米国と日本におけるコロナ禍での今後の大型音楽フェスのあり方とは…
昨今、新型コロナウイルス感染症の流行により大型音楽フェスのあり方は変化を遂げている。オーディエンスが安心してライブを楽しめるようさまざまな工夫が施されている。しかしながら、コロナ禍が始まって2年が経過しようとしている今でも、開催発表されたものの公演が延期、中止になってしまう状況が続いている。この不安定な状況の中、大型音楽フェスはどのような新しい形を模索すべきだろうか。
日本のフェスでは、主に動員数をキャパシティの半分以下にするなどの制限、オーディエンスが間隔を開けて観覧できるような対策、消毒液の配布や体温計の導入など、安全にフェスを運営するためのさまざまな対策が行われている。
2020年に名古屋で行われた MERRY ROCK FESTIVALに実際に参加した際、オーディエンスの人数を制限するだけではなく、東海地区の住民しかチケットが取れない方針だったので感染のリスクがかなり抑えられていると感じた。また、四角く囲われた個々のエリア指定場所から見る方式だったので、周りとしっかりと間隔が取れていた。ただ、従来のフェスと比べると制限やルールがかなり多く、現状のフェスの形に不満を抱く人も少なからずいただろう。
米国は規制緩和の動きか...
その一方で、米国ではオミクロン株が収束に向かってきたこともあり、どんどんとコロナ対策が緩くなってきている。 カリフォルニア州では室内でのマスク着用の方針が緩和された他、3度目のワクチンまで打っている人が増えてきたため、ほぼ制限がなく行動ができる状況に戻りつつある。昨年のBTSやハリー・スタイルズなど大規模のコンサートでは、ほとんどの場合ワクチン摂取の証明が入場の際に求められていた。しかし、今まで通りの音楽フェスが実施される日も近いかも知れない。 実際に、4月上旬に開催予定の世界的に有名な音楽フェス ”コーチェラ” では、ワクチンやコロナの抗原検査、更にはマスクの着用すらオーディエンスに要求しない状態での開催を目指している。 また、オーディエンスに向けて、コロナにかかるリスクがあることを承知の上での参加を促している。オミクロン株の流行やワクチンの効果などからコロナ感染による症状がかなり軽症になったこともあり、このような方針が発表されたのだろう。 ”コロナと共存という点を考えると、このようなフェスの形が理想なのかもしれないが、オーディエンスが誰でも気軽に参加し、音楽を満喫できるような状態ではない。今後の音楽業界に求められる取り組みとは...
多くの議論が交わされている昨今の音楽フェスだが、「今までのような音楽体験ができなくて物足りない」「安心して音楽を楽しめない」など、新型コロナウイルスが流行する前に戻りたい...と誰もが感じていることだろう。 その様な中でも、音楽の持つパワーを生音で感じられるライブは、替えの効かない体験であると、改めて感じるきっかけにもなったのも事実だ。 主催者、アーティスト、オーディエンス、自治体等... 全ての人が互いをに協力しあい、エンターテイメント産業を本来の形に戻していく努力を続ける必要があるだろう。 -- メディア運営: Evening Music Records Inc.コロナ禍で堅調な音楽需要!再生回数は前年の1.3倍超の結果に… 2021年 音楽ストリーミング配信市場動向とは
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コロナ禍で堅調な音楽需要!再生回数は前年の1.3倍超の結果に... 2021年 音楽ストリーミング配信市場動向とは
GfK Japan(東京:中野区)は、主要音楽ストリーミング配信サイトにおける再生実績データ*1を基に、2021年の音楽ストリーミング配信の市場概況を発表した。
概要
・2021年の音楽ストリーミング配信の再生回数は前年の1.3倍以上に拡大 ・昨年に続き邦楽が市場をけん引し、分類別再生回数構成比では8割弱に達す ・年間再生回数4億回以上の楽曲が3タイトル
優里、もさを。りりあ。に続け…. TikTokを効果的に活用するための音楽マーケティングとは…
