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チームラボ、The Weekndなど、「コラボレーション」で進化するエンターテインメント業界とは...
マッキノン美怜( Evening Music Records )
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テクノロジーの開発が進む現在、 コンテンツの需要が特に高まる中、新しいコンテンツが次々と競うように制作されている。
流行の移り変わりが激しい現代では、このいわゆる「コンテンツラッシュ」により、 エンターテインメント業界は新しいものを創り出すのに必死である。どのコンテンツ制作会社も高い技術のテクノロジーを取り入れ、常に実在するコンテンツを上回るものを作ろうと努力しているわけだが、この「ラッシュ」の中で新しいものを作り続けるのには限界があるだろう。
そこで、エンターテインメントやコンテンツに新しい技術を取り入れる方法として、コンテンツの「コラボレーション」を一つの例として提案したい。
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チームラボと日常の「コラボレーション」が生み出す、新たなエンターテインメントとは
デジタルコンテンツやテクノロジーの開発に携わる会社、TeamLab(チームラボ)と森ビルが共同運営している「チームラボ美術館」は、様々な「コラボレーション」を通して進化を続けている。
今年の前半に、六本木のけやき坂下にオープンした新たな美術館「チームラボリコネクト」はチームラボのデジタルアートをサウナ施設と融合させた施設である。サウナといえば、以前は中年男性が利用するイメージが強く、若者に人気のエンターテインメント施設からは程遠い場所でもあった。
しかし、インスタ映えスポットとして人気のチームラボと「コラボレーション」を果たすことによって、新たなエンターテインメント施設を作りあげることができた。「デジタルアートとサウナの融合」という斬新なアイデアを実践させるには、相当な新しい技術が必要だったであろう。
サウナならではの「超温冷交代浴」から生まれる特赦な体感、「整う」ことを生かして体感するアート作品、そしてサウナの水や湯気を取り入れたデジタルアートなど、どれも今までになかった技術を必要とするエンターテインメントとなった。
他の例では、「チームラボボーダレス」の中にある お茶屋、EN TEA HOUSE (幻花亭)も、デジタルアートと日常の「コラボレーション」の新たなエンターテインメント施設だ。
それは、お茶ブランドEN TEAとウルトラテクノロジスト集団であるチームラボが融合して作ったアート作品で、お茶を頼むと、そのお茶に花や葉の映像が映し出される。茶器を動かすと、中に映し出されたデジタルアートも反応して動く仕組みになっている。一般的なカフェやお茶屋はエンターテインメント施設とは異なるが、チームラボのデジタルアートとコラボすることにより、人々が楽しめる新たなエンタメが誕生したのだ。
一からエンターテインメント施設を創り出すのではなく、流行しているコンテンツやエンタメを、身近に存在する日常的な場所と融合させることで、さらに人々の興味をつかむことができる。そして、「コラボレーション」によって斬新なコンセプトが生まれ、新たな知識や技術の需要も伸びるのだ。
↓ 関連情報を掲載
アバター姿のThe WeekndとTik Tokの「コラボレーション」で実現したバーチャルコンサート
米ビルボードチャートHot 100で、史上最長の88週チャートインの記録を持つ The Weeknd (ザ・ウィークエンド)は、Tik Tokとコラボし、初のAR(オーグメンテッド・リアリティー)を使ったバーチャルライブを開催した。
Tik Tokで配信されたライブは2百万人のユーザーを集め、Tik Tokで史上最多動画再生数の記録を更新し、大成功を果たした。さらにこのコンサートを通し、基本的人権の保障に取り組む団体、Equal Justice Initiative(EJI)への寄付金を35万ドル以上 集めることができた。
このコンサートを成功へと導いたのが、若者の多くが使っている動画ソーシャルアプリでの配信と、新しいテクノロジーであるARの起用だ。これにより多くの人々の興味を引くことができたのである。The Weeknd がバーチャルアバター姿でライブに登場し、数々のヒット曲を披露してファンを盛り上がらせた。
Tik TokでARを使ったライブは 初の試みであったが、これほどの成功を果たすことができたので、今後はさらに使われるようになるかもしれない。
すなわち、「コラボレーション」こそがエンターテインメントやコンテンツをより一層進化させる、迅速で合理的な方法である。それによって、新しい技術がさらに生み出されるであろう。
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2021年9月23日 12:35 PM