VIVA LA ROCK、1万人規模の音楽フェスを開催。King Gnuやアイナ・ジ・エンドなどが出演したコロナ禍を意識した開催方法とは…
2021年5月1日から開催している大規模野外音楽フェスである「VIVA LA ROCK」が話題だ。
2020年の初頭から世界的に流行した新型コロナウイルス感染症の影響により、日本だけでなく世界的に大規模なリアルイベントの開催は控えられてきた。勿論、音楽業界においても同様で、例年多数の参加者で溢れていた音楽フェスは、軒並み開催が難しく中止または延期という措置を取らざるを得なかった。
実際に、東京都からの公式発表では、4月25日から5月11日までイベントの開催制限等が適用され、イベント開催時の上限動員数は5,000人まででとなっており、先日この制限が6月末まで延長された事が報道された状況であった。現在開催中の「VIVA LA ROCK 2021」も、この制限の適用を受けるが、まん延防止措置が適用された千葉県ではイベント開催上限動員数は5,000人だが、適用前に販売したチケットは含まれない為、特例措置として1万人規模での開催となった。
この様な状況下での開催となったが、さいたまスーパーアリーナには最高の音楽が鳴り響き、熱いエモーションのキャッチボールが繰り広げられ、力強い希望のメッセージが放たれた様だ。
▼ King Gnuやアイナ・ジ・エンド等が出演
今回の野外フェスには、King Gnuやアイナ・ジ・エンド等をはじめとする多数のアーティストが出演しており、リアルな環境で人気アーティストのパフォーマンスを見ることが出来る機会として注目を集めた。また、世界的に見ても、これだけ大規模な音楽イベントの開催は直近では例が無く、新型コロナウイルス流行下におけるイベント開催の観点からも話題を集めてきた。
特に、5月2日のステージに出演したアイナ・ジ・エンドは、この日がソロとして音楽フェスに立つ初めてのライヴとなった為、恐らく多少の緊張はあったであろうにもかかわらず、GREAT STAGEに現れた彼女のパフォーマンスは破格の才能を感じさせるものだった様だ。
2人のダンサーを従え、“サボテンガール” でキュートなヴォーグ風のコリオグラフィーを踊っている時も、“彼と私の本棚” で舞台中央に据えられたソファーにしどけなくもたれながら歌う時も、彼女は歌声から全身の所作にいたるまで全てを見事に自らプロデュースし、コントロールしており、観客からの熱い視線を集めた様だ。
また、ライヴ後半では「VIVA LA ROCKに参加しなかったら生まれなかった曲かもしれない」と以前、VIVA LA J-ROCK ANTHEMSに自身が参加した際に、アンセムズのホストバンドの一員でもあった赤い公園の津野米咲から受けたアドバイスを思いながら作り上げ、亀田誠治が編曲を担当した “きえないで” を披露した。聴く人の心を温める、アイナ・ジ・エンドのささくれた優しい歌声が、会場にいたオーディエンスの心にも届いた様だ。
※ サボテンガール 動画: https://youtu.be/wIUBI1t7UME
※ 彼と私の本棚 動画: https://youtu.be/fSvCkHup5Q8
※ きえないで 動画: https://youtu.be/OAJn4XRhr10
▼ 今後のイベント開催は
一方、今回の音楽フェスは、今後のイベント開催時における指標の役割も果たす様にも思える。
5月4日のnews zero(参照:下記リンク)でも報道されている通り、今回のイベント開催は最新の注意を払いながら開催されたと言え、開催に関するガイドラインが設定される状況下での開催となった。参加時に遵守する事が必要な項目に加え、ライブの視聴形態も密な状況に陥らない様な対策が施され、開催自体も本日まで滞りなく推進されてきている。
※ news zero 投稿動画: https://twitter.com/ntvnewszero/status/1389264051964813312
GW連休最終日となる5月5日が最終日となる本イベントだが、1万人規模のイベントでも対策を講じる事で、参加者の安全面への配慮をしながらの開催が可能である事を証明できるかどうかが検証される機会とも受け取れるだろう。先日、イギリスの音楽クラブイベントでは、約3,000人規模での政府主導のイベント開催検証が報道される等、各国においても新型コロナウイルスの感染リスクを抑えながらのイベント開催方法が模索されている事は事実だ。
特に、エンターテインメント関連のイベント開催においては、安全面においても問題ない開催形式を実績ベースで積み重ね、検証していくしか無いだろう。
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メディア運営:Evening Music Records Inc.
VIVA LA ROCKが2021年の開催を宣言へ!ゴールデンウィークの目玉の存在の一つ、史上初の5日間開催を検討中…?
イベント業界が大打撃を受けた2020年。
日本で大ブームとなっている夏フェスはどれもが軒並み中止、代替としてアーカイブ配信などによる”オンラインフェス”なるものが定着化した1年でもあった。中には、RUSH BALLのように徹底したソーシャルディスタンスの維持、歓声厳禁、ライブ中も決まった位置での鑑賞を義務付けるなど制約付きで開催に成功したフェスもあった。
とは言え、やはりどの音楽フェスも本来の形での開催をすることは残念ながら叶わなかった。
現在も、新型コロナウイルス感染者の収束は目処が見えない状況で、未だ明確に自粛が不要になるという状況は程遠い状況だ。その様な中でも、政府は10月から基本的には海外からの入国も認める方針で、少しずつコロナ以前のような日常は戻ってくると思われる。
本来ならば2020年の開催であった東京オリンピックも来年への延期が決定している。いつコロナの感染状況が収まるかは不明瞭だが、それでも次のステップに歩みを進めていかねばならない状況にある。
毎年5月頭のゴールデンウィークの期間に開催をしている音楽フェスがある。そのフェスの名はVIVA LA ROCKだ。
この音楽フェスも残念ながら今年の開催は中止となったが、来年には新たに開催するべく挑戦をしているところだ。
◆ 埼玉開催の大型フェス、屋内型フェス、そして史上初の5日間開催も
”夏フェス”とも言われるように、多くの音楽フェスは7〜8月あたりの開催のものが非常に多い。
その中で、埼玉で開催するVIVA LA ROCKは、ゴールデンウィーク期間の5月に開催される。人の移動が多いゴールデンウィーク期間にあって、 VIVA LA ROCKもやはり大型の行楽行事の1つとなっている。
埼玉で開催される数少ない音楽フェスとあって、地元の経済活動にも貢献するという意味で重要な役割を担っている。
”ビバラ”の愛称で知られる当フェスは、2020年は代替としてオンラインフェスの開催を果たした。毎年数多くの旬のアーティストをブッキングする当フェスだが、2021年には史上初の5日間の開催を検討しているとのことである。
2020年という年は、多くの人にとって我慢の年となった。その分、2021年はますますイベントの重要性が増すことだろう。当然、VIVA LA ROCKにも期待が集まるだろう。
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