皆さんは、昨今話題となっているTikTok発アーティストをご存知でしょうか。
TikTok発アーティストとは、TikTokで楽曲が人気になり、それが火種となって各種音楽プラットフォームで楽曲がチャートインするなど、TikTokの外でも活躍を見せているアーティストを指します。
彼らと同様に世の中の人気を獲得する為には、TikTokにおいてどのような音楽マーケティングが効果的なのでしょうか...。
TikTok独自のアルゴリズムとは…
当初、TikTokでの楽曲の "バズり" は、一時的なものに留まると思われていましたが、今やTikTokは新しい才能あるミュージシャンと出会う場として受け止められており、大手レコード会社でさえも、新人アーティスト発掘の場として注目しています。 では、この様にミュージシャンにとって、大きな可能性の場となったTikTokで注目されるためには、どのようにTikTokを活用すれば良いのでしょうか...。 まず、TikTokを活用して自らプロモーションを行う為には、TikTokの特性(アルゴリズム)を理解して運用することが大切だと思われます。 TikTokは機械学習アルゴリズムを用い、ユーザーの好みに応じて動画をオススメしています。 このレコメンド機能は他のSNSでも使われていますが、レコメンドが起こる仕組みが他のSNSとは少し異なります。基本的に、TwitterやInstagramの様なSNSのフィード画面(アプリを開いたときにまず表示され、新規の投稿を見ることができる画面)には、自分がフォローしているユーザーの投稿が表示されます。 しかし、TikTokではフォローしているかどうかに関係なく、AIがユーザーの好みに最も合っていると判断した動画が流れます。また、時系列に沿ってタイムライン形式で流れてくるTwitterやInstagramとは異なり、 TikTokでは投稿がユーザーの好みに合えば、3か月前の投稿でもおすすめに表示されることがあります。 この様に、TikTokではフォロワー数に関係なく動画を見てもらえる為、どの様なクリエイターでも大きな拡散力を持ち得るという事が特徴として挙げられます。人気が急上昇している楽曲カバーも有効...
ここで意識したいのは、TikTokのアルゴリズムが分析する動画の情報には、キャプションやハッシュタグだけではなく、使用されている音楽の情報も含まれているという点です。この為、TikTok上の多くのクリエイターは自分の投稿がおすすめに載るよう、人気急上昇中のハッシュタグを使うだけでなく、その時に人気の楽曲を用いて動画を作成する事が多くなります。このアルゴリズムこそが、TikTokで特定の楽曲がバズりやすい要因の一つとなっていると言えるでしょう。 この様なTikTokの特徴を踏まえると、アーティストは自身のアカウントで楽曲を発信するだけではなく、他のユーザーに自分の楽曲を使用して動画を作ってもらうという事が重要になるという事が分かるかと思います。この為、自身のコンテンツで取り入れるべき要素としては、弾き語り動画や、楽曲にダンスの振付を付けた動画など、他のクリエイターが真似したりアレンジしやすい動画や音楽を作成する事が効果的であると考えられます。 また、自身の楽曲を発信する以外に、人気が急上昇している楽曲のカバーをするなど、話題のコンテンツに自分も参加することで注目度を高めるという方法もあります。 レコメンド機能の精度が高いTikTokでは、TikTok上の流行に乗る事で、より多くのユーザーのおすすめに表示される可能性が高まる為、TikTokを活用するアーティストは、どの様なハッシュタグやコンテンツが流行っているのかを常にチェックしておく事も重要です。-- メディア運営:Evening Music Records Inc.1st AL『壱』がついにリリースとなりました✌️
— 優里 (@yuuri_official) January 11, 2022
フラゲ日のみんなからのコメントとても嬉しかったです😆
ALの配信もスタートしたので、
聴いてもらえるととても嬉しいです!https://t.co/oD4f3es7vF
早くみんなに直接歌を届けたいな!
そして沢山の人に『壱』届きますように!
