Quote source:https://youtu.be/Li6pPZuQNrY
「SKY-HI」が、人生を賭けて挑む挑戦とは...?
EVENING編集部( Evening Music Records )
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近頃、音楽のジャンルというのは細分化の一途を辿っていて唐揚げ専門店くらい量が増えつづけている。某からあげ屋で働く友人に「でも全部同じ唐揚げだよな」と言ったら...
「お前は(食の種類の数=提供する会社の数)でこれだけの食文化が育つと思ってるのか?競争相手がいるからクオリティが上がっていくんだ。それが現代の産業ってもんだ。そもそも資本主義というのは(以下略)」と跳ねた油のような勢いが止まらなくなっていた。勘弁して欲しい。分かってる。唐揚げは美味い。
自分たちのジャンルに強いアイデンティティを持っているという意味で、ラッパーというアーティストは他とは一線を画しているように思える。世間の勝手なカテゴライズにはハマってなるものかという信念が楽曲に現れている音楽性も珍しくない。
そこで最近私がまとめた、これなら問題ないだろうという太めの線引きを紹介したい。
ざっくりとラッパーを次の3つに分けて考えてみる。
① ラップだけをやる人
② ラップ以外もやる人
③ SKI-HI
具体的に説明します。
① ラップだけをやる人
最も一般的でおそらく人口も最大。
② ラップ以外もやる人
メロディも歌って作曲もやって、大衆性、商業性なども視野に入れて普通の人がイメージするアーティストとしての活動もやる人。今でいうとCreepy Nutsが分かりやすいかも
③ SKY-HI: 本名 日高光啓(ひだか みつひろ)
ラップやってメロディも歌って作曲もやって、ピアノ弾いてたぶんDTMでゴリゴリの編曲までやって、AAAでメジャーデビューしてドームツアーやって、”才能を殺さないために”をスローガンとして株式会社BMSGを設立して社長やって、Avexと共同設立したレーベル「B-ME」を立ち上げて、自腹で1億投資してボーイズグループ発掘オーディション「THE FIRST」を2020年末から開催。(ちなみに早稲田出身、ちなみに国語の全国模試1位、ちなみに元ジャニーズJr.エトセトラet ceteraえとせt….)
どゆこと...?
アーティストでありプロデューサー
こんなに何足ものわらじ履きこなしてんの大谷翔平くらいしか知らんぞ。
しかも、プロデュース業と現役のアーティスト活動を並行してんのがすごい。
こないだ、THE FIRST TAKEで「何様」を歌ってまして。2021/10/22の時点で400万再生に高評価8.9万。これはしっかりちゃんと人気の人の数字です。
裏方が得意なのかと思ったらしっかり音楽力も強い。セカンドキャリアというより色んな職業を同時並行でこなすパラレルキャリアの音楽界における1例として心から尊敬します。
...と、まあここまで彼のすごさを長々並べましたが、個人的に一番すごいと思ってることを述べます。
使命感です。
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運がなくても売れる世界
音楽界を見てて日本が世界に劣ってるってのは共通認識だと思います。だって世界ですから。
ただ彼はそこで止まらず自腹で1億出してまで新しいアーティストを生み出して世界と戦おうとしてる。
1億ですよ?
素直に思いません?
なんでそこまでするんだって。
彼はアーティストとしてすでに成功してる。でも若い才能が埋もれてくのを見てきて動かずにはいられなかった。俺なら素通ります。
マンガ「バクマン」の主人公が漫画家として食べていくための3条件を挙げてます。
- うぬぼれ
- 努力
- 運
うぬぼれるほど自信を持って進め。
努力しろ。
そして運。
ここからは推測です。
SKY-HIはおそらくこの3つ目の条件 “運” の要素をなくそうとしてる。
アーティストとして成功するには運が必要ってのは全員わかってるけど、ただそれが納得いかないんじゃないかと。そんで誰かがやらなきゃいけないから俺がやる、と。
インタビューで「なぜ1億も?」って聞かれて
「自分の人生を賭けてもいるから」と答えてました。
すげー人がいるもんですよ。
思いついてもやるかね普通。
素直に応援したいと思いました。
本気で時代を変えようとしてるんだなと。
一般人の自分も何か貢献したいと思ったら、SKY-HIの事務所からデビューした噂の「BE:FIRST」の活動のためにクラウドファンディングをしてるそうで、一助になりたいという方は是非見た方がいいと思います。
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