全世界で10億ダウンロードのTikTokアプリが、うざくても人気なワケとは…バズるおすすめ動画の作り方も
全世界で10億ダウンロードを記録するメガヒットアプリ「TikTok」。
読者の皆さんのTikTokに対するイメージはどの様なものだろうか。日本においては、女子高生の間でバズる現象が起き、流行し始めた事をきっかけに市民権を得たアプリと言っても良いだろうか。一方で、最近では、TikTokおじさんと言われるいわゆる中年層のTikTokerも現れる等、そのユーザー層も拡大してきている。
TikTokを知らない読者の方向けに説明すると、TikTok(ティックトック)とは、中国のByteDance社が運営するショート動画の投稿アプリケーションだ。このアプリが世界のティーンネイジャーを中心に受けている理由は、運営企業がAI(人工知能)を中心にサービス展開をしている世界企業であり、TikTokのユーザーが興味のある動画を自動的におすすめしてくれる為、見入ってしまう様な没入感を演出している事に挙げられるだろう。
一方で、世界的な視点からは、中国企業による動画データの利用用途や、若年層への危険性などが語られるなど、ByteDance社としても多々苦労している点がありそうな事も事実であり、TikTokアプリのCM広告やWeb広告への巨額な投資により、スマホ広告に頻繁にTikTok広告が掲載される為、「うざい」と言った声も聞こえてきている様だ。
本記事では、そんな世界的な流行を生み出しているTikTokアプリが、なぜ人気になったのかについて記載していきたい。
◆ 中高生を中心にTikTokがバズった理由とは...
TikTokがここまで流行した理由は、その拡散力が一つの要因だ。
いわゆる個人が主役になれるWebプラットフォームとしては、YouTubeやInstagram等が挙げられると思うが、TikTokとこれらには大きな違いがある。その違いとは、拡散力とそのロジックの違いだ。
YouTubeやInstagramの基本的な概念としては、いわば弱肉強食の世界であり、多くの登録者やフォロワーを抱えるインフルエンサーが投稿するコンテンツである程、多くのユーザーにシェアされ、おすすめコンテンツに掲載される確率が高い仕様になっている。
一方で、TikTokの場合は、純粋なコンテンツの面白さや注目度に応じて、AI(人工知能)が各ユーザーの興味や視聴傾向に合わせて、おすすめ動画を選定する為、フォロワーの多さだけで拡散される結果が決まるわけではない。いわば初心者でも、面白いコンテンツさえあれば、次の瞬間から数万人からのいいねを貰えると言ったバズる現象を体験できる可能性がある点に違いがある。
また、投稿される動画も短いもので15秒程と言ったショート動画の領域の為、投稿するユーザー視点から見ても、その投稿自体のハードルが非常に低い事も利用が一気に広まった理由の一つに挙げられるだろう。
◆ TikTokではどんな動画がおすすめに載りやすいのか…
TikTokでおすすめに乗りやすい動画の作り方は、必勝法はないものの、一定の法則はあると言えるだろう。
まず一つ目は、ツッコミどころのある動画である事だ。
このツッコミどころというのは、動画の視聴者が指摘したくなる様な内容である意味合いであり、もっと言うと、コメント欄に何かしら投稿をしたくなる余白のある動画コンテンツだ。その理由としては、ByteDance社の構築しているおすすめロジック(AIによる動画レコメンド方法)の一つに、コメント欄の投稿数が教師データとして反映されている可能性が高く、コメント数が多い動画は必然的におすすめに掲載されやすいと想定されるのだ。
つまり単純に見るだけで面白い動画という事も重要なのだが、その動画を見て何か感想や意見を言いたくなる要素を持っているかどうかが、重要な観点であると言えるだろう。
例えば、おすすめに載りやすい動画ジャンルの一つに純粋に可愛い又はカッコいいモデル(読者モデル等)の投稿があるが、これはコンテンツ的な視点で言えば、いわゆるその人が持つ外見的な美しさに価値がある為、注目を集めていると言える。しかし、そのおすすめに掲載するかどうかの判断もAI(人工知能)としては、データから判断する為、基本的にはイイねの数やコメント数をベースとした分析が入っている事が想定される為、裏を返せば、ポイントはイイねやコメント数にあると言って良いだろう。
この為、動画を投稿する際には、見た人がコメントを投稿したくなる様な要素(何か反応をしたくなる様な要素)である「ツッコミどころ」を入れるという視点は重要になってくるのだ。
◆ 戦略的なTikTok動画の作り方とは…
TikTokでおすすめに乗りたいと思う読者の方は、多いと思うが、その目的は多岐にわたるのではないかと思う。
純粋に、友達に見てもらいたい、自慢したいという方もいれば、マーケティングやインフルエンサーとして影響力を向上させる為に活用したいと考えている方もいるだろう。何れにせよ、TikTokはコンテンツとしての面白さや反応に応じた拡散が成される構築がされている可能性が高い*為、特定のインフルエンサーが一人勝ちをするだけの構造にはならず、新規参入のユーザーにもチャンスを得やすい可能性があるWebアプリと言えるだろう。
本記事は、これからTikTokを始めようと考えている方や、すでにTikTokを使っていておすすめに掲載される動画を一つでも多く作りたいと考えている方に参考になれば良いと思う。
運営会社: Evening Music Records株式会社