#優里_1stAL壱 pic.twitter.com/FGaZrT0biS
「ドラムもベースもいないが、ピエロがいる」異色のバンド “セカイノオワリ” はなぜ成功したのか…
いまやバンドとしてその地位を確立させ、世代を問わず多くのファンから支持されるSEKAI NO OWARI(セカイノオワリ)。
彼等はどのようにしてここまで上り詰めたのだろうか。
彼等の魅力的な楽曲は前提として、本記事では、楽曲以外の特徴に焦点を当てて、その飛躍の理由を探ってみたい。
"ピエロがいるバンド" SEKAI NO OWARI
やはりデビューしたての知名度が低いアーティストにとって、メディアに取り上げてもらうための話題性は必要だ。 その点、彼らは「ピエロがいるバンド」「ドラムもベースもいないが、ピアノとDJがいるバンド」「幼馴染で結成され、しかも同居しているバンド」「めちゃめちゃ暗いバンド名」といった様に、思わず「なぜ...?」と聞きたくなってしまう様な特徴を幾つも持っていた。 これらの特徴はメディアに出演する際の話題となるし、何よりもリスナーの興味を惹きつける材料として十分だった。 その強みを生かし、彼らがメディアに積極的に露出していたことも、彼らへの注目が途切れなかった理由の一つだろう。 メディアに露出しないことで自身のイメージを守るバンドも多いが、SEKAI NO OWARIは、真逆の選択を取ったと言えるだろう。アニメ・ドラマやCMとのタイアップを積極的に行い、ニュースやバラエティにも多く姿を表した彼らは、”ミステリアスでかっこいいバンド” ではなく、”ピエロがいるバンド” や ”メンバー同士が仲が良いバンド” として世間から認知される様になり、その意外性や親しみやすさから、結果として幅広い世代の支持を集めるようになった。 また、最近ではラジオで冠番組のパーソナリティを務めたり、ボーカルの深瀬が俳優として映画デビューをするなど、本業の音楽活動以外でも活躍が見られる。 メディアに露出することで、楽曲だけでなくメンバー1人1人の魅力も伝えたからこそ、国民的バンドとなった ”セカオワ” の今の姿があるのではないだろうか。セカオワの代名詞 "ファンタジー" を生み出したライブ演出とは...
SEKAI NO OWARIの話をする上で欠かせないのが、圧倒的なライブ演出だ。 ”ファンタジー” が、彼らの代名詞として確立したのは、やはり2013年の野外公演「炎と森のカーニバル」からではないだろうか。 その公演では、30mもの高さの巨大樹と、それを彩る鮮やかな電飾によって、ステージ上にはまさにファンタジーと呼ぶしかない夢のような世界が作り出された。 その後も、40mもの高さの樹木を設置した圧倒的な存在感のステージセットに、空飛ぶ列車の演出を加えた「Twilight City」や、動物を模した巨大なロボットが喋る「タルカス」、移動式歓楽街をコンセプトに高さ30メートル(10階建てビル相当)、全長80メートルの列車をステージにした「INSOMNIA TRAIN」など、彼等のとんでもない演出を挙げればきりがない。 さらに、SEKAI NO OWARIのライブが凄いのは、ステージ演出だけが理由ではない。 彼らのライブでは、会場の外にもオリジナルのフードが食べられる屋台や、メンバー考案のゲームができるブースが設置されるなど、ライブに訪れた人は会場全体でその世界観を大いに楽しむことができる。言うなれば、会場全体がテーマパークのような空間になっているのだ。 また、「炎と森のカーニバル」でファンの仮装を競う仮装コンテストが行われてから、彼らのライブには仮装して参加することが定番になっている。仮装をして会場内を歩くファンの姿は、会場の雰囲気を高めてくれるし、クオリティの高い手作りの衣装を見れるのもセカイノオワリのライブの醍醐味の一つだ。 会場の細部にまで拘り、ファンと共に作り上げる世界観というものが、SEKAI NO OWARIのライブの最も魅力的な部分と言えるだろう。 そして、ここで大切なのは、彼らのライブでは観客が動画や写真を撮影できたという事である。 多くのアーティストのライブでは、著作権侵害などの恐れから、撮影・録画・録音等が禁止されているが、SEKAI NO OWARIは寧ろ撮影を許可する事で、SNSやYouTubeに拡散された会場内外の写真や動画を通じて、彼らのライブの魅力をより多くの人に伝えたのである。 音盤の売上よりも、ライブやグッズの売り上げがアーティストにとって最も大きい収益になってから久しいが、その様な中で、いち早くライブに重点をおき、SNSの拡散力を使って人気を伸ばしたSEKAI NO OWARIが成功したのは、必然だったのではないだろうか。End of the Worldとしてのもう一つの顔
