Home » ダンスミュージック

ダンスミュージック

ライブレポート:Uilou、ワンマンで魅せた唯一無二のダンスミュージック
0

ライブレポート:Uilou、ワンマンで魅せた唯一無二のダンスミュージック

オルタナダンスミュージックデュオのUilouが、2024年10月6日(日)に初のワンマンライブ「Into My Mind」を渋谷WOMBLOUNGEで開催した。ライブ当日。18時に会場がオープンすると、DJ mixがスタート。神聖なAmbientと不穏なBreakcoreが鳴り響き、期待が高まる。 18時30分、トラックメイカーのAFAMooがステージに登場し、CDJの再生ボタンを押す。インストトラックからスタートし、3分ほど経過するとボーカルのjune-chanが登場。1曲目はJungleビートに美しいピアノを組み合わせた楽曲〈Foreigner〉で、開始早々オーディエンスの心を掴む。 1stワンマンライブとは思えない、堂々たるパフォーマンス。会場に集まった100名のファンが、june-chanの歌唱表現と歌声に魅了されていた。 続いて、Xでライブ映像が245万バズを記録した不穏なJungleチューン〈Liquid Mind〉、オールドスクールなオルガンと“Gimme more”というフレーズが印象的な〈Noblesse Oblige〉を披露。冒頭から立て続けにJungleチューンを連発し、フロアは沸いていた。 june-chanが「皆さん今日はUilouの1stワンマンライブ「Into My Mind」にお越しくださり、本当にありがとうございます。最後までお楽しみください」と挨拶。 その後Jazzyでローファイな〈Brew〉、メロウで等身大のリリックが刺さる〈narcissism〉、ダウナーな雰囲気の〈Take a Look〉、ブラジルのトラックメイカーA-bugとの共作であり、ドリーミーで浮遊感のある〈cancer girl〉を披露。 Uilouが最も得意とするDrum'n'Bassチューンが続き、会場のボルテージが上がっていく。ここでUilouの2人はステージを離れる。june-chanの声をカットアップした遅いビートが鳴り響き、数分経過するとAFAMooが登場。 ドラムパッドを活用したビートパフォーマンスを披露し、会場を静かに盛り上げる。ビートパフォーマンスが終わると、衣装チェンジしたjune-chanが登場し、ライブパフォーマンスを再開する。 Y2Kな空気が漂うニューノスタルジックなDrum'n'Bassチューン〈Do Me a Favor〉、“おすすめ”のリフレインが特徴的で、Instagramではトレンド音源にもなった〈あなたへのおすすめ〉、美しいシンセアルペジオが耳に残るHouseチューン〈Skeleton〉と、リスナーの間で人気の楽曲が続く。 特に〈Do Me a Favor〉と〈あなたへのおすすめ〉では、スマホのカメラで撮影するファンの姿が多数見受けられ、その人気っぷりを改めて実感することができた。 ここでMCが入る。june-chanが「改めまして、今日はUilouの初ワンマンにお越しいただきありがとうございます。どんな方が来てくださるのかなと楽しみにしていたんですけど、素敵な方々に集まっていただけて嬉しいです。 AFAMooさん、どうですか?」と言うと、AFAMooが「これだけ沢山の方々がUilouのダンスミュージックに共感してくださって、今日のライブに足を運んでくれて本当に嬉しいです。 Uilouは武道館でライブしたり、紅白歌合戦に出たり、最終的にはグラミー賞をとって世界的に活躍するアーティストになるため日々頑張っていますので、これからも応援していただけたら嬉しいです。」と挨拶。熱いMCに胸を打たれた人も多いのではないだろうか。 そして、ライブが再開される。日本を代表するトラックメイカー/アーティストであるtofubeatsの名曲〈水星〉のカバー、チルなAmapianoチューン〈What a Mess〉、出不精な姿を綴ったベッドルームポップ曲〈Homebody〉、トラックメイカーItoShinとのコラボ曲〈Hold on〉を披露し、全曲が終了する。 「ありがとうございました!」と、ステージを去るUilouの2人。その直後、会場中でアンコールの声が鳴り響く。その声に応え、Uilouは再び登場。まずは〈あなたへのおすすめ(A-bug Remix)〉を披露し、サビでjune-chanが「皆歌える?」と聞くと、オーディエンスが“おすすめおすすめ”と熱唱。原曲より明るいアレンジということもあり、大きな盛り上がりを見せた。 そして最後は、レゲエのビートとキャッチーな歌のメロディが心地よい〈ヒミツ(tofubeats Remix)〉を披露。全16曲のパフォーマンスが終わり、大歓声の中Uilouの1stワンマンライブは幕を閉じた。 文:Subaru Nakamura 撮影:山田怜実 -- EVENINGサイト:https://evening-mashup.com/ Web3 音楽ストリーミング:https://w3.evening-mashup.com/