提供:株式会社ワーナーミュージック・ジャパン / カメラマン:上山陽介

にしな、音楽人生の分岐点となる仲間との別れを経て、遂に辿り着いた初めてのワンマンライブ!

EVENING編集部( Evening Music Records )

※ ClickでWeb SHOP公式サイトへ遷移します。

  

音楽ニュース記事はこちら

本記事は約3分で読めます

 

 

625日、にしながワンマンライブ『hatsu』をZepp Tokyoで開催した。4月にファーストアルバム『odds and ends』を発表したにしなにとって、この日が初めてのワンマンライブ。貴重な機会を目撃しようと、場内はたくさんのオーディエンスが埋め尽くした。

 

バンドメンバーに続いてにしながステージに姿を現し、一曲目に披露されたのは“真白”。アコギを抱えたにしなが愁いの中に芯の強さを感じさせる声で歌い出すと、それだけで場内の空気がガラリと変わる。〈返してよ 私のはじめてを〉という歌詞と初のワンマンであることのリンクにニヤリとさせられ、エネルギッシュなギターソロを挟み、歌声はさらに熱を帯びていった。

 

真っ赤な照明が爽やかな青に変わると、曲調も一転してAOR風の夜間飛行へ。ブラックミュージックからの影響を消化し、カッティングによる軽快なグルーヴも自由なフロウで乗りこなす姿からは、シンガーとしての幅の広さが感じられる。印象的なシーケンスフレーズで始まるケダモノのフレンズでも、ハンドマイクで心地よいループに身を委ね、軽やかに歌を紡いでいく。

 

ハーッと大きく息を吐き、「やっほー」と客席に呼びかけると、場内からは大きな拍手。「初めてのワンマン、遊びに来てくださってありがとうございます」と挨拶をして、「せつない曲をやろうかなと思います」と始まったのは“ダーリン”。フォーキーなグッドメロディーに乗せて、優しさがゆえにせつない関係性を切々と歌い上げるこの曲は、にしなの真骨頂と言ってもいいだろう。ライブ序盤こそやや緊張も感じられたものの、中盤に差し掛かると堅さも消えて、“ランデブー”ではリズムに合わせて体を揺らし、早口のパートを見事に決めて、centi”でもさらに伸びやかな歌声を聴かせる。

 

バンドメンバーを紹介し、「ここまではアルバムの曲をやってきましたが、次はアルバムに入ってない曲をやろうかなと思います」と話すと、ここでも場内からは大きな拍手。デビュー前のにしなはライブとYouTubeで弾き語りを披露し続け、まだ音源化されていない曲も多く、彼女を長く応援してきたであろうファンの多さを感じさせる。「アレンジされたバージョンを宇宙初公開しようかなと思います」と言って演奏された夜になっては、シンセやギターのソロをフィーチャーし、弾き語りとは異なるバンドならではの魅力を感じさせた。

 

ライブ後半戦は華やかなダンスナンバーを連発。アカペラから始まった“透明な黒と鉄分のある赤”では4つ打ちに乗って〈Shall we dance dance dance〉と歌い、場内をダンスフロアに変え、CMソングとして書き下ろされた最新曲“U+”では間奏でステージ上に星空が浮かび上がり、そこからのシンガロングパートは音源以上の高揚感を感じさせる。さらに、アルバムではラストを飾る桃源郷を続け、ストリングスを配した重厚なバラードを堂々と力強く歌い上げた。

 

「数日前からか一ヶ月前からか、ずっと緊張してて、でも始まったら一瞬で、残り2曲になりました」と話し、「次は煙草ばっかり吸ってる人に向けて書いた曲をやります」と言って披露されたのは、現在の代表曲とも言えるヘビースモー。にしなもエレキギターを弾き、そのざらついた音の感触と、〈手持ち無沙汰ならば 両の手を私が握って拘束する〉という歌詞に象徴されるヒリヒリした関係性がリンクして、エモーショナルな歌声が聴き手に突き刺さる名曲だ。

 

本編ラストに披露されたのは、“ヘビースモーク”同様に活動の初期から披露されている大切なナンバー“ワンルーム”。台詞調の序盤から徐々に上り詰めて行き、間奏の轟音ギターを経て、せつないメロディーが歌い上げられるラストは圧巻。その場の誰もがジッとステージを見つめ、歌い終えたにしなが「ありがとうございました」と挨拶をすると、この日一番の盛大な拍手が贈られた。

 

アンコールを求める拍手に応えて再度姿を現したにしなは「アンコールをしてもらえたらやりたかった曲がある」と話し始め、「私の音楽の小さな分岐点、それまで一緒に切磋琢磨しながらやってきた仲間にお別れを告げて、自分が選んだ道に進んで行こうと決めたときに書いた曲です。そのときは寂しさや恐怖があったけど、ここから先は仲間のことを忘れちゃうくらい、今に対して必死にならなきゃいけないし、必死でいたいと思って書いた曲。そのときから時間が経って、今日はかっこいいバンドメンバーと、一緒にステージを作ってくださる方と、観に来てくださった方がいて、ワンマンができて、本当に幸せに思います」と、音楽に対する切実な想いと、初のワンマンを迎えることができた喜びを語った。

 

