「ドラムもベースもいないが、ピエロがいる」異色のバンド "セカイノオワリ" はなぜ成功したのか...

EVENING編集部( Evening Music Records )

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いまやバンドとしてその地位を確立させ、世代を問わず多くのファンから支持されるSEKAI NO OWARI(セカイノオワリ)。

 

彼等はどのようにしてここまで上り詰めたのだろうか。

 

彼等の魅力的な楽曲は前提として、本記事では、楽曲以外の特徴に焦点を当てて、その飛躍の理由を探ってみたい。

 

 

"ピエロがいるバンド" SEKAI NO OWARI

 

 

やはりデビューしたての知名度が低いアーティストにとって、メディアに取り上げてもらうための話題性は必要だ。

 

その点、彼らは「ピエロがいるバンド」「ドラムもベースもいないが、ピアノとDJがいるバンド」「幼馴染で結成され、しかも同居しているバンド」「めちゃめちゃ暗いバンド名」といった様に、思わず「なぜ...?」と聞きたくなってしまう様な特徴を幾つも持っていた。

 

これらの特徴はメディアに出演する際の話題となるし、何よりもリスナーの興味を惹きつける材料として十分だった。

 

 

その強みを生かし、彼らがメディアに積極的に露出していたことも、彼らへの注目が途切れなかった理由の一つだろう。

 

メディアに露出しないことで自身のイメージを守るバンドも多いが、SEKAI NO OWARIは、真逆の選択を取ったと言えるだろう。アニメ・ドラマやCMとのタイアップを積極的に行い、ニュースやバラエティにも多く姿を表した彼らは、”ミステリアスでかっこいいバンド” ではなく、”ピエロがいるバンド” や ”メンバー同士が仲が良いバンド” として世間から認知される様になり、その意外性や親しみやすさから、結果として幅広い世代の支持を集めるようになった。

 

 

また、最近ではラジオで冠番組のパーソナリティを務めたり、ボーカルの深瀬が俳優として映画デビューをするなど、本業の音楽活動以外でも活躍が見られる。

 

メディアに露出することで、楽曲だけでなくメンバー1人1人の魅力も伝えたからこそ、国民的バンドとなった ”セカオワ” の今の姿があるのではないだろうか。

 

 

 

 

セカオワの代名詞 "ファンタジー" を生み出したライブ演出とは...

 

 

SEKAI NO OWARIの話をする上で欠かせないのが、圧倒的なライブ演出だ。

 

 

”ファンタジー” が、彼らの代名詞として確立したのは、やはり2013年の野外公演「炎と森のカーニバル」からではないだろうか。

 

その公演では、30mもの高さの巨大樹と、それを彩る鮮やかな電飾によって、ステージ上にはまさにファンタジーと呼ぶしかない夢のような世界が作り出された。

 

その後も、40mもの高さの樹木を設置した圧倒的な存在感のステージセットに、空飛ぶ列車の演出を加えた「Twilight City」や、動物を模した巨大なロボットが喋る「タルカス」、移動式歓楽街をコンセプトに高さ30メートル(10階建てビル相当)、全長80メートルの列車をステージにした「INSOMNIA TRAIN」など、彼等のとんでもない演出を挙げればきりがない。

 

 

さらに、SEKAI NO OWARIのライブが凄いのは、ステージ演出だけが理由ではない。

 

彼らのライブでは、会場の外にもオリジナルのフードが食べられる屋台や、メンバー考案のゲームができるブースが設置されるなど、ライブに訪れた人は会場全体でその世界観を大いに楽しむことができる。言うなれば、会場全体がテーマパークのような空間になっているのだ。

 

また、「炎と森のカーニバル」でファンの仮装を競う仮装コンテストが行われてから、彼らのライブには仮装して参加することが定番になっている。仮装をして会場内を歩くファンの姿は、会場の雰囲気を高めてくれるし、クオリティの高い手作りの衣装を見れるのもセカイノオワリのライブの醍醐味の一つだ。

 

会場の細部にまで拘り、ファンと共に作り上げる世界観というものが、SEKAI NO OWARIのライブの最も魅力的な部分と言えるだろう。

 

 

そして、ここで大切なのは、彼らのライブでは観客が動画や写真を撮影できたという事である。

 

