あたらよ

で、10月無口な君は忘れられました?
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で、10月無口な君は忘れられました?

10月は季節の変化が感じられて好きである。 8月も9月も始めから終わりまで夏だが、10月は上旬に夏の名残を感じられて下旬では冬の先走りみたいなのが見えてくる。季節は1ページのワンシーンではなく1冊の起承転結の流れを表してるということを思い出させてくれる。 ここで個人的ニュースをお知らせしたい。読者の皆さんにはまったく興味がないだろうがつい先日彼女に振られました。 10月の出来事です。 もうじき大学2年になろうというタイミングです。 2ヶ月後はわたくしの誕生日です。西郷隆盛と同じ誕生日です。 隆盛という名前は本人の父親と同名らしいです。 父親の親友が市役所に間違えて父親の名前で提出してしまって隆盛という名前になったので仕方なくその名前を名乗っていたらしいです。意味が分からない。 話を戻そう。 おとなしげでめちゃめちゃいい彼女だったんですがまあ振られまして留年した時くらい落ち込んでる真っ最中にYouTubeの関連動画にかわいい女の子のサムネとこんな文字列が出現した。 「10月無口な君を忘れる」 ▼ タイトルがすごい まあ私自身文学や詩の表現技法に明るいわけでもないのでどのくらいすごいのか分かりません。 ただ、いいじゃないすか。 余計な助詞を挟まずに接続された ”10月” と ”無口な君を忘れる”。 このダイレクトさがこっちの予想したリズムを裏切ってくれる。 「10月は無口な君を忘れる」 「10月で無口な君を忘れる」 「10月には無口な君を忘れる」 普通。 普遍。 『10月無口な君を忘れる』 これである。 試しに10月を動作主にしてみる。 「10月が無口な君を忘れる」 無生物が動作主になるっていうギャップはいいけど、あのダイレクトさが持つ威力には叶わない。 そして ”無口な君”。 無口である。 君を修飾する言葉は ”無口な”。 ”静かな” でも ”穏やかな” でも ”おとなしい” でもない。 ”無口な” これだけで作中の2人がどんな日々を過ごしてきたのか一瞬で想像できる。 ローラのような快活で天真爛漫な女子ではなく寡黙であんにゅいな小松菜奈のような人物。でも、never young beachの「お別れの歌」の小松菜奈じゃなくて「恋は雨上がりのように」の主人公みたいな。 だけどイントロの前の語りにこうある。 「最後くらいこっちみてよ」 自己主張のある彼女が言う「こっちを見て」ではなく、無口な君が遅い朝にまだ半分寝てる彼氏に向けて絞り出した... 「最後くらい、こっち見てよ」 いいんすよ。 この感じ。 コレサワの「タバコ」でもっと僕を見ててよって主張しすぎて後悔してた女子に、言わなかったら言わなかったでこういう別れもありますよと伝えたい。 ▼ 新曲「嘘つき」をリリース 特に何が解決された訳でもないんですけど、どっぷりとハマってしまった。そんなあたらよがこの10月に新曲「嘘つき」をリリースしまして、しかもそれが「10月無口な君を忘れる」を男性目線から描いた曲らしいです。 「嘘つき」 おお。嘘つき。 シンプル。 いや、まあこのタイトル自体はシンプルです。重要なのはそのコンセプトなんすよ。 それ自体はよくある作品の製作パターンだと思います。優里の「ドライフラワー」も前作のアフターストーリっていうコンセプトでヒットしてるし再現性あるよなってのは。 ただ、今回あたらよの「嘘つき」では前作との繋げ方がすごい自然で「10月無口な君を忘れる」を鬼リピしてるリスナーとしては聞き心地がめちゃめちゃいい。 具体的には「嘘つき」のラスサビと「10月無口な君を忘れる」のマッシュアップがすごい。ボーカルのひとみが歌う「嘘つき」の歌詞に「10月無口な君を忘れる」のサビを男性ボーカルのまーしーが掛け合い形式で追いかけていくのはまさに男女のすれ違いって感じで、しみる。 今回は男女それぞれの視点でストーリーを展開したけど、個人的にはこの先の2人の物語みたいなのがめちゃめちゃ気になる。 会って尋ねたい。 ...で、10月無口な君は忘れられました? ※ あたらよ - 10月無口な君を忘れる(Music Video): https://youtu.be/zO8yNYEsYTc -- メディア運営:Evening Music Records Inc.