音楽業界への就職を成功させるには…? ソニー・ユニバーサル・ワーナー等の音楽レーベルが欲しがる人材とは…
就職活動の人気企業の中でも根強い人気を誇る音楽業界。
新型コロナウイルスの影響もあり、昨今のイベント開催の在り方も大きく変化するなど、ビジネスモデルの転換点を迎えているとも言える動きの多い音楽業界ですが、今後どの様な人材が求められるのかについて、本記事では取り上げていきます。
まず、「音楽業界」と言う言葉を聞いてどの様なイメージや仕事内容を連想するでしょうか。多くの方は、華やかな芸能関連の世界や、音楽スタジオでの制作業務などのクリエイティブなイメージを想像するのではないかと思います。実際、トップアーティストによるパフォーマンスや、BTSの様に数年で世界的な知名度と人気を獲得するアーティストが現れるなど、音楽業界ではドラスティックで華やかな仕事があることも事実です。
しかし、Apple Music や Spotify などの音楽ストリーミングサービスの登場に挙げられる様に、数年前からCD販売数は低下し、音楽の売上構成の主体は再生数に応じたストリーミングサービスからの利益分配に委ねられるなど、IT技術を活用したビジネスモデルにどれだけ上手く適応できるかが重要なポイントとなってきています。
この様な状況において、当然、音楽レーベルが求める仕事内容や人材像も変化してきています。
▼ 音楽業界のレコード会社で求められる仕事とは
レコード会社などの音楽業界の主要プレイヤーが求める仕事のスキルや人物像は、どの様に変化してきているのでしょうか。
まず、皆さんが業界の仕事としてイメージが湧きやすいと思うのが「営業職」や「マーケティング職」ではないでしょうか。
音楽業界では、「宣伝プロモーター」と呼ばれる様な業務ポジションが該当し、新しく発売された新曲(CD, ストリーミング楽曲等)をテレビ局やラジオ、各種雑誌社などのメディア媒体へプロモーションする様な業務内容を担います。この職種は、他の業界においても同様ですが、取引先企業に対してアーティストの良さを提案し、各種メディア等で取り上げて貰う事や広告での楽曲起用など、法人営業とも言い換えることができるでしょう。
マーケティング的な素養や経験は勿論求められますが、同時に、各種キーマンとなる取引先担当者との円滑なコミュニケーション・スキルも求められ、総合的なビジネス能力が必要となるポジションです。
さらに、営業業務の中には、CDショップ等で毎週末に開催されるインストアライブの企画運営等も含まれるケースが多く、例えば、タワーレコードで週末に開催されるインストアライブを企画立案するなど、担当アーティストの販促活動イベントを企画運営する能力も求められる場面が出てくる場合があります。
また、新型コロナウイルスの影響により、音楽業界でもDX(デジタルトランスフォーメーション)が叫ばれており、マーケティング業務をIT技術を活用し、いかに早く広く効果を出すことが出来るかが求められてきています。
次に、「A&R(エーアンドアール)」について触れます。
この職種はアーティストに最も身近な位置で、どの様な音楽がより多くのリスナーの方に聴いてもらえるかを追求する業種と言えるでしょう。
職種内容としては、主に音楽面におけるブランディングや楽曲制作(レコーディング等)に加え、Music Videoやストリーミング媒体での露出に向けた戦略策定など、どちらか言うとクリエイティブ要素も強くなってくるいわゆるレコード会社の業務イメージに近いポジションです。
ただ、昨今はアーティストの活動においても、リアルイベントでの露出に加え、デジタル技術を活用した企画を展開するなど、リスナーやファンの方との新しいコミュニケーションを目指す動きが見られます。A&R起点では、むしろアーティストにこの様な新しい音楽を提供することが出来る企画を提案する様なケースも今後求められる可能性が高く、楽曲制作段階から含めると総合的な企画力が求められると言えるでしょう。
世の中の動きや流行を敏感に感じ取り、それをアーティストの良さと如何に上手く親和させられるかが、A&Rとしてあると望ましいスキルかも知れません。
▼ 音楽業界で求められるDXスキルとは
今後の音楽業界としては、求められるスキルはDXの能力ではないでしょうか。
ただし、音楽業界のビジネスモデルに即したデジタル活用を展開することができるDX能力である必要があるでしょう。
音楽業界は、一見すると、アーティストという強力なIPコンテンツを中心とした360度的な商品販売を行い成立している様に見えますが、本質はアーティストというブランド価値にあります。K-POPが世界でこれだけヒットしているのも、BTSやTWICEなどのIPが確立しているからこそ実現できているのですが、これはSNSなどのインターネットの力を上手く活用し、世界のリスナーにその魅力的な音楽や映像を届けたからこそ実現できています。
勿論、リアルでのライブ活動も重要な要素ですが、世界的な規模でのエンターテインメントビジネスを展開するには、どこかのタイミングでIT技術の活用が必要となります。今では、YouTubeやTikTokなど、この様なプラットフォームは一般的ですが、今後DXの意味合いではNFT(非代替性トークン)などの新しいIT技術を活用したビジネス領域が出てくることが予想されます。
この様な世界でも、柔軟にそのメリットを理解し、アーティストの魅力を世界に伝えるために効果的に活用することが出来る人材が、音楽業界では求められるでしょう。
音楽業界は華やかな業界である事は事実ですが、非常に変化の大きいビジネスを扱っており、そのトレンドを早期に掴み、事業として成果を出す事ができるハイセンスな能力が求められます。音楽を純粋に好きという素養に加え、高いITスキルを兼ね備えている事がビジネス的には望ましいでしょう。
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運営:Evening Music Records Inc.



