BTSなど、世界を虜にするK-POP!その秘密はSNSを活用した音楽マーケティングにあった...

EVENING編集部( Evening Music Records )

※ ClickでWeb SHOP公式サイトへ遷移します。

  

コメントで音楽仲間と繋がろう

本記事は約3分で読めます

 

昨今、YouTubeでのMusic Videoプレミア公開やTwitterでの新曲のビジュアル初解禁など、SNSを用いたプロモーション活動は音楽マーケティングにおいて重要な役割を果たしている。

 

SNSは戦略的に活用すると、脅威の拡散力で世界中の人に情報を届けることができる。このSNSを巧みに活用しているのがK-POP業界である。日本の人口は約1億3,000万人であるため国内市場で十分収益が得られるのに対し、韓国の人口は約5,000万人であるため、企画段階でグローバルマーケットを視野に入れている。そのため、KPOP業界ではスマートファンが普及し始めた頃からSNS戦略に着手していた。

 

今では、プロモーションだけでなくファンを楽しませるツールへと進化し、多くのファンが他の誰かに伝えたくなるのである。その輪が今では世界中に広がり、ファンの熱量あるコミュニティが構築されている。本稿では、そんなK-POP界の巧みなSNS戦略の事例を取り上げながら、SNSを活用した音楽マーケティングにとって重要なエッセンスを2つ紹介したいと思う。

 

 

▲ Including ads

  

1. 期待感の創造

 

KPOPでは新曲リリースの1ヶ月前にプロモーションスケジュールが公開されることが多い。例えば、2021年5月21日にリリースされたBTSのサマーソング「Butter」のスケジュールでは、5月2日のコンセプトクリップを革切りに毎日1つずつ最新情報がSNS上で公開され、5月21日に「Butter」の音源と公式ミュージックビデオが全世界に同時公開された。

 

このプロモーションで重要な役割を果たすのがTeaserである。Teaserとは広告を意味する言葉であるが、K-POPでは新曲のPRの画像や短い動画のことを表す。

 

日本におけるプロモーションの場合、映画やドラマの主題歌、イベントのテーマソングに起用された曲は、ラジオやワイドショーなどで曲が公開された後にMusic Videoが公開される。そのため、ファンは曲について粗方わかった状態でMusic Videoを見ることになる。

 

 

しかし、K-POPの場合はMusic Video解禁のタイミングで初めて曲が公開される。さらにリリースのたびにコンセプトやビジュアルが大幅に変化するため、ファンはそれぞれ与えられたTeaserを手がかりに、曲やMusic Videoについて想像を膨らますのである。Teaserには細かい伏線が散りばめられており、過去の曲とストーリーで繋がっていたり、何らかのメッセージを暗示していたりするので、ファンはTeaser考察班として、SNS上で考えを共有するのである。多くのファンが気づかないようなポイントに注目している投稿も沢山あり、ファンの観察眼の鋭さには毎回驚かされる。考えを共有する内にファン同士のコミュニティで盛り上がっていた話題が広まることで、新規ファンの獲得も期待できるだろう。

 

 

そのためTeaserの考察を通して、新曲の公開への期待感がピークに達した後、Music Videoが解禁されることになる。そして、Music VideoではTeaserの伏線が回収され、ファンは考察の答え合わせを始めるのである。Music Videoを見て楽しむだけで終わらせない戦略的なTeaserの仕掛けによってファンはさらなる高揚感を得ることができるのである。つまり、1回で全ての情報を開示するよりも、プロモーションを細分化して少しずつSNS上で情報開示をする方が、ファンの期待感を創造しやすいといえる。

 

 

↓ クリックで会員登録ページへ移動します。

 

 

2. ファンとアーティストを繋ぐ

 

K-POPでは、SNSを活用してアーティストとファンの絶妙な距離感を保っている。それは家族や大親友、恋人ほど身近すぎる存在ではないが、適度に連絡をとり、お互いを励まし合えるような第2の友達の距離感であると思う。

 

ステージで見せる圧巻のパフォーマンスや、美しいビジュアルを見ているとファンにとってアーティストは遠い存在になりがちである。しかし、その溝を埋めるために多くのKPOPアーティストはSNS上でファンとコミュニケーションを取れる場所を設けている。

 

