独自の方法で新しい試みに挑んだ「サカナクション」。オンラインライブ SAKANAQUARIUM 光 ONLINE の成功から見えるアーティスト性とは…
日本のロックバンド・サカナクション。
彼らも、日本に数多くあるロックバンドのうちの1つではあるのだが、サカナクションは、最も本物の音楽を追求しているバンドではないだろうか。Yellow Magic Orchestraさながらの、ラップトップを各メンバーの前に並べて演奏している様子、それは彼らが紅白歌合戦に出場した時にも見ることができたが、そのビジュアルのクールさもさることながら、本当に格好良いのだ。
ロックという音楽をベースにしてバンドスタイルを保ちつつも、電子音楽やテクノというロックとはかけ離れた音楽を紡いでいく。そういった工程には一体どれだけの労力と時間が必要なのだろうか、想像もつかない程だ。
そんな前衛的な試みを続けてきて、これまでの音楽キャリアを築いてきたサカナクション。彼らは、2020年8月にサカナクション初のオンラインライブ「SAKANAQUARIUM 光 ONLINE』を開催した。
このライブにおいても、どうやらサカナクションは他の例にない面白い試みに挑戦していた様だ。ズバリそれは何かというと「3Dサウンド」の採用である。
具体的には、ドイツの企業「KLANG:technorogies」が手がけるシステムを採用して、オンラインライブに取り込んだ様である。そして、この試みを果たしたのは、日本では初のことで、まさにサカナクションの前衛的な面を知ることができる。
この「3Dサウンド」、どうやら非常に面白い技術であるようだ。
◆ 音の聞き方に革命が!?サカナクションの公式サイトでも体験できる、「3Dサウンド」の凄さ・・
今回、サカナクションが『SAKANAQUARIUM 光 ONLINE』にて採用した「3Dサウンド」。実は、これをサカナクションの公式サイトにおいてプチ体験することができる。
※ SAKANAQUARIUM 光 ONLINE 公式サイト:
https://sakanaction.jp/feature/sakanaquarium_online
上記のサイトURLにおいて「3Dサウンド」をタブレットにて作動している動画が添付されているのだが、その動画から聴こえている音がまさに「3Dサウンド」なのである。
右耳と左耳というボリュームゾーンの振り分けのみならず、「3Dサウンド」というタイトルさながら、まさに音が頭の後ろや上や前で流れている様な体験ができるのだ。これは体感してみないと全くイメージが湧かないかも知れないが、エンターテインメントにおいても非常に面白い技術と言えるだろう。ただ、この様な技術を自らのオンラインライブと言う新しい試みにおいても、積極的に採用してしまうサカナクションというバンドは、本当にクリエイティビティに溢れていると感じさせてくれる。実験的に新しい試みに挑戦し続けるサカナクションの姿は、本当の意味でのアーティストの姿として受け止めることができ、それが彼らの魅力にも繋がっていると言える。
今後も、サカナクションの活動には目が離せないが、音楽業界において新しい取り組みを積極的に実践していく姿にも注目していきたい。
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