe of Flowers」、そして、来場者が裸足になって水の中を歩く「人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング - Infinity」の2作品。
どちらの作品も桜の花が見られるのは、2020年3月1日(日)から4月30日(木)までの期間限定。
展示詳細: https://planets.teamlab.art/tokyo/jp/
チームラボプラネッツ ハイライト動画: https://youtu.be/VN56tekZzEc
《超巨大なアートに、他者と共に、身体ごと圧倒的に没入し、一体となる》
チームラボプラネッツは、アートコレクティブ・チームラボによる、超巨大な4つの作品空間を中心とした計7つの作品による「水に入るミュージアム」。
チームラボの「Body Immersive」というコンセプトの超巨大な作品に、人々は、他者と共に身体ごと没入し、作品と一体となる。そして、身体と作品との境界のない体験によって、自分と世界との間にある境界の認識を揺るがし、私たちと世界との連続的な新しい認識を模索する。
はだしとなって、超巨大な作品に、他者と共に、身体ごと、圧倒的に没入していく。
【桜に変化する作品】
Floating in the Falling Universe of Flowers
teamLab, 2016-2018, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
1年間の花々が、時間と共に刻々と変化しながら咲き渡っている、生命の宇宙が空間に広がっている。
寝転ぶ、もしくは、座ってしばらくいると、やがて身体は浮遊し、世界と一体化していくだろう。
人々は自分のスマートフォンで蝶を選択し投げ込むと、生命の宇宙に蝶が舞う。
作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。
花は、生まれ、成長し、つぼみをつけ、花を咲かせ、やがて、花を散らせ、枯れて、死んでいく。つまり、花は、誕生と死滅を、永遠に繰り返し続ける。
今この瞬間の空間は、2度と見ることができない。
人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング - Infinity
Drawing on the Water Surface Created by the Dance of Koi and People - Infinity
teamLab, 2016-2018, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
【概要】
チームラボプラネッツ TOKYO DMM
所在地: 東京都江東区豊洲6-1-16 teamLab Planets TOKYO
開館時間: 月曜 - 木曜 10:00~19:00、金曜 10:00~21:00、土・祝前日 9:00~21:00、日・祝日 9:00~19:00
* 最終入館は閉館の30分前
* 3月20日(金) - 4月4日(土)は特別延長期間の為 9:00 - 21:00
* 4月5日(日)は9:00 - 19:00
休館日: 2020年2月13日(木)、3月12日(木)、4月6日(月)、4月14日(火)、4月15日(水)
料金:
<2月・3月・4月入場 エントランスパス>
大人(18歳以上) 3,200円
大学生・専門学生 2,500円
中学生・高校生 2,000円
小人(4歳 – 12歳) 800円
シニア(65歳以上) 2,400円
障がい者割引 1,600円
チームラボプラネッツ TOKYO DMM チケットストア: https://teamlabplanets.dmm.com
* 料金、開館時間が変更になる可能性がございます。HPをご確認ください。
公式ウェブサイト: https://planets.teamlab.art/tokyo/jp/
Instagram: https://www.instagram.com/teamlab.planets/
Facebook: https://www.facebook.com/TL.Planets/
Twitter: https://twitter.com/teamLabPlanets
#teamLabPlanets #チームラボプラネッツ
【チームラボ】
アートコレクティブ。2001年から活動を開始。集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、そして自然界の交差点を模索している国際的な学際的集団。アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されている。
チームラボは、アートによって、自分と世界との関係と新たな認識を模索したいと思っている。人は、認識するために世界を切り分けて、境界のある独立したものとして捉えてしまう。その認識の境界、そして、自分と世界との間にある境界、時間の連続性に対する認知の境界などを超えることを模索している。全ては、長い長い時の、境界のない連続性の上に危うく奇跡的に存在する。
ニューヨーク、ロンドン、パリ、シンガポール、シリコンバレー、北京、台北、メルボルンなど世界各地で常設展およびアート展を開催。東京・お台場に《地図のないミュージアム》「チームラボボーダレス」を開館。2020年秋まで東京・豊洲に《水に入るミュージアム》「チームラボ プラネッツ」開催中。2019年11月に上海・黄浦濱江に新ミュージアム「teamLab Borderless Shanghai」を開館。2020年3月にマカオに「teamLab Super Nature Macao」を開館予定。
チームラボの作品は、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館(シドニー)、南オーストラリア州立美術館(アデレード)、サンフランシスコ・アジア美術館(サンフランシスコ)、アジア・ソサエティ(ニューヨーク)、ボルサン・コンテンポラリー・アート・コレクション(イスタンブール)、ビクトリア国立美術館(メルボルン)、アモス・レックス(ヘルシンキ)に永久収蔵されている。
teamLab is represented by Pace Gallery.(https://www.pacegallery.com/)
チームラボ: http://teamlab.art/jp/
Instagram: https://instagram.com/teamlab/
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