もう1つ注目したいのが、SEKAI NO OWARIの海外プロジェクトである ”End of the World” だ。 日本での活動名をそのまま英語に直訳した名前で、彼らは2013年から積極的に海外での音楽活動を行っている。 2011年にメジャーデビューしてから、2年という早さで海外進出したスピード感も凄いが、Fukase自身は、デビュー前から海外進出も考えていたというのだから驚きだ。現在も、積極的にEnd of the Worldとして活動を行っている彼らだが、国内でこれだけ成功してもなお、アジアだけでなくヨーロッパにも進出するなど、新しい事に挑戦し続ける彼らの貪欲さには驚かされるばかりだ。 End of the Worldが海外でも人気を得ている理由は、その徹底されたローカライズ戦略にある。近年、BTSを中心に世界中で人気を得ているK-POPだが、SEKAI NO OWARIの海外戦略にはそれに通ずるものがある。 例えば、楽曲にしても英語で歌う事は勿論、日本で人気を得ているJ-POPらしい楽曲ではなく、EDM調の楽曲など海外のリスナーに受けやすい曲が多い。 さらには、現地で人気のアーティストとのコラボを積極的に行うなど、知名度を向上させるのに効果的な活動も多く行っている。最近ではアメリカの有名な音楽プロデューサー兼DJのスティーブ・アオキとのコラボ曲を制作し、その楽曲を披露した海外でのパフォーマンスも大きな反響を得ている。 海外進出を行う際に、ローカライズに振り切ってしまうと、アーティスト自身が持っている良さや音楽性を失ってしまい、既存のファンが離れてしまうという事も起こり得る。しかしながら、あえて日本国内ではほとんど宣伝せずに、SEKAI NO OWARIとは完全に別のプロジェクトとしてEnd of the Worldを独立させたからこそ、彼らは全く別のアーティストとして海外での活動に集中できたのではないだろうか。 Spotifyなどの音楽サービスによって、音楽に国境が無くなった時代では、海外進出を目指すアーティストも益々増えている。 しかしながら、その際に決して忘れてはいけないのは、”現地の音楽に寄り添う” という事だ。 多くの日本人が、スペインやイスラエル、インド、ロシア...といった言語的・文化的に異なる国のアーティストの曲をあまり聴かない様に、日本語のまま純度100%のJ-POPを押し付けても、現地の人々には響きにくいだろう。時間は掛かるが、まずは現地の音楽を分析し、それに寄り添いながら徐々に自分たちの良さを知っていってもらう事が、海外進出において一番の近道だと思われる。 その点において「SEKAI NO OWARI」、もとい「End of the World」に学ぶところは、多いのではないだろうか。昨年、デビュー10周年を迎えたSEKAI NO OWARIだが、コロナのため諸々のイベントが延期となっていた。 しかしながら、10周年記念イベントとしてVaundyらが出演する対バンライブ「The PARADE」と、初の4大ドームツアーを2022年に行う事が先日発表された。 さらには、延期となっていたSEKAI NO OWARIのヒストリーを辿るエキシビジョン “THE SECRET HOUSE” の開催も発表されており、2022年はファンにとって楽しみが多い1年となるのではないだろうか。 2022年も活躍が期待されるSEKAI NO OWARIの今後に注目したい。 -- メディア運営:Evening Music Records Inc.
VR・メタバース・MX4Dなど、今後のエンターテインメント・コンテンツに必要とされる技術とは…
私たちの生活は新たな技術を用いながら日々進化しています。
その中でも特に、エンターテインメント業界は、常に最先端の技術を取り入れようとする動きが活発な業界と言えます。
今後、エンターテイメント・コンテンツに、さらなる新しい技術を取り入れるには、何が必要なのでしょうか...。
VR・4D・メタバースなど、エンターテインメントに彩りを与える最新技術とは...
