BTSジョングクのタトゥーの意味とは… 音楽シーンでの歴史的関わりとは
世界的ヒットを飛ばすK-POPアイドルグループ。BTS(防弾少年団)。
日本における "アイドル" と言う職業からは想像が付きづらいが、BTSメンバーにおける "タトゥー" が今、注目されている。BTSメンバーの中でも最年少であり、その端正な顔立ちから絶大な支持を集めるジョングク(原名:정국)のタトゥーに視線が注がれている。
通常、アイドルグループにおいては、タトゥー等の世間から反発を示されやすい要素は避けるのが常である様に思うが、ジョングクのそれは真逆の行動の様にも取れるのだ。実際に、ジョングクがタトゥーを入れ始めたと想定されるのは2019年8~9月頃と想定され、BTSメンバーが長期休暇を取っていた時期と重なり、この頃から手や腕にタトゥーが入りはじめていた。
当初ファンの間では、ヘナタトゥー(一定期間で消えるタトゥー)なのでは?と言う声もあったが、BTSのステージや舞台裏で取られる写真や動画に結構な数のタトゥーが確認できる様になり、本物なのだと言う声がBTSファン(ARMY)でも確実となっていた。また、2019年10月に行われたBTSのサウジアラビア公演の前にも、そのタトゥーの数は増えていた様で、ここ1年程でジョングク自身も行動に移していることが分かる。
世界を飛び回る程の超多忙なスケジュールであるだろう彼が、なぜタトゥーを入れるに至ったのだろうか...?
▼ ジョングクへも否定的な意見が...
彼がこれ程までにタトゥーを入れるに至った理由は、いくつか憶測が飛び交っている。
まずは、純粋にBTSへの愛を表していると言うものだ。これは実際にジョングク自身も語っており、彼の手のタトゥーにもメンバーのイニシャルとも取れるアルファベットが視認できることから真実味がある見解だ。そもそもタトゥーは現代医療でも、綺麗に完全に跡を消すことは難しいとされている。刺青(入墨)とも言われる通り、多色な色素を皮膚の下に入れると言う行為であるため、元の肌に完全に戻すと言うことは出来ず、一般的にはそれなりの覚悟を伴う行為と言えるだろう。ましてや、世界に数えきれない程のファンを抱え、その一挙手一投足で無数の人の心を動かす程の影響力を持つ彼であるなら、尚更の決断であっただろう。
ただ、それだけの行為であるだけに、その裏に隠された想いと言う物は計り知れないのかも知れない。と、どうしても推察してしまう。BTSへの愛を表現するためである事に間違いはないであるだろう。
次に意見としては多いのは、熱愛報道に関連するものだ。2019年9月中旬にBTSのジョングクは、休暇を利用し巨済島(コジェド)を訪れており、その際に入った飲食店の防犯カメラ映像に熱愛報道が取り沙汰された「イ・ミジュ」との仲睦まじい姿が捉えられていた。具体的には、ジョングクがイ・ミジュに対して "バッグハグ" をしている様子が捉えらたと言うものだが、確かに普通の関係ではなかなか取らない行動であるだけに、ファンの間では多数の意見が飛び交う事となった。実際には、普段から付き合いのあるタトゥーショップの知人達と複数名で現地を訪れていた様で、イ・ミジュもその中の1人であった様なので真偽は定かではないが、注目を集める事になった。
そして、イ・ミジュ自身も「タトゥーアーティスト」と言う職業を名乗っているばかりに、2次的・3次的に噂が広がる事になった。ジョングクは彼女と付き合いだしてからタトゥーが日に日に増えていると言うコメントや、ジョングクが入れているタトゥーのいくつかは彼女がデザインしている等、多数の意見がSNSを中心に投稿されていた。
▼ 音楽シーンとタトゥーの関係性とは
ここまでBTSジョングクのタトゥーに関する内容を書いてきたが、あくまでタトゥーを入れる事自体は個人の自由だ。勿論、否定的な意見を集めるものである事は言うまでもない事実だが、何も糾弾される様な代物でもない事も確かだ。世界的なアイドルスターである立場を考えると少々思い切った行動であるとも言えるが、彼の人生において通過すべきポイントであったとも言える。
また、音楽シーンとタトゥーは古くから密接な関係にもある。昨今は新型コロナウイルスで難しくもあるが、ミュージシャンはステージに立ち、演奏やボーカルによる音は勿論、そのファッションや髪型、メイクなどでも、聴衆の心を動かす事に長けている人種だ。彼らの中では、体全体を使って何かを表現する事は "仕事" や "生きがい" でもある事が常であるので、その表現手段の一つとしてタトゥーを用いる人が登場してきたのだ。イメージが湧きやすいところで言うと、ロックやパンクのジャンルの音楽を届けるバンドにおいて、社会的な風刺の意味合いを含む様なメッセージを込めたタトゥー等、その表現の一貫として取り入れてきたと言う歴史もある。
元々、入墨の歴史としては罪人の証として消えない刻印を付ける意味合いで用いられてきた経緯があるため、世間一般的なイメージが良くはない事実がある。また、所謂ヤクザと呼ばれる様な人達の間で好んで入れられる時期も長かったため、公的な表現として認められるには時間が掛かる事にも頷ける。
ただ、その裏にある想いや、BTSのジョングクとしての立場もありながら決断した行動の意味を考え、彼らの活躍を見守る事もあっても良いのかも知れない。
--
メディア運営:Evening Music Records Inc.