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コロナ禍でAKB48、ジャニーズなどが参入を始めた「オンラインライブ」成功の秘訣とは...
EVENING編集部( Evening Music Records )
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コロナ禍において、オンラインライブは定着しつつある。
STAY HOMEを守りながらアーティストのライブを体験できる方法があることは、人々に希望をもたらしているだろう。私も、新型コロナウイルス感染症の影響により何度かアーティストのオンラインライブを視聴した。どれも内容は素晴らしいものであったし、視聴後は幸せな気分に浸ることができた。
しかし、当たり前だが、やはり物足りない...。その物足りなさは「双方向性の欠如」にあると考えた。
アーティストのカテゴリーによって、特徴は異なるが、どのライブにも双方向性は必ず存在していると思う。
「歌唱」をメインにするアーティストのライブでは、お客さんに歌ってもらうパートがあったり、クラップをするところがあったりと、お客さんからも発信してもらうという点で双方向性がある。
「パフォーマンス」をメインにするアーティストのライブでは、応援うちわに書いてある要望に応える、振り付けを一緒に行うなどの方法で双方向性を持っている。オンラインライブでも、コメントができるライブもあれば、「画面の前のみんなも一緒に踊って!」と呼び掛けられるライブもあった。
それでも双方向性が満たされたとは感じなかった...。
文字以外の方法でファンが参加できるようにする
問題は、文字でしか、いちファンである自分を画面の向こうのアーティストに示せないことにあると思う。
対面のライブであれば、声を出したり、手を挙げたり、ましてやその場にいるだけで、アーティストに自分の存在を示すことができる。それこそが私の感じていた「双方向性」であり、アーティストとファンがいつもは画面越しでしか感じられないその存在を現実に確かめる、ということがライブの醍醐味である。
では、その醍醐味をできるだけ保ちつつ、オンラインライブを成功させるにはどうすれば良いだろうか...。
一つは、文字以外の方法でファンが参加できるようにすることだ。事前に歓声や応援している様子、または振り付けを実践している様子の動画を募集し、オンラインライブ中のどこかで使用し、自分も参加している様子をアーティストに示すことができるようにする。これによって先ほど述べた、お互いに存在を感じることが実現できる。
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自分が見たいアーティストにフォーカスできる仕組み
もう一つは、カメラの台数を増やしアーティストを360度から撮影し、ファンが自分の見たい角度を選べるようにする。アーティストがグループの場合は、自分が見たいアーティストにフォーカスできる仕組みを作ることである。
これによって、自分の好きな視点を選択することができるようになる。配信されている映像をただ見るより、自分だけのライブをカスタマイズできるという点で、アーティストの存在をより近くに感じることができ、受け身にならない双方向性が保たれる。
オンラインライブは「会えない」「アーティストとの距離が遠い」「一体感を感じにくい」というデメリットはあるが、双方向性を保つようなやり方を探すことで、そのデメリットを克服し、「チケット争奪戦がない」「交通費がかからない」「席の当たりはずれがない」というメリットを際立たせ、対面と同レベルの幸福感を与えることができるのではないだろうか...。
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