そして、「これから先も、広い宇宙の中を私たちがどこまでも自由に泳いでいけることを願っています」と伝え、バラードナンバー“青藍遊泳”を情感たっぷりに歌い切り、最後は再びエレキギターを持って、「昔バンドでやっていた曲」という爽快なロックナンバーの“アイニコイ”で大団円。まだまだ物語は始まったばかりだが、この歌声が僕たちを、私たちを、どこまでも連れて行ってくれる。そんな可能性を確かに感じさせるステージだった。

 

文・金子厚武

 

▲ Including ads

  

詳細情報

 

《セットリスト》

M1. 真白

M2. 夜間飛行

M3. ケダモノのフレンズ

M4. ダーリン

M5. ランデブー

M6. centi

M7. 夜になって

M8. 透明な黒と鉄分のある赤

M9. U+

M10. 桃源郷

M11. ヘビースモーク

M12. ワンルーム

 

EN1. 青藍遊泳

EN2. アイニコイ

 

【リリース情報】

2021623日(水)配信

デジタルシングル「U+(ユー アンド)」

 

《楽曲リンク》

URL: https://nishina.lnk.to/247_u_and

 

《ミュージック・ビデオ》

URL: https://youtu.be/BI9BAZfCaNc

 

【にしなSNSリンク】

にしなオフィシャルHP

https://nishina247.jp/

Music Link

https://nishina.lnk.to/nishina

Twitter

https://twitter.com/nishina1998

Twitter(スタッフ):

https://twitter.com/nishinaofficial

Instagram

https://www.instagram.com/247nishina247

YouTube

https://www.youtube.com/c/nishinaofficial

 

 

↓ 関連情報を掲載

 

 

にしな プロフィール

 

新時代、天性の歌声と共に現れた新星、「にしな」。やさしくも儚く、中毒性のある声。どこか懐かしく、微睡む様に心地よいメロディーライン。無邪気にはしゃぎながら、繊細に紡がれる言葉のセンス。穏やかでありながら、内に潜んだ狂気を感じさせる彼女の音楽は、聴く人々を徹底的に魅了する。

 

Spotifyがその年に注目する次世代アーティスト応援プログラム「RADAREarly Noise2021」に選出。ゆっくりとマイペースにリスナーを虜にしてきた彼女の声と音楽が、静かに、そして、より積極的に世の中へと出会いを求めに動き出す。

 

2021年最重要ニューカマー、「儚さと狂気」を内包する才能が、ここに現る。

 

 

アンケートご回答のお願い:

EVENINGメディアの改善にご協力をお願いします。

アンケートのご回答はこちらから。

EVENING編集部

※ Clickで外部サイトへ遷移します。

 

 

あわせて読みたい記事:『学生必見! レコード会社の採用面接官に聞いた。思わず採用したくなる様な人の条件とは...(第1章)』

※ 上記タイトルをクリックすると関連記事が読めます。

 

Slider

  

▲ Including ads

 

今読まれている記事はこちら

 

 

新規登録・ログインして全ての記事を見る

音楽情報バイラルメディア「EVENING」は、音楽ニュースやアーティスト評価をお届けするWebメディアです。

 

Evening Music Records Inc.
Slider
Slider

関連記事はこちら

投稿者

EVENING編集部
EVENING編集部Evening Music Records Inc.
注目の音楽情報をいち早くお届け。

最新トレンドや今気になるアーティストをピックアップし、わかりやすくお伝えしていきます。定期更新の特集企画もお楽しみに。

最新情報はTwitter、撮り下ろし写真はInstagram、オリジナル動画はYouTubeをチェック。

人気記事はコチラ×

音楽 サブスク 【音楽サブスク比較 2024年】どのサービスが音質が良いのか徹底検証! 2023年5月6日 に投稿された 山口 真帆 山口真帆 事件の主犯NGTメンバー特定!被害内容がヤバい!削除動画あり 2019年1月11日 に投稿された LET ME KNOW こんなバンドを求めていた! 2023年結成の新生バンド『LET ME KNOW』 2024年4月13日 に投稿された TWICE ツウィ 世界で最も美しい顔100人 ツウィがアジアトップ!TWICEからサナも 2019年1月3日 に投稿された 乃紫 “全方向美少女”でお馴染み 乃紫(ノア)の新曲「初恋キラー」リリース日決定! 2024年4月23日 に投稿された SHAUN SHAUN、「Way back Home」等を収録したEP『For a While』がリリース 2024年4月26日 に投稿された wowaka ヒトリエ ヒトリエwowakaが急性心不全で逝去。享年31歳の若さで原因や理由は? 2019年4月13日 に投稿された ILLIT K-POP界に新たな新星現る!超大型新人ガールズグループ「ILLIT」の魅力とは 2024年4月6日 に投稿された 米津玄師 日本と海外のライブチケット販売方法が違う?世界のシステムの違いとは 2019年6月22日 に投稿された 2025年大阪・関西万博のロゴマークが決定!しかしその評価は実に賛否両論…? 支持を集めるのが難しいロゴ問題 2020年8月27日 に投稿された
   

この記事の評価をお選びください。(回答 5ポイント進呈)

1:友人に薦めたいとは思わなかった2345678910:非常に友人に薦めたいと思った (2 投票, 平均: 8.00 / 10)