Spotify、ポッドキャスト収益化のための新ツールをすべてのクリエイターに提供開始
Spotifyは、2月に実施したバーチャルイベント「Stream On」にて、Spotify上でのポッドキャストの有料サブスクリプションを実現し、SpotifyのAudience Networkの中で独立系クリエイターたちが活発な活動を行えるようにポッドキャストでの収益化の選択肢を導入すると発表した。
また、4月28日には、あらゆるクリエイターに向け収益化オプションの提供を開始した。有料サブスクリプション、Spotifyのオープンアクセスプラットフォーム、そして独立系クリエイターのSpotify Audience Networkへの参加を公開した。
▼ 有料サブスクリプションプラットフォームとは
ポッドキャストのクリエイター向けに、発見されやすい環境を提供することで幅広いリスナーにリーチし、収益を最大化する有料サブスクリプションプラットフォームを提供開始した。4月28日より、まず米国内で提供を開始し、今後数ヶ月のうちにその他の国と地域にも拡大していくとの事だ。
この機能は、Anchorを通じてクリエイターに提供され、ポッドキャストクリエイターはエピソードを有料サブスクリプション専用に設定して、Spotifyやその他のポッドキャストプラットフォームに公開することができるようになる。クリエイターは、今後2年間はこの機能を無料で利用でき、サブスクリプションリスナーから得た収益を決済手数料を除き100%受け取ることができるとの事だ。なお、2023年からは、このツールの利用に5%の手数料が導入される予定との事だ。
Spotifyは、有料サブスクリプション専用コンテンツを広く配信できるようにすることで、ポッドキャストクリエイターが既存のリスナーの中からサブスクリプションリスナーの数を増やせるようにしたいと考えている。また、有料サブスクリプション専用コンテンツは、Spotifyのアプリ内で、通常のポッドキャストのエピソードと同様に検索や発見することが可能だ。
▼ Spotify オーディエンスネットワーク
さらに、Stream OnではSpotify Audience Network(SPAN)についても発表が行われた。SPANは、広告主が幅広いコンテンツを聴取するリスナーと繋がることができる初のオーディオ広告のマーケットプレイスです。すでにMegaphoneのパブリッシャーインベントリーをSPAN経由で提供しているが、5月1日からはAnchorを使っている独立系クリエイターにもSPANを開放し、多くの方がこの独自ツールを利用できるようになる予定だ。
このテクノロジーによって、RSSを利用した従来のポッドキャスト広告ソリューションよりもはるかに優れた価値を広告主に提供することができ、これによってより多くのクリエイターがポッドキャストから有意義な収益を上げられるようになると考えている。最終的にポッドキャスト市場により多くのお金が投入され、広告を通して収益化を目指すクリエイターに利益をもたらすとSpotifyは予測している。
なお、クリエイターが有料サブスクリプションを設定する方法は、Anchorのニュースブログ(英語) で確認いただく事ができる。
※ Anchorのニュースブログ: https://blog.anchor.fm/updates/paidsubscriptions
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メディア運営:Evening Music Records Inc.