Home » サカナクション・ツアー「アダプト」から見る有料オンラインライブの可能性とは…

  

サカナクション・ツアー「アダプト」から見る有料オンラインライブの可能性とは...

EVENING編集部( Evening Music Records )

※ 会員登録で限定記事の閲覧やお得なポイント獲得をいただけます。( ポイントシステムはこちら )

 

  

本記事のコメントを投稿...

本記事は約3分で読めます

※ 記事内容についてコメントしてみよう。「もっと見る・投稿する」をクリックするとコメント欄が表示されます。

利用規約を遵守し、良識のあるコメントを心がけましょう。

 

 

コロナウイルスの影響により有観客ライブの開催が制限される中、有料オンラインライブ市場はこの1年で急拡大した。

 

ぴあ総研の調査によると、2020年内の有料型オンラインライブの市場規模は推計448億円に上り、18歳から69歳までの個人全体のおよそ5人に1人が2020年内に有料型オンラインライブを視聴したことがあると回答している。

 

そんな中、2021年12月から今年1月にかけて、サカナクションは自身2年ぶりとなるアリーナツアー「アダプト」を開催した。

 

有観客で開催されたツアーであったが、公演最終日には合わせて有料配信も行われた。新型コロナウイルスにより、厳しい制限が設けられていた2020年は、無観客で配信のみ行う完全オンライン型のライブが多かったが、2021年は徐々に有観客ライブが増え、このように同時配信も行うハイブリッド型のライブが多くみられる様になった1年であった。

 

 

オンライン・オフライン双方向に向けた演出とは...

 

 

ハイブリッド型のライブでは、オフライン・オンライン両方の観客が存在するため、両方の観客を意識した演出が必要となる。今回のサカナクションのツアー「アダプト」では、それが見事に体現されたライブだったと言えるだろう。

 

実際のライブでは、“舞台 × MV × ライブ” というコンセプトのもと、4階建てビル相当の巨大な造形物「アダプトタワー」がステージに登場し、バンドメンバー以外の出演者もステージに登場する演出が施され、巨大なアダプトタワーはステージ上に複数の空間を生み出し、ミュージックビデオとライブがシンクロしたような世界観を作りあげた。

 

実際に、会場に足を運んだ観客は、アダプトタワーが生み出す巨大な空間全体を見ることができるだけでなく、音響的な死角を無くすことを目指したサカナクション・オリジナルのサウンドシステムである "SPEAKER +(スピーカープラス)" の導入によって、生でしか味わえない迫力を感じることができたのだ。

 

その一方で、オンラインで参加した観客は、計算され尽くしたカメラワークと、画面を通すことでより磨きがかかった編集によって、生で見るよりも高いクオリティの映像を楽しむことができた。

 

 

↓ 関連情報を掲載

 

 

映像コンテンツとしてのライブの可能性は...

 

 

オンラインライブに関しては、しばしば如何にして視聴者が生のライブに近い ”ライブ感” を楽しめるかどうかが議論されるが、今回のツアー「アダプト」は、全く逆方向の可能性を示唆しているように思えた。

 

それは "配信コンテンツ" としてのライブの可能性である。

 

まるでミュージックビデオかとも思える程、映像として完成された配信映像は、リアルタイムでなくともドラマや映画のように映像コンテンツとして十分に成立するのではないだろうか。実際、すでにdTVやWOWOWでは多数のライブ映像が配信されており、リアルタイム視聴だけでなく後からライブ映像を視聴することができる。

 

また、GYAO!ではサカナクション「アダプト」のライブ映像が曲単位で公開されるなど、メンバー毎のカメラを切り替えながらマルチアングルでライブが楽しめるFR映像など見応えのあるコンテンツが用意されていた。サブスクリプションといった配信での視聴も可能になったことで、”ライブ” はリアルタイムで楽しむだけのものではなくなってきたと言えるだろう。

 

