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【音楽・ピアノ初心者必見】音名と階名の違いを意識しよう
EVENING編集部( Evening Music Records )
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更新日:2023年12月13日
音の名前は「ドレミファソラシド」です。
一般的にはこのように認識される音の名前ですが、実は音の名前には二種類あります。
ひとつは音名。そしてもうひとつは階名と呼ばれます。
なぜ二種類の呼び方があるのでしょうか。それらはどのように使い分けるのかをここでは説明したいと思います。
音の名前は二種類ある
音名は読んで字のごとく、音の名前です。これは単純に単体の音の高さを示す名称です。
日本語で言えば「ハニホヘトイロハ」がこれにあたります。
(ドレミファ…はイタリア語)
ハ長調やイ短調の頭についている「ハ」や「イ」はこれが該当しています。「ハの音から始まる長調」だからハ長調、「イの音から始まる短調」だからイ短調となります。
英語だと音名は「CDEFGABC」です。「シーメジャー」や「エーマイナー」など、コードネームは基本英語を使うため、英語音名も馴染みがあるでしょう。
これも先ほどのハ長調などと同じで、「シー(C)から始まる長調(メジャー)」あるいは「シー(C)を一番下に置いた長三和音(メジャー)」という意味になります。
さて、ここで「ド長調」とか、「ドメジャー」という言い方がないことに気付きます。これは元々「ドレミ」は音名ではなく別の役割があったからです。
(イタリア語ではハ長調のことは「ドマッジョーレ」と呼びますが、全く覚える必要はありません)
別の役割、それが階名になります。
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階名とは?
音楽における階段とは何かと言うと、これは音階を指します。
音階とは「特定の法則で並べられた音列」という意味です。「特定の法則」というのはつまり、音と音の間の幅(つまり音程)のことですね。
一般的に使われる「長調」「短調」の音階は、7つの音で作られています。
1オクターブの中には12個の音がありますが、そのうち「長調」「短調」の音階で使われるのは7つです。
長調なら基準の音に「ド」という名前を与えます。そして、ひとつあがる毎に「レミファソラシ」という名前が与えられます。
「ドとレ」「レとミ」「ファとソ」「ソとラ」「ラとシ」の間は全音と呼ばれ、12個に分けた音をひとつ飛ばした広さです。「ミとファ」「シとその上のド」の間は半音と呼ばれ、ここは隣り合っています。
基準の音を元にして、そこからどれくらい離れた音なのかを示す名称、これがつまり階名の役割となります。
言葉で説明するとなんだか小難しく感じるかもしれませんが、実際に聴けば簡単に理解できるはずです。
一般的に使われている「ドレミファソラシ」を音名とした方法は、正確には「ハ長調のドレミファソラシ」を指しています。
音名と階名を対応させると、「ハ = ド」、「ニ = レ」、「ホ = ミ」…のようになります。
本来、二長調になれば「ニ = ド」「ホ = レ」「嬰ヘ = ミ」…のように、「階名」は調性に合わせて移動していくものです。(※嬰は「シャープ…半音上げる」の日本語)
ですが、これを移動させずにハ長調のまま固定して使用することを「固定ド」と呼びます。
これはあまりオススメ出来ません。なぜなら「固定ド」は、音程感覚を掴むことには適しておらず、ドレミを音名として使うと階名に使う言葉がなくなってしまうからです。
演奏の上達のためには音感の向上も併せて訓練する必要がありますので、そのためにも、音名と階名をしっかりと使い分けましょう。
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