最新の技術は、エンターテイメントをより魅力あるものにするために使われます。 例えば、現実とデジタルコンテンツを繋ぐ "VR" や "AR" といった技術や、映画館で使われている4D技術など、新たな技術はエンターテイメントをより一層ワクワクするものへと進化させてくれます。 しかしながら、技術がエンターテインメントに与える変化は、そのような演出に留まりません。リアルとオンラインの価値はもはや同等? 受け手の利便性を高める新たなオンラインコンテンツとは...
技術が映像や音響といった演出の面でエンターテイメントのクオリティを高めてくれるのはもちろんですが、技術はエンターテイメントの受け手の利便性をも向上させます。 ライブやフェスへの参加・スポーツ観戦など、今までは会場まで移動しないと体験できなかったイベントが、手元のスマートフォンや家のテレビ、映画館でのライブビューイングなど、より身近な場所でリアルに体験できるようになりました。 実際に会場に行くまでの時間やお金をかけなくてよいというメリットから、オンラインで参加するということが1つの選択肢として当たり前になってきていますが、今後VRやメタバースといった仮想現実の活用が進むなど、そのクオリティが高まることで、オンラインでの参加はリアルの代替手段では無く、リアルで参加するのと同等、もしくは、それ以上の価値を持つ可能性もあります。 仕事が忙しく時間が無い人、金銭的に遠征には行けない学生、身体的に出かけるのが困難な高齢者など、リアルでは参加できない層に目を向け、オンライン上でエンターテイメントを届けるなどデジタル技術による解決策を探ることで、エンターテイメントにおけるデジタル技術の活用方法がさらに広がるのではないでしょうか。バーチャル空間で作る映画? 最新技術がエンターテイメントの作り手にもたらすものとは...
技術が恩恵をもたらすのは、エンターテイメントの受け手だけではありません。最新の技術は、エンターテイメントの作り方さえも変化させ、作り手の作業効率を格段に向上させてくれます。 例えば、映画の撮影への導入が試みられている「バーチャルプロダクション(LEDウォール& In-Camera VFX)」もその一つです。 この技術は実際にカメラで撮影する映像と、バーチャル空間内の3DCG映像をリアルタイムに合成し、カメラによる視点移動にも対応させたものです。リアルタイムでCGを合成できるため、従来のようにグリーンバックを使って後から合成された映像を見るのとは異なり、監督や演者が手応えを感じながら撮影することが可能です。 さらに、このバーチャルプロダクションを使えば、背景の3DCGを差し替えるだけで、スタジオ内であらゆるロケーションを再現することができるため、撮影時間をかなり短縮することが可能となります。 ここで紹介したのはほんの一例ですが、このようにエンターテイメントの作り手の効率を高めるということを突き詰めていけば、新たな技術を取り入れる余地はまだまだ見つかるのではないでしょうか。エンタメ × 技術が進化し続けるためには...
