下北沢GARDENが10月に閉店へ... 地域で最大規模のライブハウス、10年余りの短い歴史に終止符を打つ。
Seigo Ando( Evening Music Records )
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東京の中でも、ひときわ音楽が賑わっている街がある。
その町の名は"下北沢"。世田谷区内にあるこの街は、これまで長きに渡ってカルチャーの発展に貢献してきた歴史がある。上述したように、下北沢では中心となっているカルチャーとしては音楽が代表的であるが、その他にも古着を扱うショップが多数軒を構えるなど、ファッションのトレンドにも非常に敏感な町であり、尚且つサブカル的な一面も持ち合わせている。
他にもカレーやカフェ等、若者を中心に支持を集めるあらゆる食文化にも精通している店舗が揃っているなど、事欠かない街である。
その様な下北沢で発展してきたカルチャーの中でも、音楽はやはり1番の中心的な存在である。
実際に、下北沢には数多くのライブハウスがあり、街に音楽が鳴り響いていても不自然ではない程、文化に根ざしている。然しながら、つい先日惜しまれながらも閉店を発表したライブハウスがある。
それは地域でも最大規模のライブハウス「下北沢GARDEN」である。
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600人収容可能の大規模ライブハウス、11年という短い歴史。伝説となる予感
下北沢GARDENといえば、とにかく大きいライブハウスである事で有名だ。
最大収容可能人数は600人。地域の中でもダントツの規模を誇っていた。概算値となるが、東京都内での平均的なライブハウスの収容人数における最大キャパシティは300人程であることが多い。赤坂BLITZが1,500人程で、Zepp系列が3,000人程の最大収容人数であることを考えると、丁度それらの中間的役割を果たすライブハウスであったと言える。
徐々に動員の力を付つけていくアーティストにとっては、下北沢GARDENはもう1つ上のステップを踏むための登竜門的な存在であったとも言えるだろう。その様なアーティストにとっても非常に重要な役割を果たしてきたライブハウスがなくなってしまうのは、文化的にもダメージがあることは想像に難くない。
ただ、閉店の理由としては、どうやら新型コロナウイルスによる影響は無さそうである様で、あくまでライブハウスとテナント間での協議がうまくいかなかった結果としての閉店であるということだ。
下北沢GARDEN自体は、2009年のオープンであったため、歴史としてはこれからと言う状況であった。だからこそ、今後が期待されるライブハウスであった為、今回の閉店は惜しまれる結果であることは間違いない。
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