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King Gnuはなぜ売れた...?令和は本物の音楽が売れるのか...
Seigo Ando( Evening Music Records )
※ 音楽クリエイター事務所「BOOOM」所属により、クリエイター同士の楽曲制作機会を提供します。
本記事はEVENINGニュース記事です
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国内ではもうお馴染みのKing Gnu、音楽好きもそうでない人も、彼らの名を知っている人がほとんどであろう。2019年、毎年大晦日恒例の「紅白歌合戦」にも出場を果たすなど、確実にお茶の間に浸透している。若者世代を中心に幅広い世代で人気を拡大し続けるモンスターバンドである。
しかし彼らの音楽は、言うなればミーハーな音楽のジャンルではない。彼らはコンセプトとして「トーキョー・ニュー・ミクスチャー・スタイル」を掲げており、各々のメンバーがいろんな音楽から影響を受けてきて、それをまた自分たちで新しい音楽としてアウトプットしてきたことから、こういったコンセプトを掲げている。
彼らの楽曲の中心に、バンドスタイルとしてのロックの要素、そしてコンセプトにもあるようにHipHopの要素を取り入れた、いわゆるロックとHipHopのミクスチャーバンドというスタイルをとっている。この時点でそもそも人口に膾炙してきた音楽ではないのだ。ロックだって、HipHopだって長い歴史の中でアンダーグラウンドなものであり続けてきた。
これまで大衆的には理解されてこなかった音楽を彼らはやっている。ではなぜ彼らはここまで売れたのか?筆者は彼らの音楽の「オシャレ」要素に着目した。
King Gnuより少し前、Suchmosも一時期かなりの話題を呼んだ、あの時も音楽シーンは大きく騒いでいた記憶がある。さらにサカナクションなど、彼らもKing Gnuと同じく紅白歌合戦に出場した経験を持つ。紅白で「ミュージック」を披露した時のパソコンをハイテーブルに置いてメンバーが横に並ぶ様はまるでYMOのようであった。ここまで上げたいずれのアーティストも、「オシャレ」ではないか?そう、オシャレなのである。
単純なことかも知れないが、音楽は今や音楽性だけで売れる時代ではないのかも知れない。もはやアーティストの含む「オシャレ」要素、いわゆるファッション性にも焦点が当てられてきているのではないだろうか。ある意味リスナーが、アーティストを偶像としてみる、1つのアイドル化も進んでいるのかも知れないと考える。
令和、サブスク世代、音楽の活性化の時代と見る。
日本では平成という時代が終わり、令和という新しい時代が訪れた。それとともに音楽も大きく変わっている。多くのリスナーはCDではなく、Apple musicやSpotifyのようなサブスクリプションサービスを利用して音楽を聴いている人がほとんどとなった。King Gnuと同様の世代に活躍するあいみょんや、Official髭男dismなどは「サブスク世代」のアーティストなんて呼ばれてもいる。
上述したようなサブスクリプションサービスの良いところは、新しい音楽を聴きやすくなったことだ。スマホを少し操作するだけで新しい音楽が聴き放題という世界がスタンダードとなった今、本当に良い音楽は埋もれず、誰かしらの人の耳に入りやすくなっている。とても素晴らしい時代になったと思う。時代に即したアーティスト、これからどんなアーティストが人気を呼ぶのか、非常に楽しみである。
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