冒頭で述べたように、エンターテインメントはあらゆる技術を取り入れながら進化しています。そして、そのような技術が一般家庭にも降りてくることで、それらのエンターテインメントは以前よりも手軽に身近な場所で楽しめるものになりました。 映画を例に挙げると、かつては迫力ある体験を求めて足を運ぶ人も多かった映画館ですが、今は家庭でも高いクオリティのサウンドや映像が楽しめたり、Netflixといったサブスクリプションサービスが登場したことによって映画館に行く意義は以前よりも薄れました。 しかしながら、技術の普及によって映画館の存在意義が薄れたからこそ、4D体験ができるMX4Dや、より優れたサウンドを届けるドルビーシネマなど、映画館でしかできない映画体験を作ろうという努力が生まれたのではないでしょうか。 このような最新技術が一般消費者が利用可能な世界になることで、従来エンターテインメントを提供してきた事業者は、さらなる技術革新を求められます。 最近言われるようになった、モノ消費、コト消費に続く「トキ消費」という言葉が表しているように、今求めらているのは、その場・その時間でしか体験できない、希少価値のある ”トキ(時)” の消費です。 技術の向上によって異なる場所・時間にいても同じ体験ができてしまう今だからこそ、その場・その瞬間でしかできない体験を生み出すようなエンターテインメントをつくることが求められています。 エンターテインメント業界が進化を続けていくためには、新たな技術を積極的に普及させ、身近な場所で体験できるものにすることで、さらに進化せざるを得ない状況を作ると同時に、その場・その時でしか体験できない最高の ”トキ” を生み出す技術を、それぞれのエンターテイメント事業者に常に取り入れ続けていくことが大切なのではないでしょうか。 -- メディア運営:Evening Music Records Inc.音楽業界でのDXとは… オンラインライブの成功の秘訣とは何か
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音楽業界でのDXとは... オンラインライブの成功の秘訣とは何か
新型コロナウイルス感染症の拡大により、ここ数年有観客ライブの数が減り、音楽業界全体がアーティストのライブを開催する際に「オンラインライブ」という新たな形を模索せざるを得ない状況になった。
変異株などの拡大が懸念されている中、オンラインライブの成功は今後もアーティスト達の大きな課題となるだろう。
この様なオンラインライブだが、実施する上で重要になってくる要素が...
2021年洋楽トップチャートを占めたラッパー「リル・ナズ・X」「ドージャ・キャット」の音楽マーケティングの共通点とは…
アメリカの音楽市場ではヒップホップジャンル、ラッパーがフィーチャリングした楽曲などが日本に比べて主流であり、トップチャートを占めることが多い。その中でもリル・ナズ・X、ドージャ・キャットは昨年更なる活躍をみせ人気を獲得した。
リル・ナズ・Xは、2019年に”old town road”をリリースし世界的に人気を集め、若者から多くの支持を得ている。2021年には自身初のアルバム”MONTERO”をリリースし、表題曲MONTEROやINDUSTRIAL BABYなどがSNS上で人気を集めた。
ドージャ・キャットは、2019年にリリースした”Say So”が全米一位になり注目を集め、2021年には自身のアルバム”Planet Her” のリリースのみならずシザやザ・ウィークエンドとのコラボ楽曲の発表など精力的に活動し、常にトップチャートに彼女の曲が上がっている状態が続いた。
双方とも数年たらずで多くの注目を集め、多くのファンから支持される世界的ラッパーになった。彼らが成功を収めた音楽マーケティングにはいくつか共通点がある。
批判を恐れない強気なマーケティング
まず一つ目に、周りからの反応、批判を恐れないマーケティングを行ったことで音楽業界での地位を確立したという点が挙げられる。ネット上で個人の感想、批判が簡単に広まるようになった昨今、オーディエンスがどのような受け取り方をするのかは非常に重要である。しかし、2人とも賛否関係なくより注目を集めるということにフォーカスしたマーケティングをしているように思う。 リル・ナズ・Xが注目を集めるきっかけとなった”old town road”は人気ジャンルで競争率の高いヒップホップジャンルではなく、カントリージャンルの曲にすることでカントリーチャートで上位ランクインしオーディエンスの目に止まり易くなった。ヒップホップ・ラッパーである彼の曲が、カントリーチャートに入っているのはおかしいと批判の声も上がったが、結果的に注目を集め成功を収めた。 また、ドージャ・キャットが、注目を集めたのは ”Moo!” のMVがきっかけだった。 MVではドージャが牛柄の衣装で踊っているかなり低画質な動画となっており、サムネイルにはポテトを鼻に入れたドージャの写真が使われるなど、かなりふざけた内容となっている。ただ、このホームビデオのようなおふざけがネットユーザーの関心を集めることに成功し、彼女の名前が広まっていった。両アーティストとも、ネット上で何に注目が集まるのかをしっかりと把握しており、批判も恐れない話題作りのためのマーケティングを行っている。had too much fun last night! thank u for coming out doja ur so small and cute pic.twitter.com/WS7Miefl30
— MONTERO 🦋 (@LilNasX) December 4, 2021