それはTwitterやInstagramといった従来のSNSにとどまらない。例えば、HYBEに所属するアーティストは「Weverse」を活用している。Weverseはファンのみが集まる場所であるため、アーティストはそれぞれのアカウントで寝起きの画像や釣りの画像などを投稿し日常の素の姿を見せてくれる。また、ファンの投稿にアーティストがコメントすることもできるため、ファンとアーティスト間でダイレクトにコミュニケーションをとることもできるのだ。さらにK-POPアーティストの多くが利用しているのはVLIVEである。VLIVEでは、アーティストが練習室や自宅から配信することができ、ファンとアーティストがリアルタイムで、双方向にやりとりできる。特にメンバーの誕生日会や新曲リリース時のイベントの生配信では、ファンがコメントを送ることで直接祝福することができるため、アーティストもファンも楽しめるコンテンツになっている。

 

このように、SNSをファンとアーティストを繋ぐツールとして活用することで、ファンのアーティストに対するエンゲージメントがさらに高まるのである。

 

 

最後に...

今回紹介した2つの事例以外にも、K-POPは新たな手法を積極的に取り入れ、ファンが楽しめるコンテンツを作り続けている。本稿ではSNSは効果的に利用すると、時にはファンとアーティストを繋ぐ架け橋に、時にはファンを楽しませるエンターテイメントツールになることを紹介した。SNSは無限の可能性を秘めているため、今後どのようなアプローチ手法が登場していくのか非常に楽しみである。今後もK-POP業界のSNS戦略には注目していきたいと思う。

 

 

アンケートご回答のお願い:

EVENINGメディアの改善にご協力をお願いします。

アンケートのご回答はこちらから。

EVENING編集部

※ Clickで外部サイトへ遷移します。

 

 

あわせて読みたい記事:『学生必見! レコード会社の採用面接官に聞いた。思わず採用したくなる様な人の条件とは...(第1章)』

※ 上記タイトルをクリックすると関連記事が読めます。

 

Slider

  

▲ Including ads

 

今読まれている記事はこちら

 

 

新規登録・ログインして全ての記事を見る

音楽情報バイラルメディア「EVENING」は、音楽ニュースやアーティスト評価をお届けするWebメディアです。

 

Evening Music Records Inc.
Slider
Slider

関連記事はこちら

投稿者

EVENING編集部
EVENING編集部Evening Music Records Inc.
注目の音楽情報をいち早くお届け。

最新トレンドや今気になるアーティストをピックアップし、わかりやすくお伝えしていきます。定期更新の特集企画もお楽しみに。

最新情報はTwitter、撮り下ろし写真はInstagram、オリジナル動画はYouTubeをチェック。

人気記事はコチラ×

山口 真帆 山口真帆 事件の主犯NGTメンバー特定!被害内容がヤバい!削除動画あり 2019年1月11日 に投稿された 杉本琢弥 杉本琢弥、新曲「B.B.Q」がドラマ「買われた男」のオープニングに決定 2024年3月18日 に投稿された TWICE ツウィ 世界で最も美しい顔100人 ツウィがアジアトップ!TWICEからサナも 2019年1月3日 に投稿された 音楽 サブスク 【音楽サブスク比較 2024年】どのサービスが音質が良いのか徹底検証! 2023年5月6日 に投稿された GReeeeN 顔 紅白 GReeeeN、初の顔見せか? 拡張現実(AR)を使ったリアルな演出とは 2021年1月1日 に投稿された ジェニー カイ BLACKPINK ジェニー と EXO カイの熱愛が発覚!手つなぎデート写真も 2019年1月3日 に投稿された いまや日本ヒップホップ界の代表格?「舐達麻」が評価される理由、魅力とは、何が他のラッパーと違うのか? 2020年5月5日 に投稿された wowaka ヒトリエ ヒトリエwowakaが急性心不全で逝去。享年31歳の若さで原因や理由は? 2019年4月13日 に投稿された 米津玄師 紅白 米津玄師が紅白で歌った礼拝堂が注目集める。大塚国際美術館とは? 2019年1月2日 に投稿された 音田雅則 fake face dance music 音田雅則の新曲「fake face dance music」が洒落すぎている件とは? 2023年8月6日 に投稿された
   

この記事の評価をお選びください。(回答 5ポイント進呈)

1:友人に薦めたいとは思わなかった2345678910:非常に友人に薦めたいと思った (4 投票, 平均: 7.25 / 10)