ここに来て日本でも新型コロナの感染が拡大… 心配される、来年1月イベント『KNOTFEST 2021』(ノットフェス 2021)の開催は…
2020年も早いもので、年末に差し掛かっている。
2020年に世界を悩ませ、現在も再び悩みの数を増しつつある新型コロナウイルスの感染は、直近においても再び日本国内で猛威を奮っている。東京では日別感染者数が500人を超える日がここ数日では連続しており、他にも神奈川などの首都圏近郊や、北海道や沖縄等でも感染者数は増加の一途を辿っている。
どうやら、2020年内で明確に新型コロナウイルスの脅威から解放される可能性はほぼ期待できない様だ。2021年に入ってもこの状況はすぐには変わらないだろうし、1年間の開催延期となっている "東京オリンピック" の開催についても、再び議論が激しくなりそうだ。
そして、音楽ファンにとって忘れられないのが、音楽フェス等のイベントの実現についてである。
2020年の年末に近いイベントで言えば、本来2020年3月に開催する予定であったフェス「KNOTFES」(ノットフェス)が開催延期となり、来年の1月に開催が予定されている。「KNOTFES」は、世界的メタルロックバンド・Slipknot(スリップノット)が主催する音楽イベントであり、過去にも複数回「KNOTFES」は開催されている。
日本からもColdrainやCrossfaithなど、ラウドシーンの代表とも言えるバンドが多数出演する予定で、数多くの動員も見込まれる人気フェスだ。
しかし、現時点では延期された日程での開催も、正直難しいという見方の方が強い様だ...。
◆ 「KNOTFES」は海外アーティストのブッキングも多数... 渡航制限やビザの取得など、立ちはだかる壁は大きい...
「KNOTFEST」には、主催者でありヘッドライナーであるSlipknotがそうであるように、他にもTrivium、KORNなどの大物海外アーティストが出演予定である。国を跨いでの移動ともなれば、この新型コロナウイルスの感染下にある世界においては、感染リスクも高まる為、実現には幾つかのハードルが伴ってくる。
しかし、「KNOTFEST」は海外アーティストのラインナップが組み込まれていてこそ成立するとも言える音楽フェスである為、海外アーティストの出演を抜きにしてまでも開催をするという事はあり得ないだろう。
となれば、来年1月の開催に関しても、海外アーティストの渡航が可能であれば開催が出来、そうでなければ延期または開催中止となるのでは無いかと予想される。
現実的な視点で見れば、来年1月の開催も現時点では厳しい可能性が見込まれるかも知れない。日本でも再び感染状況が悪化している事に加え、アメリカや欧州地域ではロックダウンしている地域もある程である。
世界的に見れば、新型コロナウイルスの感染は日本では比較的落ち着いている方で、海外の感染状況の深刻さに目が向けられる事が多い。音楽ファンとしてはぜひ見届けたい音楽フェスであるが、海外アーティストが多く出演し、演奏される音楽ジャンルもメタル・ラウド・パンク等のバンドが集まるフェスの為、通常ならダイブやモッシュという行為も続出し、感染リスクへの配慮が必要となってくるだろう。
コロナ禍の現在において、開催が実現出来た場合でも恐らく観覧は固定席の様な形式が採用されると思われ、「KNOTFEST」の本来あるべき醍醐味までは堪能できないかも知れない。
過度に悲観的にはなる必要は無いが、感染リスクに配慮しながらも最大限の音楽の楽しみが享受できる方法を考える必要がありそうだ。
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