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三浦春馬、2020年最も称賛されたアーティストの音楽活動とは...
EVENING編集部( Evening Music Records )
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2021年を迎えるに当たり、昨年、音楽業界にも非常に大きな影響があったアーティストであり、作品創りに真摯に取り組む姿勢が称賛を集めていた三浦春馬さんについて、本記事で改めて取り上げたい。
昨年2020年は、新型コロナウイルス感染症の流行による経済活動への影響は大きかった事は言うまでも無いが、エンターテインメント業界においても非常に重要な人物を失ってしまった1年だった。芸能事務所アミューズに所属する三浦春馬さんは、日本を代表する俳優の1人として、ドラマ・映画・舞台・ミュージカル・歌手など、多方面でその類稀なる才能を発揮してきた。中国や欧米でもその認知度は高く、中国のSNSであるWeibo(新浪微博)では昨年時点で日本人トップ5に入る約390万人ものフォロワーがいたなど、世界的な影響力もあるアーティストであった。
そんな順風満帆にも思えた彼が亡くなったのは、2020年7月18日だった。初夏の時期だったが、日本全国がその突然の訃報を信じられなかった事だろう。同日、ドラマ「おカネの切れ目が恋のはじまり」の撮影の仕事があったため、マネージャーが彼の自宅へ迎えに行ったところ、自室で首をつった状態で発見されたのだ。この報道は、当時彼のファンだけでなく日本全国が大きな悲しみに包まれたものであったが、現在では少しづつ平穏を取り戻しつつある状況だ。
ただ、三浦春馬さんと言う素晴らしいアーティストが亡くなった事には変わり無く、その事実を受け止める必要があるが、最も重要な事は「真摯にエンターテインメントを追求する」三浦春馬さんの姿勢から学ぶことではないだろうか。
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作品創りへの真摯な姿勢とは
三浦春馬さんのことを聞くと、全員から同じ答えが返ってくる。それは「誠実で嘘がない」「まっすぐで純粋な好青年」「謙虚だが責任感が溢れる」と言った声であり、裏表がある訳ではなく、真に素晴らしい人格者であったことが窺える。三浦春馬さんが主役の撮影現場においても、共演者やスタッフが気持ち良く動けるように配慮を欠かさなかったと言うから、その人望の厚さや優しさに感化され、どんな人からも好意を持ってもらえる太陽のような存在であったのだろう。
また、その様な人格者でありながら、作品創りにはストイックそのものであり、素晴らしいプロ意識を持っていた。2014年に出演したドラマ「僕のいた時間」では、ALS(筋萎縮性側索硬化症)に侵された主人公の役作りのため、自らALS患者の会を取材し、自身の体重を10kg以上落とすなど、より良い作品を追求する姿を体現していた。実際に、体重を落とすだけでなく、ALSの患者さんと同様に筋肉量も落とすことになるため、例え役作りであると言っても「人間動かなくなると、気持ちも落ちてしまう」と語るなど、今までで一番苦しかった作品と表している。
ただ、この姿勢は裏を返せば、そこまで良い作品を追求しようと考えていると言うことだ。しかも、彼の場合、名声やお金が目的ではなく、純粋に「良い作品」を創り、ともに制作に携わった共演者やスタッフの努力に報いようという想いの方が強かったのではないかと思う。昨今、才能のあるアーティストの方はいるが、ここまで人間の中身から尊敬でき、自らの人生をエンターテインメントに捧げられる人はいなかったのではないだろうか。
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遺作ともなった「Night Diver」
三浦春馬さんの音楽作品としての遺作となった「Night Diver」は、彼の集大成とも言える程の全てが詰まっている。歌唱力は言うまでもないが、ソロアーティストとしてダンスの完成度も高く作品を表現することができる能力とでも言うだろうか、彼には1人でそれを成し遂げる実力があった。
複数名のダンスで表現するアイドルグループ等においても、視聴者を感動させるには大変な努力が必要だが、それをソロアーティストとして同じ様に実現するのは容易ではない。動画や舞台を見る側からすれば、ただ単にアーティスト1人での演出である訳だが、表現する側からすれば、信頼できるのは自分の技量が全てであり、大きなステージでは数万名にも及ぶ視聴者の心を動かすワケであるから、自分の持てる限りのエネルギーを注ぎ込まないと「感動」は生まれないことが想像できる。
※ 三浦春馬「Night Diver」Music Video: https://youtu.be/J6-IaSJLNOA
彼の言葉に「未来の自分に言い訳をしたくない」「やりたいことは絶対にカタチにする」と言うフレーズがある。プロ意識の高さの現れでもあるが、その裏にある "真っ直ぐに良い作品を追求する姿勢" は、2021年の未来を託された我々が受け継いでいくべきところではないだろうか。
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