オンラインライブや配信コンテンツとしてのライブは、その楽しみ方を大きく広げてくれる存在だ。

 

会場に行くライブとは異なり、高い倍率のチケットを当てる必要もなく、友達と一緒に画面を通して ”最前席” でアーティストのパフォーマンスを見ることができる。または、仕事が終わり家に帰り、お酒でも呑みながら1人でゆっくりと好きなアーティストのライブを楽しむというのも最高の癒しではないだろうか...。

 

 

コロナ禍で急拡大したオンラインライブ市場は、新たな技術を取り入れながら、今後も成長していくと考えられる。この為、実際に会場に行って楽しめるだけではなく、画面を通してリアルタイムでも、オンデマンドでも視聴したいと思ってもらう事ができる様なライブパフォーマンスが、制作者視点では今後さらに強く意識されることだろう。

 

 

 

参考情報:

ぴあ総研. ”2020年の有料型オンラインライブ市場は448億円に急成長。~ポスト・コロナ時代は、ライブ・エンタテインメントへの参加スタイルも多様化へ /ぴあ総研が調査結果を公表". 2021年02月12日

https://corporate.pia.jp/news/detail_live_enta_20210212.html

ぴあ総研. 有料型オンラインライブ、5人に1人が視聴 /ぴあ総研がオンラインライブ視聴に関する実態調査を実施. 2021年02月15日

 https://corporate.pia.jp/news/detail_live_enta_20210215.html

 

すべての記事が読み放題。初回1ヶ月無料

会員登録で500円から使えるポイントが貯まる(詳細はこちら

※ 会員登録で限定記事の閲覧やお得なポイント獲得をいただけます。( ポイントシステムはこちら )

 

 

あわせて読みたい記事:『Web3.0時代のアーティストを支援するNFTコミュニティとは...』

※ 上記タイトルをクリックすると関連記事が読めます。

 

Slider

  

▲ Including ads

 

今読まれている記事はこちら

 

 

新規登録・ログインして全ての記事を見る

音楽情報バイラルメディア「EVENING」は、音楽ニュースやアーティスト評価をお届けするWebメディアです。

 

Evening Music Records Inc.
Evening Music Records Inc.
Evening Music Records Inc.
Slider

新着記事はこちら

Slider

関連記事はこちら

人気記事はコチラ×

山口真帆 山口真帆 事件の主犯NGTメンバー特定!被害内容がヤバい!削除動画あり 2019年1月11日 に投稿された TWICE ツウィ 世界で最も美しい顔100人 ツウィがアジアトップ!TWICEからサナも 2019年1月3日 に投稿された CUTIE STREET CUTIE STREET、シングル「かわいいだけじゃだめですか?」が大注目 2024年9月24日 に投稿された 音楽 サブスク 【音楽サブスク比較 2024年】どのサービスが音質が良いのか徹底検証! 2023年5月6日 に投稿された HALVES HALVES、楽曲「嫌々」MVが160万回再生を超え話題に 2024年9月16日 に投稿された ukka 結城りな ukkaの結城りな&宮沢友、「心拍数#0822」「シロガラス」カバーを公開 2024年11月20日 に投稿された BTS BTS(防弾少年団)が世界で最もハンサムな顔100人に全員ランクイン? 2018年12月31日 に投稿された BLACKPINK ジェニー / EXO カイ BLACKPINK ジェニー と EXO カイの熱愛が発覚!手つなぎデート写真も 2019年1月3日 に投稿された 米津玄師 日本と海外のライブチケット販売方法が違う?世界のシステムの違いとは 2019年6月22日 に投稿された 今やCDは時代遅れ!?サブスクリプションサービスの完全普及。斜陽産業とも言われる音楽業界のこれからとは? 2020年7月11日 に投稿された
   

この記事の評価をお選びください。(回答 5ポイント進呈)

1:友人に薦めたいとは思わなかった2345678910:非常に友人に薦めたいと思った (2 投票, 平均: 8.00 / 10)