Quote source: https://www.foxmovies.com/movies/bohemian-rhapsody
映画『ボヘミアン・ラプソディ』のウソとホント
Hana Sudo(Evening Music Records)
公開日:2023年12月14日
ロック史に残る日といえば、1959年2月3日、ロックンロールのパイオニア、Buddy Holly(バディ・ホリー)、 Ritchie Valens(リッチー・ヴァレンス)、The Big Bopper(ザ・ビッグ・ボッパー)が飛行機事故で一斉に亡くなった「音楽が死んだ」日、1969年8月18日、その1年後に世を去る伝説のギタリストJimi Hendrix(ジミ・ヘンドリクス)が伝説的な演奏を残したウッドストック最終日など、色々と思いつく人もいると思うが、34年前の今日、1985年7月14日にもまた、忘れてはいけない出来事があった。
1985年7月14日にあったのは
ロック、1985という単語でピンとくる人もいるだろう、そう、Queen(クイーン)がロンドンのウェンブリースタジアムでLIVE AID(ライブ・エイド)に参加し、演奏をしたのだ。
LIVE AID自体は、Bob Dylan(ボブ・ディラン)、Madonna(マドンナ)、 U2(ユー・ツー)、The Who(ザ・フー)など、様々なスターが出演するチャリティー・コンサートだが、Queenのあまりの盛り上がりに、同じ日、同じ会場で出演したELton John(エルトン・ジョン)は“You bastards, you stole the show(クソども、ショーを奪いやがって)”とおどけたという。
映画『ボヘミアン・ラプソディ』で再燃するQueenブーム
昨年、このライブを題材に映画『Bohemian Rhapsody(ボヘミアン・ラプソディ)』が公開され、世界各地でQueenフィーバーが再燃したことは記憶に新しい。
この映画の脚本と事実の間には、多少の隔たりがあると言われているので、野暮かもしれないが、もし興味を持った方がいれば、詳しく調べてみてほしい。
映画『ボヘミアン・ラプソディ』のウソとホントは?
例えば、ボーカリストFreddie Mercurry(フレディ・マーキュリー)がHIV感染を知ったのは、作中ではLIVE AIDの前と描写されているのに対し、実際には1986〜1987であるとされている。
したがって、LIVE AIDのリハーサルで他のバンドメンバーに告白する場面は、映画を盛り上げるための演出である。同様に、LIVE AIDの前までにバンドの雰囲気はかなり険悪になっていたとはいえ、映画とは違って現実にはQueenは一度も解散状態に至っていない。
もちろん、事実と異なるからと言って、映画が否定されるはずはない。ストーリーを勢いづけるための工夫をこらした映画は映画で楽しみ、現実は現実で楽しむ。さらには、映画と現実の差異も楽しむ。こんな作品の楽しみ方はいかがだろうか。
参考:
https://www.udiscovermusic.com/stories/queen-live-aid-concert-performance/
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