濃厚な40分。Awesome City Clubの新アルバム「Grow apart」。彼らのキャリアはまだまだ始まったばかり!将来性を見出す一枚。
Awesome City Clubが今月にリリースした新アルバム「Grow apart」。
彼らの持つ精巧なバンドサウンドがよく表現された、非常に奥深いアルバムである。
Awesome City Clubは今でこそ大型フェスへの出演が相次いだり、大きい規模でのツアーを開催するようになっているものの、まだまだ彼らのキャリアは短いものである。そのぶん、早いスピードで今日まで駆け抜けてきたということである。人気も高まりつつある中で、今後もますますその人気を高めていきそうな将来性が垣間見える、今回の新アルバムはそういった一枚ともなっている。
彼らの音楽は、バンド名からも何と無くイメージできるように、ややクラブチックなサウンドが特徴である。
ロックバンドという体裁を保ちつつも、シンセなどのエレクトリックサウンドが前面に出された音楽となっていて、うまくロックとの融合が果たされた音楽である。そんな彼らの音楽は、踊れる、ノレるといった具合で、これから夏を控える今は聴くのにうってつけのタイミングでもある。
◆ 今では珍しくない”ハイブリッド系ロック” しかしどのバンドも個性が充実...
Awesome City Clubのような、ロックと他のジャンルの音楽を組み合わせるスタイルは今や珍しくない。
数多くのバンドがそういった組み合わせに挑戦しており、バイブリッドな音楽が日々生み出されている。
確かにやっていることはどのバンドも同じような気はするのだが、どれも個性に満ち溢れた面白い音楽ばかりである。
それだけ音楽というのは奥深く、またロックという音楽の可能性も大きいということであろうか、ロックらしいロックというのも今では、逆に珍しくなってきたほどである。
だがそれも現代が生んだ音楽の流れであって、大変興味深い。
Awesome City Clubもやはり同様で、彼らの音楽が確かに体現されている。ロックという音楽を基にしているが、かなり聴きやすくて体臭にも受け入れられそうな音楽の表現にも特化している。
そういった既存の音楽を、違う何かに昇華させるというのは、まさにプロのアーティストがなせる技であろう。
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