ロン・カーター来日。ジャズベーシストの柔軟な音楽観
Shunya Kita( Evening Music Records )
※ 音楽クリエイター向けの各種サポートや、アーティスト同士の繋がりを提供します。
本記事はEVENINGニュース記事です
更新日:2023年12月14日
ジャズはアメリカ・ニューオーリンズを中心に1900年頃から広がり始め、かつてはロックなど、長い歴史を経る過程で様々な音楽とジャンルレスに交わりながら変化を続けている。去年話題になったジャズの巨星、ジョン・コルトレーンの未発表音源リリースは、地上波で取り上げられるほどのニュースになり、シーンにとって非常に重要な出来事だったことがわかる。世代関係なく愛されている音楽ジャンルであることは間違いない。
今年4月10日に南青山の日本最大規模を誇るジャズ・クラブ、ブルーノート東京で来日公演を控えるジャズベーシストのロン・カーターは、ジャズの長い歴史を語る上で欠かせない人物である。誰しもが一度はその名を聞いたことがあろうジャズの帝王、マイルス・デイヴィスのバンドでベーシストを務めて以来、多くのミュージシャンのレコーディングに参加。多数の日本人ジャズミュージシャンともコラボしている。
▲ 素敵な音楽情報が簡単に手に入る !!
チェロ奏者を招いてのプロジェクトが話題に
去年の来日公演では、新プロジェクト「ロン・カーター・フォー・プラス・フォー(Ron Carter Four Plus Four)」を披露。4人のチェロ奏者バンドメンバーとして迎え、ロン・カーター自身も「ピッコロ・ベース」という自身が開発した楽器を演奏した。
ジャズの伝統的なスタイルを貫き、典型的なバンド構成でプレイを続けるジャズミュージシャンは数多くいる。彼はそういった中、革新的な曲やバンド構成を取り入れ貪欲に新しい表現を模索している、パワフルなミュージシャンだと感じる。御年82歳とは思えない実行力と探究心に感心してしまう。
ヒップホップグループ、A Tribe Called Questともコラボ
ロン・カーターの柔軟さは、東海岸の先駆的スタイルを作ったヒップホップグループ・A Tribe Called Quest(以下、ATCQ)とのコラボでも感じることができる。1991年に発売されたATCQのアルバム「The Low End Theory」中の曲、”Verses from the Abstract”でヒップホップのビートに太いベース合わせ、有機的なトラックを作り上げた。
このような活動から、彼が非常に革新的であるかつ、ジャンルレスなミュージシャンだということがわかる。今回の来日公演では、「ロン・カーター・ゴールデン・ストライカー・トリオ(Ron Carter Golden Striker Trio)」と題し、ギター・ピアノ・ベースで構成されたドラムレスのトリオ演奏を披露するようだが、内容が興味深いことは間違いないだろう。
↓ 公式SNSでも最新情報を公開中
あわせて読みたい記事:『Joji、米人気テレビ番組に出演し話題に。日本生まれ、88risingに所属する元Youtuberの魅力。』
※ 上記タイトルをクリックすると関連記事が読めます。
この記事を読んだ人は、こちらの記事も読んでいます
新規登録・ログインして全ての記事を見る
EVENINGは、最新の音楽情報をお届けするウェブメディアです。
新着記事はこちら
人気の記事はこちら
投稿者
-
お仕事のご依頼や所属アーティストに関するお問合せは下記まで宜しくお願い致します。
mail: info@evening-mashup.com
問合せサイト: https://evening-mashup.com/contact
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。