Neck Deep

夏のポップパンク代表・Neck Deepが新アルバム「All Distortions are Intentional」をリリース、2020年夏の必聴の一枚。
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夏のポップパンク代表・Neck Deepが新アルバム「All Distortions are Intentional」をリリース、2020年夏の必聴の一枚。

イギリスのポップパンクバンド・Neck Deepが7月24日、新アルバム「All Distortions are Intentional」をリリースした。 彼らはイギリス出身のバンドだが、確かに奏でている音楽はアメリカ西海岸を思わせる本格派だ。そして、今回の新アルバムもやはり、Neck Deepの音楽を貫いている。2020年の夏に間に合わせてきた、まさに今夏必聴の一枚である。 ポップパンクといえば何と言っても夏である、激しくもあるが爽やかさを前面に出し切ったポップパンクのサウンドは、ギラギラした太陽のもとで聴くにはうってつけだ。Neck Deepは数あるポップパンクのバンドの中でも、代表格と言っても良いだろう。 さらに、彼らは日本に来て来日公演も何回か行っているし、世界中各国で馴染みのあるロックバンドである。何と言っても彼らは、変わらないロックサウンドを追求し続けている。今回の新アルバムもやはり同様で、Neck Deepの良いところがしっかり継承されているのだ。突然変異のような姿を見せることでファンを驚かせるアーティストも時折いる中で、彼は良い意味でも保守的である部分はある。彼らの強みであるロックサウンドは、ある種のこだわりのようなものだろうか、完全に貫かれている。 そういった筋の通ったところがNeck Deepのかっこいいところでもあるのだ。 彼ららしさが全開に出た新アルバム「All Distortions are Intentional」もまた、彼ららしさが継承されつつも新しい可能性を感じさせる、2020年の夏を彩る一枚となっている。 ◆ 日本ではあまり目立たない?ポップロックのバンド。世界各地ではメインストリームを賑わすジャンルだが... ふと考えれば、日本ではあまりポップロックというジャンルは目立たないように思われる。 そもそも今の日本ではメインストリームではロックサウンドがあまり目立たないというのもあるが、海外に比べればそのマーケットは小さいように思われる。夏の音楽というのは日本でももちろん、数え切れないほどの代表的な曲があるのだが、バンドサウンドというのはあまり夏では目立たないような気もする。 ORANGE RANGEが夏のロックバンド的位置で、メインストリームでかなりの功績を築いたが、彼ら以降にはそういった記録を成し遂げたバンドはいないようにも思われる。もちろんライブハウスシーンや、大型の夏フェスでは夏を代表するロックバンドは沢山あるのだが、どうも地上波などのメディアを席巻するほどの位置には内容にも思われる。 世界的には支持の厚いポップロックというジャンルがあるだけに、日本でも同様に盛り上がってくればもっと面白くなるような気もするものだ。 -- メディア運営:Evening Music Records株式会社