多くのアーティストのライブでは、著作権侵害などの恐れから、撮影・録画・録音等が禁止されているが、SEKAI NO OWARIは寧ろ撮影を許可する事で、SNSやYouTubeに拡散された会場内外の写真や動画を通じて、彼らのライブの魅力をより多くの人に伝えたのである。

 

音盤の売上よりも、ライブやグッズの売り上げがアーティストにとって最も大きい収益になってから久しいが、その様な中で、いち早くライブに重点をおき、SNSの拡散力を使って人気を伸ばしたSEKAI NO OWARIが成功したのは、必然だったのではないだろうか。

 

 

2018年野外ツアー「INSOMNIA TRAIN」移動式歓楽街をテーマにしたステージ(筆者撮影)

 

 

End of the Worldとしてのもう一つの顔

 

 

もう1つ注目したいのが、SEKAI NO OWARIの海外プロジェクトである ”End of the World” だ。

 

 

日本での活動名をそのまま英語に直訳した名前で、彼らは2013年から積極的に海外での音楽活動を行っている。

 

2011年にメジャーデビューしてから、2年という早さで海外進出したスピード感も凄いが、Fukase自身は、デビュー前から海外進出も考えていたというのだから驚きだ。現在も、積極的にEnd of the Worldとして活動を行っている彼らだが、国内でこれだけ成功してもなお、アジアだけでなくヨーロッパにも進出するなど、新しい事に挑戦し続ける彼らの貪欲さには驚かされるばかりだ。

 

 

End of the Worldが海外でも人気を得ている理由は、その徹底されたローカライズ戦略にある。近年、BTSを中心に世界中で人気を得ているK-POPだが、SEKAI NO OWARIの海外戦略にはそれに通ずるものがある。

 

例えば、楽曲にしても英語で歌う事は勿論、日本で人気を得ているJ-POPらしい楽曲ではなく、EDM調の楽曲など海外のリスナーに受けやすい曲が多い。

 

 

さらには、現地で人気のアーティストとのコラボを積極的に行うなど、知名度を向上させるのに効果的な活動も多く行っている。最近ではアメリカの有名な音楽プロデューサー兼DJのスティーブ・アオキとのコラボ曲を制作し、その楽曲を披露した海外でのパフォーマンスも大きな反響を得ている。

 

海外進出を行う際に、ローカライズに振り切ってしまうと、アーティスト自身が持っている良さや音楽性を失ってしまい、既存のファンが離れてしまうという事も起こり得る。しかしながら、あえて日本国内ではほとんど宣伝せずに、SEKAI NO OWARIとは完全に別のプロジェクトとしてEnd of the Worldを独立させたからこそ、彼らは全く別のアーティストとして海外での活動に集中できたのではないだろうか。

 

 

Spotifyなどの音楽サービスによって、音楽に国境が無くなった時代では、海外進出を目指すアーティストも益々増えている。

 

しかしながら、その際に決して忘れてはいけないのは、”現地の音楽に寄り添う” という事だ。

 

多くの日本人が、スペインやイスラエル、インド、ロシア...といった言語的・文化的に異なる国のアーティストの曲をあまり聴かない様に、日本語のまま純度100%のJ-POPを押し付けても、現地の人々には響きにくいだろう。時間は掛かるが、まずは現地の音楽を分析し、それに寄り添いながら徐々に自分たちの良さを知っていってもらう事が、海外進出において一番の近道だと思われる。

 

その点において「SEKAI NO OWARI」、もとい「End of the World」に学ぶところは、多いのではないだろうか。

 

 

 

 

昨年、デビュー10周年を迎えたSEKAI NO OWARIだが、コロナのため諸々のイベントが延期となっていた。

 

しかしながら、10周年記念イベントとしてVaundyらが出演する対バンライブ「The PARADE」と、初の4大ドームツアーを2022年に行う事が先日発表された。

 

さらには、延期となっていたSEKAI NO OWARIのヒストリーを辿るエキシビジョン “THE SECRET HOUSE” の開催も発表されており、2022年はファンにとって楽しみが多い1年となるのではないだろうか。

 

2022年も活躍が期待されるSEKAI NO OWARIの今後に注目したい。

 

 

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