学生必見。どうしたら音楽業界の就活を成功できるか?あまり知られていないレコード会社の仕事とは…
毎年、就職活動の人気企業の中でも根強い人気を誇るレコード会社をはじめとする音楽業界。
本記事では、そんな音楽業界での就活をどの様にしたら成功させられるのかについて、実はあまり知られていないレコード会社の仕事内容に触れながら、ご紹介していきたいと思います。
まず、「音楽業界」と言う言葉を聞いてどの様なイメージや仕事内容を連想するでしょうか。多くの方は、華やかな芸能関連の世界や、音楽スタジオでの制作業務などのクリエイティブなイメージを想像するかと思います。実際、音楽業界ではその様な仕事も大きなウェイト占めていますが、他にも非常に重要な仕事が多く存在しているのも事実です。
また、最近では普通になっていますが、Apple Music や Spotify などの音楽ストリーミングサービスも登場し、音楽を作り届けると言う過程においてもレコード会社などの様な制作側での変化も起きてきています。
その様な最近の音楽業界における仕事内容や求められる人材像について、実はあまり知られていない情報をご紹介していきます。
◆レコード会社のお仕事とは...?
一言でレコード会社の業務と言っても、いくつかの種類があります。
◆ 営業職(宣伝プロモーター等)
まず、皆さんもイメージが湧きやすいかと思うのが「営業職」です。
いわゆる「宣伝プロモーター」や「法人営業」と呼ばれることもあるかと思う仕事で、新しく発売される新曲(CD, ストリーミング楽曲等)をテレビ局やラジオ、各種雑誌社などのメディア媒体へプロモーションするポジションを指します。この職種の本質は、他の業界でも同様に言えることですが、取引先となる企業(本ケースで言うと例えば、電通や博報堂、Tokyo FMなど...)に対して、芸能事務所のアーティストや自社で育成したアーティストの良さを提案し、取引先の企業のメディア媒体において取り上げて貰う事や、その企業の業務課題の解決や広告起用において、アーティストの楽曲を活用して貰い、その見返りとして報酬を貰うと言うビジネスモデルを担う法人営業のポジションです。
さらに、この営業業務の中には、CDショップ等で毎週末に開催されるインストアライブの企画運営も含まれており、その業務も大きなウェイトを占めてきます。具体的には、例えば、タワーレコードで週末に開催されるインストアライブを企画立案し、自身が担当するアーティストにとって最も良い販促活動に結びつきそうなイベント内容を運営実現サポートする業務とも言えます。それには、当日の前説やイベント会場を盛り上げる役割も仕事内容に含まれてきますので、この面では世間一般に言う営業職とは異なる華やかさがあるかも知れません。
◆ A&R: Artists and Repertoire(アーティスト・アンド・レパートリー)
次に、A&R(エーアンドアール)です。この職種はアーティスト最も身近な位置で、どの様な音楽がより多くのリスナーの方に聴いてもらえるかをシンプルに追求する業種と言えます。職種内容としては、主に音楽面におけるブランディングや楽曲制作(レコーディング等)に加え、Music Videoやストリーミング媒体での露出に向けた戦略策定など、どちらか言うとクリエイティブ要素も強くなってくるいわゆるレコード会社の業務イメージに近いポジションです。
アーティストと共同で考えるケースもあれば、A&R起点でむしろアーティストに提案する様なケースから楽曲制作が動く様なことも想定され、作品に与える影響度も高い職種と言えるでしょう。その反面、世の中の動きやトレンド、求められる要素を敏感に感じ取り、それを担当アーティストがどの様に表現すれば、最も良い音楽が生まれるかを考え実行することが必要になり、音楽業界での専門的な職能業務(作編曲やプロデュース業務等)においても必要なスキルも求められる重要なポジションです。
具体的には、担当アーティストの次の新譜をどの時期に販売開始するか、その発売時期に間に合わせるためのレコーディングはいつ頃までに必要か、ジャケットやMusic Videoはいつまでに撮影編集するか、営業部門との連携はどの様にするか、と言った内容をマネジメントする事に従事することになります。
◆一般的には公開されない業種も存在する...?
さらに、音楽業界として真っ先に思い浮かぶであろう業種は、「音楽制作ディレクター」や「音楽プロデューサー」が挙げられるかと思います。
音楽制作ディレクターは、楽曲制作に関するプロジェクトの制作意図を考慮し、具体的に音楽を制作する過程の指揮をするポジションです。音楽の制作に関わるアーティストや作曲家、編曲家などともコミュニケーションを取りながらも、全体の楽曲制作のクオリティを上げるディレクションを実行する能力が求められます。
また、音楽プロデューサーは、アーティストの資質や能力を見極め、世の中が求める形がどの様なものかを考えながらもアーティストの良さを最大限引き出すための総合プランニングを実行するポジションです。主に、世間一般に言う商業的な成功も担うポジションとなるため、予算設定からMusic Video等に関する細かいブランディングについても意思決定する必要があります。
音楽業界の花形と呼ばれる様なポジションである一方、非常にハイセンスな能力が求められるため、一般的に公開されている求人ポジションは少ないのが実情です。この様な求人は業界的なコネクションが必要な場合が多く、通常ルートでメジャーアーティストのプロデュースを担当する様なポストに就くことは大変難しいのが現実かと思います。
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運営:Evening Music Records株式会社