ソロアーティストとして”令和初”のミリオンセールスを記録した米津玄師。CDが売れない時代、彼なら時代に逆らえる。
時代は今、令和という新しい年号を迎えている。
平成の終わりから今日までに続く時代の流れとして、CDは全体的なセールスとしてかなり落ち込んでいる。世界の中でも比較的、日本では最後までCDのセールスでは踏ん張りを見せていた国であった。むしろ今でも、まだまだ世界の中では日本はCDが売れる国に値する。
とはいえ周りを見渡せば、ほとんどの人がサブスクリプションサービスを利用して音楽を聴いているのではないか?筆者自身もすっかりApple Musicのユーザーであり、気づいてみればCDを買う機会はかなり減っている。
音楽を楽しむ上での価値観が時代とともに変化した、とでも言おうか。今より前の時代において、CDなどのフィジカル音源を買うことによって、一つ一つの音楽を濃厚に楽しむというものが比較的主流であった。
しかし、今では月額 1,000円程で世界中の音楽を広く楽しむことができる。そして、音楽を聴くことにお金をかけない分、ライブなどのイベントの参加にお金をかけている人が多くなっている。”夏フェスブーム”というものが日本で起こっているのも、その要因の一つであろうか。
そんなCDが売れない今の時代。それでも時代に逆行して、CDでもビッグセールスを記録する一人のアーティストがいる。そんなビッグアーティスト、本稿で取り上げるのは、米津玄師である。
◆ 米津玄師の最新アルバム『STRAY SHEEP』。令和初期における、音楽セールスの金字塔となるか・・。
令和という、CDが売れない時代。
今後も時が経つにつれて、CDという存在感は変わってくることであろう。今となってはレコードという媒体が、アンティークなものとして逆に現代の人々に関心を持たれ、セールスを伸ばすというニュースが海外でもあった。こういったレコードのように、CDもまた一時代の産物として、違う存在意義を持つようになるのかも知れない。
しかし、まだまだCDセールスでも力を発揮しているのが、日本のシンガーソングライター・米津玄師である。
通称 ”ミリオン” とも言われる、100万枚のセールスを果たすという金字塔的偉業を、米津玄師は2020年に達成している。彼がリリースした最新アルバム『STARY SHEEP』は、見事 100万枚のセールスを記録し、ミリオンセラーとなった。
不思議といえば不思議なものである。『STRAY SHEEP』というアルバム自体は、曲自体はサブスクリプションサービスでいくらでも聴くことができる。極端な話、CDを買う必要はないのである。
そういったことを理解した上で、CDというフィジカル音源をお金をかけて購入している人がいるのだ。それは、いかに米津玄師というアーティストが必要とされているかを表している。
『Lemon』をはじめとして、日本の誰もが知るようなビッグタイトルを生み出し続けている米津玄師。今後の活躍は間違い無い様だろうことに加え、音楽史における偉人的存在になってしまうのではないか。
そんな可能性すらも感じさせる、天才アーティストだ。
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